ウクライナ・クライシス
2019年製作/120分/ウクライナ
原題または英題:Beshoot
スタッフ・キャスト
- 監督
- イバン・ティムチェンコ
- 製作
- タラス・コスタンチュク
- スビトラーナ・ソロビヨワ
- 脚本
- ミカイロ・ブリニーク
- 撮影
- オレクサンドル・ゼムリャニィ
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タラス・コスタンチュク
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オレフ・ドラチ
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オレクサンドル・マブリッツ
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イスタン・ロズムニー
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ルスラン・ソコルニク
-
セルヒイ・ジャレク
-
エフヘン・ラマフ
2019年製作/120分/ウクライナ
原題または英題:Beshoot
タラス・コスタンチュク
オレフ・ドラチ
オレクサンドル・マブリッツ
イスタン・ロズムニー
ルスラン・ソコルニク
セルヒイ・ジャレク
エフヘン・ラマフ
取り残されたウクライナ兵を一般市民がたすける。隠れ家にしている一般人の家で新聞を読んでいるシーンと片や人道回路を攻撃され隠れながら逃げているウクライナ兵
日常と非日常がわからなくなる。
2014年のイロヴァイスクの戦いを描いた作品。ウクライナ軍と親ロシア派の反政府軍やロシア軍との激しい戦闘シーンも凄い迫力ですが、実はそこは肝ではなく、ロシア軍に包囲されたイロヴァイスク市内に取り残された2名のウクライナ兵が地元の人々の助けを借りて脱出を試みるドラマがメイン。そんなドラマの後に控えているのはウクライナ軍が撤退する人道回廊に浴びせられる銃爆撃。実戦にしか見えないほどに凄惨なクライマックスは圧巻、出演している俳優陣の半分近くが実際にイロヴァイスクの戦いから生還した人々だと知り愕然としましたし、同時にこんなことが今まさにまた繰り返されているのかと思うと激しい怒りがこみ上げてきました。
ウクライナ紛争に参加した義勇兵たちの悲劇を描いた物語。
ウクライナが、政府軍と親ロシアの反政府軍に分かれて内戦を繰り広げたウクライナ戦争を、一小隊を中心に描きます。
全体として地味。淡々と内戦の現場を描いた印象です。戦闘シーンは限定的。むしろ、兵士や市民たちの日常、兵士と親ロシア市民との交流等を活写し、人間ドラマとして描かれています。
ウクライナ側からのプロパガンダ色が強い映画と警戒しての鑑賞でしたが、それ程強いものではなかったことは好感を持ちました。
ただ、逆に取り留めのない印象を持ちました。相手を悪逆非道に描く必要はありませんが、上映時間には制限があるのですから、政府軍側からの視点だけでも良かったように思えます。