劇場公開日 2020年12月18日

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日本独立のレビュー・感想・評価

全51件中、41~51件目を表示

4.0ちょっと悲しい気分になった。

2020年12月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

マッカーサーが母国上院で日本統治について語るシーンがある。その一節に

同じ敗戦国でも、ドイツは国家として成熟しており、我々アメリカ人と同じ45歳である。が、しかし、日本は違う、日本は12歳の少年に過ぎない。

要するに健康保険証の被保険者がアメリカで被扶養者が日本なのである。
そして、戦後75年たった今も何も変わりはしてないんじゃないかと思うとちょっと悲しい気分になりました。

古来よりこの国は一部の特権階級のみが国政を動かし、その他大勢はただ、ただそれに従っていれば生活が成り立つという自立心に欠ける国ができてしまったのも問題なのだが、もっと問題なのは現代日本はまだ12歳のままかもしれないということである。
菅義偉さんが12歳でないことを祈るしかない(笑)

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ちゆう

3.0終戦後の白洲次郎の物語だと思って観に行ったんだけど『戦艦大和の最期...

2020年12月25日
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鑑賞方法:映画館

終戦後の白洲次郎の物語だと思って観に行ったんだけど『戦艦大和の最期』を執筆した吉田満も登場してりで焦点が少しぼやけてしまった感がある。
GHQに「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた白洲次郎にもっとフォーカスしてほしかったし、妻の正子や吉田茂、近衛文麿との馴れ初めなどにも触れても良かったのではと思った。
白洲次郎の痛快なエピソードのひとつである占領軍将校から流暢な英語を誉められた際に「あなたももう少し勉強すれば上手くなりますよ。」と返した場面は再現されていた。
でも昭和天皇からのクリスマスプレゼントをぞんざいに扱ったマッカーサー元帥に対し「天皇陛下からの贈り物を無碍に扱うとは何事か!」と怒鳴ったエピソードが盛り込まれていなかったのは甚だ残念。
そして『日本独立』と題したのなら、サンフランシスコ講和条約時の活躍までしっかりと描いてほしかったな。
長身で英語が堪能な白洲次郎を演じた浅野忠信さんも良かったが、吉田茂を演じた小林薫さんが素晴らしかった。
・・・ってか最初は彼とは気付かないくらい吉田茂に激似。
吉田茂と並んで時の閣僚を演じた石橋蓮司さんや柄本明さん、伊武雅刀さんもさすがの一言。
反面GHQ側にも誰かひとりくらいは名のある俳優をキャスティングできなかったものか・・・。
映像はもう少し暗めの方が重厚な雰囲気が出たかも知れない。
BGMも場面にベストマッチとは言い難かったかな。
それでも今この時に、この題材の映画を作ったことは称賛したい。
全国的に上映館も少ないし、私が観た上映回の観客は5人だけ・・・。
『鬼滅』や『ドラえもん』に圧され公開期間も風前の灯火かも知れなかったので、この年末に鑑賞することが出来て良かった(´ー`)。

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じょんそん

4.0今を知る

2020年12月24日
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日本が亡国の危機に直面したあの時、リーダー達がいかに立ち振る舞ったか、2020年に及んでも何も変えられない日本、日本の変革において、もはやアメリカは我々の前に立ち塞がってはいない、いったい何が、今、変わりゆこうとする日本の障壁なのか、アメリカが日本人の大和魂を骨抜きにした過去を今もなお、我々はひきずっているのか、某リーダーに代わり、日本をあるべき日本に変えるリーダーが、今の日本に必要だ、そんな思いになりました。We are proud of being Japanese who were told by Douglas MacArthur that we were like 12 years old. Even if he didn’t mean it, we are now 87 years old. We must change our country by ourselves.

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YUKI

3.5戦争に負けアメリカの支配下となった日本

2020年12月24日
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敗戦後の日本国憲法を改める話。
上演中、高いびきで熟睡してる方もいましたが、観やすかったです。

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Oyster Boy

2.5怪演を楽しめばよいかな

2020年12月22日
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伊藤俊也監督らしさ爆発。
『やくざ刑事』『女囚さそり』『ロストクライム』など、時代劇とヤクザ映画、ノアール映画を撮ってきた、「伊藤パターン」でGHQ対当時の日本政府ってネタを撮ってんのよ。

イデオロギーの偏りになろうがどうでもよく、意図的に対決構図を作っていた。
人物はどれも皆、ステレオタイプな薄っぺらさでしか描かず、わかりやすい人物の分類をして、一部が暴れて、一部が横暴で、一部が忍耐で納める。
んで、情緒に落とし込む。

こういうパターンしか作れなくて、潔いだけであって、史実がどうだったとか、内容や憲法成り立ちの是非なんか語る意味はない。
小林薫、柄本明、松重豊らの怪演を楽しめばいいのだ!

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コージィ日本犬

5.0(ある意味で)見る前に予備知識が必要かな…。

2020年12月20日
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鑑賞方法:映画館

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★内容的にレビューが荒れやすい映画です。
どうしても映画の性質上、個人の思想が入り込むことは否定できませんが、それをここでどうこうするつもりはないことは「強く」断っておきます。
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 今年61本目(12月20日)。25日の週も良い映画が多いですし今年は最後の最後まで楽しめそうですね(コロナには気を付ける必要がありますが)。
なお、私は理系卒で教員免許を持っているため、日本国憲法の単位を履修済みです。

 さて、こちら。
多くの方が書かれている通り、現在の日本国憲法の成り立ちを描く内容です。多少は誇張が入っているのだとは思いますが、9割以上は史実通りになっているのでしょう。

 戦後の日本でGHQの指示のもと、日本国憲法ができていきますが、GHQがこだわったのは、今の憲法でいえば1章(天皇/1条~8条)、2章(戦争放棄/9条)が大半であったことはよく知られています。これは特にGHQが強硬的だったため、最終的には日本側が折れた形で大半飲んだわけですが、中には基本的人権(10~40条)や憲法改正(86条)についてもGHQは多少なりとも介入しています。

特に後者(憲法改正条項)については結局今の形になったわけですが(衆議院参議院の2/3の賛成+国民投票の過半数の同意)、日本国憲法は質素な成り立ちになっており、だからこそ(憲法と比したとき)序列として下位になる法律制定などで補っている部分や、解釈で補っている部分(例えば、時々問題となる私学助成は89条に形式的に違反するように見えるが、「公の支配」を広くとり、公費濫用防止説に立つことで事実上広くとるというもの、などが最たる代表例)があり、だからこそこれまで(2020年まで)改正もなされておらず、その点は「あえて複雑怪奇にして何度も改正を要するような憲法にするより、質素な憲法にして解釈次第で柔軟に解釈していけばよいのでは」という考え方も成り立ちうるところです。

 ※ 当時の日本や、そもそもGHQもそれを想定していたのかは確固たる証拠がなく不明。GHQは急がせていたし日本はGHQの言うことを聞かざるを得なかったので、「結果として」簡素な憲法になった、という考え方も成り立ちえます。そもそも、戦後の混乱期で焼け野原だというのに民法典なみの憲法を作る話になったら、それこそ何十年かかっても終わらないのはどうみても明らか。

 内容的に非常にセンシティブな映画で、一歩間違えると炎上しかねない内容ではありますが(どのような立場によったとしても)、できるだけ炎上しないように史実を描写しきることで炎上しにくくし、かつ今の日本国憲法の成り立ち(厳密には、明治憲法の改正にあたる)についてまとめた点は良かったかな…と思います。

 ただ惜しむべきは公開時期で、内容が内容だけに、憲法記念日などに合わせればよりよかったのかもしれませんが、そもそも今年はコロナ問題がありますし、来年に回すにしても内容がセンシティブで、あえて憲法記念日にあてると、これまた別の意味で「なんでその日を選んだの?」ということになりかねず、そこはまぁもう本当に難しいですね…(12月のこの末にひっそりと公開された、という点がどうしても否めない)。

 減点対象は下記0.2のみですが、大きな傷ではないので5.0にしてあります。

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 減点0.2 作内で何度か「行政(権)」という語が出ますが、「行政」という語は実は明確な定義が存在しにくい語句です(中学校の公民でもぼかして書いてあったりする)。実際、日本国憲法では「行政権は,内閣に属する」(65条)とするような程度であり、「行政とは何ぞや」ということについては明確に書いていなかったりします。

 現在では行政(権)とは、「国家作用から司法と立法権を除いたすべてのもの」という引き算定義方式(控除説)でとらえられることが多く、ある意味「定義をあきらめた」状態に近いのです(逆に、積極的に行政とは何か、を定義しようとした学者も(戦後)いましたが(積極説/田中二郎説。行政法の有名な学者)、今ではこの「控除説」が一般的理解です)。

 となると、日本国憲法の制定にあたってもこのように出てくる「行政」とは何ぞやという定義が制定当時、GHQや国内で議論されていたか否かという点は当然気になるところで、そのあたりの説明がまったくなかったのがちょっと残念に思いました。
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yukispica

4.0観やすい

2020年12月20日
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179本目。
思ってたより、かたっ苦しくなく観やすいし、バランスがいい。
外タレの演技は、まあ仕様がないけど、主役の白州次郎が活躍してる感じがしないかな。

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ひで

4.0いろいろ意見はあると思いますが。

2020年12月19日
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色々意見はあるだろう。押しつけ憲法論。戦力の不保持が行き過ぎという意見は確かに正論です。前の安部さんじゃ無いけどそろそろ多少の軌道修正が必要と思う人がいてもおかしくはない。

ただ、映画にも出ていたように当時の状況考えてください。大見栄切って喧嘩売っといて、壊滅的かつぶざまな大敗北。正直終戦の詔勅なくとも敗戦は必至だった。そう言う時に焦土と化した日本は意見言う立場にないでしょう。敗戦とはそう言うこと。属国にされても何一つ文句言う立場にない。実際、属国だし。

色々スクリーン上、憲法調査会?の大臣松本烝治や吉田茂、そして「ミルクボーイ」白洲次郎が少しでも自主性を持たせた憲法制定に折衝努力するが、当時の状況ではアメリカ製の憲法も致し方ないだろう。徹夜で作った憲法みたいだが、おかげで極東委員会でのソ連の言いがかり、そして北海道占領更に南への進出を阻止できた点は大きい。ソ連占領なんて地獄の悪夢だよ。

ただプログラムパンフレットもないこの映画、同じような背景の場面の連続、海戦の描写の貧弱さ等で少し寝てしまいました。それにしても吉田茂役の小林薫太ったし、老けてない?

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満塁本塁打

3.0檻に入れられた12歳

2020年12月19日
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興奮

難しい

終戦後の憲法改正に際する日米の議論と、暗躍した吉田茂と白洲次郎の話。

第2次世界大戦直後のGHQ占領下の日本を舞台に、憲法問題調査委員会、憲法研究会、GHQによる憲法の草案や議論と、駆け引きの様子をみせて行く。

極東委員会の介入による天皇制廃止を嫌い急ぐGHQと、自国草案を曲げない日本政府、占領下からの脱却=独立を最優先に考える吉田茂の議論は、ある種の精神論のぶつかり合いにもみえるし、細かい事実は知らないけれど、何かちょっとアメリカに忖度したつくりにもみえるんだけど…。

知識に乏しく、今の憲法在りきで、それが常識な自分には理解出来ないところも多いながら、並行して吉田満、及び、著書「戦艦大和ノ最期」の話と絡めながらみせることで、当時の関係者、主に白洲次郎の口惜しさが伝わってきたのは判りやすくて良かった。

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Bacchus

3.5結果的にはマッカーサーのおかげでソ連や中国による日本の分割統治を防げたのかもしれません

2020年12月19日
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憲法の成り立ちや歴史全般について、過去の少ない読書経験しかなく、ましてや資料を当たっての研究などしたこともない私には、何を語るのも難しい映画です。

ただ、これまでの多くの事実に照らせば、アメリカによる占領政策は、今思い付くだけでも、戦後の日本のあり方に多大な影響を及ぼしています。
例えば…、
①日本の政治は基本的にはアメリカの戦略や意向を最優先してきたこと(これを従属というのか、選択的方針というのか、よく分かりません)
②沖縄をはじめ、一定の地域に偏った負担(基地だけでなく米兵によるレイプなどの犯罪も含めて)と壁(日米地位協定など)があること
③第二次大戦後、戦争や紛争による自衛隊員の戦死者はたぶんゼロ(国際貢献のために海外に派遣されて、現地での病気や帰国後のPTSD等によるものはあるかもしれません)…これは9条のおかげだと思います。

アメリカにはどう足掻いても敵わない、という前提が確固として存在するのであれば、
・強(したた)かに服従したふりをしながら生き残りを図りつつ(生き残るためには他国から好戦的に見られないようにしなくてはいけません)、独立国家としての誇りを持てるようなビジョンや政策で一貫する。
・そのために、なによりも自由を尊重し、他者に寛容で、自立心を養う、そんな教育を重視する。

絵空事のようですが、そういう青臭いことを堂々と主張する政治家ってなかなかいないものですね。
『鬼滅の刃』の煉獄さんの言葉が刺さるのは、堂々とした青臭さが清々しく届くからだと思います。

最近のニュースで見たドイツのメルケル首相の国会での言葉。
『ホットワインを楽しむことの代償に590人の命が奪われるようなことは、私には耐えられない(だから規制を行なう)』
青臭さとは違いますが、発せられていた真摯な思いは同じように胸に刺さってきました。

映画でのマッカーサーの言葉(成熟度について、ドイツも含めたアングロサクソンは45歳だが、日本人は12歳だと言い放ちました)にカチンときた方もおられると思いますが、少なくとも、今のドイツと日本の政治リーダーについての成熟度にはかなりの差異を感じないわけにはいかないですね。
参ったな。

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グレシャムの法則

4.0吉田茂さんって

2020年12月18日
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本当に凄い人ですね!
宮沢りえさん、存在感ありです。
憲法をよく読もうと思いました。

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かん
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