日本独立のレビュー・感想・評価
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思想的に偏りが有ることや嘘が多いことに要注意ですよ‼️❓
私はミルクマン(御用聞き)です
映画「日本独立」(伊藤俊也監督)から。
この作品は、日本国憲法改正が騒がれている今、
すごいタイミングで公開されたことに、まずは驚く。
今の憲法は、第2次世界大戦直後のGHQ占領下で
それも日本に意思は無視されて作られた憲法だ、
だから、今こそ自分たちの手で、憲法改正をしよう、
そんな政府からのメッセージともとれたからだ。
だからこそ、憲法について書かれたメモは無視したい。
私が選んだのは、GHQとの交渉役となる
終戦連絡事務局参与を任された白洲次郎氏が、
自分の立場を表現した「私はミルクマンです」。
「ミルクマンですか? どういう意味だ?」と言う
アメリカ人の問いに対して、
「ロンドンではよく見かける牛乳配達員のことです。
そういえばアメリカには無い習慣ですね」と返す。
なかなか分かりにくい表現だが、予告(60秒)での字幕が
そのモヤモヤを払拭してくれた。「私は御用聞きです」。
だから毎日のように、何か必要なものはありませんか?と
顔を出しますので、よろしくお願いします・・と、
コミュニケーションの大切さを印象付けた。
この、用事がなくても毎日顔を出す、これこそ情報戦略。
こうして日本は、独立に向けて一歩進んだんだよなぁ。
押し付けかどうか?
押し付けかどうかといえば押し付けだが、たとえ押し付けでも日本がハッピーになればそれはそれでいい。
押し付けでなくても日本がハッピーにならなければそれはよくない。
問題は内容。
第一条はともかく、第九条はちょっと無理がある。世界に先駆けて理想を語るのはいいが、あまりにも現実を無視していて、無責任な押し付けの感がある。
しかし、ソ連の介入など考えれば当時の状況からして致し方ない面があるのもわからなくもない。
やはり一番問題なのは九十六条(改正)だろうか?
いずれにせよこうした問題を投げかける作品ですね。
専門家とはいえ、旧憲法にコテコテに染まった松本烝治氏に改正案作りは無理でしょう。柄本明さん、名演技でした。
原作もパンフもないのは残念でしたが、須藤孝光氏の本が「これがタネ本では?」というほど本作品の内容に沿っていて興味深いです。
吉田茂誰だか分からなかった!!
明日へ向かって行け
右だーとか、左だーとか言われると、疲れちゃう質ではありますが、日本好きです。
最近は、吉田茂も白洲次郎もドラマになったりしてるので、程々に周知されているのかな。二人を中心に据えての「日本国憲法」を巡る物語ですが、アメリカ側の内情も描かれるので、何かしらの熱く滾るものがより際立ってる気がします。
アメリカ側と言えば、最近のマッカーサーは「ちょっと良い人補正」が掛かってたりしましたが、この作品の彼は良い感じの嫌な感じでした。アメリカ側がテンプレバリバリなのは案外良いアクセントだったかもしれませんね。
定期的にこの手の作品を観て、日本人の何かをムクムクさせたいので、廃れずに作られ続ける事を願って止みません。
真の意味での独立とは…
名優たちの豪華共演
近年の映画は、人気若手アイドルを出演させてファンを呼び寄せるパターンが多いのですが、この映画に出演している方々は名俳優ばかりで、内容で勝負しているな、と思わせます。何より日本の俳優さんも、英語話す部分はきちんと英語話しています(しょーもない映画だと、外国語話している場面も日本語で話して外国人がそれを理解しているというご都合主義場面が出てきますが、本作品ではそのような場面はありません。)英語練習したんでしょうね。
本作品に出てくる戦後直後の内閣は、松本大臣のように気骨がある人いて、この内閣だったらコロナもうまく乗り越えられただろうなあ、と思いながら見ていました。
非常に期待したけど、内容が薄く、しりすぼみ、残念!
日本が誇る名優が多数出演、題字は往年の歴史大作(八甲田山や二百三高地など)を彷彿とさせる重厚な筆文字、非常にやる気を感じさせるテーマ、いやがおうにも期待が膨らんだのですが、いかんせん、内容が薄い。薄すぎる。しかも尻すぼみ・・・。新型コロナ蔓延の時期なのでやむを得ない、としても、もう少し何とかならなかったのでしょうか?また、日本の名優陣に比較し、外人俳優陣がどいついもこつも軽いし、へぼい。マッカーサーや民生局のホイットニー准将が出てくると、正直白けました。
映画のテーマとしては、いわば「日本のいちばん長い日」の次であり、日本人とって非常に大事な内容で、たくさんの人が観るべきものであると思いますので、(しかし僕が観た日は場内に僕を含め3人でした、平日の夜ですが)、是非、応援したいと思い、応援レビューを書こうと思ったですが・・・ごめんなさい。
僕の好きな小林薫さんは本当に吉田茂に見えました。過去の映画の中でも3本の指に入る、吉田茂でした。石橋蓮司さんの幣原 喜重郎も悪くはないかな、柄本明さんもまずまずでした。一方松重豊さんの近衛文麿、あれははちょっとないかな、浅野忠信さんの白洲次郎も微妙。
もういいや。
今の憲法に全く興味のない人におすすめ
正直、白洲次郎と吉田茂の描き方とか、近衛文麿とか、重要人物についての説明は雑なので、事前情報がないとよくわからないということが起こるようにも思う。
また、戦艦大和についての部分に関しては、憲法改正とは別のストーリーになるので、これも予備知識がないとちょっと難しい。
しかし、他のレビューでも読んだが、今の憲法がどうやってできたか、平和憲法と言いながら、実は全面的にアメリカの押し付けによるものだったという状況を
映画にしたのは初めて。ということを知って、全く興味がなく知らない人たちに知ってもらうためにはいいのかもしれない。
ただ、今の憲法には色々な矛盾をはらんでいるにせよ、このままでいいと思う人も多くいるということも事実だと思う。
たとえ、押し付けられたもので、独立国としての自衛権が脅かされているという内容であったとしても、
その部分をもやっとさせ、その時々で時流に合わせて都合よく解釈して今に至っていることもあるように思う。
もし、この憲法の内容でなく、日本政府が作成した内容だった場合、その後の朝鮮戦争、ベトナム戦争など、日本は参戦せずにいられたのだろうか。
日本は、外交下手だとよく言われる。この映画の中でもマッカーサーにドイツは45歳だが、日本は12歳だったということを言われている。
でも、現在、社会主義は崩壊し、民主主義の理念だけでは立ちゆかなくなっている状況で、
西洋的な何もかもをクリアにし、自分の権利を主張するということが、最後、正解に結び付かないことも起きるのではないか。
曖昧なままで、突き詰めないという、それを国の憲法とするのは正しくないのかもしれないけど、
押し付けられたものでさえも、それを完全に否定しなかったのは、その憲法の内容に共感できる部分もあるんじゃないかと感じる。
戦争に勝つ、負けるというのは、一時のことで、それで国自体が無くなってしまう訳じゃない。
吉田茂が、とにかく早く成立させて、早く独立に持っていくべきだと言っていたのは、一つの選択肢だったんだと思う。
上映館を増やして欲しい
伊藤監督は、かって助監督を務めたこともある、石井輝男監督作品特集のトークショーに出られていて、そこでこの映画の公開を知りました。
憲法草案作成にまつわるGHQとのやり取りを細かく描いていて、現行憲法のあり方を問うているように思います。
マッカーサーが、ドイツは45才、日本は12才、といったと言う。
短期間で、いわば強引に作られた平和憲法を、金科玉条のように崇めているので、本当に良いのか?
多くの人に考えて欲しいです。
ストーリーに変化をもたせようとしているが、散漫なところもあってそこが残念かな。
宮沢りえもそうだし、役者陣は豪華でさすがですね。
にしても、小林薫さん、顔が変わったかのようにそっくりでびっくりした。
ちなみに、石井輝男作品特集の時は、つげ義春原作の「ねじ式」を観たけど、主演が浅野忠信さんなのよね。
こうやって活躍されているのは嬉しいことです。
バディムービー@憲法制定
憲法改正担当の国務大臣である松本丞治が懐かしい。昔、NHKのドラマで、津川雅彦が演じていたのが良かった。
タイトルは日本独立とあるが、主に描かれているのは憲法制定のプロセスだ。
占領行政からソ連を排除して日本を影響下に置きたいGHQは、天皇を取り込もうとする。新憲法制定においても外国世論に対抗できる法律構成の下で天皇の地位を維持しようとする。旧体制の象徴である天皇制を維持するためには、戦争放棄条項が必要となる。そんな思惑の下で、自ら草案を創出して日本政府に提示したGHQ。
憲法は国家の骨組みである。いかに占領下にあるとはいえ、日本人による議論を尽くさないまま、短期間で制定すべきではない。そのように考える白州次郎と松本大臣は真っ向からGHQと闘う。
他方、早期独立を果たして、安全保障を米国に委ねることで復興を期す吉田茂は、マッカーサー主導の憲法制定を全面的に支持する。憲法制定が米国との決戦の場では無いということだ。
日本の独立という同じゴールを見つつも、プロセスが異なる二人の主人公。自分の主張を曲げず激しい議論をしたとしても、GHQ相手には協力できるバディ感がいい。
憲法を作るのは言葉だ。言葉は民族をかたちづくる重要な要素でもある。言葉や文章を否定するのは、民族や人格を否定することと同様である。これが理由で、吉田満、小林秀雄、松本大臣らは言葉をめぐってGHQと戦った。
ここで戦わなければ、次は戦場に立つことすらできない。本作ではそのような思いが描かれていたと思う。
自由民主党は自主憲法制定を党是に掲げながら未だ実現していない。当座の目標だった経済成長が、唯一の目標になったためなのか。本作はその理由を、エンタテインメントによって描いてみせた。映画制作には苦労が伴う現況で、このような企画が実現したことがある意味では凄い。
チョッと期待外れだったかな・・・
全体的に感情表現が乏しく、敗戦の無念や、押しつけ憲法の悔しさ、アメ...
あらゆる意味で中途半端な映画
あらゆる意味で中途半端な映画で、楽しめなかった。よく知られた史実と逸話(GHQダジャレ、ハバナ葉巻など)の羅列で、歴史好きには淡白すぎる。白洲次郎も吉田茂も決め手に欠き、誰の視点で見るか迷う、全員がサブのような脚本。アメリカの占領政策の矛盾と憲法押し付けを訴えているのだとしたら迫力不足。ベアテ・シロタは軽薄なお嬢さん、松本国務相は頑固オヤジにしか見えない。エンディングも、そんな終わり方でいいのかと思う肩すかし。小林薫を吉田茂にした特殊メイクや、憲法調査会での美濃部達吉の場面など、楽しめるディテールがないわけではないが、歴史に詳しい人が見て感動することはまずないだろう。名優を揃えているのに惜しい。
日本人なら観ておくべき作品。
日本女性の所作の美しさ
バリバリガリガリ音を立ててポップコーンを食う観客2人のために序盤は逆に集中しようと疲れかけたが、食い終わるのを辛抱強く待ち、静まってからはぐっと集中できた。
そもそもなんでポップコーンを映画館に持ち込めるのか理解できない。ガキのころから食う音を注意されたことないまま大人になったひとは音を立てて食う。それを無神経と呼んでもいまさら撲滅できるわけないので、さっさと食い物を持ち込み禁止にしてほしい。
私は映画館にひとたび入れば一挙一動足に音を立てないように細心の注意を払っている。
さて、レビュー。
シリアスになりすぎず、ライトとシリアスのバランスが絶妙だった。
白洲次郎という当時の日本では珍しい欧米文化に触れた日本人が主人公であったからかもしれないし、それを演じた浅野忠信のダンディーな感じがハマってキャスティングもすばらしい。メイクでは小林薫を当時の吉田首相に合わせたずんぐりな顔にして違和感ないのもさすがにプロの技。
伊藤俊也監督が高齢だからか、がんばりすぎず、淡々と引いた感じのカットが多いのは客観性があってストーリーも、この手の政治題材にわりにはわかりやすい。あとは、英語の通訳カットが出てくるので通訳に興味あるひとには少したのしめるかもしれない。
宮沢りえや梅宮万紗子演じた、日本家屋でのお茶くみや甲斐甲斐しい旦那のケアや言葉遣い、フェミニズムのお方たちを刺激しそうなことをあえていうけど、あの感じの所作ってほんとに女らしさが出ると思うし、美しさを際立てると思う。
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