劇場公開日 2021年8月20日

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「映画を観ているが小説を読んでいるよう」ドライブ・マイ・カー フラマルコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画を観ているが小説を読んでいるよう

2022年3月5日
iPhoneアプリから投稿

ドライブマイカー
これは観る人の受け取り方次第で評価が分かれると思う。
わたしは良かった!
映画を観て小説を読んでる様な体験をしたと思ったよ。
映画の構造がそうしてる気がしてね。役者が、わざと感情移入しない台詞回しや、劇中劇、BGMの少なさが。
そしてそれが、観ている人の心の奥底に隠してある何かを出現させる装置になってる。
それが怖い!誰も観たく無い、向き合いたくない事を心に思い浮かべちゃうから。
映画を観ながらそれが出てきてしまうと、誰も逃れられないと思う。
某映画監督がトンネルばかりの映画と表面的に見える事だけを観て評してましたけど、この映画の装置に掛からないとこの映画の本質はわからないです笑笑
役者の演技力が皆凄い。引き算出来ててシラケない!
この映画をつくるうえで、一番重要なところはそこだったんじゃないかな。

以下思いつき。

霧島れいかさん生々しく演じてて素晴らしい。彼女の演技が無いと後半の西島秀俊さんのモノローグが生きてこない。

ジンデヨン、安部聡子さん良かった。
広島で生活している感がある、匂いがする。

パクユリム!透明感あるし、演技力に脱帽

岡田将生、ハンサムなだけじゃない!
何かしそうな危険な雰囲気と繊細さを併せ持つ演技がちゃんとできてました。

フラマルコ