「面白いがネトフリでok」地球外少年少女 前編「地球外からの使者」 スキピオさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いがネトフリでok
劇場では2週間限定でネトフリ配信がメインなのかな。なかなか面白かったです。
宇宙とAIがテーマの話。月で産まれた子供に生き残りの2人と、地球から宇宙旅行にきた3人の少年少女が主人公で、宇宙ステーションで起きるテンポの良いクライムサスペンスになっています。
パンフレットにあったのが「最近、宇宙もののアニメって無くない?」ってのが製作のきっかけで、確かにロボットものを含めても少ないですね。アルドノアゼロが、もう2015年と7年前。ガンダム、ヤマト、マクロス、銀雄伝といった既存タイトル以外だと、とんと見なくなりました。
なので、SF好きとしては「やってくれるだけ」で感謝なので、悪くいいたかないが、、、リアリティレベルが微妙なのが、、、
パンフレットにハッキリと「宇宙での真実を追求しても観ている方は分からない」と面白さに振って作っていますね。「ここは火星重量ゾーン」だとか、意味あり気な設定をだしつつ、途中からは「重力ありorなし」の粗い表現。船外でのシーンなんて、おいおいなんで衛星軌道にいるのに地球側に「落ちる」って、、、と。これを「観ている側は分からん」と上から目線で言いますかね〜。
閃光のハサウェイでも、シャトル内の重力表現がご都合主義でしたね。髪がフワッと落ちる絵を見せたい時だけ低重力の設定を使う。作品内でのリアリティレベルを統一しよう、という気がないのは、どうなんだろう。
まあ、これもネトフリアニメなので、金貰ってそれらしいもの作っておけば、みんなハッピーなんです。たまには、そんな楽なアニメで息を抜いてもらって、、、、
あ、愚痴っぽくなりましたが、ストーリーとかは面白いので、ネトフリ入っている人は是非に。劇場までゆく作品ではないかな〜。