総理の夫のレビュー・感想・評価
全180件中、141~160件目を表示
男女平等な社会を目指すなら今こそ観よう。
突然、妻が総理大臣になってしまった夫が主人公。たまたま社会から分断された所にいて、情報が入らず、マスコミに囲まれて初めて知ることに。ウソ〜って思ったけど、出だしなんで、ま、良しとしましょう。
それからは、周囲に振り回されて大変に。そりゃそうだ、日本で初めてのファーストジェントルマンだもん、注目されるよね。
この映画、コメディだと思ってたんだけど、違ってた。とても自然な流れでした。
とにかく、ソーリンの中谷美紀が綺麗すぎです。こんな政治家いたら、イチ推し決まりだ。
旦那はこれまで通り仕事できなくなっちゃうし、スキャンダル騒ぎになっちゃうし、家族とは対立しちゃうし、こりゃ疲れるわ。
で、最後は女性ならではの妊娠問題(問題と言っていいのか?)。どう処理するのかと登場人物になったつもりで悩んでいたら、納得の答え。そう、それよ!その答えを国民に支持してもらおうじゃないか。
脇を固める俳優陣、みんな良かったです。貫地谷しほりちゃん、木下ほうかさん、片岡愛之助さん、などなど。特に岸部一徳さん、はら黒っぷり見事でした。
田中圭くんの相変わらずの顔芸は楽しかったし、2人でいる時の雰囲気が、とても仲良さそうで良かった。最後はジワ〜っと、大満足。
美しきリーダー
ちょうどいいタイミングの公開ですな。
ストーリーとしてはまぁわりと平凡ですが、クスッと笑えるところが随所にあって、楽しく見れました。
とにかく中谷美紀が美しい。キレイでたまーにかわいくて素敵な女性でした。あんな綺麗で聡明な総理が実在したらいいですね。さすがに若すぎるかな、笑。
田中圭もさすがの安定感。いい人であったかいオーラがビンビン出てました。表情が素敵です。
貫地谷しほりもめちゃくちゃよかった。つるっと綺麗なお肌ー完璧なちょうどいいサバサバ感見事でした。
周りには木下ほうか、片岡愛之助、岸部一徳、余貴美子etc、豪華布陣の安定感でしたね。
ごめんなさい、総理って言ってるのが、ごめんなさい、ソーリーって聞こえてなんか勝手におもしろかった、笑。
わからない58%って
タイトルなし(ネタバレ)
人のいい鳥類学者・相馬日和(田中圭)は相馬財閥の次男坊。
今日も今日とて、都内の豪邸の庭に集まる野鳥たちの観察に精を出し、北海道での観察調査のための準備をしていた。
妻・凛子(中谷美紀)は少数野党の党首。
より良い未来に向けての活動を行っていることは知っているが、政情については疎くて知らない。
そんな中、10日間の北海道の電波の届かぬ僻地での観察調査の間に、凛子が連立政権を組み、内閣総理大臣になってしまう・・・
といったところからはじまる物語で、自民党総裁選の只中、衆議院選挙も近い折、タイムリーな公開。
映画前半は、突然、「総理の夫」となってしまった日和の「巻き込まれ型」コメディで、その後、連立政権を組む協力党の大物政治家・原久郎(岸部一徳)の糸引きによりスキャンダルに巻き込まれそうになります。
ここまでは、少々ステレオタイプ的だけれど、その分、安心して笑えます。
田中圭お得意の「え? え?」演技を楽しんでいればいい感じ。
日和中心のコメディから映画はその後、凛子を中心とした物語へと移っていきます。
社会福祉改革、財源確保のための消費税増税を掲げた凛子は、連立を組む原の寝返りに会い、衆議院解散・総選挙へと打って出ます。
そして、40歳を超えた凛子に妊娠が発覚。
選挙戦で体調を崩し、再び総理の座に就いたものの数日で倒れてしまい・・・と展開します。
「誰ひとり取り残さない、特に女性を取り残さない未来。そして、次世代にツケを残さない未来」の理念を掲げる凛子。
自身は総理の座から降りるべきか、このまま続けるべきか・・・
記者会見の場にすったもんだの末に踏み込んだ日和は・・・
クライマックスは、おぉぉ、フランク・キャプラ!
こんなストレートなフランク・キャプラ的な映画が現在の日本映画で観れるとは!
図らずも落涙です。
なお、参考作品として以下の作品を挙げておきます。
フランク・キャプラ監督作品『群衆』『スミス都へ行く』
マイク・ニコルズ監督『卒業』
想像してください!自分の妻が突然総理になったら…
総理より大切な者
妻が総理になったお話。
夫は総理なった妻をどう支えたらいいかという所から始まる。女性が普通に働く昨今。大きな壁となるのは妊娠と出産で仕事を辞めるか休むかの選択をすることになる。でも今の時代男の人も育児参加する人が多くなってきました。
だからこれから女性も総理となって活躍していくstoryなのかなと思ったらそうではなかったのでちょっとガッカリでした。
お隣の韓国は女性が大統領がなった時はビックリしました。先進国のイギリスのサッチャー首相やドイツのメルケル首相は男性と変わりなく活躍しています。日本はまだまだ男社会で女性の議員が少ない。
今回は女性議員の高市氏と野田氏が立候補していますが総理に就任出来るかどうかですね。頑張ってほしいです
まあ。この映画は中谷美紀の美しさと田中圭のコメディなところが楽しめます。
中谷美紀と貫地谷しほりの底力
2時間越え邦画の最初のハードル飛び越えてみた。
政治の世界なのに登場人物(ほぼ)みんな優しいっていう頭を悩ませないお話。
個人的には政策云々より夫婦のお話なのかなー?って
後半は思いやりの溢れかえりで泣く予定無かったのに涙が。
中谷美紀は昔ドラマで市長だったけど、今回は総理。
年を重ねてなお、美しかったです。
中谷美紀さんがキラキラしてた
演説のシーンとか良かったです。
ただ、全体的に浅い作りです。
あの2人がどうしてあそこまで好き合ってるのかとか馴れ初めとかに触れてないから、関係性にピンと来ない。
最初にすぐ総理になって、ほとんど仕事しないうちに退任しちゃうから活躍が結局ない。
一番言いたかったことは、あのラストシーンで夫が言ったことなんだろうな。
あと、結局ああいう事態になったら辞めざるを得ないこととか(妊娠流産の件)。
中谷美紀さんが綺麗だったけど、内容は一気に詰め込みすぎで、その分浅かったなと言わざるを得ない感。
政治映画ではなく、共働き夫婦の愛情話
夫婦が支え合う姿、愛情という点にフォーカスした映画としてはいい仕上がり。
田中圭も中谷美紀もよかった。
夫が鳥類学者である意味もあった
ただ、ファンタジーが過ぎる。
政治をエンタメとしてカリカチュア・デフォルメするのであれば、リアリティの面でもう少し頑張ったほうがよかったのでは?
警備の甘さ、SPの少なさ、マスコミの在り方とかが気になってしまった。
また、あくまでも創作物であるし、111代総理大臣という架空の未来であることは重々承知してても、これだけ日本の景気を悪化させ経済をダメにした消費増税を肯定し、国債を国民の借金と捉え、増税しないと福祉は達成できないという思想に立った脚本に対し、「古い」「20年前の作品?」と感じてしまったのが、自分が観るにあたっては大きなマイナスでした。
かといって、「夫が元反社会勢力に所属していた過去がある」という時事ネタではなかったので、その点は評価したい。
なんだか吉本新喜劇みたい
何故キスシーンがなかったのか。当然ここはキスだろうと思えるシーンはいくつかあった。その殆どで、妻は顔を夫に向けているのに、夫が避けたように見えた。妻の年齢は42歳という設定だ。演じた中谷美紀の年齢も45歳と近い。昔ならいざしらず、最近の女性は見た目も体力も若いから、40代はまだまだ女盛りだ。ましてやあれほど美しい妻である。キスしないほうがどうかしている。
原作は未読なので映画の内容からの判断だが、主人公相馬凛子と夫の日和は大学が一緒だったか、幼馴染みたいな関係だ。年齢もほぼ同じだろう。中年夫婦である。出来れば濃厚なキスシーンを演じてほしかった。田中圭か中谷美紀のどちらかサイドからキスNGでも出ていたのだろうか。謎だ。アメリカ映画では不必要なキスシーンがやたらに多いが、本作品ではキスシーンが必要だ。濃厚なキスシーンがあれば、本作品のリアリティが相当に増したと思う。
映画の公開が、たまたま不要不急の総裁選のさなかだったが、外見も中身も美しい相馬凛子に比べて、現実の候補者たちの冴えないこと甚だしい。テレビのアナウンサーが言う、総裁選の勝者が事実上の総理大臣という言い方も引っかかる。その後の衆院選がどうなるかわからないのに、事実上の総理という言い方は、総選挙で与党が勝つことを前提にしている。野党が勝つ可能性もあることを考えると、不正確な言い方である。場合によっては共産党が圧勝して志位和夫や小池晃が総理大臣になる可能性もゼロではない。総裁選の勝者が事実上の総理大臣という言い方は、有権者を誘導している気がする。
作品の評価だが、あまり高評価はできない。主人公の日和が、推定42歳の鳥類学者にしてはおどおど、ビクビクし過ぎている。学者というのはもっと内省的で、分析的である。感情的な行動や突発的な動きはしない人種だ。まして日和は良家のお坊ちゃんだ。泰然自若としているのが自然だろう。しかし本作品の田中圭の演技は、落ち着きがなさすぎである。笑いを取るためであろうとは思うが、笑いのシーンはみんなステレオタイプだった。さあここで笑ってくださいと言われているようである。
逆に凛子は落ち着き過ぎである。表舞台では政治家として自信に溢れて落ち着き払った態度を取るのは当然だが、裏ではドタバタ、ジタバタしているのが当然だと思う。怒り狂った場面があれば、表舞台とのギャップにリアリティがあっただろう。政策にも演説にも突出した独自性がほしかったが、ありきたりの無難な政策、演説に終始していた。政治風刺映画にもなっていないと思う。
田中圭も中谷美紀も、演技は満点だ。しかし商業主義的な演出によって、それぞれのキャラクターが軽くなってしまった。なんだか吉本新喜劇みたいだった。
なんかイマイチな感じ
野党の党首の凛子(中谷美紀)から、夫で鳥類学者の相馬日和(田中圭)は、「もし私が総理大臣になったら何か不都合ある?」と聞かれた。何のことかわからないまま野鳥観察の出張に出かけ、電波の届かない道東の山の中で10日間を過ごした。その間に凛子が史上初の女性内閣総理大臣に選出されていた。そのため、総理の夫、となった日和は、妻を全力で応援しようとしていた。しばらくして、連立を組む原(岸部一徳)と政策の不一致から裏切られ連立から離れられたため、解散総選挙に打って出た凛子は選挙中に倒れ、病院で妊娠した事が判明した。選挙結果はどうなるのか、総理と妊婦の両立は出来るのか、てな話。
現在自民党の総裁を決める選挙中だが、もしかしたら実際に初の女性総理が誕生するかも、って現実とダブって観た。
男性と女性の違いは有るが、元与党から離党し新党を作り少数野党の党首を総理にした、とのストーリーは小沢一郎による細川総理誕生に似てるな、って思った。
コメディ要素もあり、悪くは無いが、なんか物足りない。悪役が居ないからかも。なので、観終わって残るものが???って感じ。
松井愛莉はスタイル良くて可愛かったし、中谷美紀は美しかった。
あと、余貴美子が貫禄あって良かった。
アイヲトウ
監督が監督だったので、期待少なめ不安多めで鑑賞しましたが、意外と面白かったです。割とエンタメ全開の政治映画は自分と相性がいいのかも。
出張から帰ってきたら、突然マスコミに質問攻めに遭い、国会の広報の方が付き添ってくれたり、大型モニターを見たら自分の妻が総理大臣になっているという展開から物語は始まります。現在日本でももしかしたら初の女性総理が誕生するんじゃないかと囁かれているので、リアルタイムな映画だなと思いました。
どこか頼りない夫を演じる田中圭さんの優しい雰囲気がとにかく最高です。よく振り回される役にあてがわれる圭さんですが、今回はずば抜けたハマり役でした。中谷美紀さんの圧倒的リーダーシップを際立たせる存在感もお見事です。そんな2人が自宅ではイチャイチャしてるんですからニヤけてしまいます。
政治映画とは言いつつもエンタメ要素が強めなので、政治の深いところまでは切り込みませんが、偉い立場の人間の育休や産休への理解、増税問題と、分かりやすいテーマを濃くなく薄くなく、いい塩梅で差し込んでくるのでちょうど良かったです。
演説で互いを抱きしめ合うシーン、辞任会見で今まで、これからの夫婦の愛と未来について叫ぶシーンはジーンときてしまいました。やっていることはイレギュラーですが、どんな恋愛映画よりも、真っ直ぐに気持ちを伝えている姿は勇ましかったです。
正しいのか間違いなのか分からない、いつか後悔するかもしれない、けれど今ある幸せはとっても美しいなと、ラストシーンの家族の和気藹々っぷりを見ていて思いました。なんて美しいんだろう…
期待を大きく上回る面白さでした。原作も読んでみようと思います。
鑑賞日 9/23
鑑賞時間 16:10〜18:25
座席 F-8
当たり前の世の中に
くしくもこの時期に…。
今年124本目(合計188本目)。
くしくもこの時期に公開されるというのは、何かのめぐりあわせなのでしょうか…もっとも積極的な意味はなかったと思うし、これだけコロナコロナ言っている状態だと、リアル永田町がどうでも映画としては放映しないとどうしようもなくなるので、仕方なしかな、とは思います。
出てくる政党名などはすべて架空のものですが、公職選挙法等は適用されているようです。このあたりはきびしくチェックが入っているようです。
日本では確かに「現在」(2021年9月23日)、女性の内閣総理大臣はいません。
そして日本では内閣総理大臣は、間接選挙制なので、選挙人たる私たち(選挙権を持つ人たち)が直接選ぶ仕組みになっていません。
ひるがえって日本の地方レベルに戻ると、地方自治法などの規定を見れば、確かに
・ 都道府県知事 30歳以上
・ 市町村長 25歳以上
…となっていて、実際に女性のトップ(地方のレベルで)ということはあったことも事実です。一方で男性と女性とではできることが少し違います。特にこの映画で描かれる「出産・子育て」ということは、どうしても男性には変わってできない行為です。
そのため、実際に調べても、30歳/25歳以上となっていても、またさらに「実際に、地方の自治について特定の(地方)政党で学習する」などといったハードルが課せられてくるので(男女問わない)、結局そうすると、「出産・子育てがひと段落して、男性・女性関係ない状態」になってしまっているのも、これまた事実です。
その意味では直接選挙が可能な地方議会から、「出産等もかかえているなんとか市長」とかという例があればよかったのですが、探した限り出てきませんでした(国の制度と地方の制度は違うが、参考になるべき点は参考にすべきなので)。
映画全体としては、やはり時期が時期だったか、時期がいつでも、この手の映画はあれこれ描きすぎると炎上しかねないという一面があり、それを避けるために結果的に「しょぼい」状態になっていること、それ自体は事実です(あくまで政治をテーマとして見るのであるのなら)。
ただ、「史実ではないが、史実に準じる、個人の思想が入り乱れる」この類型の映画で、あれもこれも盛り込み始めるより、ここで(ストーリーを)終わらせるべきだったのだろう、と思います。
その点も考えると、「やや終わり方が不自然だが、いろいろ考えると仕方がない」点、また、コロナ事情で「じゃ、伝えたいこと全部伝える内容にしたら4時間になりました」なんていうほうが困るので、そこは減点対象とせずフルスコアとしました。
女性だけではなくこれからを生きる男性にお薦めです。
全180件中、141~160件目を表示