総理の夫のレビュー・感想・評価
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面白かったし、ちょっと泣けた
妻として、夫に色仕掛けの罠をしかけた女と対峙するシーンが、まずとても良かった。
責めない。どうしてそうなったのかを問いかける。
そういう負のループのない社会を作ることを目指す総理の目線で、聴く。
あんなことはその辺の妻には到底できっこないが、あの器の大きさと、優しさとゆとりは、目指したいところ。
今作みたいに人を惹きつける力がある総理、見たいなぁ。いないなぁ。
いつかこんな風に真っ直ぐな女性総理が誕生することが、現実にもあるといいなぁ。
最後のエールが良い!
女性が総理大臣になったら、、、
そんな未だかつて、この日本という国では起こってはいない架空のお話。
中谷美紀演じる凛子さん。
男性優位なこの国で、周りの男性に媚びることなく、
かといって、フェミニストを押して押して、女性を強調するわけでもなく。
とてもスマートに政治家として、情熱を持った熱い人間で、見ているこちらもファンになりそうに笑
凛子さんが総理大臣になったのは必然。
その凛子さんが女性だったというのは偶然。
と、凛子の夫である日和くんの台詞がとても印象に残った。世の中まだまだ、男性〜女性〜と区別をしたり、グループに分け違ったり、はたまた差別したり。なかなかこの枠と言うのを飛び越えて自由になるには時間がかかりそうだが,日和くんの言うように物事を捉えられたら、きっともっと自由な発想がうまれるだろうなー。
コメディの要素もありながら、見ていてシャンとさせてくれるような台詞も多々あり。
政治家とは何ぞやを教えていて、本当に国民目線っていうのはこういうことよ!と共感をしてしまう。
己の夢を諦めない。未来を諦めない。
例え、ふとしたことで予定していたこととは違うことが
あったとしても、それは後退ではなく、勇気ある前進だ!と思えたらきっと次にまた繋がる。
あまり期待せずに鑑賞したけれど、なかなか良い映画だなぁと思います。
女性の社会進出と政治に踏み込んだ作品
男女共同参画といいながら、妊娠出産、産休はどうしてもネックになる部分。
理解が深まりきらない、浸透しきらないところもあると思う。
コメディ要素も取り入れつつ、人が子供を産んで育てるという当たり前のことを、うまく受け入れるためには?という問いかけをもらった気がする。
男だから、女だからということではなくて、できる人がやる。助け合うっていう根本的な部分がやっぱり大切だなと。
総理の相手を諭すのではなくて、聞き気づかせる話し方は台本通りだとしても、勉強になるなと思った。
理想はみんなが心の中に持っていて、でもどこかで諦めている。どうせ、、、だって、、、
そうじゃなくて、人間はやっぱり法則やルールだけじゃなくて、気持ちで行動するから、情熱や理想のために動けるから人間なんだと思う。
政治に少し触れていても見やすい作品。
増税は良くないと思います。
映画はストレスなく観れる。のんびる観るのに良い映画という印象。可もなく不可もなく。
役者陣も豪華。
しかし、終始気になるのは、増税推進というイデオロギーがずっとあること。
映画で推している政策はエンタメだから気にする必要もないかもしれないけれど、
増税、増税ってどうなのよ。
私は個人的に増税反対派です。
この映画はプロパガンダかなと。
ステマかなと。
無意識に増税派に洗脳してるのかと。
映画自体は夫婦愛や社会的弱者への思いやり、中谷美紀演じる女性総理の信念、その夫の献身的なところや優しさを描いている。
実に素晴らしい。
しかし、政治をテーマにする映画となると楽しめない部分があるなと。政策については。
福祉を推しているのも結構。女性の活躍を推すのも結構。みんなを幸せにするのも結構。だからって増税はないでしょ。
そして、経営者を少し悪者に描いているのもいただけない。
とにかく増税は国民を不幸にするよ。
映画の感想はとにかく、
増税は良くない。
以上
映画最高!
鳥の意味は?
女子中学生がこっそりノートに書いてる妄想みたいなストーリー。
勢いは開始5分も持たずだんだんテンポダウンしていき、見てる途中で何を伝えたい映画なのか不安にさせられる。見終わってみれば、想像以上に内容が薄くて唖然。
この時間を使って、このキャストを起用してわざわざ見る価値なし。
二人とも素敵なパートナーで楽しめた
こんなキレイで凛とした女性総理が生まれたら、
日本の未来は明るくなると思いました。
二人はお似合いの夫婦であり、お互いを思いあっていて、素敵なパートナーでした。
続編があれば観たいです。
美しい
凛々しく、逞しく、そして史上稀に見る美しい総理大臣
女性としての優しさと頼りなさもあり、ある意味温かみのある政治家で夫を始めとして多くの人に支えられて職務をこなす相馬凛子総理大臣がいる日本は幸せな国になると信じられました。
うーむ、
女性総理として男連中の議員らを翻弄し快活に国を仕切るような内容を個人的には期待してたとこはあった。
妊娠がきっかけでもそれを乗り越えて国を変えるような流れを期待はしていた。
だいぶ前のキムタクが深津絵里と出てた総理になるドラマみたいに、総理になって具体的に「仕事」ができないまま終わってしまう展開。
そのドラマとこの映画は、総理辞任の理由は違えど、なかなかに「総理の仕事」を具体的に描くのは難しいんだろうなあ。
最後のドタバタの記者会見で「夫」が独演する展開も、、、あんなこと、ありえるか?(笑)
国会答弁でも外交でも、「総理の仕事」として描ける要素はたくさんあろうけど、この作品もそういうのではなかったな、と。
わざとらしいようなドラマか茶番か、なんであれ、あまり心には響くかんじでもなかったかなあ。
男社会忖度
原作は働く女性を応援する作品だが映画版は男社会に忖度する内容に仕上がってる。映画版では妊娠を機に辞任表明して専業主婦となった凛子だが原作は凛子を応援する日和が仕事を辞めて専業主夫になり育児に専念する毎日。要は原作レイプで「オンナの癖して総理やってんじゃねーよ」という女性の社会進出への警鐘。
見る順番間違えた。でも中谷美紀の美しさは全然負けてなかった
直前に「ロングショット」を見てしまったのは、良くはなかった。
初の女性トップという設定と彼女の夫という立ち位置が同じのを見てしまった事になる。
まあそこを一旦 忘れる事にする。
夫側の田中圭の家がお金持ちで、びっくりするほどゴージャスな家に住む夫婦。
しかも都内!
どんな固定資産税か!
一生そういう富に縁のない平民都民の私はそこを心配してしまう訳で。
携帯の圏外である北海道の森林を抜け出した夫が百件を超す着信履歴に驚くと共に妻の顔が日本初の女性総理として目の前の状況に右往左往させられ、おまけに鉢巻きして選挙カーに乗り街頭演説にも駆り出される事態が待ち構える。
政治とはなんだ?
たぶん崇高な理念だけでは叶えられない様々な要因がある。
アメリカもEU諸国もそしてロシアも近隣諸国も
さらに中国も
そう簡単に容易く平和を享受させてはくれない。
取引き駆け引き 本来の人間力
今の日本の政治家の動向を見ていると 田中圭の実家の兄
愛之助の言動が根源にあるのでは?という部分を垣間見る作りになっているが
経団連の意向の強さ
ここがネックとなって政治を動かす。
ここを変えるにはもう 国民が皆 賢くなって一人一人が自分の1票を確実に有効化していく事が望ましい。
そこでメディアが誘導する危険性に気づく事も含め。
と言ったようなマトモな理想論を思ったりする。
今の時代 既存のメディア以外にSNSというものが登場し
これはもちろん諸刃の剣であって
陰謀論などを支持するオトナ厨二病もいたりと
物事はそう簡単には行かないのだが
まともな国民も簡単に発信出来るツールとして今後も期待出来るのでは、と私は個人的には思っている。
なので
妊娠がわかって 引退を決意する女性総理に
「彼女の作る国を見てみたいと思って私も1票入れたのに」
というセリフは重要である。
総理は我が国で最大の公人と言って良い。
その人間が妊娠という自己理由で引退すると言うのは如何なものか?
彼女の率いる政党に投票した者を裏切る事にはならないのか?
跡継ぎ?
工藤阿須賀じゃ全然ダメに決まってる。
もう一度戻るとは言えその空白期間はどうする?
じゃあやっぱり女性ではダメなのか?
いやいや 安倍総理も病気で辞任したよなあ。
な〜んて
自分の国の事だと いろいろ 単なる娯楽としてだけ楽しむわけには行かなくなって困る。
ただ言えるのは
中谷美紀の美しさは シャーリーズ・セロンにも全然負けてないって事だった。
美しいものがそろった絵空事(皮肉)
花も実もある女性初の内閣総理大臣の誕生からこの突飛な物語ははじまる。
飛ぶ鳥を落とす勢いで国民の支持を集めていく総理とその「ファースト・ジェントルマン」。
風雲急を告げるようなことがあってもただまっすぐに進む総理とそれを必死に支える夫。
月が満ちるその時まで飛び続けることはできなかったが、
羽を休めたおしどりの夫婦はまた高みを目指し、理想郷へと導いてくれることだろう。
メスが派手なのは今が女系の時代なのか?それともジェンダーニュートラルの新しい時代だからなのか?
理想の夫?
原作者の原田マハさんは執筆の動機を「なぜ日本の総理は当たり前のように男性なのか?それをフィクションで覆してみたかった。凜子は私の理想そのもので、彼女を支える夫・日和は何があっても妻を信じ、陰ながら守り抜く。本作は政界を舞台にした、信じ合い支え合う夫婦愛の物語です。」
としている。 今どき珍しいくらい、そのまんまの映画、それにしても2時間はちと長い・・。
普通、映画製作陣は政界を題材にすれば権謀術数うずまく血生臭い権力闘争劇に関心が向くだろう、アメリカの政治ものやサッチャーの伝記など硬派なサスペンス調のものが多い中、本作は極めてゆるくてお伽噺のようですね。出生、学歴、暮らしぶりからして恵まれ過ぎ、これで庶民感情が分かるのだろうかと嘘っぽいくらい美化した一本調子。
凜子が掲げる社会福祉と増税のビジョンなど改革と言うには程遠い感、望月さんの「新聞記者」ほどの政界風刺や山崎豊子さんほどの人間ドラマも無く、原作本の推薦の帯は安倍昭恵さん、出版元も実業之日本社だから作者の立ち位置、日和見感が察しられる・・。
日本で硬派な政治ものはタブーなのだろうか、よくて三谷さんの「記憶にございません!」のような笑いのオブラート仕立てがせいぜい、もっともイデオロギーを前面に押し出すよりほのぼの路線を貫く方が万人向けのような気はします、その点ではブレない河合監督は潔いとも言えるでしょうか・・。
田中圭さん演じる夫は頼りない反面、余計な口出しもせず優しい心の持ち主、キャリアウーマンの妻からみると都合の良い夫像なのかもしれません。
映画「20センチュリー・ウーマン」の中で母が息子に言うセリフ、「男って難題にぶつかると解決に躍起になるが、できないと分かると何もしない、解決できない時に寄り添うってことが下手なのよね」というのがありました。まさに女性が求めるのはこの夫君のように寄り添うことが上手な人なのでしょう・・。
総理の夫は理想の夫
出張に行く前、妻からヘンな事を言われた。
もし、私が総理大臣になったら困る事ある?
…まあ、困る事あるんじゃないの。色々と。
出張先はろくに電波も入らず、情報遮断。
で、帰って来たら、びっくり!と言うより、ポッカ~ン…。
あれは冗談などではなく、本当に妻が“日本初の女性総理大臣”になりました。
そしてその日から、僕も“日本初のファーストジェントルマン”になりました。
設定を大まかにするとこんな感じ。
日本初の“女性総理大臣”と“ファーストジェントルマン”を題材にした政界コメディ。
予告編なんかからも。自宅に帰ると警備員に止められて、「僕は総理の夫です!」。
コメディの定番のようなシーン。普通、直属警備員が“総理の夫”の顔を知らない訳ないよ。
レビューを見ると、“不支持”声もちらほら。三谷作品のようなもっと笑えるコメディかと思ってた。
実は意外とドラマ性もしっかり。単なる爆笑コメディではない。
私的にはこれでちょうどいいと思った。
コミカルさは勿論、しっかりとした政界ドラマ。女性と社会。夫婦愛。
コメディとシリアスのバランス加減も悪くない。
『大怪獣のあとしまつ』に必要だったのはこれじゃなかろうか。
基本は“総理の夫”となった主人公・日和に降り掛かる珍騒動、大騒動。
現実社会でも新総理共々ファーストレディも注目を集め、それが日本初のファーストジェントルマンなのだから、大変さもお察しを。
自由な行動も限定される。予定に無い行動はNG。広報官から厳しいお達し。
仕事で出張にも行けない。何日も家を空けたら別居説が噂されるから。
住み慣れた家から総理公邸へお引っ越し。ゴージャスなさすが総理公邸だが、あちこちに監視カメラ。テロ警戒だって…。
妻とすれ違い続く。もう自分一人だけの“愛妻”じゃない。一国の“総理”。
気の休まる時も無いほどの激務。国の為に働く君は美しいけど、でも凛子、身体は大丈夫…?
総理は総理で大変だが、ファーストジェントルマンもファーストジェントルマンで大変。
総理の夫はつらいよ。
せっかくの題材。女性総理奮闘記としても見応えあり。
注目や期待は男性総理の比じゃない。
何か変えてくれる。皆、そう思ってる。
だけど、一度失敗見せれば…。持て囃しからの国民の手のひら返しほどの脅威は無い。最初はあんなに騒いでたくせに…。政界に限った事ではないが。
それに、彼女は“女性”。政治家としてはまだまだ若い40代。
何か失敗した時の叩く材料は揃っている。
若手故の大胆なマニフェスト。“増税”。
劇中でもそれが度々槍玉に上げられる。
増税は正直、イヤだ。どんだけ国民から摂取するんだ…?
だけど、世界から見れば日本の税金は低い方なのは有名。海外では、30%とかもざら。さ、30%も取られるなんて…。
でも、そういう国々は税金の使い道がはっきりしている。全て、国や国民の為。取られる額は大きいが、その分医療や学費に保障される。
そういう使い道だったら、断固として反対ではない。
日本だとそういう所、不透明なんだよなぁ…。
それをはっきりさせてくれるリーダー不在なのも問題。
もし、劇中の凛子のようなリーダーだったら…?
現実の男性総理でも病や過労に倒れる事もある。我々国民はそんな事意に介さず、あれこれ難癖付けるが。
それが40代女性だったら…? 過度のプレッシャーを課せられたら…?
どれほどの心労か、想像も出来ない。
想像出来る事は一つ。国民の反応。
期待の割りに…。これだから女は…。
100%間違いなく、この現実社会では上がる声だろう。
凛子の場合、最も大事な時に倒れた。
原因は、妊娠。
忘れてはならない。一国の総理であると同時に、新たな生命を授かる母体なのだ。
海外では、女性リーダーの妊娠/出産/育休は珍しい事ではないらしい。
が、やはりこれまた日本では…。そもそも日本では、男性の育休すら満足に取れない。…いや、取れるのは取れるのだ。が、社会全体がそういう空気にさせない。
皆が身を粉にして仕事してるのに、呑気に育休なんて…。
間違っちゃいけない。子育てだって立派な“仕事”だ。男は外に出たら戦場と言うが、息抜きの飲み会などの場もある。
が、家に留まる女性は…。24時間子供を見てなくてはいけない。その僅かな間に、家事。帰って来た夫はろくに手伝ってくれない。自由の時間など無い。男の仕事より寧ろハード。
もし、これが女性総理だったら…?
どっちを取るかじゃない。どっちもやらねばならないのだ。一国の総理として、母として、さらに妻として。
過労で倒れて当たり前。それほど過酷なのだから。
国の事も考えなきゃならない。我が子の事も、家庭の事も考えなきゃならない。
男みたいに家の事は女性に丸投げという訳にはいかない。だって、真の大黒柱。
凛子はまだ妊娠中。本来なら安静にしなければならない時。
しかし凛子は、この時も総理の仕事をしようとする。
日和くん、お願いだから私に頑張ってって言って。
そう過剰なまでに自分を追い込む。いつも冷静な凛子がこの時ばかりは取り乱し、見てて痛々しかった。
重要ポストに居る女性なら誰もが通る茨の道なのだろう。
その時、男には何が出来るか…?
日和の苦悩も計り知れない。
女性総理。
それを演じる事の出来る女優も限られてくる。
気品、聡明さ、芯の強さ、演技力…。
なるほど、中谷美紀になら一票投じたくなる。
凛とした美しさ、立ち振舞い、喋り方…いずれを取っても“パーフェクトレディ”。
時折見せる妻の顔、弱さ脆さも人間味を感じさせる。
未だ誕生しない女性総理。“大国”と呼ばれる国々で、未だ女性がトップに立ってないのは、アメリカと日本くらい。どんだけ男女格差が深刻なんだ…? 一体、いつの未来になる事やら…。
もし晴れて誕生した時、果たして凛子総理を超える支持を得る事が出来るか…? 誰やっても同じ男性総理もそうだが。
あくまでフィクションの理想像だが、フィクションの世界だけ理想のリーダーを見ていいではないか。
貫地谷しほり演じる広報官も“働くママ”。好サポート。それだけに、彼女がしてしまった“過ち”は…。辛かったのだ。尊敬する総理へ、同じ女性として。
イケメン秘書、実直な官房長官、ゴシップ狙う巨漢フリーライター、一癖二癖ある日和の母親と兄、個性的な日和の同僚…。
中でもインパクト残すは、政界の大物。味方なら非常に心強く、敵なら非常に厄介。女性総理誕生に一役買ったが、実は虎視眈々と総理の椅子を狙っている…。その名も、腹黒い原九郎。だって、岸部一徳が演じるのだから、何かあるに決まってる。
だけどやはり、“総理の夫”を見る作品。
田中圭のズッコケ鈍直ぶりがハマってる。
硬軟様々な役を演じるけど、何だかこういう役こそ彼の持ち味が活かされてる気がする。
ちょっと頼りなさげだけど、温かく真面目。
同僚の隠れ美人の誘惑に、動揺しつつよく耐えた!
お金で解決しようとせず、頭を下げ、誠心誠意頼み込む潔さ。
いいキャラしてる日和だけど、ちと残念だったのは、キャラ設定。
実は、財政界の大物の母を持つ“いい所のお坊っちゃん”。
それだけに、ズレやとんちんかんが笑えるのだけど…
結局は女性総理の夫は、上流階級者。日和の性格自体は一般人レベルと何ら変わり無いのだが、その設定だけ、何だか突然敷居が高くなったような…。
日和がただの“鳥オタク”のごくごくありふれた一般人だったら面白かったのだが…。
政界コメディや政治ドラマとして、良質のエンタメ。
最後は夫婦愛のドラマとして締め括られる。
悩みに悩んだ末、総理の座を辞する事に決めた凛子。あっという間の短任期だった…。
会見に臨む。
悩んでいたのは日和もそうだった。
自分に何が出来るか…?
映画的だが、会見上に飛び入り現れる。
そこで彼が放った言葉は…
ベタな作品だったらここで、
諦めるな!
向かい風に向かって飛ぶんじゃなかったのか…!?(凛子の所属党のシンボルマークは、向かい風に向かって飛ぶ鳥)
辞任を思い留まらせるだろう。
しかし日和は、
後悔は無いのか。
一度羽を止めた鳥がもう飛べないなんて、誰が決めた?
一見同じような事を言ってる気もするが、微妙にニュアンスが違う。
妻の意を尊重し、労い、また羽ばたく日へのエール。
これが自分に出来る事。夫して。
ラストシーンも愉快。
アレ、どっかで見たシーンと台詞…?
しかしその時の日和の顔に、“困り事”は無かった。寧ろ、
凛子、頑張って!
総理の夫は理想の夫。
2022年 21本目
予告編がピークかな?
もっと笑えて楽しい作品かなと思ったけど微妙。
結局最後はそうなるんだという感じでした。
キャストが好きなら観てもいいかもしれないがそうでなければオススメはしません。
女性として共感しかない
飛行機の中でなんとなく観た映画だが、何度も涙が出るくらい共感する映画だったし、原作が原田マハさんと聞いて、大好きな作家なので、こりゃ仕方ない、とも思った。
主人公、総理の夫の日和は鳥類学者で研究さえできていれば…というマイペースな人だが、実は超大手グローバル企業創業一家の次男でお坊ちゃんというのがリアル。のんびりした性格と強い女に囲まれて生きているせいか、心が優しい雰囲気を田中圭が好演している。
総理役である凛子、中谷美紀は相変わらず美人で、知的でエレガントな総理の役もハマっていた。リーダーシップと人間性を兼ね備え、女性初…みたいになるならこういう人がいいなーという理想的な雰囲気。
女性が総理の妻としていつもやっていた役割を男性がやることになったらどうなるのか?
女性として、妻として生きながら、仕事で社会に貢献する重要職に就くとなにがハードルなのか?
この2点をうまく描いている点がとても良かった。
最後、りんこが妊娠して総理職を辞任することになるのだが、結局、ひとつの生命誕生にはどうしても女性は仕事を減らす時期が出るとか、リアルだった。本当は、そんな中でも継続して産んで欲しかったけど。
ただ、りんこならまた返り咲くよね、という期待がある終わり方でもあり…。
コミカルに描きながらも、世の中が男性に求めるもの、女性に求めるものに一石を投じ、現実を描写しているので、バリバリ働く女性にはぜひ観て欲しい一本。
緊縮財政プロパガンダ映画
消費税増税で厚い社会保障を!って堂々と映画の中で言ってるって、緊縮財政プロパガンダですか?こんな作品が大手で映画化される世の中ってなんなんだろう・・・。
役者さんたちはどの方も素敵だったのに、作者が全然財政について分かってないのが非常に残念。
笑えて心が温まるやさしく楽しい物語
妻が突然総理大臣になった夫が政界の渦に巻き込まれていく物語。
総理大臣になった凛子役の中谷美紀さんは後光がさすほどに美しく、こんなリーダーがいれば良いな。
と心から感じるほどの説得力があった。
一方、妻の総理大臣就任により自由が制限されても献身的に妻を支える日和役の田中圭さんのコミカルな演技には頬が緩み全母性本能を持っていかれた。
働く女性の妊娠出産や子育てについても描かれているこの映画。
男女平等とはいうものの、子供を産めるのは女性だけで産むためには自分の環境をかえなければいけない時が必ずある。
それを自分らしい生き方の終着点とするのか、大きく飛躍するための出発点とするのか考えさせられる映画だった。
ものすごく見やすくて、笑いどころも沢山あるこの作品。
「胸に手をあてて考えてみなさい」的な空気感もないのに、いつのまにか大きなエールをもらっていた。
働きながら、子育てに翻弄され、まだまだ出来ることはないか模索している、いち働く母としては大いに心に響いた物語だった。
人は見た目と言うが…
怒られるかも知れないけど、こんなに魅力的な(外見も含む)政治家がいるのなら、喜んで一票を投じるだろう…。
残念ながら内外ともに兼ね備えた政治家がいないのが、我が国の不運かも知れない。
実は、消費増税は大賛成です。ただ、今みたいに、一律に税率をかけずに、例えば1,000万以上に30%とかにすれば良い。そうすれば、大半の市民は一生に一度ぐらい(住宅購入時)しか支払うことはない。それならいくら増税したって、誰も文句は言わないだろう。そういう大胆な政策も打ち出して欲しかったけど、それは望み過ぎだろうか…。
もちろん、フィクションだけど、こういう社会になるべきなんだろうなぁ…と思って、少し感動した。
ただ、もう少し、リアリティを追求して欲しかった。鳥類研究所を舞台にしておきながら、双眼鏡の像が真円じゃなかったりとか、街頭演説の人の数は明らかにやり過ぎで、少し興醒め。
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