ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌

劇場公開日:

解説

「ビューティフル・マインド」「ラッシュ プライドと友情」の名匠ロン・ハワードが手がけたNetflixオリジナル映画。「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスと「天才作家の妻 40年目の真実」のグレン・クローズをキャストに迎えたヒューマンドラマ。J・D・バンスの回顧録「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」を原作に、3世代にわたる家族の愛と再生の物語を描く。名門イェール大学に通うバンスは理想の職に就こうとしていたが、家族の問題により、苦い思い出のある故郷へ戻ることに。そこで彼を待ち受けていたのは、薬物依存症に苦しむ母ベブだった。バンスは育ての親である祖母マモーウとの思い出に支えられながら、夢を実現するためには自身のルーツを受け入れなくてはならないと気づく。共演は「キングス・オブ・サマー」のガブリエル・バッソ、「マグニフィセント・セブン」のヘイリー・ベネット、「スラムドッグ$ミリオネア」のフリーダ・ピント。Netflixで2020年11月24日から配信。一部の映画館で11月13日から劇場公開。

2020年製作/115分/PG12/アメリカ
原題または英題:Hillbilly Elegy
劇場公開日:2020年11月13日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第93回 アカデミー賞(2021年)

ノミネート

助演女優賞 グレン・クローズ
メイクアップ&ヘアスタイリング賞  
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Netflix映画「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」11月24日(火)より独占配信開始

映画レビュー

3.5主演ふたりが柱となって織りなす力作

2021年3月25日
PCから投稿

主人公の”僕”と、母と、祖母。親子三世代におよぶ物語を紡ぐとなれば、それなりの語りの巧さと力量が不可欠だ。その点、本作におけるロン・ハワードの存在は、観る側にとって安心して身を委ねられる最良の材料となるだろう。彼がもたらす映像的なダイナミックさ、さらには森の緑と人間の営みとのコントラストは、一瞬一瞬が色濃く記憶に焼き付く。その物語全般にわたって自分でも制御不能なほど事態をかき乱してしまう娘役がエイミー・アダムスならば、グレン・クローズは「決して諦めるな」「強くあれ」と皆を厳しく叱り抱きしめる防波堤のような存在だ。彼ら二人のもたらす巨大な柱あってこそ、この映画は成立したと言っていい。一方で、2時間に収めようとしたのか、後半は”駆け足”感が否めない。イラク戦争、大学進学の経緯も、全くの言葉足らず。もしかすると必要なエピソードをカットしてしまったのだろうか。これほど魂のこもった作品だけに残念だ。

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牛津厚信

3.0女優陣の熱演が最大の観どころ

2024年12月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

巨匠ロン・ハワード監督作品ということと、第93回アカデミー賞助演女優賞ノミネート作品ということで鑑賞。
正直なところ、ロン・ハワード監督作品にしてはちょっと…というできではあったが、女優陣の演技は際立っていたと思う。主演のエイミー・アダムスの迷走ママぶりも思い切りがよく観応えじゅうぶんだが、本作はやはり助演女優賞ノミネートのグレン・クローズの男前祖母ぶりに尽きると思う。常に気丈にふるまいながらも時に号泣していたシーンも人間らしくて良かったし、孫の将来を本気で想うがゆえの行動の数々は感動を越して尊敬に値すると言える。
実は観終えて初めて祖母役がかの名女優グレン・クローズだと知る…。まさか「危険な情事」のあのお方だったとは…(汗)

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いけい

4.0何度でも撮られなきゃいけない、こんな映画は

2024年8月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

貧困とプライド、諦念と希望。
こんな地味な映画はこの「ネタ消費」の現代では地味に過ぎるが、日米問わず現実はこうだ。
実話だけが持つ地味にリアルな不幸エピソードの連発で、観るのが辛い、…こともない。
テンポがいいし、人物の造形がよく描かれてるので退屈はゼロ。
いい映画を観たという感想です。

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Ferma

3.5アメリカの貧困

2024年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

主人公(ガブリエル・バッソ)は母子家庭で姉と二人で育った。
母(エイミー・アダムス)は家計を支えるため、看護師の資格を取ったが、男関係がルーズなのが影を落とした。
祖母(グレン・クローズ)が育ててくれたのだが、母はストレスから逃げるため、薬の過剰摂取にはまっていた。
この母を愚かと言い切るのは簡単だが、やりきれない思いが残る。

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いやよセブン