MISS ミス・フランスになりたい!のレビュー・感想・評価
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自身と向き合うこと
OPの家賃取り立ての一幕だけで、その色彩の豊かさに心が躍るよう。
小物の一つに至るまで本当可愛いんですよ。
ウェスのようにビビッドでなく、マットで落ち着いた感じがまた良い。
男だけどミスフランスを目指す物語。その内容はハリウッドサクセスぽいですが嫌味がなく、細かいところで仏だなぁと思わせます。
主人公アレックスは実にエレガント、本当にミスフランスだなってなりましたよ。
そしてそんな彼の下宿先の語らいが暖かくて、本当に家族と呼べる拠り所でした。
でも、そんな家族のおかげで苦労して上手くいくことが出来たのに、天狗になって突き放したり。
気がついたら一人になってたり、でもやっぱり助けてくれるのは皆だったり。
そんな、友達や家族の大切さがとても溢れていました。
そんな彼の成長を表したような、ステージでのカミングアウトも良かったです。
どうしてもLGBTが表に出てますが、勇気を持つこと・自身と向き合うこと・支えてくれる人達がいること、そんな暖かい作品でした。
男とか女とかゲイとかレズとかバイとかトランスとかクィアとかよりも大事なもの…自分が自分であることを誇りに思うこと…
①また泣いてしまいました。泣くと評価を上げてしまうのが私の悪いクセ…
②フランスらしい軽いコメディか、おネエをネタにしたベタな作品かと思いきや…
途中で挫けそうになったり天狗になりかけて大事なものを忘れそうになったアレックスが旅の果てに見つけたもの…それは、ミス・フランスの決勝に残った晴れがましさなどではなく、パパとママが自分をそのままに愛してくれたということ…だから自分を誇れば良いということ…
③そして人生にとって一番大切なものは「勇気」だということ…
④よくバレないなあ、と思うところもあったけれど、あの美貌だものね。ミス・フランス候補の中でも一番綺麗…
⑤アレックスを応援する友だち達は、過去を引きずる独身のバアサンだったり、社会的弱者やうだつの上がらないオニイチャン・オッサン連中だっり、中年のおネエだったりと、社会のメインストリームから外れた人達なんだけど、ミス・フランスの決勝会場で自分の素を晒したアレックスにブーイングが浴びせられる中、最初に拍手をしたのが去年のミス・フランスだったというのもさりげないながら印象的。
⑥
MISS ミス・フランスになりたい!
ジェンダー差別を受入れるなら、Mr. Mrs. というカテゴリーが不要。
2本立て、1本目。男性がミスフランスを目指す。 あろうことか、地方...
人間交差点‼️生きる意味‼️全てがある‼️感動の物語‼️
ラストは、、、しっかりと感動
良かったです、良かったです👍
鑑賞前は、ドタバタする感じのコメディ色が強いフランス映画だと思っていたので、リラックスして楽しむつもりだったのですが、ラストは、、、しっかりと感動しました😭
主人公は美しく、小学校の時からの「夢」ミス・フランスを目指し頑張るのですが、「夢」を支えてくれている仲間や、協調性を求められるライバルたちとの関係性がうまくいかずに、美しいけど性格に難ありの感じです😅
せっかく掴みかけた夢なのにコンテストの決勝に向けて、最悪の状況になっていきます。
そしてクライマックスのステージ😊
正直言って少し粗い設定の部分もあります。
主人公の内面をえぐるような繊細な作品にもできたと思いますが、繊細さが少ないからこそ、ラストが効いたのだとも思います。それだけ、グッときました🥺観て良かったです🤙🤙
夢をあきらめない!
アレクサンドル・ヴェテールが美しい!
【不可能と思われる夢に挑戦する意義。そして、人間の美とは表面的なモノではなく内面も問われるという事を描いた作品。】
ー アレックスを演じたアレクサンドル・ヴェテールの美人コンテストでの余りの美しさにビックリ仰天する。
そして、彼女を支える個性的な仲間達【特にローラは、強烈だった!!】や”母親”の大家さんヨランダの強烈なキャラクター。ー
<Caution! 以下、内容に触れています。>
◆小学生の時に夢を一人一人が語るシーンから物語は始まる。
そして、美少年アレックスは”ミス・フランスになりたい・・”と言って、嘲笑を浴びてしまう。
・両親を事故で亡くし、幼き頃夢を語り、嘲笑を浴びてしまったが故に、自分に自信がないアレックスが、親友で、今や一流のボクサーになったエリアスと出会った事で、諦めかけていた夢に挑戦していく姿。
ー エリアスのような何でも話せる親友は、人生で一人か二人いると良いよね。アレックスはその点、恵まれていたと思う。ー
・予選を勝ち抜いた際に、以前ローラを口汚く罵った司会者に対するアレックスの言葉。
ー 痛快であるとともに、アレックスとローラ達、個性的すぎる下宿先の仲間たちとの関係性の強さが、仄かに伺える。
そして、アレックスを応援する下宿先の仲間達。アレックスは独りではないよね。ー
・予選を勝ち抜いたアレックスを含めた女性達に、大会ディレクター、アマンダ(パスカル・アルビロ)が指示してやらせたこと。
それは、北の海岸でのごみ拾いであったり、美人コンテストとは一見無関係な事。
だが、彼女はその行為をする女性達の心の美しさを観ようと思ったのであろう。
ー ここは、少しアザトイ感じもしたが、成程と思ったなあ・・。(良いように解釈する。)ー
・コンテストのライバルの中で、友人が出来なかったアレックスがある出来事から唯一の友人パカが出来るシーン。
ー パカは、審査の際のコメントもきちんとしていて、聡明な女性なんだろうなあ・・。ー
<そして、決勝に進み栄光の座を掴んだ彼女が行った事。驚く観客の視線の中、つけまつげを外し、衣服を脱ぎ・・。
このシーンは、アレックスが、”自分の殻”を割った瞬間だと、私は思った。
幾つかのシーンで気になる所、言葉はあったが、一人のミス・フランスに憧れた少年の心の成長物語として、鑑賞した作品。>
<2021年5月23日 刈谷日劇にて鑑賞>
らしさってなんだろう
流行りに乗ってばかりじゃ本質を見失うし、本物と普通の差は数ミリだし・・・
夢に男も女も関係ない事を証明する話
思わぬ掘り出し物、とってもいい映画でした。
主人公俳優さんの顔がとっても綺麗でミス・フランスになれそうなリアリティがありました。
男性と女性では骨格や肉付がどうしても違うので、撮影は難しいかったと思う。
でも、体のラインを衣装や角度で工夫してあまり気にならなかった。逆に荒さがしと言うか、体の男性らしい部分を頑張って探してしまうほど綺麗でしたね。
この俳優さんだからできた映画だったのかもしれない。
主人公を取り巻く仲間達(同居人)も個性的で面白い。
楽しくやっているけれど「どん底」の生活。
無職、移民、娼婦、人種も立場も違うのに和気あいあいとしているのはフランスのお国柄なのかな?
アメリカ映画だっともっとギスギスしてたり、互いに憎み合ってたりする場合が多いけれども、本作は国も人種も性別も人間の一部であり個性の一つであると訴えかけているようだ。
性別の壁がメインテーマだとは思うけれど、家族愛が一番私の心に染みた。
両親の愛
同じアパートに住む仲間の愛
そしてずっと歪だと思っていた自分自身への愛
フィクションだけれど力強いメッセージを放っていた。、
なにかと承認欲求が増している世の中ですが、本当に大事なのはありのままを受け入れてくれる人、身近な仲間なのだ。
私は性別と肉体が同じに生まれてきたけれど、そうでない人の苦悩や立場を少なからず理解し考えを深めることができたと思う。
悩みを解決するほどの力はないけれど、話を聞くこと位はできそうかな。
テーマは重いけれど作品全体的は明るく軽い印象でした。
人種や性別なんて重く考える事自体が時代遅れなのかも知れませんね。
まだそんな事でいがみ合ってんの?って平気で言える世の中がそろそろ来るかも。
恋していた幼馴染と特訓するシーンよかったです。
勝つための気持ち、勝つための考え方を学ぶには好きな人との特訓が一番!
BGMや編集の小気味よさで気分が高揚しましたね~。
ミス・フランスの予選やツアーもよかった。
明るい面も暗い面もそりゃあるよね、慈善活動とかやりたくないし、ライバルは潰したい。
これからこういったコンテストの番組など見る機会があったらその笑顔の裏側を想像してみるのもいいかもしれない。
画面に映っているには一部に過ぎないのだから。
主人公は勇気を出してコンテストに出て人生を変えた。
帰る場所は相変わらず「どん底」かも知れないけれど、気持ちは以前と違うし支えてくれる友人もいる。
希望の明日は待ってるだけじゃ来てくれない、怖いけれど自分から迎えに行かないとダメなんだと教えてくれる作品です。
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劇中セリフより
「自分の価値を人に決めさせるな、時間は思ってるより早い」
挫折も後悔もしたっていいから行動を起こせ。
チャンスを掴む機会を逃すな。人生は短い。
下宿のインテリアがめちゃくちゃ素敵!
子供の頃の夢
多様性を育てて拡げる
本作はポスターとのイメージが良い意味で違いすぎる。
ポスターだけだと百貨店の化粧品売り場のブランドにあるようなポップでキュートでお洒落な感じだが、内容はもっと濃く、強く感情を揺さぶられるハートフルストーリー。
『流行りに囚われると本質を見失う』
ーーアマンダの言葉が刺さる。
女性になりたいアレックス演じるのはジェンダーレスモデルのアレクサンドル・べテール。本作の見どころはアレクサンドルが恐ろしく美しいこと。立居振る舞いも佇まいも、全てがパーフェクト。そして演技力も申し分ないほどに洗練されている。
自分は何者なのかー
それを知るためにコンテストに出場した主人公アレックス。
男でも女でもない自分は何者なのか。いや、私は私なのだ。
「女らしさ」を前面に出し競い合うミスコンやその業界を静かに否定しているところが堪らなく好き。
そもそも〇〇らしさって何?
男だから、女だから、男らしく女らしく、若者らしく、年寄りらしく、日本人らしく…
枠にはめようとすることがおかしい事で、今後はこのような思考、発言をする人々は社会が許さないし、ますます居場所を失い相手にされなくなるであろう。
他人が女性の価値を決める様な時代錯誤なミスコンは今後、淘汰されていくはず。
時代が刻々とボーダーレスな社会へと変わってきている(日本はジェンダーの問題に関しては超後進国だけど)。
また、本作の評価すべき一つが多様な人種が出演している事。フランスは元々黒人も多いが)
本作を多くの人が観て多様性への理解が深まることを願う。
男性のイメージが強いボクシング×女の価値を競い合うミスコン
ラストの演出には唸る。これらがうまく融合していたね。
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