そこにいた男

劇場公開日:

そこにいた男

解説・あらすじ

長編デビュー作品「岬の兄妹」が話題を呼び、高い評価を受けた片山慎三監督が、同作のスタッフを招集して手がけた短編映画。深夜、とあるマンション内のエレベーターホールで血だらけで座り込み、煙草を吸いながら誰かと電話をしている紗希。その横には翔という名の男が血まみれの意識朦朧とした状態で倒れていた。2年前、映画制作のスタッフとして下働きをしていた紗希は、撮影現場で俳優の翔と出会い、ほどなくして2人は肉体関係を持つようになる。翔を愛する紗希は、彼のために借金を重ねるなどして身も心もささげていった。しかし、翔には別の女の影があり……。事件にいたる全貌が明らかになる過程で、女たちの切なく狂おしい純愛の形を描き出していく。

2020年製作/33分/R15+/日本
配給:CRG
劇場公開日:2020年11月13日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
岨手由貴子
プロデューサー
四宮隆史
アシスタントプロデューサー
福本哲生
金城友季絵
撮影
池田直矢
美術
横張聡
録音
高島良太
整音
高島良太
編集
片岡葉寿紀
音楽
長岡成貢
挿入歌
etsuco/HIKIE
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映画レビュー

4.5難解なショート

2025年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難解な作品
あの「さがす」と「岬の兄妹」の監督とスタッフの作品
監督はこの作品に必ず何か仕掛けている。
最後にオチがくる。
役者のショウ
彼を好きになって貢いでいく女サキ
冒頭に起きた事件の生々しさがリアルさを生み、オチなど想像できない。
サキは自動販売機で飲み物を買い、お釣りが機械の下に転がったのを半ケツを出しながら必死になって探すショウを見て笑う。
サキの夢は彼女の思いの表れだろう。
サキはショウの本当の姿を見て笑ったのは、自分自身の盲目さに気づいたからだろうか。
盲目になっていた自分自身を笑ったのかもしれない。
その直前 面会所で目を閉じたのがオチに繋がっているが、「”ユウコ”ってショウくんが最後に言っていた」ということを彼女に言えたことが、サキの想いだったのだろう。
つまり浮気をしているだろうショウを心の憶測で気づきながらも口に出せなかったことを、夢の中で口に出したことで「盲目」の幻想から抜け出せたのだろう。
さて、
タイトルもまた難解だ。
男とはショウに間違いない。
そしてタイトルの言葉を言ったのはサキだろう。
「そこ」とはサキの頭の中の認識だったのだろうか。
「いた」のは、思い込みの中で見ていたショウだったのだろう。
盲目に好きになっていたショウという男
彼が何者なのかほとんど知らないサキ
ジャケットも礼服も車も借金をして買い与えたのも間違いないだろう。
サキの言った「捨てたい過去」
サキの場合は、肩の傷から虐待だろうか。
そしてショウの場合は、本当の自分自身だろう。
その延長線に見てしまった夢と、まだ引き返すことができること。
サキは急に熱が冷めたのだろう。
ショウの本性を知りつつ、どうしようもなくなっていた自分の将来を夢で見た。
本当のショウという人物は、あんなにもかっこ悪い男だった。
映画製作会社が潰れたことでデリヘル嬢をしなくてよくなったにもかかわらず、ショウガ感謝してくれるからやってもいいと思っていた矢先の出来事
それが「夢」と自販機だったのだろう。
つまりこの作品は、似たように盲目になっている人たちに「目を覚ませ」と言っているのだろう。

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R41

3.0これはホストを刺して4年間服役した 高岡由佳さんをモデルにした映画である。東京地裁でガールズバーの元店長・高岡由佳被告(21)の初公判が開かれた。

2024年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

動画配信で映画「そこにいた男」を見た。

2020年製作/33分/R15+/日本
配給:CRG
劇場公開日:2020年11月13日

清瀬やえこ(紗希)
安井秀和(翔)
中村映里子(翔の妻)
水口早香(女性の取調官)
松浦祐也(男性の取調官)

これはホストを刺して4年間服役した
高岡由佳さんをモデルにした映画である。

東京地裁でガールズバーの元店長・高岡由佳被告(21)の初公判が開かれた。
東京・新宿区のマンションで、高岡被告が20歳のホスト男性・琉月(るな)
さんの腹部を刃物で刺し重症を負わせたこの事件、
「好きで好きでしょうがないから刺した」といった供述に加え、
警察に連行される高岡被告がうっすらと笑みを浮かべていたこと、
ぐったりと横たわる被害者のそばで、
両足を血に染めた高岡被告が平然とたばこをくゆらす写真が
SNSで拡散されたことから大きな話題になった。

起訴内容を蚊の鳴くような小さな声で
、「間違いありません」と認めた高岡被告。
被害者のホスト男性も減刑を求める嘆願書を提出しており、
500万円の示談金、および被害者との接見禁止、
歌舞伎町に近寄らないことを約束し示談が成立したことを明かした。

「好きで好きで仕方なかったから」

刺されたホスト、歌舞伎町で「幹部補佐」に昇進していた

実際は刺されたホストは生きているのだが、
映画では亡くなったことになっている。

終盤、被害者の妻が受刑者を接見して、

「お礼を言いに来た。あのクズを殺してくれてありがとう」

と言ったのが印象的だった。

満足度は5点満点で3点☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.5脚本がうまい。

2023年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

オープニングはホラー映画かと思ったがそうではなかった。短い映画だが、色々手が混んでいて(伏線が多い)脚本の巧さを認めざるを得ない。実話ベースと後で知った。こんなクズを好きになってしまう人がこの世の中に少なくとも2人もいたことに衝撃を受けた。この監督が撮った評判の高い作品には映画館で予告編を観て興味はあるのだが左翼思想の強すぎる映画には抵抗があるのでまだ観られていない。。

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共感した! 1件)
Yohi

0.5そもそも、この男のどこに魅力があるのか?!

2023年1月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ