無聲 The Silent Forest

劇場公開日:

無聲 The Silent Forest

解説

台湾のろう唖学校で実際に起こった性暴力事件を真正面から描き、アジア各国の映画祭で話題となった社会派ドラマ。聴覚障害をもつ少年チャンはろう唖学校に転校し、学校の設立100周年のパーティで見かけた少女ベイベイに心ひかれる。後日、スクールバスに乗っていたチャンは、バスの一番奥の席でベイベイが複数の男子生徒から性暴力を受けているところを目撃してしまう。ショックを受けるチャンに、主犯格の少年シャオは、その性暴力が「ゲーム」であると語るが……。監督は、Netflixでも配信されたドラマ「暗闇は目を閉じて」などを手がけ、長編映画はこれが初となる新鋭女性監督コー・チェンニエン。台湾のアカデミー賞ともいわれる金馬奨で8部門にノミネートされ、ベイベイ役のチェン・イェンフェイが最優秀新人女優賞を受賞。日本でも2020年・第21回東京フィルメックスのコンペティション部門に出品された。

2020年製作/104分/PG12/台湾
原題または英題:無聲 The Silent Forest
配給:ライツキューブ
劇場公開日:2022年1月14日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0衝撃

2024年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

辛すぎる実話ベース。

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emp

3.5魂の殺人をどう描くか。

2024年2月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

性暴力は「魂の殺人」と呼ばれているが、その言葉の意味がわかり、被害者が加害者に転じる経緯もわかるラストシーンになっている。
わかるのだけれど「う〜ん」と思ってしまった。

ろう者であるが故に声をあげることがより難しく、聴者の無理解や不適切な対応に晒され続けた結果、苦しくてもろう学校のコミュニティから離れられない子どもたち…。
その状況は伝わってくる。
だが、その子どもたちの中で127件もの性暴力事案が発生する事態になってしまったのは、校長が事なかれ主義で、周囲の教師や介助員たちが間抜けだったからなのか?

実際の事件の真相は知らない。もしかしたら、映画通りの校長や教師たちだったのかもしれない。けれど、周囲の大人の描き方や子どもたち同士の力関係の描き方がステレオタイプ過ぎて、子どもたちの性への興味関心がもたらす加害性や、性暴力を受けた子どもたちの葛藤や苦しみも記号化されて見えてしまうのだ。

どうしてこの監督はこの映画を撮りたいと思ったのだろう。そして、八仙人に何を託しているのだろう。読み取れない私の問題なのかもしれないが、何か中途半端な気がして、モヤモヤしてしまう。

<追記>
モヤモヤの理由を考える内に、一つわかってきたのが、この映画の中では、被害者に対するケアが一切描かれていないこと。
事件が起きても、次の場面では「もう終わったこと」になってしまっている感じがずっと続く。
もちろん被害者の心の中では終わってないということは描かれているが、それだけなのだ。
ラストシーンの主人公2人が笑って遊んでいる背後で、暗い目を向ける少年はどうして放っておかれたままなのか。
ストーリーの途中で、「ずっと昔からあったのに、今頃何を言っているんだ」と怒りをぶつけていた彼が、全くケアされずに加害者側に回るのが本当にいたたまれない。

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共感した! 3件)
sow_miya

3.0観ないほうがよいかも

2023年10月27日
iPhoneアプリから投稿
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ジョニーデブ

4.0苦しみの根源を辿れど、どこまでも辿り着くことは無く

2023年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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共感した! 2件)
おたけ

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