激怒のレビュー・感想・評価
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この映画をもし劇場鑑賞してたなら、見た私が激怒。
劇場鑑賞を見逃して、配信が今回無料になったので鑑賞。しかし鑑賞中はかなりの苦痛を強いられた。正直、一つ星をつけることはほとんどない。地雷を踏みたくないから見る作品はなるべく厳選していたからだ。ただ高橋ヨシキの作品ということで本作はいずれは見ないといけないと思っていた。 やりたいことはわかる、今の日本にまかり通るマスク警察、自粛警察などの同調圧力、監視社会、社会的弱者への不寛容、家父長制的保守思想等々を風刺した一種の寓話的物語をジャンル物としてやりたかったのだろう。ただ、それを描くには表現が甚だチープで想像力も貧困すぎではないか.。 映画ライター、デザイナーの高橋ヨシキ第一回監督作品。普段好き放題映画評論をしてるだけに、自分の映画がどのように評論されるか覚悟して臨んだものと思われる。だから正直に思ったことを書かせてもらう。 正直、デザイナーだけあってビジュアル的にアーティスティックなものを見せてくれるだろうと期待はしていた。 暴力的な主人公が矯正プログラムを受けるため渡米するシーン、星条旗の映像が主人公の顔に被る、これには正直ひっくり返った。まさにダサいのだ、彼が人の作品を評論する言葉通りダサい。昭和かよと思ってしまった。 そしてその矯正プログラムのシーン、正直なにをやってるのかわからない。ただ薬を与え、時間が過ぎ去ってるような描写のみ。ルドヴィコ療法のように映像的インパクトあるものもない。あれは別にお金はかからない。製作費が少ないからなどという言い訳は通用しないだろう。 そもそもストーリー的にアメリカに行く必然性はない。国内の矯正施設でもいいわけであって、逆にニューヨークの資料映像みたいなのを差し込んでより作品がチープな印象に。 あのおもちゃのような青い鳥は意図的にそうしたのか?ラストに町から煙が上がるVFXもひどい。 脚本も粗が目立つ、というかまともな部分の方が少ない。セリフもすべてがチープ。気にかけていた女の子のことを店のマスターと再会したときになぜすぐに聞かない、なぜ二度目で聞く?そもそも、隠れてた若者たちは反政府運動かなんかやってたのか、ただ見た目が不良っぽいから自警団に狙われてたのか?なぜ警察組織の人間が見る内部文書が黒塗り?探れば探るほど粗が出てくる。よくこの脚本で映画撮ろうなんて思ったな。 主人公の刑事と若者たちとの絆らしいものも一切描かれてないから、感情移入もできない。 これはほんとひどい。いくら素人とはいえ、高橋氏は冷たい熱帯魚で製作にかかわっているし、ただの素人ではない。それなりの作品を提供できると思っていた。しかし脚本はまるで中学生が描いたような稚拙なもの。演出も一切光るものはない。デビュー作品にはその監督のすべてが詰まっているとは映画評論家町山氏の言葉だが、これではっきりした。高橋氏には才能ないことが。おそらく次回作のオファーは来ないのでは。 正直言うと、どうせ口ばかりの批評家なんて大したもの作れないだろう、くさしてやろうと思ってバイアスがかかっていた。しかしここまでひどいとは思わなかった。これはどう贔屓目に見ても褒められるものが何もない。もし自分がこの程度の映画しか作れないなら監督は辞退するだろう。 脚本、演出、音楽と褒められるところが一つもない映画を見たのは久しぶりだった。 まごうことなき駄作。
主役に怖さがない
激怒って言うぐらいだから、どれだけ怖んだろうと見てたら、見た目は怖い部類だけど声や演技が全く怖さがない。優しさの中に狂気が見えるのがゾクゾクさせられる。 殴ったり切れたりするけど、無理に怒って演技してるなって感じ ストーリーとか絵作りはいいのに、主役が喋ると萎える 完全なキャストミス。
面白い!グロい!面白い!グロい!
本作は映画評論家の高橋ヨシキさんの劇場用長編映画第一作です。 高橋ヨシキさんが好きなので本作を見ました。 正直、高橋ヨシキさんの評論は好きなのですが「いくら高橋ヨシキさんの評論が面白くても映画監督の才能まではないだろう」と決めつけていました。 …ごめんなさい。めっちゃ面白かったです。 星5と言いたいですがグロすぎて目を伏せたくなったので‐1の星4です。(いい映画です。)
絵の色彩が印象的も展開や台詞があまりにも酷い
2022年劇場鑑賞62本目 愚策 39点 キャストが邦画ミニシアター系好きには堪らない作品 中年刑事もので格闘シーンがあったり絵も綺麗で期待していたのですが、結論残念でした。 絵とその映し方は意識してるのが伝わりますが、セリフ一つ一つやその受け答えの回し、組み立ての部分がまーーー薄っぺらくて終始深みに欠けてつまらなかった 付け焼き刃で考えた様なテーマに対して土台が脆くて名役者達が勿体無いと思ってしまった
圧倒的に映画らしい映画
日本映画では珍しくジャンルエンタメに社会性を持たせた傑作。主演が特に素晴らしい。深間という刑事の変容した社会や町内会長へぶつける怒りが正当に見えつつ狂気を孕むイカれた部分もあると言う矛盾をクライマックスのアクションで見事体現している。暴力に対する暴力の矛盾は監督も言及しているが、正義を主張する暴力の傲慢さに押さえつけられた怒りの爆発は見るものには爽快であるが、爽快であるほど取り返しのつかない暴力であると言うのがいい。監督や主演がインタビューで「せめて映画の中だけでもスッキリして欲しいが深間もかなりイカれてる、壊れているんです」という発言がジャンル映画制作への矜持に溢れていて良い。圧倒的に映画らしい映画でした。
紋切り型人形劇
開始数分でうんざりさせられた。ゴミだらけのリビングの中で、ゴミだらけの机に突っ伏す男。彼が腕を動かすと、押し出し式メダルゲームの要領で机の上のゴミが床に落ちる。しかしどこか違和感がある。液体上のゴミが何一つ落ちていない。リビングの机の上であれば、ふつうカップラーメンの汁とか食べかけの漬物とか、そういうものが置いてあってもおかしくないのに、落ちるのは紙とか文房具とかいった乾いたものばかりだ。 そこが汚部屋であることを受け手に示す格好のショットであるにもかかわらず、片付けの面倒臭さゆえか単なる思慮の欠如ゆえか、ともあれ本作はここで液体上のゴミを何一つ落下させなかった。神は細部に宿る、などという一般論を振りかざしたいわけではないが、俺はその時点で既にうんざりしてしまった。 そして当初の予想通り、そこから展開される物語や人物造形にも精細さが欠けていた。どこかで見たことがあるようなサスペンスと復讐譚が延々と繰り広げられ、一つか二つの名詞でアイデンティティを総括できてしまいそうな紋切り型の人間たちが空虚な人形劇を演じる。 タイトルが示す通り本作は人々の怒りの感情のダイナミズムを暴力的筆致で綴ったバイオレンスアクションなのだが、人間の感情の繊細微妙なグラデーションが0か100かの二元論にデフォルメされている節があり、ゆえに彼らの怒りは単なる反射運動にしか見えない。熱いヤカンに触れて咄嗟に手を引くのと同じ。面白くもおかしくもない。 終盤、弱者差別的な言動を繰り返す町内会長に対して主人公が「誰だってれっきとした人間なんだ!」的な反論をするシーンがあるが、そのあとのバトルシーンではヒロインの女が無意味に乳房を露出させられていた。ここで露出させる意味はマジでない。女性への連帯の表明が単なるポーズでしかないことを自覚なく露呈させてしまう詰めの甘さに閉口した。 どうでもいいけど町内会のボスっぽいメチャクチャ図体のデカいデブだけは面白かった。明らかに普通の人類と比べて1.5倍くらいの体積があったと思う。
いろいろ足りないが
アクションの工夫がもっとあればよかった。 なぜそっちにいくの?なぜそこで殴らずに首絞めてるの?なぜ後ろに殴られるのを待ってる人が映ってるの?なぜそこでバットを離してるの?そんな疑問だらけでした。
殴りたい顔の役者オンパレード
どうも癪に障るという顔がたくさん!人間には殴りたくて殴りたくてやむにやまれぬ顔がある。原始的な暴力の欲動とは、きっと、ただもう、ひたすら、むしゃくしゃさせる殴りたい顔を殴りたい!というものであると思うし、できることなら粉微塵にしたい!というものだと思うが、その欲動が湧き上がってくる一級品の顔をよくこれだけ揃えられたものだ!と、感嘆せざるをえない。 顔は、人となりが作り出している部分が多分にある。マザコン内弁慶の引きこもり野郎、権力欲に突き動かれたおべっか使いのヒラメ野郎、へらへらノーテンキに組織の歯車をやる馬鹿野郎、男女で楽しそうにしている若者に極度に嫉妬する助平ジジイ、金に物言わせて日頃の宮仕えの鬱憤を女にぶつけるクソサラリーマン、ねずみみたいな顔して権力に媚びるしかない弱虫等々。 どいつもこいつも怒りの鉄拳で目を覚まさせてやる必要があるが、今は、やれコンプラだ、安全安心だ、と日本独特の神経過敏で過剰かつ異様ともいえる雰囲気が国全体を覆っており、暴力は厳禁体制。日本のすべての製造業は安全第一がモットーで、社内にポスターや標語を貼りまくり、社内で起きた事故の周知を徹底し、立哨やミーティングで注意呼びかけし、安全パトロールやリスクアセスメントで不安全行動や事象を徹底的にゼロにすることに膨大な金と時間を使って、社員に安全を守らせようと日夜行動している。これは、まさにこの映画の世界と同じであり、安全という名の恐怖政治は日常に存在するのだ。 コンプラや安全安心を理由に、人間の原始的な欲動の一部である暴言暴力が人工的に極端なまでに抑制された社会で、フラストレーションをためた器の小さなやつは自分より立場の弱いやつを自らの暴力欲の餌食にする。そういうクソ野郎を暴力で制裁するのが主人公の川瀬陽太。殴りたいやつを殴りスカッとするという暴力の正の部分を存分に発揮してくれる。どうしようもない顔したクズでも、法で暴力からは守られているはずだが、法を盾にクズ行為をするようなやつは即殴りだ。 この主人公は、警察であるにも関わらず、暴力を法に則らず使う。法の傘に守られて、あるいは安全という一見正しいスローガンの傘に隠れて暴力を使う不届き者を制裁するために暴力を使う。それは、聖性をおびた暴力、あるいは善悪の彼岸にある暴力であるともいえる。そして暴力は常に極端な笑いを誘う。この笑いも常に善悪の彼岸にあるといえる。そして、この主人公のもう一つ大きな点は、ダメな人間が好きだということ。自分自身を含め人間は不完全であることを受け入れているから、威張ってさえなければダメで弱いやつに甘い。この主人公が人間不振になって闇落ちすれば、ジョーカーのようなキャラ展開になると勝手に想像して楽しんだりすることもでき、いろいろ夢想の喜びを与えてくれる。 法や安全スローガンも所詮人間が作った不安定なシステムにすぎず、クズ野郎がそれを使えば腐臭やクソ臭を放ちだす肥溜め以外の何物でもない。ただ、そいつが殴りたい顔をしているかどうかが一番のライトシングの判断基準になるというのがひしひしと伝わるすばらしい映画でした!
スカッと爽快❗️ヨシキさんのファンならば、ぜひ❗️🤗
まず、監督の高橋ヨシキさん初の、 長編映画ということで、前々から、めちゃくちゃ わくわくして、地元の近くの劇場で、公開になるのを、とても、楽しみに、待ち侘びていました! 実際に見終わった感想は、本当に、爽快!痛快!スカッとしました!^ ^ 管理社会・ひどい抑圧社会、街を見渡せば、人々の悲惨な光景。。。 緑色のベストを着た、街を牛耳るやつらの蛮行は、まるで、ゲシュタポや、ナチスのユダヤ人狩りを、彷彿とさせる。 主人公は、耐えに耐え、映画タイトルにあるとうり「激怒」します!!! 確かな「カタルシス」が、この映画にはあります。 そして、中原さんなどによる、凝ったサントラ、川瀬さんをはじめとする、出演陣の個性・迫真の演技が光り、そして、こだわりのSE など、随所に、ヨシキさんや、関係者の方々の、この作品に対する熱量を感じられます! 私個人的には、とても、大好きな、 作品でした(^.^) ストーリーも、大満足でした^ ^ もし次回の、ヨシキさん監督の、 予定の作品なども、構想があるのならば、また期待しています♪ 本当に、「激怒」は、素晴らしい映画なので、みなさんに、見てほしいです。 最後に、ヨシキさん!地元の映画館に、 わざわざ遠くから、舞台挨拶のために、足をお運びいただきまして、本当に、 ありがとうございました。 そして、上映していただけましたこと、 本当に、感謝申し上げます。 物腰柔らかな、優しい、 ヨシキさんが大好きです(^.^)
もっともっと振り切ってもよかったのでは?
「もっともっと欲しかった!」が第一印象でした。 もっともっと「正義」という名の不条理や暴力を出してほしかった。 もっともっと「暴走」して欲しかった。 もっともっと「怒り」が欲しかった。 なんとなーく出し惜しみしているような気がしたので、クライマックスの沸点MAXの「あのセリフ」のカタルシスが少なかったんです。残念ながら。「キタキター!これこれー!」を待っていたんですけどねぇ。結構スルーーーーーって終わってしまったんですよね。 なんとなーく思っていることですが、めちゃくちゃシンプルにソリッドに仕上げた方が良かったんじゃないかなぁ?って思います。アメリカのエピソードが150%納得できないんですよね。いるかなぁ?って。牙の抜かれ具合がイマイチだから後へのつながりもイマイチなんだよなぁ。 とってもわかりやすい怒り爆発系物語ですが、血液が沸々となるような盛り上がりなかったんですよね。綺麗にまとめすぎたような気がします。 本作、チョイ出演の役者さんたちの豪華なこと!すごいです。エンドロールで役者さんたちの名前出てきますが、「え?どこにいた?」の連続でした。集中して見ていたはずなのに気づけませんでした。それだけ、演者さんたちのスキルが高いってことですよね。見つける楽しみもあるかもしれません。
昭和刑事のタコ殴り
一見犯罪のない街に昭和の刑事が舞い込んだような話。 バイオレンス度が変な方向で進んだため、若干笑ってしまったが、映画的演出と考えれば。 リアリティーがある程度あった方が怖さや怒りが増すので、激怒というタイトルには合うと思うが、看板に偽りはない。スッキリ?したい方にはどうぞ
転出届、待ったなし。
ゴミの散乱する部屋や防犯チラシ等のリアルさが尋常でなく、邦画ではまず背景小道具を楽しむべきを信条とする私に見事にクリティカルヒットしました。こだわり半端ない。ヤバい。 町内会 vs仮免警官。何故怒るのかを考えるとあまりに理不尽な理由。 転出届待ったなし。
ここまでやるかと妙にスッキリした
ストーリーは単純だ。
切れると手のつけられない暴力刑事がアメリカで治療されて帰国したら、我が街はすっかり奇妙な街に変わっていた。違和感を抱えながらどうにか馴染もうとするが、ついに爆発。反撃開始の狼煙が盛大に上がるのだ。
まさに激怒というタイトルがこれほど似合う映画もない。主人公の男は最初からキレる時はすごいんだけど、最後はもう目が狂気だ。なぜこれほどまでの狂気を感じるのか、最後は素手を使うからかもしれない。相手の自由を奪うまでは鉄パイプみたいなども使うけれど、最後にボコボコにする時結構、素手が多くて、それなのに殴られた相手の顔はどんどん原形をなくしていく。これはすごい恐怖だった。
特殊メイクのなせる技が素晴らしい。
全員を殺しまくって、最後に街を眺めるシーンに青い鳥。これは結構グッときた。このシーンは映画のラストに希望を感じさせてくれた。
幼稚
まったく評価できない。 日本という国の生き辛さ、息苦しさはこの映画で描かれた通りだし勿論それはヤバいとは思うけど、自分たちの価値観だけで法的根拠なく人を裁く輩を、自分の価値観だけで裁いたら同じ土俵でしょ?なんら違いがない。幼稚すぎる。まったくダメでしょ。 その割にカタルシスもないし。演出もさ、古いよ。70年代センス。 金を取れるレベルにないと思います。自主映画。
そこそこ微妙な点は残るが、基本的な高評価。
今年264本目(合計540本目/今月(2022年9月度)7本目)。 この監督の方、映画の長編(2時間以上のものをそういうの?)でははじめてとのことです。 そのため、他の方も言われているように確かに描写、ストーリーとも気になる点もあります。 ただ結局は多くの方が触れられている、「支離滅裂な監視社会、思想のおしつけが弱者に与える影響」というテーマは(十分ではないとはしても)描かれている点は高く評価できると思います。 まぁ、ストーリーに関しては確かに若干わかりにくい面(ストーリーが妙に混乱させる。何時何分とか最初出てくるか、この映画は時間トリックが一切入っていない)はあるものの、長編でははじめての監督さんでもあり、「映画の作法」については完全ではないとはいえ7~8割は満たされているといえる現状、そこでの減点幅はあって0.1程度です。 また、ストーリーが言う「こういう仕事(省略、差別的表現)や生活保護者なんていうのは…」といった部分などは、「強い物が弱い物を見るときの言い方」であり、やはりそういう「おかしい背景」(この映画は明らかに「世界観」がくるっていますが、リアルでも、やはり「職業に貴賤」を持ち込む人はいます)が背景にあり、それをテーマにしたかったものの、それだけだとストーリー性にかけるのでいろいろストーリーを肉付けした結果、「やや趣旨がわかりにくい」映画になったのでは、とは思います。 日本では「ここまで極端な地方自治体」がそもそもリアルで存在しないので完全な共感はできませんが(逆にあったほうが怖い…)、逆に「道徳の押し付け、思想のおしつけ…etcが極端すぎたら?」のifの世界では十分考えうる話であり(だから、突拍子に変な設定とも思えない)、そういう「思想・道徳の極端なおしつけはダメだよ」という点を間接的に述べている点はやはり評価は高いかなというところです。 あと、他の方も書かれていました、開始のキャラクタ紹介などのカットが素敵です。ああいうのも監督さんのセンスなのでしょうか…。映画って「物語を楽しんでなんぼ」ですが、最初の「つかみ」、換言すればその「開始0~1分」の工夫も結構大切なので、その点でもこの映画は良かったです。 もちろん、法律的に気になる点はあるのだけど(行政書士持ちとしては気にならざるを得ない)、この映画でそれを論じることは想定されていないと思うので全部飛ばします。 あえていえば「一部、英語が出る(他の方も書かれている通り、主人公は海外に飛ばされた経験があります)が、その字幕がない」点程度ですが、それも英検2級くらいあれば何とでもなる範囲です。 可もなく不可もなく、「確かに気になる点はあるが、長編初挑戦の監督の方の芽をそこまでつぶすような評価はどうだろう」という点で、私は満点にしました。
足りない
社会的弱者を法律やルールのみで一方的に断じる行為は正義の名の下に多々見られるけれども、一歩違えばあなたもそちら側の立場になるんだよという分かりやすいメッセージが冒頭と終盤で描かれています。 しかし、そんなテーマも陳腐に感じられるほどつまらなかったです。 とにかく無駄に長いカットが多く、テンポが悪い。間延びした展開に眠たくなるのです。 サイケデリックなBGMも最初こそ効果的でしたが終始同じようなトーンで流れるので邪魔に感じてしまいました。 全体的に、何か学生がインディーズで製作したような印象です。 激怒するまでが長く、盛り上がりに欠け、ようやく迎えたピークも思ったほどのテンションではなくカタルシスには遠い演出でした。 メッセージ性や論理性など無視してもっと振り切って欲しかったです。整合性を取る為に小さくまとまってしまった印象。もっと激怒していいのにと不完全燃焼のまま終わってしまい残念でした。
色々気付けて、改めて激怒。
作品内で描かれてるディストピアが、そう現実と変わりない気がするんすけど…。リンチとか、焼いたりとかしてないけど、ネットでボコボコにするもんね。今年のマイNo. 1バイオレンスムービーです。
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