「一国の善悪は世界にとっての善悪と同じなのか」シカゴ7裁判 oshidaさんの映画レビュー(感想・評価)
一国の善悪は世界にとっての善悪と同じなのか
法廷知識が乏しいにも関わらず最初から最後まで面白く見れてその上理解までできてしまった…。導入部分のオーシャンズばりにテンポのよい登場人物の紹介、情報量が多くてかつ史実に基づいた作品はかたっ苦しいことも多いが、この作品のテンポの良さはとっても気持ちが良くてあっちゅーまに惹きこまれる。
史実とかけ離れている点が多々あると批判されてはいるが、そうやって鵜呑みにするなよ!と教えてくれる人がいるからぼくらは脚色された作品を楽しんで学ぶことが安心してできる。
自分もレビューを読んで、事件の順番など史実と異なる点があるんだと初めて知ったひとりである。ありがてえこと。
公開が延期になったりネトフリに権利を渡したりというハプニングで「言論と自由」「差別」について世界が考えなければいけないタイミングで観れることになったこの作品。
脚色によって忘れてはならないことを魅力的に学べる映画があってもいいんじゃないかとぼくは思う。
レッテルや立場ではなく、きちんと自分で信じられることを貫き通すことが大切。
政治に興味を持てる若年層は少ないだろうけど、この作品を見てどんな形でもいいから未来に危機感を持てたらいいな。少なくともぼくは危機感をもてた。
自分たちの未来のことをきちんと考えて行動していかないといけない。過去に色んな出来事や犠牲があったおかげでぼくらはいま十分に選択ができる時代になっているんですね。
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