「世界は揺れる」シカゴ7裁判 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
世界は揺れる
法廷劇としては普通に面白かった。
ただ実話という筋書きなので、非常に評価が難しい。実話を元にした映画は制作者の意図を読み取れないといけないからだ。
確かに7人に対しての結果が最初から決まっているような形式だけの裁判は横暴だが、これを「民主主義が奪われた!」なんて安易に批判するのは少し違う。このようなケースを野放しにしておくとそもそも国自体が崩壊していく。民衆がその時々の風潮に翻弄され好き勝手し出す。そんなことになったら◯◯主義が~なんて言ってられない。待ち受けるのは混沌だ。
こういう映画を観て安っぽい正義感を感化され安易に行動しないようにしなくてはならない。
しかしかつての日本の学生運動などがアメリカのこういった状況の影響を受けて起こっていたり、歴史的には大事なことなので観れてよかった。
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