「法の危うさを再確認させてくれる良作」シカゴ7裁判 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
法の危うさを再確認させてくれる良作
ベトナム戦争が激化する中、反戦運動を行った活動家たちが暴動を扇動した罪で逮捕された事件の裁判を描いた、実話ベースの法廷劇。
NETFLIXオリジナル映画は初めて観たことになるのかも。
実話ベースの法廷ものって、警察や検察、そして政府が悪どいことを仕掛けてくることが多い。本作もまさにそんな話だった。
逮捕・起訴された者たちも主張は同じではないし、組織も違う。いがみ合っている関係がどう変わっていくのか、そして検察・警察がどんな方法で被告を追い詰めようとするのか、そしてどんな判決が待っているのか。
多少納得のいかない部分もあるが、弁護士たちの熱い思いや、まともな感覚を持った市民たちの熱さが伝わるいい話だった。
それにしてもこういう映画を観ると、政府や警察・検察・判事ってやつらは本当に信用ならない(もちろんまともな人がいることも知っているが)。法とは絶対的なものではなく、時の政権の都合や、勝手な解釈でどうにでも濫用されてしまう恐ろしさを感じた。
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