天外者(てんがらもん)のレビュー・感想・評価
全593件中、41~60件目を表示
メロドラマ風
天外者とは鹿児島の民話、天狗と河童ガラッパの間に産まれた英才でその呼び名にちなんで優れた才能のやんちゃ者を称するようです。五代友厚さんは近代日本の礎を築いた明治維新の功労者であることに異論はないが、あまりにも脚色していますね。
先ず地球儀製作は嘘、地図の模写としても当時5才の才助には不可能、薩英戦争で英艦隊が退却したのは五代の功績とは盛りすぎ、英雄の色好みの例に漏れず五代もかなりの遊び人で10人もの婚外子を設けている。劇中で妻豊子を両替商の娘風に描いたのはNHKの大河での白岡あさを被せたのでしょう、まるで遊女だったはるの結核がうつって死んだようだが死因は糖尿病・・・と挙げれば切が無い。
幕末の志士たちとの青春群像劇としても単なる飲み友達にしか見えないし、遊女はるとのなれ初めや別れなど、こちらがメインのメロドラマかと思われる作風は評価の別れるところでしょう。
もっとも史実とされていることでも真実は所詮時の彼方、後の研究で翻り、教科書ですら改められるご時世ですし、製作陣は堂々とオリジナル・ストーリーと謳っているので批判には当たりませんね。
硬派な歴史ドラマより若者向けの青春映画、爽やかな好青年三浦春馬さんに寄せて盛り上げたかったのでしょう。
偉人の半生より、惜しい役者さんを失ったことの方が心に刺さる話題作でした。
がむしゃらに時代を駆け抜けた者達
ストレートに心に響き、心打たれる作品である。本作は日本の激動期である幕末を描いた作品であり、当時の若者達が真摯に日本を想い、行動していく姿を描いている。特にコロナ禍の今観ると彼らの純粋さが際立っている。本作は、三浦春馬の主演作であり、三浦春馬演じる天才実業家・五代友厚の信念を貫いた生き様を描いた青春群像劇である。幕末は傑出した人物が多く、時代変化も激しいため、面白い作品が多いが、本作も、五代友厚という知られざる傑物にスポットライトを当てて、その魅力を存分に描き出している。
本作の舞台は幕末。主人公は、五代友厚。彼は、先見性があり、時代の先を見ることに優れていた。彼は、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らとともに、日本を欧米列強に匹敵する近代国家にするために奔走していくが、妥協を知らず、有言実行していく彼には、敵が多く、坂本龍馬とともに常に命の危機に晒される。周囲から理解されなくとも、彼は、がむしゃらに自らの理想を追いかけていく・・・。
三浦春馬が素晴らしい。喜怒哀楽の感情表現が自然で、演じるというよりは、五代友厚が乗り移っているようだ。どこまでも理想を追い求める鋭い眼光には鬼気迫るものがある。演者として非凡なものを感じる。坂本龍馬、岩崎弥太郎など、多士済々の人物達と天下国家を論じる場面には、幕末らしさが漂っている。
ただし、幕末は激動の時代であり有名な事件が多い。本作は、それらに触れ過ぎて、駆け足の展開になっている。一つ一つの掘り下げが浅くなっている。また、群像劇のわりには、主人公以外の人物のエピソードが足りないので、膨らみに欠けた物語になっている。
常にがむしゃらに夢を追いかけ続けた主人公を理解する人は少なかった。しかし、ラストで本当の主人公の評価が示される。ラストの感動と、三浦春馬への惜別の想いで、涙が溢れてくる。
本作は、三浦春馬と同様に、時代をがむしゃらに駆け抜けた男達の姿を描いた秀作である。
偉人の物語としてみると物足りなさを感じるが、一つのストーリーとして...
あんなん五代才助じゃない
迫力があって映画に引き込まれました。
歴史や偉人系の話が大好きなので予告を見た時から、観に行きたかったのですが機会がなくてDVDで鑑賞しました。
自分が嫌われても、『世の中のため』に、『したいことが自由にできる将来のため』に1人で走りきる生き様に胸を打たれました。また、その思いを強くさせる影響になった森川葵さんの話もとても感動しました。
他にも、三浦翔平さんや森永悠希さん、西川貴教さんなど自分に出来ることは何かを考え、自分の出来ることから日本のために動いていく話がとてもよかったです。最後の西川貴教さんはイケメンでした。
日本の宝、三浦春馬
可もなし不可もなしという感想。 坂本竜馬や伊藤博文らとしょっちゅう...
創作が…
酷すぎる。坂本龍馬、五代友厚、伊藤博文、岩崎弥太郎が昔からの仲良しという点で興ざめ。後半駆け足になり、五代友厚が具体的に何をしたの人なのかも描かれず、何を伝えたかったのだろう。
岩崎さんのアピールもっと欲しかったですが
当初の公開時、少し気になったものの結局見ないまま公開期間が終わってしまったので、今回ようやく初めて見にいきました。
坂本龍馬は知っていても、この五代さんという方は全く知らなかったので、このような稀有な方がいたということ、知ることが出来て良かったです。
ただまたしても三浦春馬さんが志し半ばで亡くなってしまう役、展開なのは残念でしたが。。また役の中では父、母、初恋?のはるさんに次々旅立たれて悲しみにくれる役なのも切なかったですが。。
立ち回りや情熱的な演説など、熱い演技が見れて良かったです。
脚本として少し残念だったのが、4人の仲間のうち坂本龍馬、伊藤博文は誰でも知ってますが、岩崎弥太郎さんについて、最後に改めて三菱を創った人ということをはっきり示して、五代さんの友人達は3人とも凄かったということを表してほしかったです。友人に岩崎弥太郎さんもいるのに、岩崎さんの扱いがもったいなかった。。!
あと映画館の中で驚いたことですが、びっくりしたんですけど本編終了後と未公開シーンや監督インタビュー映像後、2度も拍手が起きて映画館の中としては(ファンの方なのかな?ごめんなさいね、)違和感があってちょっとひいてしまいました。。分かります追悼ですよね?そうなんですけど、私もその気持ちも込みで見ていましたけど、ファンクラブ会員限定公開とかじゃないので、一般人もいるので拍手は心の中にとどめたほうが良かったと思いました。
どの映画館でもあるのか分かりませんが、これから見に行く方は映画終わりの拍手が気になる方はちょっと考えたほうがいいかもしれません。(毎回拍手あるのかは不明なので、無い回もあるかもしれませんが。。)
この先、三浦春馬さんが出演した作品全てにリバイバル上映のたび拍手があるの?と思うと、出演者は他にもたくさんいるので三浦さんへの哀悼は、私は心の中でします。ブレイブでも太陽の子でもコンフィデンスマンでも大河ドラマでも良い演技でした。
五代さんの信念が春馬さんに重なる
五代友厚の功績を知りたい人には、確かに物足りないと感じてしまうかもしれません。でも、監督が描きたかったのは、五代友厚が何をしたかよりも、何のために、どんな志を持って生きたかだと思います。そして、同じように未来の日本のために生きた同世代の若者たちとの友情と恋物語だと。私も初めて見た時は、正直予想していた内容と少し違ったなと感じましたが、前記のように思ったら2回目はスッと物語に入っていけました。
それに、丁寧に見ていると、五代さんの功績を本人以外の人物がセリフでかなり説明しているのですよね。でもやっぱり、三浦春馬さんの渾身の演技によって、五代さんの生きざまや志が、胸の奥まで響いてきました。というか、その利他主義と義を重んじる信念は、春馬さんそのものだなと思いました。
たまたま先日の大河ドラマで、ディーン・フジオカさんが演じた五代友厚が、「金も名誉も要らない。大切なのは目的だ」というあの名言を渋沢栄一に語っているのを見て、春馬さんの熱い演説シーンが蘇り、涙が出てしまいました。本当に、あの魂の熱弁は素晴らしかったです。あのシーンだけでも、見る価値があると思います。
もし、1回見て映画の良さがよく分からなかったという人は、ぜひ違う目線で、2回目を見てみてください。
新鮮!
物語のボリュームに時間が追いつけていない
全593件中、41~60件目を表示