天外者(てんがらもん)のレビュー・感想・評価
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二人のてんがらもん
なるほど、青春群像劇というコピーがぴったりだ。
歴史物にはあまり馴染みがない私は、はたして史実に沿っているのか映画用に脚色されているのか、よくわからなかった。
エピソードが次々と現れては場面が変わっていくので、流れについていけなかった。五代友厚なる人物、時代背景などを予備知識として少し入れておけば、また違ったのかもしれない。彼の功績は、100分程の枠ではとても収まりきれないものなのだろうから。あと少し音楽がうるさいなぁと思う。途中、なぜこんなに流れるのかと疑問に感じたほど。
後日、カンテレの映画制作の舞台裏をまとめたドキュメンタリーを見た。こちらの方がある意味、感動的だ。有志による五代プロジェクトが立ち上がってから、さまざまな困難の中やっと公開まで辿り着いたのだということがよくわかる。その関わった人々の熱意も、たっぷり伝わってきた。五代友厚の功績もわかりやすく紹介している。
三浦春馬を始め他の役者さんやスタッフの方々の現場での雰囲気も伝わってきて、プロモーションで語られていた言葉は本当だったのだと胸が熱くなった。彼の穏やかな中にも真剣な眼差しで真面目に想いを語る表情にもなぜかほっとさせられた。この時、とても充実していて幸せな時間を過ごしていたのだと勝手に安心してしまった。
オープニングすぐ辺りに見せる無邪気な笑顔とラスト近くで見せる全てを見通したような穏やかな笑顔。その笑顔の対比に彼の人生を重ねていた。安らかな場所にいることをいつまでも祈りつつ……
三浦春馬さん、素敵でしたよ
観ました。
三浦春馬さんの一生懸命な演技に胸を打たれました。
最後メイキングもあり、三浦春馬さんがエキストラの皆さんに、
「三浦春馬と申します。本日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございます。皆さん、無理しないでやって下さい」
と頭を下げて挨拶している姿に更に心を打たれました。
そんな方はなかなかいないと思います。
こんな一生懸命作品を作ったのに、亡くなることになり本当に無念だったと思う。
気の毒で気の毒で、可愛いそうで、涙が止まりませんでした。
私がずっと泣いていたら、斜め前のカップルにじろじろ見られた。
五代友厚の生き方や言葉が、三浦春馬さんの姿そのものともまさに重なりました。
また、
「三浦春馬さんに心より感謝と哀悼の意を捧げます」
と、最後出て来てやっぱり泣いてしまった。
監督初め、三浦春馬さんへのスタッフの熱い思いがとても伝わって来たからです。
しっかり作品を観ることが、亡くなった方への敬意と哀悼の意の表し方だと私は思ったから、しっかり観ました。
良く頑張られました。
本当にお疲れ様様でしたね。
忘れません。
エンドロール後もご期待ください
春馬さんファンの女性が多いのかと思ってましたが五代友厚さんの映画という事で男性のシニアの方も結構多く鑑賞してました。
恥ずかしながら五代友厚さんをあまり知らずに鑑賞。朝ドラのヒロインが困った時に都合よく現れるイケメンあしながおじさんのイメージしかありませんでした。
日本の若い才能ある方たちをグラバーさんが一生懸命力添えしていて、五代さんを支援しイギリスに勉強に行かせてくれた事も初めて知りました。グラバーさんも五代さんも日本の経済近代化に貢献しながら、あまり評価されなかった方だったんですね!
五代さんが成功した後はグラバーさんのように自分が若い起業家を支えて資金を融資していくのは現在に通じるものがあって大変興味深いです。
ぜひ色んな世代の方に鑑賞して頂きたい映画です。
簡潔に現実に
五代友厚とは
1度は観たほうがいい
日本人として、このような素晴らしい開拓者がいたんだと感じさせられました。
私は歴史は詳しくないのですが、それでもすーっと入っていける映画です。
役者さんそれぞれの魅力が生かされていると思います。
(小学校高学年からお年寄りまで幅広く観て頂ける映画です)
知らない偉人
一人でも多くの方に見て欲しい映画
五代友厚の半生を描くには尺が足りず、三浦春馬を見る映画、という評がある。
確かに尺が足りないが、三浦春馬を見せようと思えばもっと派手な立ち回りや、オーラ溢れるところを見せられたはず。
監督も三浦春馬も予算などの制約がある中で、この映画でメッセージを伝えることこそを望んだと思う。
三浦春馬抜きには考えられないけど、その存在を凌ぐ程のメッセージか込められている。
五代友厚の偉業や思い、田中監督の思い、三浦春馬の思いが一つになったもの。
それが『今だけ、金だけ、自分だけ。それとは正反対の人を描きたい。それがこれからの日本、世界に必要になってくる』という監督の言葉に凝縮されている。
この映画を見た人の中から、将来日本を、そして世界を変えていける天外者が出ることを祈ります。
また、自分のように天外者にはなれない者の心の中にも、利他の心や100年先を思う心が少しでも芽生えれば、世界が変わる気がする。
春馬くんのファンだけでなく、老若男女、日本だけではなく世界中の方に、時代を越えて永く見ていただきたい。
特にこれからの世界を変えていける力と可能性を秘めた若者、子供さんたちにこそ見て欲しい映画です。
久しぶりに熱くなれた映画でした
三浦春馬映画として見た。
映画自体は、普通の出来だと思う。
三浦春馬の演技は、素晴らしい。
映画星3つ、三浦星1つ。
あんまり不満は言いたくないが、
この映画のキモは、最後の演説だろうと思う。
ここで、キレイな言葉で夢を、語っても大阪商人は
説得できない。
そこで、昔の自分の初心に返って、故郷の言葉で、
本心を心を込めて語る。そこまではいい。
しかし、以前とは違う。自惚れるほどの自信は必要だろう。
だが、
今は、自分だけの力で日本を変える事は、不可能な事も学んでいるはず。
そこで、大阪商人の心からの協力を得る事が出来る
素晴らしい演説の内容が、薄い。
こうすれば、こうなるぞ的な事。
自分だけの利益で行動しても
結局それだけの事!大阪の力で、日本をより発展させ、
日本の地位を世界の中でより大きなものにするべき!
結局、それをする事が日本の利益、大阪の利益、
商店自体の利益になるはず。
そしてついでに、名誉も上がるぞ!
と、アジって欲しかったな。
だが、自分は、名誉も金も要らないっていう結末。
ひとりの不幸な、花魁に助けられた命の価値。
おいそれと、無駄には出来ない。
映画は、そう言ってるけど、
もう少し上手く演出してほしかった感じ。
五代友厚を知るきっかけ
長らく歴史に埋もれていた五代友厚の話。
龍馬、弥太郎、伊藤博文、誰もが知る歴史上の人物と共に織り成す青春群青劇。
皆それぞれグラバーと深い関わりがあったとされ、歴史上空白の半年間があったそう。
明るい日本の未来を強く思い描いていた五代の周りにはきっと龍馬、弥太郎、伊藤も集っていたのではないか.. というところからも作品を作り上げていったそうだ。
一人の人生を2時間程では到底おさまる事はない訳で展開はかなり早い。
だから大まかにぎゅっと詰まった内容であり、深掘りはされていない。
半生を描いてるというよりかは、半生を大まかになぞりながら龍馬、弥太郎、伊藤との関係性を描きつつ、恋模様もあるという様な半分フィクションの物語。
五代を存分に知れるというより、知るきっかけになる、もっと知りたいと思う作品。
三浦春馬の圧倒的な熱演に評価したい。
ブレずに自分の信念を貫く意思の強さ、五代の熱量を強く感じた。
なぜ歴史上埋もれてしまっていたんだろう..
高評価=ステマ 「有言不実行で人望無く死んで行った薩摩人の話」
理想だけ高くて人望の無いまま死んで行った薩摩人が居たって話かと思ったら、取って付けた様なあのラストシーンには呆れてモノが言えないほどシラケた。
大阪商工会議所の初代会頭なのに、そこで何をしたのかを全く描かず終わるって何でこの映画を作ったの?長尺の予告編か?
役者の演技だけ撮って、そこで生きた人物が全く描けてない典型的な失敗作。
こんなクソみたいな映画は、三浦春馬のキャリアから外すべきだ。
これが遺作だなんて可哀想過ぎる。なのにステマで注目させるなんて、酷すぎる仕打ちだ。アンチの褒め殺しか?
こんなコロナ禍に絶対に映画館に観に行ってはいけない映画。
映画ファンをなめるな!
試しにこの映画を無条件に絶賛している人の他のレビューを覗いてみれば分かるが、ほぼこの映画しか評していませんから。
正直な感想です。
三浦春馬の主演で遺作の作品なので言いにくいのですが、正直好きではありません。
好きな方、ゴメンなさい。
あまりにも台詞回しがドラマっぽく、感動を強引に誘うような感じが否めないです。
「ほら、感動するでしょ?」と言われてるような感じで逆に冷めてしまいます。
また、ストーリーがあまりにもブツ切りで、いつの時代なのかが解りにくく、それぞれの展開が解りにくいです。
五代友厚がなぜ人々から嫌われていたのかもよく解らないし、後半で蓮彿美沙子を唐突に登場させたかと思いきや、いつの間にか結婚して子供もいるし、急展開過ぎて一つ一つの展開が印象に残りませんでした。
一応、自分は歴史が好きなので、五代友厚や岩崎弥太郎が具体的に何をしたのかは解ります。
ただ、この映画を観る限りでは何をしたのかが解りにくいので、歴史初心者の方にとっては難しいし、歴史に詳しい方にとっては話が薄いので、正直誰をターゲットにしてるのか解らないです。
ただ、主要キャスト陣の演技は本当に良かった!
三浦春馬に関しては少し力みすぎてる感じは否めませんが、五代友厚の優しさと頭の良さを見事に体現していたと思います。
また、想像以上に良かったのが坂本龍馬演じる三浦翔平と岩崎弥太郎を演じた西川貴教です。
三浦翔平は龍馬のような豪快な役どころを演じてる姿を観たことが無かったので、その豪快な演技も出来るのかと感心させられました。
そして、西川貴教も俳優としての姿を観たことが無かったので、普通に演技が上手いことに驚きました(笑)
惜しむらくは、三浦春馬の今後の姿が観れないと思うと非常に寂しいし、残念で仕方ないです。
改めて、ご冥福をお祈りします。
惜しいなあ、と感じた作品
先ず、本作で主演をお務めになった三浦春馬さんのご逝去を心よりお悔やみ申し上げます。
私はあまり邦画やドラマなどを観ないタイプの人間ですので、お名前を耳にした事がある程度でしたが、今回この映画で演技を拝見して素晴らしい俳優さんだと思いました。
さて、本作ですが五代友厚の波瀾万丈な人生を描いた内容となっております。
五代友厚という名前を聞いても、具体的に何をした人なのかピンと来ない人も多いのではないでしょうか。
幕末・明治と激動の時代を生き、日本の産業の発展に多大なる貢献をした存在でありながら、作品の主役として取り上げられる事が殆ど無い。
そんな彼にスポットライトを当てて、映画という作品に仕上げた事は十分評価に値すると思います。
そんな作品に何故☆2の評価を付けているかと申しますと、想像以上に内容が希薄であったからです。
脚本家がこの作品で表現したかった事は何なのか。
彼の成した偉業なのか、それとも彼と志を同じくする者たちとの友情なのか、はたまた彼を取り巻く女性との恋愛模様なのか。
一体何を物語の主軸に置いているのか、最後まで見えてきませんでした。
惜しいなあと思ったのは、映画という2時間未満の作品に仕上げてしまったこと。
これが十二分な時間を確保できる大河ドラマであれば、それぞれのエピソードを掘り下げていく事が出来たでしょう。
何かもかもを描こうとして、結果としてどれもこれも中途半端になってしまった。
それが私の率直な感想です。
ともあれ、三浦春馬さんの演技に関しては、皆様が絶賛する通り素晴らしい物があります。
彼のファンであれば、鑑賞する価値は十二分にあるでしょう。
五代友厚を演じている「三浦春馬さん」を観たい人にはお勧め出来る作品です。
一方で、三浦春馬さんが演じている「五代友厚」を観たい人にはあまりお勧め出来ません。
観たい存在がどちらなのか。それによって評価が分かれる作品であると思いました。
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