劇場公開日 2020年12月11日

「一人でも多くの方に見て欲しい映画」天外者(てんがらもん) Noririnさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0一人でも多くの方に見て欲しい映画

2020年12月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

五代友厚の半生を描くには尺が足りず、三浦春馬を見る映画、という評がある。
確かに尺が足りないが、三浦春馬を見せようと思えばもっと派手な立ち回りや、オーラ溢れるところを見せられたはず。
監督も三浦春馬も予算などの制約がある中で、この映画でメッセージを伝えることこそを望んだと思う。
三浦春馬抜きには考えられないけど、その存在を凌ぐ程のメッセージか込められている。
五代友厚の偉業や思い、田中監督の思い、三浦春馬の思いが一つになったもの。
それが『今だけ、金だけ、自分だけ。それとは正反対の人を描きたい。それがこれからの日本、世界に必要になってくる』という監督の言葉に凝縮されている。
この映画を見た人の中から、将来日本を、そして世界を変えていける天外者が出ることを祈ります。
また、自分のように天外者にはなれない者の心の中にも、利他の心や100年先を思う心が少しでも芽生えれば、世界が変わる気がする。

春馬くんのファンだけでなく、老若男女、日本だけではなく世界中の方に、時代を越えて永く見ていただきたい。
特にこれからの世界を変えていける力と可能性を秘めた若者、子供さんたちにこそ見て欲しい映画です。

Noririn