きまじめ楽隊のぼんやり戦争

劇場公開日:

きまじめ楽隊のぼんやり戦争

解説

「山守クリップ工場の辺り」がロッテルダム国際映画祭とバンクーバー国際映画祭でグランプリを受賞するなど国際的に高く評価された池田暁監督が、不条理な世界で生きる人間たちをユーモラスかつシニカルに描いた長編第4作。いつの時代でもない、架空の町。この町は川の向こう岸にある町と、目的も分からない戦争を何十年も続けている。毎日、朝9時から夕方5時までが戦争の時間だ。町で兵隊として暮らす露木は、向こう岸から聴こえてきた音楽に心ひかれるように。そんな中、町に新しい兵器と部隊が来るという噂が広まり、彼らの生活は変化していく。主演は「あゝ、荒野」の前原滉。若手映画作家を支援する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」の一環である「長編映画の実地研修」として製作された。第21回東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞。

2020年製作/105分/G/日本
配給:ビターズ・エンド

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(C)2020「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」フィルムプロジェクト(VIPO、カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド)

映画レビュー

4.5マジメなのにボンヤリな国民性を乏しい表情で哂う不条理喜劇

2021年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

知的

すでに多く指摘されているように、アキ・カウリスマキやロイ・アンダーソンなど抑制された演出と特有の間(ま)で独自の世界観を構築して社会批評をオブラートに包む北欧勢のスタイルを思い起こさせるが、池田暁監督が「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」で極めた世界はある種“コロンブスの卵”的発見と言えるのではないか。架空の時代の架空の場所という設定だが、おそらくは太平洋戦争時の日本をカリカチュアライズした状況であり、それに先述のような演出スタイルがこれほど見事にはまるとは!

外国人から見た日本人の印象は、まじめで礼儀正しいが、一方で表情に乏しいというもので、そうした海外からのイメージも巧みに利用し戯画化したように思う。戦時下の全体主義社会では大本営発表を鵜呑みにし、お上に従って個人の考えを持たない国民が模範とされたが、現代もうわべだけの民主主義の下、忖度と同調圧力が強まっていくばかりであり、本作で描かれるコミュニティーはあたかも、歪んだ鏡に映ってデフォルメされた私たちのようではないか。

キャスティングも絶妙で、とりわけ片桐はいり、嶋田久作、お笑い芸人の今野浩喜と矢部太郎ら個性的な顔立ちの面々が妖怪風のムードを醸し出し、映画の異界感に貢献している。

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高森 郁哉

3.5途中までイライラするかも

2022年9月6日
iPhoneアプリから投稿

しれませんがうまく終わらせた感じ。

教訓があるようなというと

絵本みたいな映画でしょうか。

好きとまでは言えないけど特別な映画

そんな感じでしょうか

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ボタもち

1.0一風変わったブラック反戦コメディ

2022年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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odeonza

4.0「きまじめ」と「ぼんやり」の違いは?

2022年7月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

川を挟んだ2つの村が何十年にもわたって戦争を続けている。主人公も毎朝出勤札を裏返して更衣室で着替え、9時から戦闘開始、お昼はいつもの定食屋に行き、5時には戦闘終了。また着替えて帰宅する。会社勤務と同じだが、戦闘しているので怪我もする、戦死することもある。しかし、村人達はなぜ戦争を続けているのかを考えたり、疑問に思うことはない。村人の脳は石灰化していて、考えることを放棄しているし、すぐに忘却する。そして、女性差別や官僚主義が跋扈している。今と同じ空気感、、、。登場人物の台詞は平坦で感情がなく、だからこそ浮かび上がってくるものは? もう少し考えたい。
主人公は、夕暮れ時に川向こうの女性とトランペット合奏。ヨハン・シュトラウスの美しく青きドナウが本当に美しく響く。しかし、村では新兵器(核兵器?)を開発して、阿修羅の如くのテーマ曲(ジェッディン・デデン)に乗せて川向こうに発射し、その女性も被害に。それを知った主人公の哀しい独奏。そのうち、自分の村にも同じような爆弾が投下される。戦争の無意味さ。時間が経ってからじわじわくる映画。

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Maamiifuu
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