ポプランのレビュー・感想・評価
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なくしたのは夢?愛?それとも…
当たり前のように身近にあり、それゆえあたかも存在しないかのようにぞんざいに扱い、あるいはないがしろにし、失った後に初めてその大切さに気づく。一見ばかばかしくて下品な「自分の元を去っていった男性器を探す旅」には、長く生きていくうちに見失ってしまった大事なもの、離れてしまったかけがえのない人を思い出し、“自身”を取り戻そうとする営みが重ねられていく。
性器のことを“シンボル”と呼んだりもするけれど、本作におけるイチモツはまさに、身近すぎてその真価を見失いがちなものの象徴だ。
徳永えりが演じる元妻が、訪ねてきた主人公へ別れ際にこやかに放った一言が胸に刺さる。原日出子演じる母が、久しぶりに帰ってきた主人公を玄関で迎えるシーンには涙腺を刺激された。この2つの場面が特に記憶に残っている。
上田慎一郎版チ〇コの家出
監督と脚本は『お米とおっぱい』『恋する小説家』『彼女の告白ランキング』『Last Wedding Dress』『テイク8』『ナポリタン』『カメラを止めるな!』『たまえのスーパーはらわた』『イソップの思うツボ』『スペシャルアクターズ』『100日間生きたワニ』の上田慎一郎
男性器が丸ごと無くなるナンセンスな話
男性器が持ち主から突然離脱し遠くに離れ勝手に猛スピードで飛び回る
それを持ち主が虫取り網を振り回して捕まえる
ゴーゴリの小説で男の鼻が勝手にとれてしまう『鼻』という作品があるがそれから着想を得たのだろうか
漫画になりそうなネタだというが実はすでに久米田康治原作の漫画『行け!南国アイスホッケー部』のネタになっている
こっちと違い主義主張し抗議をする
オチがなぜかど根性チ〇コに
こっちの世界観ではおちんちんのことをなぜかポプランと呼ぶ
ちなみに毛糸洗いに自信が持てるのはソフラン
監督の嫁のアドバイスだろう
小便器にお尻を向けてしゃがんで排尿する姿が面白い
内容が内容だけにあまり高評価はできないが嫌いじゃない
配役
漫画配信サービスのラシンバン社長の田上晃に皆川暢二
田上の元同僚の吉田恭介にアベラヒデノブ
田上の元妻の出口奈緒に徳永えり
田上の母の田上真知子に原日出子
田上の父の田上治に渡辺裕之
インタビュアーにしゅはまはるみ
田上の秘書の瑠美に井関友香
ポプランの会の会長の不二塚に永井秀樹
海辺の民宿を営む奈緒の夫の出口義弘に竹井洋介
田上の娘の出口晴に鍵和田花
奈緒の息子の出口創に朔太郎
ラシンバン社員の尾田に西本健太朗
漫画家の北原に佐藤旭
北原のアシスタントの荒木弘子に清瀬やえこ
ロストの石沢に上田耀介
ロストの井上に茨城ヲデル
小学生のミツルに藤野優光
小学生のヨウイチに高木龍之介
インタビューディレクターに川口貴弘
現場レポーターに出口亜梨沙
医者に藤田健彦
ラシンバン社員に市原洋
ポプランの会の受付に山下一世
タクシー運転手に三月達也
セミ取りみたい
東京の上空を高速で飛ぶ黒い影が目撃され、未確認生物か、と話題になっていた。一方、漫画配の田上は、自分のチ○コがなくなっていることに気づき、探していたら、同じようにチ○コを失った人々が集まってる、ポプランの会、に参加した。チ○コは取り戻せるか、という話。
バカバカしいストーリーだがセミ取りしてるようで面白かった。
実際、何らかの理由でチ○コが無くなったら悲しいだろうなぁ、って思った。それと、なぜか樹木希林が悠木千帆の時代にテレビのドラマで子供にチ○コは大きくなったらシッコする以外に使うんだと教えてたシーンを思い出した。
色んな物を犠牲にして成功した男。ある朝、起きると自分のイチモツがい...
色んな物を犠牲にして成功した男。ある朝、起きると自分のイチモツがいなくなっていた❗
それは消失ではなく家出。ポプランと呼ばれるそのイチモツは時速200kmで動き回り6日経つと力尽きてしまう…。男は自らの息子を取り戻すことが出来るのか⁉️
とってもシュール。設定がしっかりしていてポプランを捕まえるために奔走する様が何とも言えない。楽しいかと聞かれたら…切ない、何だかとっても切ない。
ポプランが窓ガラスにぶつかったりする場面では、何だか身体の一部がキューンっとなった(^^;
とても面白かったです♪
主演がいい
主演の皆川暢ニ、どこかで見たと思ったら、メランコリックの主演の人だった。
メランコリックでは、自分大好きで周りをちょっと下に見るような男の演技が絶妙で、もしかしたら本当にこんな喋り方の人なのかとすら思ったが、本作では全く違う演技でビックリした。リアルに演技をしようとすればするほど自分の普通に近づいて、結果いつも同じような喋り方や仕草になるような気がするけど、役者さんて凄いね。
お話は特別に面白いとかはないけど、時々クスッとさせられてよかった。
あと、渡辺裕之がまるで1時間で全シーン撮りましたくらいの、何もわかってない感が面白かった。いや、あくまで個人てきな感想です。
男の4DX
人を裏切り続けて来た過去を振り返りながら
突然消えた自分のイチモツを探しに行く話。
自分探しの話としての評価が多いが
私はあえてモンスタームービー だと言いたい!
「殺人魚フライングキラー」を思い出したわ!
超高速なのでイチモツが壁等にぶつかると自分が激痛!
ある意味 男の4DX !
上田慎一郎監督の
「カメラを止めるな!」前の
短編にありそうな物語を
豪華に仕上げた上田ワールド全開!!
感度の涙がではない。
激痛の涙なのだ。
アソコの痛み・共感度No.1!笑、脚本の捻りが欲しかったところ
『ユメミの半生』が人生ベスト短編になったこともあり、楽しみにしていた本作。上田慎一郎監督がかける笑いとユーモアのマジックを楽しめた。
ポプランは、いわゆるイチモツ。大きなイチモツを願うコント王者もいれば、イチモツを失う若者もいる。天狗だった男が、ぶら下がったポプランを探しながら過去に向き合う。至ってシンプルに聞こえるが、随所に感じられる魅せ方が上手いので、奥が深い。ただ、その分テーマが割とハッキリしているので変わり映えしないまま終わっちゃった感じ。アイデア勝負の作品とはいえ、もう少し欲しかったところ。ただ、見てる側のポプランも気持ち的には痛い。アレに関しての痛みと共感性は他作品に比べても圧倒的にトップ。笑
そんなポプランを奪われた社長を演じるのは皆川暢ニさん。あの『メランコリック』で内気だった彼である。垢抜けるとイケメン!30代らしい説得力と痛みの体現で世界に引きずり込む。アベラヒデノブさんも徳永えりさんもいる上田慎一郎監督ワールドは楽しくて見入る。
人を傷つけない笑いが称賛されるように、この監督のユーモアは初めから一貫している。それはきっと映画を信じているからなんだろうな…。やっぱり映画が好きな人の作る映画だと思った。
【シュールを狙ったが、シュールとは言いづらい気がする作品】
自分探しと言うより自分の原点探しなんだろう......けれども、もう少し物語の展開にも、空飛ぶポプランの如くスピード感が欲しかったように思う。
あと、網を持たずに追いかけたり、登場人物の間抜け感を出す演出は、結構ありきたりのように感じる。
発想やシュールなところは良いけど、自分の夢とポプランの行方を絡めるところは安易だし、もう一声、バカバカしくてもリアリティを加える方が良いと思った。
なんか、上手い表現が見つからないフラストレーションを感じる作品だった😁
手袋は替えろ!きったねえな!
2022年劇場鑑賞31本目。
余談ですが一本前に観たPure Japaneseと全く同じお客さん二人が前と後ろから三列目にいました。自分も同じ最後列でしたが。
朝起きたら男性の股間のあれがなくなっていて、どうも袋の部分で羽ばたいて飛び回っているらしいです。何言ってんだ。
ストーリーはシモネタですがあんまりシモっぽくなく、そうなってくると何が楽しいのかって話にもなってきて微妙な話でした。上田慎一郎監督作品はカメラを止めるな!とその後に上映された短編集は面白かったのですが、その後自分的には全部はずしてきますね・・・。
作中股間のモノがなくなったかどうか実際に触って確認するシーンがあるのですが、次々来る人の股間を手袋替えずに次々指入れしていくシーンはあまりの不潔さにドン引きしました。
男性性を剥ぎ取られた先にあるもの
ベンチャー企業の社長のイチモツ・ポプランがある日猛スピードで空を舞い逃走。ポプランを取り戻すための道中、過去の自分と向き合っていく話。
まず、こういう題材でありながらも男子校ノリの下ネタに走ることがないのがとても良い。下品そうに思えて意外とスマートなコメディだったなと思う。
そして、ポプランは男性性の最たる象徴だと思うので、それを剥ぎ取られ、もう一度男らしさを取り戻すとき主人公は完全にただの少年になっていたのが面白かった。
剥ぎ取られるのはポプランだけじゃなく、ポプラン探しの道中、殴られ、かつて捨てたはずの女性に捨てられ、顔にアレがかかりもするし、ポプランを口に含んでしまったり、精神的にも"男"を剥ぎ取られていく。そして残ったのは純粋に漫画と虫取りが大好きだった少年。
仕事相手の漫画を1巻も読めない男は、元々オールジャンルの漫画を楽しむ漫画オタク坊やだった。この少年の純粋さってこの映画の笑わせ方に似てる。男臭いゲスな下ネタじゃなく、単純にポプランが逃げて暴れたら面白い。それでいいのよ。
最後に、ポプランを元に戻すのも、自分の穴にはめ込むというまた"男"を剥ぎ取る行為(男性にとって屈辱的な行為)だけど、その行為によって男性性を取り戻すのが上手い。
変化球からのストレート
上田監督といえば後半畳み掛けるようなどんでん返しを持ち味とする監督だと思っていましたが、今作は今までの布石をぶち破るように最初からアイデア勝負という今までと真逆のスタイルできた事にまず驚きました。
物語はとても簡単に説明できるもので、朝起きたらチン○ンがいなくなっていて、たまたま入ったトイレに貼ってあったQRコードを読み込んだらなんだか怪しい集会「ポプランの会」に行き、自分のチンチ○を捕まえる術を教えられるという、もうなんのこっちゃか分かりませんが、そのまま身を任せてしまえ!という感じのストーリーです。
というのは建前で、実際は主人公の精神的な成長を見守るという王道を征くストーリーでした。この王道さが変に邪魔をしておらず、とても熱くなるものもあり、ゲラゲラ笑えるものもあるという中々巧みな構成でした。
チン○ンの設定も面白かったです。体から離れて6日以内に死んでしまうとか、なぜか高速で飛び回るとか、水分摂取するとか突飛な設定なのに妙に納得してしまう生物なのも最高です。
主人公が社長になるまでに捨ててきたものを一つずつ尋ねて、改めて人の温かみを知るというのもまた人間味があって良いです。元嫁、娘、同業者、両親、場合によっては突き放されてしまったりと、なかなか辛い展開もありますが、父親と笑顔でチン○ンを捕まえるのはシュールでしたが面白かったです。
最後は名作だけを集めていたマンガアプリの中にオリジナルを入れるというちょっとした変化を行動に移していくというのもほっこりしていて良かったです。カメ止め以降、どこか物足りない印象のある作品が多かったですが、良い感じにリラックスして観れる作品になっていました。次回作にも期待しています。
鑑賞日 1/19
鑑賞時間 20:50〜22:35
座席 D-14
後もう一歩
と思うのは、あの"カメ止め"を作った監督だからご自身でも重々状況把握はしている筈。ということは、敢えてこの薄味な作劇に調理したのか、それとも配給会社からの圧力だったのか、何れにせよ中途半端感は否めないことは確かである。上映時間が短いというのも手伝って、登場人物達のバックボーンの薄さがそのまま如実に出ている。ただ、元々こういう脚本演出ならば、ストーリーはバッドエンドの方が印象深くなるのではないだろうか?
テレビ局製作の映画みたいな、二次使用としてのテレビ放映に耐えうる内容にしたいと何かしらの力が動いたのならば致し方ないが・・・
それだけアイデアは群を抜いて面白く、寧ろSFとしての発明に近い。星新一並のアイデアと言っても過言ではないと個人的に思う。迷惑を掛けた人達への侘び行脚は、成功者に嫉妬する観客達(自分も含めて)胸がスッとするのだが、これも又薄味。ラスト前の"ポプラン"を装着した際の苦痛さを表現するものとして、白髪化するのかと思いきや、会社に戻った主人公はスッキリ度が増しているし・・・
続き物として、今度は女性が・・・・、なんて書くとセクハラになるので、止めときますw
伏線張り(わざと虫取り編みを二つにするアイデアや、自分が一番心に響いた言葉に引寄せられるポプランの行動)等々、随所にアイデアを盛り込んだストーリー運びなだけに、浅瀬で遊んでしまった感が印象に残ってしまった作品である。
まぁ、それでも上田監督は今後も邦画界に必要な人だと信じているのは変わらない。
これが上田監督の本当の実力でしょうね
カメ止めの大成功からの流れでスピンオフを監督したり、あたためていた企画が急に実現したり、自分が監督するとともに仲間にも嫁にも監督させてあげたり、コロナ禍で短編合作映画の監督の一人になったり……
あれから色々と監督されていましたがカメ止めブースターが無くなった今、この映画の世間的な評価が純粋な上田監督の実力だと思います
高く評価される人もいると思いますが、個人的な感想を言わせて貰うと上田監督はそのうち消えるんだろうなと思いました
もしくは自主映画からやり直しですね
その理由として、まずアイデア
通称ポプランが飛んで逃げていくというアイデアはかなり面白いと思いますが、昔に「スカイフィッシュの捕まえ方」というスマッシュヒットしたオリジナルビデオシリーズがありまして、そこから着想したのがバレバレです
この時代にまったくオリジナルのアイデアなどありませんから、誰かの名作映画や別ジャンルの何かからヒントを得て自分の映画作品とするのは全然アリなんですが、せめて元ネタは悟られないように作って欲しいと思います
よっぽどのマニアか監督ファンでない限りはパクリ元が分かってしまった時点で醒めますからね
なのに、劇中では何度も何度も「スカイフィッシュ」と言ってるし、そこがもう何だかなぁ……って感じです
カメ止めでもパクリ騒動があったから余計です
俺はパクる監督じゃないんだよ、と自分でアピールしてほしかったと思います
あと、当然のマナーとして元ネタより面白くなくてはいけません
ですが、今作は全然面白くありませんでした
私は一度も笑えませんでした
私以外でも、劇場内で笑い声は一度も聞こえてきませんでした
これでは当たり前にパクる監督、けど元ネタは超えられない監督という印象が拭えません
次に脚本
このアイデアをもっと面白い脚本に出来る脚本家なり監督なりは他に大勢いると感じました
ポプランの会ぐらいで設定をほとんど全部説明してましたけど、その構成がもう最悪です
とりあえず自分のポプランを必死に追い掛ける、アクションの中で小出しに小出しに設定の説明をしてほしかったと思います
最初にゴッソリ説明された時点で、話は停滞するし、こっちの興味は失せてます
それに、6日間というタイムリミットを設定したわりに、タイムサスペンスのフックがどこにも掛かっていません
次に演出
この脚本をもっと面白く演出できる監督は他に大勢いると感じました
コメディなのに全く笑えなかったのは主役が演技下手ということもありますが、そもそもこの主役を選んだのは上田監督ですからフォローできません
コメディなのに全く笑わせることができないって、監督の演出力が欠如してる証拠ですからね
異常事態に巻き込まれた主役のリアクションは下手クソだし、異常な行動をしている主役に対して受け手のリアクションをほとんど使っていないし、受け手の表情で観客は笑っていいかどうか判断すると思いますから、観客は笑っていいか判断出来ずにずっと戸惑うんですよね
あと、感動させようパートが3カ所ありましたが、起業したときの元仲間、元嫁と実の娘、父親と子の3つは多すぎです
テーマが友情、家族愛、父と子の仲直り、3つもあると散漫な話になってしまって共感しづらいし、泣かせようの頻度が多すぎることも結果的に笑いずらくなる原因だと思います
以上が上田監督がそのうち消えると感じた理由でした
いきなりは消えないと思いますけど、これが転けたらさらに低予算映画の監督オファーしか来なくなって、予算が少ないからさらに実力を発揮できなくなって、その負のスパイラルでいずれ消えるでしょうね
個人的にはB級コメディを撮る監督が増えて欲しいのですが、観客の笑いも取れないし、最後にきっちり観客を泣かせられないんだから仕方ないですね
あと上田監督とは関係ないですが、この映画もエイベックス出資でした
この前に観た駄作の「幕が降りたら会いましょう」もエイベックス出資でした
エイベックスはこれからも映画事業に力を入れるんでしょうけど、まず映画を作る才能がある人材を見極められる人をプロデューサーで雇わないと、ずっと駄作しか作れないよと思いました
エイベックスが赤字積み上がって倒産しても、別にどうでもいいですが
何も感情が動かない娯楽?作。
うーむ、面白くない。
なんか、2時間テレビドラマ見てる気がしてきた。これ、わざわざ映画にする必要ありますかね?
設定はキテレツで面白くなりそうな予感はあるものの、全てが安っぽくて、軽くて。人物背景も見えないし、心情描写含め、あまりに単純な感情だらけだから、人としての説得力もない。
キテレツな設定に何処かで見たことのあるような、上っ面のヒューマンドラマ風をまぶしただけ。
重いような過去がサクサク手打ち。
見失なってるものが容易に入手。
なんだこれ?おいおい、描いてるのは何だよ?人間か?それともポプランか?どっちつかずの作品だから、なんの捻りもなく、なんの感慨も感情も起きないし、笑いすらない。漫画なら三週目で打ち切り級ですよ。
振り切れない作品には魅力を感じません。だって没個性ですもん。日和ったのか?上田さん。キテレツ設定だけの作品。
駄作。
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