「今週(10/29の週)は間違いなく本命筋かな…と。」アイの歌声を聴かせて yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週(10/29の週)は間違いなく本命筋かな…と。
今年151本目(合計215本目)。
去年(2020年)はいわゆる「泣けるアニメ」としては、「ヴァイオレット~」がありましたが、2021年のこの枠は本作品になるのかな…と思います(10/30時点)。
一見すると設定や描写が突飛なので人を選ぶかな…と思いますが、公開前の最後の1か月くらい前から「秘密は最後に明かされるんだよ」の通り、結構最後までひねりが入っています。
物語自体は架空のお話ですが、近い未来にやってきてもおかしくないことであり、そのときに、どのようにこのようなことがら(一部、ネタバレになるので表現を緩和しています)を考えるのか、その参考になるのかな…という印象です。
今でも簡単なそういう技術はありますしね。そんなに遠くない近い未来なのかな、と。
採点対象は下記が気になったものの、大きな傷ではないので6.9(表示上、5.0)にしてあります。
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(加点2.0) この作品自体、かなり諸般の事情(コロナ)で伸びたことと、もう一つは監督の方があまり知られていないという事情もあり、前評判が立ちにくかったというところはあろうかと思います。ただ、色々な苦労を乗り越えて、ここまでやってきて、しかも内容的にとてもよく作られており、今週は迷ったら本作品かな、と思います。「ヴァイオレット~」と同じく、長く伝えられる作品になれば…と思います。
(減点0.1/全てまとめて) エンディングロールに「数学ガール/ベクトル」という表記が出るのですが(プログラマーで有名な方の、一般の方向けの書籍のシリーズ)、ベクトルといってもここでいうそれは学部レベルのもので、高校レベルの幾何平面ベクトルのそれとは違います(高校では大学のように抽象化して扱うことは一切やらない)。
そのため、この部分は誤解が生じるかな…(視聴者への配慮不足)というところです。
もう一つ、この映画では「夜空を見上げる」ことがテーマになっています。夜空といえば月が見える時もあります(見えないときもあります)。月はほぼ黄道を通ります(実際は、月を通る白道(はくどう)は、黄道と若干ずれます。ただ、事実上同じとみなせます)。すると、満月の夜空は少なくとも金星クラスでないと恒星は見えません(夜空なので、金星は当然見えることはない。木星(-2.5)か最接近時の火星(-2.4)がギリギリか?というくらい)。ただ、その割に星空が月の近くまで描かれていて、理論上ありえないため(ヒトの視力の限界の問題ではなく、満月ではその付近の星空は、たいてい見えない)、この部分も誤解を招くかな…というところです(月は-14等あります。半月でも-12等くらい)。
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