映画 太陽の子のレビュー・感想・評価
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ただいま戻りました。
この映画を見て洗脳という言葉が頭に浮かびました。愛情思って育てた息子を戦争のためお国に 命を捧げ、爆撃投下の類焼のため、いっぱい沢山のの思い出の詰まった我が家を壊され、お願いします。と頭を下げて見守る。科学者は未来のためにと研究、じっけんと心を奪っていく。周りの兄弟や仲間が戦争で死んでいく中徴兵を免れているという、後ろめたさから心を焦りで蝕む。 今の日本では考えられない。今の日本や世界はSNSで誹謗中傷で見えない敵と戦っているのかもしれない。三浦春馬さんが演じる裕之のただいま戻りました。の言葉とあの勇ましい体格とひとなっつこい笑顔に涙が溢れた。本当に戻ってきてほしい。でも、帰らぬ人となる。田中裕子さん演じるは母、フミの抱きつこうとして耳を触る演技にも思いが伝わる。原爆投下された8月に見るべき映画だと思います。
テーマ自体にすでに深さがあるし、柳楽の演技というかキャパはやはり...
テーマ自体にすでに深さがあるし、柳楽の演技というかキャパはやはりすごい。HOKUSAIにしても極限的な役を若くしてやれる人はそういない。しかも一歩狂気に入っているような役柄。数式等と獲得するシーンは良く出来てるし、オタクっぽさやアスペっぽい雰囲気もうまい。でも、京大生のような頭の良さは無理だ。京都弁もだめ。ここまで京都の映画なら京都弁ができなくては駄目。三浦の方がずっとマスターしている。柳楽との負荷は違うが、軍人としての所作も見事だから、本当に役者としてプロ意識が高かったことがわかる。海のシーンは駄目。緊張感もない。 監督は知的で優秀だと思うけど、映画は慣れてなかったのでは。 脚本の詰めが甘い。 でも、ほんとの比叡山とか(比叡山のエピソードはよかった)、町並みとか、さすが監督が京大の人だけあった。京都の文化の力みたいなものが現れてた。 田中裕子は可愛そうだったかも。どれをやっても同じになってしまう。柳楽が比叡に行くといったときの顔は怖すぎ。そこまで賢い母の設定とは思えない。 イッセー尾形は、抑制気味で今回は良かった。 有村、田中は関西弁ができてたのが良かった。有村は落ち着いてる。でも、脚本が曖昧だから、恋愛の感情とかいい加減。
歴史モノとして及第点。ただ結果がわかっていてリアルなだけにもどかしく。展開が遅い。
アメリカが事の是非はともかく、科学者と軍人が協働して2種類の原爆を完成、広島長崎に実戦投下したのに対し、日本はただウランの抽出のため来る日も来る日も「泥こねくり回して」いただけ?シロウト目にも研究とすら思えない低レベル。 そりゃ戦争負けるはずだよ。とても競争なんてレベルじゃない、日本はただの泥いじり、そのまま30年くらいやっても何も開発できない。京都大学、お粗末様のご苦労さん。貢献度ゼロ。それと嘘こいて研究室の学生軍隊から呼び戻すのは、犯罪だろ。事実なら許されない。もっとも京大理系の学生が陸軍なんか志願しないだろう、余程のアホウ除いて。 京都の文化財をアメリカが重視したのは半分は本当、でなければあれだけの寺社は残ってはいない。ただ反面格好の核の実験場のターゲットとなっていたのも事実。 京都が実は原爆の第三目標だったのは事実。ポツダム受諾があと5日遅れていたら、京都、新潟、横浜のいずれかに3発目の原爆投下が行われていたのは、複数の文献から明らかだった。 映画自体は 特に饒舌にアメリカの原爆投下を非難するものではなく、淡々と日本の科学の惨敗、日本の敗北が描かれる。逆に声高な反戦映画では無いからこその、戦争の愚かさを感じさせる。 柳楽優弥が当時の学生、日本人の骨格で好演、三浦春馬は遺作では無いのかも知れないが、壊れて自ら「カミカゼ」を思わせる描写で死地に赴く役柄は何か本人感じるところあったのかも知れないなぁ。ゾクっとしたよ。コレだけでも観る価値がある。確かに話は冗長で、建物疎開も、防空壕も、広島の原爆投下後の描写もリアルなんだけども、意図的に弾丸砲弾一切出てこないのでなんだかもっとグロテスクで悲惨な日本のはずなのに伝わってこない。最後の比叡山でのオニギリのシーンはまるでピクニックだ。もう少し「汚い」画面でも良かったのではNHKさん? いずれにせよ作り込みは及第点。特に日本贔屓ではなく公平な視点は好感持てます。海岸線で戯れる三浦春馬、演技では無かったかもね。
考えさせられる映画です。
個人的に好きな映画でした。正直期待してもいなかったんですが、実際は見て良かった。演者さん皆さんが本当に素晴らしいです。内容も濃いと思いました。ただ最後のエンディングの曲が合っていない。。。そこだけが残念でした。
これは、かなりの部分フィクションでは…?
インタネット情報レベルではあるが、この映画は、黒崎監督が「広島県史」という資料の中に、原子核研究を行っている研究者の日誌を見つけたことがネタになっているらしい。 「F研究」というものが、京大で行われており、それが原子核の研究であったようだ。 私には、その史実はまったくわからないが、現実的には、8月6日に広島に原爆が落とされ、その3日後の8月9日に長崎に原爆が落とされ、8月15日には日本が敗戦し終戦している。 主人公の修は、アメリカの原爆投下後、広島に入り放射能の影響を調べ、その後、京都に原爆が落とされるといって、比叡山に登ってカメラを構え、思い出したように走り出し、山の中で有村架純演じる世津と抱き合い、その後、また広島に向かい焼け野原の中にいたと思う。 このあたりは、どうなっているのか、わかる人は教えてほしい。どういう時系列なんだろう? しかし、極めつけは、廣島の焼け野原になった街ですね。廣島の地形は三角州という川が流れ込んで出来た地形なので、川がある訳です。原爆ドームの横も川が流れていますが、そんな光景は一切ありません。 廣島に着いたとき、電車の扉を開けると焼け野原でしたが、あれはどこなんでしょう?原爆投下直後に爆心地まで電車で行けたんでしょうか? 原爆で焼け出された人もいるわけですが、街の中に人っ子ひとりいませんでしたね。 これ、元はNHKのドラマですか? こういう映画は、ウケ狙いや意図的な作り方をしないで、史実に忠実な内容で制作してほしいですね。 これだと、アメリカは原爆をつくり、日本に投下したが、日本も原爆を研究し、アメリカに投下しようとしていた。だから、日本が一方的な被害者ではないのだ。日本も原爆をつくり、サンフランシスコに投下しようとしていたのだ。…ということになります。 それが史実であり、真実?今頃、そんな真実は出てこないでしょう。そんな話は聞いたことがありません。 作り話はやめてほしいですね。左翼の自虐史観はもういりませんよ。 まあ、見る価値もない映画ですが、柳楽優弥くん、三浦春馬くん、有村架純さんの演技は素晴らしいので、星ひとつという評価になりました。 NHKがこれでは、テレビというメディアの終焉も、そう遠くはないかもしれませんね。
科学者
戦時中は、日本も原子爆弾を作ろうとしていたんですね。 8月6日、今日が公開日とはすごい作品ですね。関係者の方に頭が下がります。 有村架純さんの発言にしびれました。 予習してこなかったので、三浦春馬さんの登場に驚きました。ビックリしました。 やはり素晴らしい演技です。 今日、この作品を観て本当によかったです。
テレビ版の焼き直しだったんですね。
前情報無し、三浦春馬さんの最終作と思って見てきました。 そしたら、焼き直しとのこと。 2時間でも分かりずらいのに、80分のドラマだと、かなり厳しいかったのでは?と思います。 原爆の開発秘話や開発者の考え方に関する話を中心に、三浦春馬さんの一周忌のすぐ後、広島に投下された8月6日に封切りって。 確かにこのタイミングが興行としてはベストだと思いますが、個人的には不快です。 (作品に対してではなく、興行主に対してです) やっぱり戦争モノは苦手です。 私の場合、ラノベ原作の可愛い女の子が出る映画を、ライトな感じで見るだけがいいのかな?
戦争をするということ、未来を創るということ
ドラマ版鑑賞済み。はしょっている印象を受けた部分がきっちりと補われ、戦争そのものの意義を今の我々に問う深い作品に。 ドラマ版とは基本的に構成は一緒だが、はしょられていた映像が挟まることでそう重みが格段に増している。そして、見ている側に投げたボールに重みを一層感じる。これは戦争の悲劇の話ではなく、戦争によって得たもの、失ったものを問う作品なのだと。 三浦春馬さんが亡くなってから最後の作品となる今作。彼が言うのか…という台詞や境遇がクロスロードし胸を締め付ける。この作品では常に「死」を輪郭として捉えていて、若者の葛藤と心境を刻々と描く。その中でも柳楽優弥さん演じる修の純粋さとそこに孕む危うさが映し出される。原子核爆発がひとつの革命であり、決定打となると信じてやまないのが、ますます辛い。また、有村架純さんの見据えた未来も叶うとも言い切れない無情さが染みる。 この作品の凄みは、加害者になり得る視点を取り込んだこと。日本の8月ジャーナリズムは被害者に寄り添うことがほとんどで、アジアに侵攻したことや捕虜を拷問していたことなどは触れない。メディアによる美化が進んでいる。その中で、兵に行く若者の背徳心や原爆が完成していたら…と考えさせられる場面も多い。それが実に多角的に捉えられるので、観た人と深く考えたくなる。平和に対しての在り方を問うように。 ラストに関しては何とも物足りないのだが、十分考えさせられるプレーンで奥深い戦争映画だった。日本は負ける、被害者だ…という視点を除いた、個々の生き方から戦争の意義を問う深い映画。ドラマを観ていなければ、もう少し点をつけていたかも。
エンドロール💢
運良く試写会に参加出来ました。 2020年にNHKで放送されたドラマ版は未見。 太平洋戦争で米国との原子爆弾開発競争に全てを捧げる修、前線へ召集される裕之、幼馴染の世津という3人の若者を中心に描かれる人間ドラマ。 勝ち負けなどより原爆開発成功しか頭に無い修。 生還の可能性が低いことが分かっている裕之。 戦争が終わった後の進路を語る世津。 戦争に対する姿勢が三者三様違うけれど「たくさん未来の話をしよう」と手を繋ぎ微笑む姿に涙。 主演の3名だけでなく、脇を固める田中裕子もイッセー尾形も國村隼も皆素晴らしい。 特に、柳楽優弥の素晴らしさが改めて理解できる。 ただ、余韻に浸れるはずだったエンドロールで流れる、人気歌手の歌は要らない…正に興醒め… しかも、ご丁寧に歌詞まで映して… 静かで厳かなまま終わって欲しかった…涙
原爆開発競争
2021年7月15日 映画 #太陽の子 (2021年)鑑賞 #三浦春馬 が出演していたので、いつ撮ったの?と思っていたら、2020年にNHKで放映されたドラマの映画板なんですね。 日本において、原爆の開発を行っていた京都大学の研究室を題材にしたお話 原爆投下後の8/10の広島を調査するなど学者はクレイジーだな!
自分はイマイチでした
NHKドラマは未見。内容は予告編の知識くらいで鑑賞。 どこに重心をかけて見れば良いのか戸惑った。登場人物の心情が掴めず、こちらの感情の持って行き場がない。 この作品のように、あらかじめ観客が結末を知っているような場合、それに向けてどんどんカウントダウンされていく焦燥感がストーリーを盛り上げる要素なのだが、その辺りがあっさりし過ぎて、正直言って拍子抜けだった。 あのラストシーンも意味が分からなかった。
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