劇場公開日 2021年8月6日

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「これは、かなりの部分フィクションでは…?」映画 太陽の子 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0これは、かなりの部分フィクションでは…?

2021年8月6日
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インタネット情報レベルではあるが、この映画は、黒崎監督が「広島県史」という資料の中に、原子核研究を行っている研究者の日誌を見つけたことがネタになっているらしい。
「F研究」というものが、京大で行われており、それが原子核の研究であったようだ。
私には、その史実はまったくわからないが、現実的には、8月6日に広島に原爆が落とされ、その3日後の8月9日に長崎に原爆が落とされ、8月15日には日本が敗戦し終戦している。
主人公の修は、アメリカの原爆投下後、広島に入り放射能の影響を調べ、その後、京都に原爆が落とされるといって、比叡山に登ってカメラを構え、思い出したように走り出し、山の中で有村架純演じる世津と抱き合い、その後、また広島に向かい焼け野原の中にいたと思う。
このあたりは、どうなっているのか、わかる人は教えてほしい。どういう時系列なんだろう?
しかし、極めつけは、廣島の焼け野原になった街ですね。廣島の地形は三角州という川が流れ込んで出来た地形なので、川がある訳です。原爆ドームの横も川が流れていますが、そんな光景は一切ありません。
廣島に着いたとき、電車の扉を開けると焼け野原でしたが、あれはどこなんでしょう?原爆投下直後に爆心地まで電車で行けたんでしょうか?
原爆で焼け出された人もいるわけですが、街の中に人っ子ひとりいませんでしたね。
これ、元はNHKのドラマですか?
こういう映画は、ウケ狙いや意図的な作り方をしないで、史実に忠実な内容で制作してほしいですね。
これだと、アメリカは原爆をつくり、日本に投下したが、日本も原爆を研究し、アメリカに投下しようとしていた。だから、日本が一方的な被害者ではないのだ。日本も原爆をつくり、サンフランシスコに投下しようとしていたのだ。…ということになります。
それが史実であり、真実?今頃、そんな真実は出てこないでしょう。そんな話は聞いたことがありません。
作り話はやめてほしいですね。左翼の自虐史観はもういりませんよ。
まあ、見る価値もない映画ですが、柳楽優弥くん、三浦春馬くん、有村架純さんの演技は素晴らしいので、星ひとつという評価になりました。
NHKがこれでは、テレビというメディアの終焉も、そう遠くはないかもしれませんね。

caduceus
caduceusさんのコメント
2021年8月10日

こちらこそ、ありがとうございます!
登場人物は演出してもいいですが、歴史は忠実に描いてほしいですね!

caduceus
ちゃっぴーさんのコメント
2021年8月10日

ご丁寧にありがとうございます。
詳しくわかると映画の楽しみ増えますね。

ちゃっぴー
caduceusさんのコメント
2021年8月10日

コメントありがとうございます!
甚大な被害は爆心地から半径2キロと言われていますが、そもそも、駅や線路など位置関係として、扉を開けたら原爆ドームは演出ですかね。
NHKの番組は探して観てみます。

caduceus
知徳さんのコメント
2021年8月10日

それからこの映画(テレビドラマ)の制作と同時進行で作られたNHKBS1の「原子の力を解放せよ〜戦争に翻弄された核物理学者たち〜」(2020年)も何かの機会があったらご覧ください。全くのフィクションではないことがわかるはずです。

知徳
知徳さんのコメント
2021年8月10日

「あの日、列車は走っていた」でググってみてください。参考になるかと。

知徳
知徳さんのコメント
2021年8月10日

まあ確かにフィクションの部分もあるでしょう。ただし列車の運行については、公的には8月9日から、実際にはそれ以前に開始していたという記録もあります。

知徳
ちゃっぴーさんのコメント
2021年8月9日

どこまで史実に基づいているのかはわかりませんが、ラストシーンはおそらく、終戦の知らせを感じたか、玉音放送が微かに聞こえたか…。そのショックで無音になったのではと思います。
そのあとかすみちゃんも知らせに山まで来てくれたのだと思われます。

ちゃっぴー