オン・ザ・ロックのレビュー・感想・評価
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父親が娘を想うって、切ない
とにかく、娘が心配で、何でもいいから役に立ちたい、愚かで愛おしい父親です。
不安だったのは、自分のはずなのに、父親を言い訳にするなんて、まだまだヒヨッコだね。
あんなに娘に言いまくられて、責め立てられても怒らないなんて、ホント、神対応としか言えない。
愛、そのものですね。
これが娘と母親となると、かなりバトルのですが。まだまだ、親として未熟だなと、猛省です。
ソフィア・コッポラが描く家族像は、裕福な(しかもかなりな)家ばかりで、憧れではあるが、生活感なさ過ぎて、さすがに映画!って感じ(笑)
ソフィアコッポラ+A24…当然観たい
思ったよりコッポラらしさがあまり無いように感じました。
が、男は初見で理解できていないのでしょう。
きっとそうだ!ソフィアコッポラなんで・・・
余談:
なぜ今回、こんなにも上映館数が少ないのか疑問だったのですが、冒頭部分で理解できました。
「An Apple Original Film」
あぁアップル資本の専用コンテンツって事みたいです。
もうコッポラ監督の作品は今後TOHO系では鑑賞できないのでしょう。
怖いです…アップルが映画公開日にスマホにも同時配信って日が来るのでしょう。
口笛は、まやかしの汽笛
The アダルトエンターテイメント
オープニングのBGMから、期待値MAX!
夫婦によるライトな前フリが済んだところで、ビル・マーレイ扮するダンディパパの登場シーン。
ジャジャーン!!!
満を辞して感否めない。(心なしかドヤ顔)
そしてそこからが本番!
妄想娘と夢想パパの喜劇な探偵サスペンス。
シリアスさもなければ、バラエティにも富まない展開。
それこそが妙味の洒落と小粋さよ。
アートとしての映画!星4つ✨
口笛吹きは、優しきliar
吹けない彼女は一途な、kind pearson
洒落た時間の過ごし方
ビル・マーレイ演じるフェリックスとラシダ・ジョーンズ演じるしローラの親子の絆を描いた作品。
ストーリーは終始ありきたりな日常が描かれながらストーリーは進むのだがこの日常の描き方が細かく丁寧に描かれていて面白い。
ストーリーとしてはローラが夫のディーンの不倫を疑いフェリックスとディーンの行動を追っていく話。
フェリックスは金持ちプレイボーイであるがどこか寂しそうな姿が描かれており、早い段階でディーンの不倫を突き止める事が1番の目的ではなくローラと時間を過ごしたい気持ちが強い事を感じる事はできる。
ディーンの不倫もまた本当はしていない事も早い段階で察することはできる。決め手となる証拠が中々現れる事なくディーンも焦った様子もない。
誕生日プレゼントを後日渡すと約束した直後のカルティエに出入りしてた話でオチは読めてしまう。
ただこの作品はディーンの不倫の真相を期待するのではなく、ローラとフェリックスの親子関係をのほほんと見ていると更に楽しめる気がする。
金持ちプレイボーイという特性を活かしたフェリックスなりの娘への愛情表現がカッコよく見える。
遊び人のくせに気持ちをストレートに伝えるのではなく洒落た時間の使い方で見ていて憧れる。
冒頭でも書いた通りフェリックスはローラと過ごす時間を欲していたのだろう。同時にローラもフェリックスとスパイごっこをする事で夫への無駄な疑いも晴れ、さらに愛情深い関係を構築できた。
こういう頭を空にしてのほほんと見られる作品もやはり楽しいものである。フェリックスのような洒落たオヤジになりたいものだ。
ビル・マーレイのための映画
この手の「ちょいワルおやじ」を演じさせたら、
彼がすべてを持っていってしまう。。。
古くて申し訳ないが、
『恋に落ちたら…(原題: Mad Dog and Glory)』で
デ・ニーロにまとわりつくギャングを演じたのを
思い出した。
本当に味のある、他に替えがたい名優だと思う。
ただ映画としての出来はザンネンな感じが拭えない。
起承転結の「転」に当たる部分が弱く、
前半のワクワク感を、最後まで引っ張られた挙げ句、
娘に構いたかっただけのセツナイおやじ、
としてしか振り返られないのがニガい。
【ありがち、ありがち】
疑心暗鬼の責任は、実は自分にあることが多かったりする。
それが滑稽なのだ。
こういう時に限って、いらぬ想像力が爆発したりする。
周囲も無責任に想像力の枝葉を広げるのを手伝う、煽る。
フェリックスは、彼なりのやり方で、それを教えているのだ。
過去にあれこれあったのかもしれない。
それで問題があったこともあるだろう。
でも、振り返ったら、率直であったはことは総じて良かったのではないのか。
気軽に他人とコミュニケーションを取り、思いつくままに計画を前に進めてるようだが、実は思慮深かったりもする。
見た目だけで判らないことは沢山あるのだ。
このストーリーの展開、館内に笑いが伴う。
決して大笑いではない。
結婚してようが、未婚であろうが、似たような疑心暗鬼を抱えた人がほとんどのはずだ。
だから、気恥ずかしさも半分で、きっと大笑い出来ないのだ。
でも、率直になった時、ローラは実は、フェリックスに感謝してる。
きっとバツが悪いと思うけどね。
人生、そんなことの繰り返しだ。
収まりが良ければ、滑稽でも、それが素晴らしいのだ。
男はDNAに操られている?
今日2本目のA24は、僕の大好きな父娘物だから当然あたり。ソフィア・コッポラ監督は、男の習性をよくわかってらっしゃる。
男の浮気はDNAに組み込まれた生殖本能によるものだからどうすることもできない。でも、娘婿の浮気は、許すことができない。フェリックスの身勝手な主張は、よくわかるんだよね。自分も娘がいるからほぼ共感。
ビル・マーレイがいい味出してる。こんな父親になりたいな。娘を引っ掻き回しているのに、憎めないし、悪びれもしない調子のいいおじいちゃん。
尾行に使う車が、Giulietta spiderっていうのもいいね。バックファイアを轟かせながら発進するなんて娘との冒険にピッタリ。
最後はバレバレのオチだったけど、スパッとエンドロールに切り替わったからいい余韻だった。
暇を持て余したオヤジ
ニューヨーク在住、娘二人と旦那と暮らす主人公が、最近忙しく家を空けがちな旦那の浮気を疑い、父親に相談して巻き起こる話。
プレイボーイな金持ちパパに相談したら、色々調べろと焚き付けられて、更に不安を募らせてを繰り返して行く。
終始パパは楽しげな空気感で、不安で仕方ない娘とのギャップを楽しむのが正解なんだろうけど、どちらも中途半端に感じてしまって乗り切れず。
オチも多分そうだろうなあーのまんまだし。
もっとドタバタで良かったんじゃないかな。
年齢を重ねたビル・マーレイの魅力の虜
【父と娘】そのわだかまり。ビル・マーレイ × ラシダ・ジョーンズ = チャーミングなふたり。【フランシス・フォード・コッポラの娘】として役者もしていた彼女がその繊細さを持ってして監督デビューを果たした『ヴァージン・スーサイズ』はまごうことなき傑作だった。続く代表作『ロスト・イン・トランスレーション』と『SOMEWHERE』は、ごくごくプライベートな題材を扱い私的ゆえに無自覚な傑作だった。それに対し本作はパッとしなかった『ブリングリング』の経験で自分が【洗練された上流階級】しか描けないことを痛感し、『ビガイルド』で『ヴァージン・スーサイズ』、『マリー・アントワネット』のように自身が【ガーリー文化に多大な影響を与え発信する功労者・創造主】であることと監督としての手腕を遺憾なく披露した後に、今映画界を席巻するA24と組んで製作された。そして、またしても彼女の描き続けてきた【父と娘】という題材をコミカルに扱ったものだった。いわば原点回帰、それも今回はより意識的に、時が経ったからこその中年の危機的側面も持たせて。彼女の旦那【フェニックスの楽曲】が流れるのも彼女の作品の特徴。とにかく愛しい。
今年映画館鑑賞51本目たぶん
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