「【ありがち、ありがち】」オン・ザ・ロック ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【ありがち、ありがち】
疑心暗鬼の責任は、実は自分にあることが多かったりする。
それが滑稽なのだ。
こういう時に限って、いらぬ想像力が爆発したりする。
周囲も無責任に想像力の枝葉を広げるのを手伝う、煽る。
フェリックスは、彼なりのやり方で、それを教えているのだ。
過去にあれこれあったのかもしれない。
それで問題があったこともあるだろう。
でも、振り返ったら、率直であったはことは総じて良かったのではないのか。
気軽に他人とコミュニケーションを取り、思いつくままに計画を前に進めてるようだが、実は思慮深かったりもする。
見た目だけで判らないことは沢山あるのだ。
このストーリーの展開、館内に笑いが伴う。
決して大笑いではない。
結婚してようが、未婚であろうが、似たような疑心暗鬼を抱えた人がほとんどのはずだ。
だから、気恥ずかしさも半分で、きっと大笑い出来ないのだ。
でも、率直になった時、ローラは実は、フェリックスに感謝してる。
きっとバツが悪いと思うけどね。
人生、そんなことの繰り返しだ。
収まりが良ければ、滑稽でも、それが素晴らしいのだ。
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