ハッピー・オールド・イヤーのレビュー・感想・評価
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とてもセンチメンタルな映画
タイの富永愛、といった雰囲気のクールな女の子が主人公。 断捨離がテーマということで興味を惹かれたのですが、テーマは断捨離そのものじゃない。 どちらかというと、主題は断捨離ブームへのアンチテーゼかも。 断捨離するにあたっての心の葛藤をとてもとてもセンチメンタルに、じっくり描いています。 登場人物のファッションはシンプルで、白と黒を基調とした映像はスタイリッシュでおしゃれ。タイのアート系作品といった感じです。 映画は静かで、淡々と進み、余計な演技をしない主人公のわずかな表情の変化を観客はじっと見ることになります。個人的にはもう少しコメディタッチにして軽快にしてもよかったのかなぁと思いました。
モノが引きずる思い出が成長させてくれる、少し可笑しくて面白い断捨離の行方
モノとお別れするって疲れる。途方もないほど険しく見える。モノに絡んだ思い出を向き合いながら、自分を清算していくドラマに、ジンジンと胸が痛んだ。 モノがないのが理想的、そんなスタイルに憧れて帰国したジーンは、とっ散らかった家のリフォームを企画する。邪魔されたくない母と賛同してくれた兄。単に捨てるだけではなく、モノと向き合うことを決めたのはいいが、出てきたのは、怠惰な自分の触れずじまいだった思い出ばかり。作業を進めるが…。思い出ばかりを大事にしていたら進まない、でも誰かのモノであれば幸せで。そこをつつくように、モノと思い出をあらゆる角度で見せてくるので、胸が痛む。分かっていると投げたしたくなりつつも、ちゃんと向き合って傷ついて成長して。そんなジーンを羨ましくも思えてきた。 ハッピーなのかは分からない。でも、思い出に目を瞑ってしまうなんて、可哀想じゃないか。気持ちを整理して前を向いてまた一年歳をとって。家に帰ったら、思い出とにらめっこをして。来年が良い年になるように準備をしたい。
いいなぁいいなぁ、タイ映画。
タイの映画っていうとトニー・ジャー、マッハ!!!、トムヤムクンのイメージしかない私にとっては本作品、「びっくり」しかありませんでした。 繊細に流麗に、心がヒリヒリしつつも染み入ってくる。 「静」のタイ映画って良いのですね。勉強になりました。 ずーっと誰とも関わらず、関係性を持つことなく生活することは困難ですよね。誰かと何かを共有しながら生きてます。時間・場所・物、、様々です。 そして、思い出なんちゅーもんができちゃいます。 きっと対象は色々ありますが一緒に関わった人への気持ち含め「情」みたいなものが生まれて移っていくのでしょうね。 主人公のジーンは非常にシンプルに見える女性。 ミニマルな生活を求めていますが、なんだか感情もシンプル。 ミニマル生活始めるための断捨離を開始すると、ことごとく「感情が絡むと面倒臭い」って。彼女は感情をできる限り排除して生きてきたような感じ。 僕の解釈ですが、本作はそんな彼女が「情」が移っているであろう物の整理をしながら、図らずとも「物」を共有した人と接してその「物」や「人」から自身の「感情」取り戻して行くお話なんだと思います。 そんな彼女はなぜ感情を捨てて、いや感情を面倒と言うようになったのか? 心に大きな傷を負い、感情を持つことやそれに関わることを避けてきたのではないでしょうか? それは自身の気持ちをただただ、誤魔化して蓋をしてきただけ。 そして「無かったこと」にしてきたのでしょう。 本当は嬉しいのに、本当は悲しいのに、本当は会いたいのに、本当は好きなのに。 最後にピアノで奏でるあの曲は、思い出の曲でもあり、感情を捨てざるを得なくなった理由の人との思い出でもあり、また自分自身の帰ってきた心への曲だったのではないでしょうか? だから思い出を、自分にとって煩わしかった思い出の物ををそっと持って行ったのだと思います。 嬉しい、苦しい、悲しい思い出とともに生きていくと決めて。 なーーーーんて、全然違うかもしれません(笑) ですが気持ちの機微を丁寧にやさーしく描いた良作です。 あぁ、パンフレット買えばよかったなぁ。 作品のバックヤードを知りたくなってしまった。
かなり地味な作品
前作の印象で期待してましたがかなり地味な作品です。 悪くはないですが、しっとりし過ぎて前半は睡魔に負けるところもありました。 じっくり見たら人生の機微を感じるストーリーですが、盛り上がりには欠けます。 主役の女優さんは前作同様魅力がありました。 オススメは微妙
断捨離に中指を突きつけるタイ版『指輪物語』
主人公は留学先のスウェーデンから帰国した家具デザイナーのジーン。北欧のミニマル主義の洗礼を受けたシンプルなデザインセンスが評価されて仕事も難なく見つかるがまだ自身のオフィスを持っていない。ジーンは兄と母が暮らす実家に戻りかつて父が楽器修理店を営んでいたスペースを改装することを計画、友人のピンクに見積を依頼。ネット通販を営む兄と共に実家に山と積まれた物の断捨離を始めるが、ゴミ同然と思っていたものが彼女の胸の奥に眠っていた何かを激しく揺さぶり始める。 冒頭で結末が示され、そこに至る経緯を淡々と見つめる作品。 物心ついた頃にはもうそこにあったもの、誕生日に贈ったものと贈られたもの、友達から借りたままのもの。人々の記憶とともにそこにあるものを動かすことでギリギリのバランスで保たれていた何かがあっさりと崩れ去る。物を捨てるということは心を切り取るということと同義、それでもやりますか?と断捨離に中指を突きつけ胸の奥をグリグリと抉られます。 私が幼少期に住んでいた家はジーンの実家と同じ作りで、そこにあったものには沢山の思い出が詰まっていましたが全て捨てられてしまい今は何一つ残っていません。その後家族で引っ越した公団住宅も年末に立ち退きが決まり、一人残った母は近くの団地に引っ越すことになっていますが、私にもう何の感慨も残っていないのは大事なものはとうに捨てられてしまったから。胸の奥にぽっかり空いた穴はいつまで経っても埋まらないのに、母の元に残っている母の思い出が詰まったものを全て捨てなければならない未来に怯える自分とジーンを重ね合わせていたので、最後に彼女がとる行動に胸が掻きむしられ号泣しました。 たまたま見かけた邦題に惹かれただけでしたが、自分自身の体験と記憶に驚くほど精緻にシンクロする映像に呆気に取られているうちに今正に抱えている漠然とした不安を見透かされ、心の深いところに楔を打ち込まれました。
クールな映画だと思います。
少しさじ加減を間違えたら、安っぽい恋愛ドラマ・家族愛礼賛ドラマになりそうなところが、そうならない。クールな展開・クールな結論がいいなと思いました。主演女優の個性的な美貌とニューモンゴロイド系の顔じゃないと成立しないであろう表情演技の説得力が素晴らしいと思いました。
これ好きだ。
感情の置き方がすごくいいなぁ。最善の捨て方って?タイの門脇麦が断捨離するアート系ドラマ。ミニマル主義は仏教に通じる、らしい。だから運命的な"ときめき"を感じるもの以外は捨てていこうとする…けど、感情が絡むと複雑になる。それぞれ《捨て方》と章付けされた断捨離のステップが進むほど、主人公が段々とそれとは相反する・掛け離れたことをしていくのが印象的だったし、家族を捨てた父の残していった場所を取るけど捨てられないピアノという小物使いも良かった。作品を包む空気感も良かったけど、それ以上にそれらによって紡がれていくメッセージが素直に刺さって見入ってしまった。 感情の揺れ動きや葛藤の描写が丁寧で、その流れがすごく自然だから、ごくごく自然な形で自分のことに置き換えるように共感・感情移入してしまっていた。ご都合主義などでなく生き生きと脈打つ人間らしさがエモーショナルに詰まっている。画一的じゃないテーマの語らせ方が最後の最後まで等身大。最初は汽笛か何かかと思ったトランペットを全面に押し出した日本人による劇伴サウンドトラックも小粋に作品に寄り添い、実に魅力的。タイトル(最高!)、ポスタービジュアル、予告から期待していた以上だったかもしれない。最後の主人公の表情もグッと来るものがあったし、余韻が静かに染み入る。 P.S. 元カレのエムがイケメンだと思ったら出てきた今カノのミー役の人がタイプすぎて無理ってなった。
私の断捨離
最近邦画しか観ていないので、海外作で面白そうな作品はないかと探し本作を見つけ、予告を観るとテーマにも惹かれたので早速観に行きました。 作中ではミニマルスタイルという表現をしていましたが、作中にも出てきた日本人が広めた断捨離をテーマとした内容で、今回のレビューは映画の感想というより、本作を観て色々と考えさせられた、私の断捨離感についての話をして行きたいと思いますので、興味の無い方はスルーして下さい。 本作の主人公はデザイナーの勉強を海外でして、本国の自分の実家をリフォームして職場(事務所)として使いたいということでまず家のモノを全て捨てるという作業を行うのだが、まず母親と兄という家族がいて家を出た父親の残したモノまであるが、恐らくタイでは中流以上の家庭でモノが溢れている状態で、この映画で扱っているモノは主人公のモノと今はいない父親のモノの扱いを軸に物語が動いていく。 で、映画ポスターの中に書かれている文章が3つある。 ①あなたの捨てられないもの、なんですか? ②借りたまま返していないもの、ありますか? ③ひとの気持ちは、簡単に仕分けられません まず、この主人公の性格にかなり問題があり、年齢の割に(恐らく30歳前後の設定)モノを持ち過ぎているし、その自分の持ち物を全く整理(大切なモノとどうでもよいモノ)していない。そして人から借りたもモノ(貰ったモノ)も多過ぎるし、それも十把一絡げにして扱っている。 こういう人って、かなりズボラで大雑把な性格と思えるのに感性を必要とする繊細な仕事を目指している矛盾を感じた。 ここから、ちょっと私の個人的な話になりますが、私はかなりの几帳面で整理魔で綺麗好きな性格ですが、モノが捨てられない性格でもあり、家の中はモノが溢れています。なので、所謂ゴミ屋敷的ではありませんが、モノを手放せないあの人達の気持ちが分からなくもないという感じです。なのでこの主人公とは真逆のタイプなのかもしません。 この主人公(当初は)逡巡なく簡単にモノは切り捨てられる性格だけど、モノには人間の気持ちが宿る事の意味を知り、モノを簡単に切り捨てる事は、そのまま人間も簡単に切り捨てている事に気づくという物語構成になっている。 そこで、私も自分自身のことを振り返ると、私はモノは大切にしてはいるけど、人間関係を考えるとかなりクールに切り捨ててきた様に思えてなりません。仕事をけっこう転々と変えたことも関係しているのかも知れませんが、今となっては仕事関係で今も付き合いのある人は全くいませんし、学生時代の関係も続いている人もいません。 なので今の人間関係は、今現在で関わりのある人だけに限られ、それも何時まで継続できるのかの予想も全くつかないというのが実態で、私はモノに対する断捨離は出来なくても、人間関係の断捨離はしっかりと出来ているのだなという結論になってしまいました。 これって、どうなんでしょうね。しかし、これが他者から見た私そのものなのでしょう。 この映画から気付かされたことは、私は③の逆でモノは簡単に仕分けられず、人は簡単に仕分けてしまっている人間だということなのでしょうね。 仏教の根本教理といわれる“色即是空”という言葉が般若心経の中にあり、ウィキペディアで引用すると、 「色(ルーパ)は、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象を意味し、空(シューニャ)は、恒常な実体がないという意味。 すなわち、目に見えるもの、形づくられたもの(色)は、実体として存在せずに時々刻々と変化しているものであり、不変なる実体は存在しない(空)。 仏教の根本的考えは因果性(縁起)であり、その原因(因果)が失われれば、たちまち現象(色)は消え去る。」 とあり、自分の気持ちを変えることが出来れば、色(モノや人間関係)も実存するという事であり、この作品の主人公だけではなく、どんな性格の人間に於いても、このテーマは人生の中の難問中の難問なのかも知れませんね。 追記. 全く関係ない話だけど、主演女優チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(長すぎて覚えられない)って若い頃の田中裕子にしか見えないのだけど…
期待してたけど残念だった感じ。
共感する所とそうではない部分の差が有り過ぎて満足度はそれほどでも無かった印象。 タイ映画。断捨離系。 スウェーデンでシンプルなミニマルのライフスタイルを学んだ主役のジーンがタイの実家にそれを取り入れようとするストーリー。 実家は物に溢れていて断捨離を決行。 煌めかない物は捨てていく中。 人に借りたものは捨てることが出来ず、借り主に返して行く展開。 そんな中、断捨離と人間関係をダブらせた脚本だと気が付いてからは、なかなか面白かった。 人間関係も断捨離と同じ。 煌めかない人とは疎遠になるし。 一方的に謝って自己解決。 相手の事なんて関係無し。 そんな感じのあるある感が胸に刺さる感じ。 大切な思い出は自分にしか解らない所が悩ましい。 予想外に良かったのが作品で流れる音楽。 スローの楽曲が全て心地よかった。 朝イチの観賞だったら心地よい音楽に眠ってしまったかもしれません(笑) タイは燃えるゴミも燃えないゴミも分別しないで捨てられるのは便利そう( ´∀`)
大丈夫さ、みんな同じだ
個人的には今年のベストテン入りです。 思い出は物理的には何もないので、映像・音・味・匂いなどの感覚や、モノに紐づけれれて記憶されます。断捨離すると思い出も消えていくような気がします。この作品をは、捨てられる人と、捨てられない人で意見が分かれると思います。僕は死ぬまでに何回見るかわからないけど、好きな映画の円盤買ってしまう方だけど。 そして、何かを捨てないと前に進めないとういう話です。最近見た『佐々木〜』にも似たテーマです。ゴチャゴチャ言わずに捨てちゃえよ、という意見があるのも分かりますが。 タイの映画事情は全く分かりませんが、バッド・ジーニアスで分かった通り、勝手に日本人が東南アジアに抱いているイメージとは違い、レベルが高いモノです。撮影も音響も素晴らしと思いました。 どこの国でも普遍的なテーマなので、日本でリメイクしても良いと思います。連続ドラマにもできますね。障害・難病・早死に映画を毎月やっているようでは、ダメですよ。 映画の中では、断捨離・SONY・audiotechnica・盆栽・東急など、タイには日本の影響が(辛うじて)残っていることがわかります。ただ、東急以外は捨て去られて行くモノですが。スマホはOppoだし。 主演のAokbabさんは偶然、舞台挨拶で近くでお会いすることができましたが、本当に9頭身の人がいてビックリです。モデル出身でだし、バッド・ジーニアスは勢いで演じられるし、と思ってました。今作もセリフが多いわけではないですが、表情や仕草での表現が良いです。他のキャストも良いです。特に、ボンクラ風のお兄さんが素敵です。 『ホームステイ〜』に出てたチャープランもそうだけど、綺麗な人が多いですね。もちろん、選んでいるからだろうけど。 日本で見たタイ映画はみんな良いので、今後もチェックします。 制作が、Happy Ending FilmとVery Sad Picturesなのは偶然なのかしら?
黒いゴミ袋
自分が勝手に、“断捨離”や“ミニマルスタイル”の映画だと勘違いしていたようだ。 その点では作品に罪はないが、中途半端な映画とは言えるだろう。 “断捨離”といっても、エイヤと、中身の見えない黒いゴミ袋に入れて捨てまくっただけで、何の参考にもならない(笑)。 そして、“ミニマルスタイル”は、この映画が終わった後の話だ。 作品のテーマは、全然別のところにあった。 消滅していた元カレや父親との関係が、“断捨離”をきっかけに再浮上する。皮肉にも、人間関係は“断捨離”とは真逆の方向に進むのだ。 しかし、各々それだけをピックアップして考えれば、わざわざ映画にするほどのことはない、平凡な人間ドラマだ。そのわりには何度も出てきて、長ったらしい。 いろいろと拡散するわりには、コアとなるものがない底の浅い映画だった。
ときめく魔法はない
《バッド・ジーニアス》でデニムのタイトスカート姿が可愛かった女優さんが主演だから、観に行ったのね。ショートパンツで出てくると脚がきれいだから、そこが印象に残ったのかとか思うんだけど、この作品の見どころは主演女優だけじゃないの。 描かれる感情がすごいの。主人公はミニマリストだから、こんまり の教えに従ってモノを整理しようとするんだけど、そう簡単にはいかないのね。そう簡単にいかないよ、モノを捨てるって。 それで、モノに関わる色んな人に連絡を取って、それがホッコリする良い話になる場合もあるし、知らなきゃ良かったってことになる話もあるの。 それで色んな人の感情がぶつかり合ったり、そこで予期せぬ決断があったりで、そこを描いてきて、深い。すごいよタイ。 主演女優はチュティモン・ジョンジャルーンスックジンっていうんだね。テュティモンって言えばいいのかな。演技がいいんだよね。お兄さんもトボけた味なんだけど、しっかりお兄さんで良かった。 観てて、何も捨てずにいられるなら、捨てずにいる方がいいと思ったな。でも捨てなきゃ生きてけないよね。そのときに大事なモノはなんなのか、そこに正解はないし、それを見つけ出す簡単な方法もない。 主人公の決断が、正しかったのか解らないけど、それでも、前に進むために必要なんだとやったことだよなと思ったよ。 主演女優推しで宣伝がされてるけど、内容で十二分に推せるから、観て損ないよ。
断捨離とは
めちゃくちゃ面白かった2018年のカンニング映画「バッド・ジーニアス」のスタッフ・主演によるタイの「断捨離」映画。 断捨離は自らの過去と向き合うことである。 元カレに借りてたカメラを返すのは放置していた彼に改めて向き合うことであり、父が残したピアノを処分するのは家族のあり方を改めて問い直すことである。 作中にこんまりさんも登場するが、彼女の「スパークジョイ」手法になんとなく抱いていた違和感の理由がハッキリした。 ものを手放すって、ときめく・ときめかないという現在を基準とした判断じゃくなくて、それが持つ過去やそこに込められた記憶と向き合うことなんじゃないかな。 それを考えさせられた。 映画は前作のようなスピーディーでスリリングな王道エンタメな演出とはまた違って、心の襞を撫でてゆくような静謐で繊細でスタイリッシュなものだった。 タイ映画といわれてイメージするのとはまったく違う印象を受けるはず。 機会があれば、是非観ていただきたい佳作。
借りパククィーン
留学先で知ったミニマルな生活に憧れて持ち物を処分し始める20代女性の話。 ミニマルな生活は構わないけど、実家に暮らし、自分の物どころか家のまのを何でも捨てようとする主人公。 良くある自称意識高い系の頭でっかち自己中心的女性という感じに考えの押し売りをして、母親の怒りは当然。 タイの家や家族や相続事情は判らないながら、実家を出て一人暮らしすれば良いのにとしか思えない。 断捨離ステップが進んで、友人や知人達のリアクションから気付き、自身を見つめて、成長していく感じは結構面白かったし好きだったんだけどねぇ。 結局エムの言うとおり、何の為の謝罪だったのかというところだし、更にそこからの独り善がりな流れは振り出しに戻った感じがして釈然としなかった。
秀逸! 秀逸! 秀逸!
断捨離に挑む女子の物語というと「捨てられないものに気づく」というありがちな展開を予想するが、そこを遥かに超えて、「捨てなくては先に進めない」という痛みまで、人間の微妙な心のヒダに分け入る。的確な演技。秀逸なエンタメ!
#108 物と共に過去を捨てる
物と思い出をかけて捨てて前に進もうとする主人公がいじらしい。 断捨離って過去を切り捨てることだったのね。 全体的に台湾映画風に感じるのは私だけ? 主人公やその兄のように日本人系の顔と、元カレみたいに東南アジア系イケメンがごっちゃに出てきてタイの多様さを感じる。 もう10年以上タイに行ってないけど今の若者は髪を染めるのね。
タイ映画を観ようよ
素敵な映画だった。 役者さんも皆上手くてそれぞれに共感出来た。 切なくてほろ苦くて、けど希望が持てる。 絵も音も良かったし。 バッド・ジーニアスでも良かったジーン役の女優さんの本名が長くて覚えられず残念😀
タイトルなし
. 主人公ジーンはデザイナー ミニマルなライフスタイルを学びに留学 帰国後家族と住む自宅を ミニマルな事務所に改装することを決め モノにあふれた家の“断捨離”を始める ミニマル主義者のジーンが モノを手離し始めてから モノを通して初めて人との繋がりに気づく ほろ苦"断捨離"ムービー . モノが溢れすぎて"断捨離"試みるも なかなか捨てられずにいた私 人によって違うけど モノを手離すその前に モノに残るひとつひとつの思い出 繋がりをもっと大切にし 手元にもおいておきたい この映画をみてそう思いながら 部屋の中を見回しました (それにしてもモノが多い…😑)
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