「相変わらず志向の高い痛快アクション」ザ・ファブル 殺さない殺し屋 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらず志向の高い痛快アクション
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原作漫画は読んでないんですが
配信で観た前作も面白かったので期待して観賞
会ったら6秒以内に必ず殺される伝説の殺し屋
「ファブル」は
組織のボスに1年間騒ぎを起こさず兄妹を
装って印刷屋に勤務する毎日
そんな恐れられる殺し屋ながら
滑り芸人ジャッカルに爆笑したり
ピュアな絵心など意外な人間性が垣間見える
そんなところが面白かったりします
それでいてアクションシーンは相当凄く
序盤の地下駐車場シーンや団地のシーンなど
日本の見慣れた光景にアイデアを盛り込み
80年代の香港映画のようなわくわく感が
ありました
今作は4年前に買春グループを暗殺した際
弟をファブルに殺された宇津帆という男
その仲間鈴木が新たな敵となります
その時巻き込まれ助けたものの
歩けなくなってしまった女子高生ヒナコの
4年後にファブル「佐藤」が偶然出会います
堤真一演じる宇津帆というキャラクターが
なかなか奥深く過保護の親を見つけては
人には言えない子供の弱みを握って恐喝し
金銭をせしめる外道なのですが
行き場のなくなったヒナコをそばに置く
(その無くなった理由はどうあれ)
外道なのに妙に筋の通った理屈を並べる
など食えないキャラを演じていました
この作品もるろうに剣心よろしく
役者がアドリブでやってる感じがせず
作品の雰囲気のアンダーコントロールな
感じで個性がなくなってるから没入できる
んだと思います
佐藤二朗ですらいつものノリとどこか
違う感じがします(たぶん)
原作のファブルはもう少し強面な感じですが
岡田准一の再現度を越え原作を越えてる感じも
あります
和テイストが入るだけでこうも新鮮に映るとは
思いませんで海外に公開してもそれなりに
ヒットしそうな気がする作品でした
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