劇場公開日 2021年3月26日

ノマドランドのレビュー・感想・評価

全420件中、41~60件目を表示

2.5孤独感がすごい

2023年7月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

期待値がありすぎたか、観終わった時は私には合わなかったと思いましたが、いろんな方々のレビューを読んでじわじわきました
フランシス・マクドーマンドの演技は演技とは思えない程さすがでした
ストーリーは淡々と進み終わったように感じて、ストーリーより実際にノマドとして生きている方々を考えてしまいます
若くなくこれから先を思うと不安ではないのでしょうか
余計なものを持たず、煩わしい人間関係もなく、それを自由と思えれば良いのかもしれませんが
お金に不自由もなく周りに家族もいればノマドとして生きる選択をされるのでしょうか
その時だけの仕事をして、ホームレスではなくハウスレスと自分に言い聞かせて生きていく覚悟
アメリカの雄大な自然がさらに孤独を感じました

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小町

3.0これも生き方の一つ

2023年7月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

これも生き方の一つではありますが、私には共感はできなかった。
ラストにある「またね」には共感はできました。
渋々、その道を選ぶ人もいれば、望んでノマドとなる人もいるので、それを誰も否定はできないです。

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たけお

2.5孤独感がすごい

2023年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

期待値がありすぎたのか、観終わった時は私には合わなかったと思いましたが、いろんな方々のレビューを読んでじわじわきました
フランシス・マクドーマンドの演技は演技と思えない程さすがでした
ストーリーは淡々と進んで終わったように感じて、ストーリーより実際にノマドとして生きている方々を考えてしまいます
若くなくこれからを思うと不安ではないのでしょうか
余計なものを持たず、煩わしい人間関係もなく、それを自由と思えれば良いのかもしれないけど
お金に不自由もなく周りに家族もいればノマドとして生きる選択をされるのでしょうか
その時だけの仕事をして、ホームレスではなくハウスレスと自分に言い聞かせて生きていく覚悟
アメリカの雄大な自然がさらに孤独を感じさせました

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小町

3.0アメリカ魂

2023年4月27日
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鑑賞方法:VOD

事実としてこういった人たちがいる。
そこを伝えた点でなら評価できるけど
それならドキュメンタリーでよくない?っていう。

画面は美しいし、マクドーマンドの演技も素晴らしい。
でも映画として面白いかっていうと、全然そうじゃなかった。
別に普遍的なものを描いているわけじゃなく、
あくまでアメリカ国内の、アメリカ人に向けた作品だった。

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mar

3.0わからなかったな

2023年4月15日
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物語性ではなく、主人公の演技とか風景とかが評価されてるのかな。演技はたしかに自然でリアリティあったけど。
現実を基に作品化しました的な作品?
結構退屈だった。
評価:3.1

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bigsuke

3.0マクドーマンド体当たりぶり

2023年3月17日
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鑑賞方法:映画館

フランシス・マクドーマンドの体当たりぶりは半端じゃない。だけどこの映画がどうして評価されるのか理解できない。根底には、定住文化の日本人と、フロンティア精神が残るアメリカ人の開拓民文化の違いがあるのか。「アメリカの原風景なのよ」とか言うセリフがあったとしても、それが大多数のアメリカ人に刺さる言葉とは思えない。一定数、そんな人々がいるなあという認識程度ではなかろうか。

編集は巧みで、ものすごい情報量をぶつ切りにして繋いであるので、セリフのつなぎ目がない。どちらかというと、登場人物がすべて独り言をつぶやいているように聞こえる。たまたまそこに、マクドーマンドが居合わせているだけのように。特徴的なのは、絶対に目を合わせないでしゃべっていること。ちょっとアメリカ人の印象が当てはまらない。だからこそ、ものすごいリアリティを感じた。音楽も、たまに情感を強調したピアノソロなんかがはめられているが、基本的には状況音しか入らない。例えばラジオから聞こえてくる音楽とか。みんなでキャンプファイアしながら合唱する歌とか。

そんなこんなで、意外にいろいろと事件が起きているのだが、お気に入りの皿が割れてしまった。とか、文字にするとその程度のことが積み重なっていくだけのこと。ゆっくりと時間が流れているかのような錯覚を起こす。これが、老人にとっては目まぐるしい変化なのだろう。放浪の一年を通して、彼女の身の周りがどんどん変わっていく。

或るミュージシャンと知り合った時、彼が「ツアーの時に、その土地土地の断酒会に顔を出し、地域性や風土を知る。それがその街を知る一番早道だ」なんてセリフがあった。とても印象に残った。

時間があまりないので、多分もう二度と見ない映画だと思うのだけれど、眠れない時にずっと流してぼーっと見ていたいとも思う。不思議なテイストの映画だった。ただ、若い人にとっては退屈で、良さが伝わらないんじゃないのか。そうじゃなきゃいけないとも思う。だから賞なんかとって欲しくない。

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うそつきカモメ

4.5静かに漂う物語に映画らしい映画を見た。

2023年3月6日
PCから投稿

物語は静かに、滑り出すように始まる。
心に留まる音楽、演技、ロケーション、
気がついたら心は客席から離れ浮遊してた。

静かな物語の苦手な人は数分で飽きるはず。
しかし映画の中の意味のある空気を捕まえられれば
気持ちよくラストシーン、エンドロールを迎えられる。

監督のクロエ・ジャオは編集・脚本も手がけた。
監督は編集・脚本・撮影が出来ていいと思っている。
この映画での彼女の編集には場を読んだ流れがあり、
自身の言いたいことの見える編集をしている。
もちろん主演のフランシス・マクドーマンドと
話し合いながら決めることもあったはず。

いい脚本と撮影と編集と俳優、そして監督と製作陣。
映画館で鑑賞して2年経った今も残っている。

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星組

3.5原著から遊離したスイートなノマド像が分断国家の現実から視線を逸らさせる

2022年12月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

1)ノマドの意味と発生原因
ノマドとは広く「遊牧民」や「放浪者」を意味するが、この映画ではキャンピングカーで移動しながら季節労働に従事する「ワーキャンパー」を指している。ワーキャンパーが激増した原因は、言うまでもなく経済格差である。
『ノマド~漂流する高齢労働者たち』(ジェシカ・ブルーダー著)は、「崩壊はすでに始まっている。上位1%の人の平均収入が、下位の50%の人の平均年収の81倍もある」ことから、「何百万人ものアメリカ人が生活様式を変えざるを得なくなっている」とレポートしている。
そして「車上生活者は生物学で言う『指標種』のようなものなのだ。他の生物より環境の変化に敏感で、生態系全体の大きな変化を他にさきがけて予言する、そんな生物」だと説明する。

2)ノマドは負け犬か自由人か
ノマドはホームレスと異なり、ネットや労働、キャンプ場を通じてゆるいトライブ(集団、組織)を形成している。その有力な一つの主宰者ボブ・ウェルズは、次のように書いている。
「普通の暮らしを捨てて車上生活を始めれば、ぼくたちをはじき出す現在の社会システムに異を唱える"良心的兵役拒否者"になれる。ぼくたちは生まれ変わって、自由と冒険の人生を生き直せるんだ」

絵に描いたような転落の人生を経て、60歳を過ぎてもろくに年金がなく、車上でちっぽけなバケツに排泄し、そのバケツに乗せた板の上で食事をとり、アマゾンで酷使されなければならないノマドの生活は、悲惨としか言いようがない。まさに「アメリカの分断ここに極まれり」である。今にも「ジョーカー」がここから誕生しかねないのではないか。

ところが、原著が紹介する数十人のノマドたちは悲惨さに埋もれるのではなく、トライブの交流を盛んにし、助け合い、未来さえ語る。
経済・社会的には落伍者、難民となってしまったものの、車で移動し、労働している限り、精神は独立性を留保している、ということだろう。「自分たちはホームレスではなくハウスレスだ」という映画の一言は、それを表現しているように思う。

ノマドたちにはこうした経済・社会的な敗者、矛盾の犠牲者という側面と、トライブの交流を通じて決して人間性を失っていないという二面性がある。しかしながら、ボブの言うような「自由人云々」というのは、負け犬の遠吠えにしか聞こえないのも事実である。

3)映画が表現したロマンティックなノマド
映画は大筋では原著にあるノマドの生活をたどっていくのだが、半ばからかなり飛躍したノマド像を描いて見せる。それは死別した人々に対する喪失感と記憶に生き、再会を希求するロマンティックなノマドだ。
ヒロインのファーンは、病死した夫の記憶とともに生き、そのよすがをたどりつつ毎日を送っている。
ボブも自殺した息子への弔いの意味で、ノマドたちの支援を行っている。2人とも、「ノマドに真の別れはない。だからいつか、死者にまた巡り合える」という祈りを人生としているのだ。映画の基底に流れるBGMの悲哀は、この喪失感と希求からくるのだろう。

数多くの出会いを繰り返すノマド生活の中で、いつか亡くなった人々の生まれ変わりに巡り合うかもしれない、いや死後の世界では間違いなく会えるだろう、と思わせながら映画は終わる。エンドロールの次の言葉は、生者と死者双方を指し示しているに違いない。
「旅立った仲間たちに捧ぐ またどこかの旅先で」

ノマドの存在を全世界に知らしめたこの映画の功績は、非常に大きいだろう。しかしスイートなノマド像の中からは、原著の提起した「分断国家を放置していていいのか」という問題意識が抜け落ちている気がする。中途半端なまま、本質的なことを描き忘れているのではないか。逆に言えば現実を捨象したがゆえに、本作は大きな映画賞に受け入れられたのだ。

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徒然草枕

3.5短期の仕事をこなしながら、バンで車上生活の旅をする女性。 自由気ま...

2022年10月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

短期の仕事をこなしながら、バンで車上生活の旅をする女性。
自由気ままな生活といえば聞こえは良いが、経済的にはぎりぎり。
いつまで仕事ができるか分からないし、年金も不十分。
いずれは誰かの世話にならざるを得ないと思うのだが、そこはぼかしたまま終わる。
放浪生活をしている人には「さよなら」がない、と前向きなコメントもあったが、少し重苦しい作品だ。

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省二

4.0うまく説明できない魅力

2022年10月11日
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この作品の良さは上手く説明できない

どこまでが脚本でとこまでがアドリブやドキュメントなのだろうか

いずれにしても、良作

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がい

4.5野垂れ死の美学

2022年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

現代人は物やお金では満たされない心の飢えを抱えていると言いたいのだろうか?
お金とも物よりも大事なのは「自由?」
それを求める人々を追う映画。

しかし、自由があれば金は要らない・・・そんな綺麗事とは異なる。
囚われない生き方をする人々、を指す言葉がノマド。
ノマドは「遊牧民」や「放浪者」のこと。
そんなノマドの集団がいるところが「ノマドランド」
彼らは自由や気ままと引き換えに、リスクを買う。
冬場の寒さ、
女ひとりの危険、
そして何より病気や怪我のリスク。
ノマドは高齢化が進んでいると言う。
この映画には、実際にノマドの人々が実名で出演している。
彼らは自分を恥じてはいない・・・
仲間と助け合い自由を、遊牧の民を満喫しているかに見える。
ノマドは「ホームレス」ではなくて、「ハウスレス」、だとのこと。
ファーン(フランシス・マクドーマンド)の矜持が「ハウスレス」という言葉にこもっている。
誇り高き貧乏人の、
高齢者の、
自由人の、
世捨て人。
たとえ荒野の真ん中で野垂れ死しようと、なんの文句が有ろう!
それは正に、幸福な大往生!
ノマドは物質文明を否定しているとともに、
そして資本主義社会から置き去りにされた人々・・・と言う両面を持つ。
時に虚(うつろ)な瞳のファーン。
特に最初のシーンはとてもみじめで辛い。
カサカサの肌、自分で刈った薄毛のベリーショート。

未亡人のファーンはネバダ州の片田舎エンパイアで夫と暮らしていた。
リーマンショックで工場は倒産して、町は郵便番号さえ抹消される。
家を失ったファーンは全財産をキャンピングカーに詰め込み、長距離移動しつつ季節労働者として働く境遇になる。
Amazonの季節労働者。
移動しながら生活のためにする仕事の多くは、
トイレ掃除やゴミ拾いなどの雑役。
正直言って、私は彼らから「誇り」を差し引きしたら、
「不安」「貧乏」「病の危険」
もっと言えば「命の危険」さえ感じてしまう。

この映画は高い評価を受けた。
アカデミー賞作品賞、監督賞、そしてマクドーマンドは2回目の主演女優賞を受賞した。
監督のクロエ・ジャオは有色人種(中国人)の女性として初の監督賞を受賞した。
(原作は「ノマド 漂流する高齢労働者」を元にしている。)

スタインベックの「怒りの葡萄」の中にあった強い憤り。
人々の心の底にあった虐げられた者の怒りは、ファーンには、ほとんど感じられない。
達観。諦め。
流されて辿るアメリカのだだっ広いハイウェイ。
彼らは「ノマド・・・遊牧民」
自由と引き換えにした生き様は、
土に還ること、野ざらし。
風葬や鳥葬に似ている。

過去鑑賞

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琥珀糖

3.5ノマド生活に至る理由

2022年7月30日
PCから投稿

ノマド生活に至る主人公の悲しみがとにかくダイレクトに伝わってくる
重い映画で、社会的になぜノマド生活が発生するのか
その理由の一端が分かるし、自分もそういう選択をするかもしれないなと思わされた作品。
主人公が明るい家族の一員になれたのに、なぜ拒否したのか。
満たされない思いは何だったのか。
なんとも分からないけれど、重いものは受け取れた

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スイカ

3.0景色が綺麗

2022年7月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

長いけど、一つ一つ意味あるシーンの連続で驚く。
ただ、映画館で見たら寝ちゃうだろうな。

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ボケ山田ひろし

3.0ノマドという生き方を教えてくれました。

2022年6月5日
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知的

寝られる

『ノマドランド』鑑賞。

*主演*
フランシス・マクドーマンド

*感想*
ディズニープラスで鑑賞。映画館で観たら、確実に寝落ちしてたかもしれない。(笑)

ノマドを初めて知りました。色んな所で働いて、色んな人達と出会って交流し、そして、別れて、キャンプカーで新たな土地へ向かい、新しい仕事をして、新しい人達と出会って交流する。これを繰り返し、物語が進行していきます。

物語の急展開や、特に変化はなく、淡々と物語が進むので、退屈な所が結構ありましたが、ノマドという生き方をまるで、ドキュメンタリーかのように描かれているので、めちゃめちゃリアルだったので、良かったです。

スリー・ビルボードのフランシス・マクドーマンドも良かったけど、本作の演技が素晴らしかったです。何を考えているのかわからない標準が特に素晴らしかったです。(^^)

面白いか、面白くないかといえば、個人的には微妙でしたが、ノマドという生き方を教えてくれたような感じがしました。

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ひろっぴ

1.0良さがわからん…

2022年4月3日
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鑑賞方法:VOD

寝られる

なぜ…なぜこの作品がアカデミー賞受賞?どこが評価されているの??この年は粒揃いだったのに…。落ちたわ、観ながら何度も落ちたわ。3日かかりましたよ、ただ観るだけなのに…。

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movie freaks

1.5アカデミー賞じゃなかったら観る?

2022年3月27日
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難しい

幸せ

寝られる

妻は横で寝ていました。
映画というよりドキュメンタリー。人生を、考えさせる作品でした。

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RoRo

4.5生きることの原点

2022年3月4日
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鑑賞方法:映画館

これ程素晴らしい作品だとは思わなかった。アメリカ・アカデミー賞作品賞に相応しい傑作である。題名のノマドとは遊牧民のことであり、本作は、夫を失って現代のノマド=車上生活者になった女性が懸命に生きる姿を描いている。ロードムービーではあるが、ドキュメンタリーでもフィクションでもない、新しいジャンルの作品である。冒頭からラストまで、哀切感溢れる音楽と大自然の景観が効果的に挿入され、心に響く、心に深く染み渡るシーンが多く目が潤みっぱなしだった。

本作の主人公は、アメリカのネバダ州で暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)。彼女は、リーマックショックで夫を失い、キャンピングカーで車上生活をしながら、季節労働者として転々と職を変えて、過酷な毎日を懸命に生きていく・・・。

主人公役のフランシス・マクド―マンドの演技が本作の作風を決定している。彼女を車上生活という環境に放り込んで生活させて撮ったような嘘のないリアルな演技である。主人公を含め仲間達の境遇については、敢えて劇的な再現ドラマにせず、モノローグを使って説明している。淡々とした台詞の中に、様々な感情が織り込まれていて胸を打つ。

主人公はキャンピングカーで全米を移動するのだが、カメラは車の後ろを追っていく。車の前方を撮ることはない。あくまで主人公に寄り添っていくという作り手の姿勢を端的に現わしている。

主人公が圧倒的景観のアメリカの大自然の中に溶け込んでいるシーンは、自然と人間の一体化、自然とともにある車上生活者の生き様を表現している。

車上生活者達は物質的余裕のない生活をして生きている。辛いことが多い、孤独な生き方であるが、彼らの生き方は生きることの原点である。起伏の少ないストーリー展開にも関わらず本作を感動的作品に昇華させているのは、過酷な環境の中で、生きることの喜怒哀楽、醍醐味を感じながら、毎日を懸命に、真摯に生きている彼らの姿が美しいからである。

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みかずき

4.0Amazon繁栄の影

2022年2月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

amazonの倉庫で短期で働いたりと仕事のある所へ車で生活しながら働いている人のお話。
本人が好きでやっているというのもあるが、
やっぱり能力が無ければ、日雇い労働者として底辺の仕事と生活しかできないという現実。
先日amazonの本部の給料が2000万円→4000万円へ昇級するというニュースがあった。
本当に貧富の差が凄い(あからさま)に分る。

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April

4.0リアルなアメリカ

2022年2月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アメリカ、ほとんどは田舎で、リアルにこういう人たちいるし、こういう生活あるんだろうなあということを再認識した。いろんな国の、こういうリアルっぽいの見てみたいと思った。

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khapphom