ノマドランドのレビュー・感想・評価
全421件中、401~420件目を表示
ロードムービーの傑作がまた一つ
キャンピングカーで長期の旅行に出かける家族や老夫婦の話はアメリカではよく聞くが、この映画に出てくるノマド達は観光旅行とはちょっとワケが違う。それぞれに過去を抱えているし、ノマド生活は大変なことも多い。しかし皆どこか前向きだ。
観ているこちらも社会的な問題感じつつ、清々しさや寂しさ、様々な感情が湧き上がってくる作品。アメリカならではの壮大な風景とともに進むストーリーは是非大きなスクリーンで見て欲しい。
マクドーマンドと言うだけで存在感あり。高齢者の排除によるノマドとア...
格差社会の最下層
漂流したくない働きたくない高齢者たちが、漂流しながら
でも働くしかない高齢者たちの姿を描いた映画です。
漂流しながらでも働くしかない高齢者たちは、映画を観る
ことさえできないと感じました。
映画を観るだけの生活基盤、経済基盤を持っていて映画を
観る人や映画評論家が、この映画を観て、何を、どう評価
したのか理解できません。
映画を観るだけの生活基盤、経済基盤を失いそうな人々は
この映画を観ると、何かを感じることはできるでしょう。
この映画をロードムービーとして評価する人もいますが、
ロードムービーは、成長し、将来に向かっていく姿に
自分や過去の自分を重ねることできるところが良いです。
この映画は、旅をしますが、年老いて、状況は悪くなる
一方で、最終的には死を想像させるところがあるので、
ロードムービーとしても暗く、厳しいです。
アマゾンの時価総額は、世界首位にもなる7968億ドル(約86兆6000億円)
もあり、新卒社員の年収1500万円、Amazonの創始者でありCEOの
ジェフ・ベゾス氏は、2018年に世界長者番付で1位です。
アマゾンは、どれだけの非正規雇用者から、利益を上げているのか
ということです。
高齢者たちが、労働力の調整弁として、利用され、声を上げる
こともできません。
定住し働くことのできる若年労働者が、漂流しながらでも
働くしかない高齢者たちに対する偏見は、精神的に厳しいです。
主人公が、定住し働くことのできる若年労働者や定住し働くこと
のない高齢者たちと過ごすことができないことが端的に表して
います。
正規雇用者が、非正規雇用者に対する偏見と同じです。
主人公のファーンを演じるフランシス・マクドーマンドは63歳です。
現代の日本でも、63歳で働かざる得ない人は多くいますし、減ること
は無く、増えるでしょう。
60歳を過ぎて働くことの過酷さは、若い人には想像することすら
できないほど過酷です。
60歳以上の人々でないと、実感できないと感じました。
日本政府や厚生労働省は、企業を保護するために、非正規雇用を増やし、
若年の労働者の減少に伴い、高齢者たちを労働力の調整弁として、
利用しようとしています。
高齢者たちの持つノウハウや経験には、リモートワークなどの社会環境
の変化に伴い、一瞬で使えないノウハウや経験になります。
高齢者たちの握力、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、
10m障害物歩行、6分間歩行、下肢筋力測定、Timed up & goテスト、
5m歩行、ファンクショナルリーチ等が以前より向上しているから
働くことができるというのは、嘘でしかありません。
握力、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、10m障害物歩行、
6分間歩行、下肢筋力測定、Timed up & goテスト、5m歩行、
ファンクショナルリーチ等が必要とされる仕事はないからです。
日本は、非正規雇用が広まり、一人当たりのGDPが下がり続け、
格差は広がり、少子高齢化が進み、65歳までは働かねばならず、
将来的には70歳まで働くことになり、財政赤字は増え続け、
増税されることになるでしょう。
日本政府や厚生労働省は、間違っていて、日本に将来はないと
感じました。
See you down the road. いつか会おう
See you down the road.
アメリカと(そこに暮らす)人の歩み --- 流れる時間、めぐる季節の中でともに描かれる人の交流とそれぞれの人生の悲しみや喪失感。心残りと心の拠り所、広大な大地に身を置いて実感するハウスとホーム=心の中にあるものの違い。『ミナリ』同様アジア人の撮る(=見る)"アメリカ"は、同監督『ザ・ライダー』同様、実在の人物を実名で起用する映画というフィクションの世界に現実を持ち込む語り口・手腕のパワフルさもあって、なによりもアメリカらしかった。希望を感じる。
Amazon、パズル、新年、そして通りを歩く --- いつか楽になるだろうか?この監督ならではのストーリーテリングや作品を包む手触り、独特な雰囲気がまるで私=詩的で、そしてまさしくリアリズム現実・本物だという確かな感覚を与えてくれる。ゆったりと息を呑み、目を瞠るような美しい撮影は、ドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥る。自分の人生にも感謝。クロエ・ジャオ監督(脚本・編集) × 名優フランシス・マクドーマンド主演 = 名作保証ということで去年存在を知ってからすごく見たかったのに、毎年ながら東京国際映画祭ではチケット争奪戦秒殺された本作、やっと見られてよかった。別れはない、またいつかどこかで会えたら
Dedicated to the ones who had to depart
勝手に関連作『イントゥ・ザ・ワイルド』『お家をさがそう Away We Go』
感想が難しい、でも胸を打ち心に残る
美しく広大で過酷な自然と共に、ノマドとして暮らす人々の生き様が、ドキュメンタリーでもなくフィクションでもない、新たな表現方法で映し出されていました。
実際にノマドとして生活されている出演者の方達が自身の想いや過去、見たい景色などを語る場面は、どれも目の前に情景が浮かぶようで涙が出ました。
高齢な彼らにとっては過酷な労働環境であり、快適とは呼べない生活環境だし、実際肉体的にはそうなのだと思います。でも、悲しみや喪失感を抱えて生きる彼らにとって、自然と寄り添い生きる事、同じ生き方を選ぶ人々との心の交流が、残りの人生に必要なものだったのだろうと、観ていて感じました。
この価値観を理解できない人も多くいると思いますし、私も真似できない。でも、思い出と共に生き、過去と自らを省みながら生きるには、もしかしたら彼らのような生き方の方が生きやすいのかもしれないとも思います。
面白かったとか、感動したとか、そういう感情ではなくて感想が難しいですが、たくさんの場面や台詞が胸を打ち、心に残りました。
期待を裏切らない作品。素晴らしかったです。
住処を失い放浪す
【”又、どこかで会おう・・” 現代の遊牧民達の”個”を大切に生きる姿を、雄大な自然を背景にドキュメンタリータッチで描く作品。現代アメリカが抱える諸問題もサラリと盛り込んだ社会派作品でもある。】
ー エンドロールをよく観ていると、出演者の7割程度が、ノマドの生き方を選択した、本人である。誰が俳優で、誰がノマドかの境は、今作では薄い。それ程、ノマド達の表情が豊かなのである・・。
その中で、屹立した存在感を保つ女優フランシス・マクドーマンドの凄さを再認識する。ー
■感想 <Caution! 少しだけ内容に触れています。>
・ファーンは、夫が勤めていた企業が破綻し、町自体が無くなってしまい、住み慣れたネバダ州の家を失い・・、夫を失い・・。
そして、季節労働者として、アマゾンの物流センターで定期的に働き、契約が切れると、愛車ヴァンガード(先駆者)と名付けた亡き夫と作り上げた拘りの古きヴァンで、放浪の旅に出る。旅先でも、キャンプ場の係や、ハンバーガーチェーンの店員として働く生き方を選択している。
◆企業城下町の終焉はいつの世にもある。永遠に栄える町はないのである。
現代アメリカの非正規雇用率が高いのは周知の事実。アマゾンでも同様。単純労働者は基本的に非正規雇用者である。それにしても、アマゾン、良くぞ物流センター内の撮影を許可したなあ・・。単調な作業をこなす人々の姿。
アマゾンは今作では、”物質主義の象徴”として描かれている・・。
・ノマド達の集まりRTR(Rubber Tramp Rendezvous)での、物々交換のシーンや、参加者の殆どが高年齢者である事に、驚く。
60歳を超えているフランシス・マクドーマンドが、若く見えるのである。
彼らは、お互いに助け合いつつも、”個”を重視し、孤独に向き合いながらも、生きている事が分かる、幾つかのシーンが印象的である。
・孫が出来、ノマドから定住生活に戻った老人の家の感謝祭にファーンが誘われるシーン。一緒に暮らさないかと言う老人の言葉に、無言を貫くファーンの姿。
・”ホームレスではない、ハウスレス。”と言うファーンの言葉。
自らの生き方への覚悟と、誇りを感じる台詞である。
◆安寧だけれど縛られた定住生活か、自由だが、様々な不自由、リスクと隣り合わせの生活か・・・。究極の選択であろう・・。それは、彼女の妹との会話でも、表現されている。ー
・そんな、ノマド達の姿の背景には雄大なアメリカ西部の風景が常に映されている。ファーン自身も、全裸で山間地を流れる小川に自然に身を委ねる・・。
広大な自然は、人間の営みを時に厳しく、時に優しく無言で見守っているようである。
<ラスト、愛車ヴァンガード(先駆者)を、広大な山脈に向かう荒野の一本道を走らせるシーンが
”この生き方で、私は亡き夫と共に、生きる。”
と言うファーンの想いを象徴している。
現代アメリカが抱える様々な問題を、サラリと描きつつ、”尊厳ある生き方とは何であるか”という深い命題を観る側に問いかけてくる、ドキュメンタリータッチの作品である。>
■2021年3月28日 レビューの誤謬をご指摘頂き、一部修正しました。ご指摘、有難うございました。
■追記1
・今作品の風合いが気に入った方はクロエ・ジャオ監督の前作「ザ・ライダー」も、是非お勧めしたい。
■追記2<2021.4.27>
・今作、鑑賞時は発売未定となっていたパンフレットが、
「SEARCHLHIGT PICTURES MAGAZIN vol18」として発売された事を知り、会社帰りに購入。
このマガジンが取り上げる作品は、ほぼ秀作である。
特に、クロエ・ジャオ監督のインタビューは必読であろう。
ノマドという生き方
明日は我が身
ここ数十年で平均所得は100万以上下がり、年収200万以下の非正規雇用者は十数人に一人。コロナ禍でも減税を頑なに拒む。なぜ今の与党は経済弱者を増やし続け苦しめ続けるのか。
こんな日本に将来への希望はあるのか?
10代20代の死因の一位が自殺。さらにコロナ禍で増え続ける女性の自殺者。
漠然とした将来への不安が常につきまとう日本。社会保障に使うと公言し10%に上げた消費税は今、病床数を減らす為に使われようとしている事実。
本作の主人公ファーンのように全てを失う現実は決して映画の中だけの話ではない。明日は我が身。
個人的に望むのはある程度の年齢になったら死を選択出来る社会。晩年の過ごし方で人生の見え方は大きく変わると思う。
それなりに結果を出した後の生に頑なに執着するほどの意味や価値があるとは思わないし、健康寿命が保証されている内がある程度充実した時間を過ごせると感じる。
望んで全てを捨てたイントゥ・ザ・ワイルドのクリスはとても魅力的に見えた。本作のファーンは善意を受け入れずノマド生活を続けるが幸せには見えなかった。
死生観について考えさせられる特別な作品でした。
ファーンは即答で、否定的回答なのがいい!
キャンピングカーで動いている人達が高齢者(おそらく60代から70代)であることにびっくりしました。配偶者が亡くなった、死が近い、好きな風景を見たい、一人で居たい、好きに自分の時間を過ごしたい。子どもや孫がいても動く、性別関係なく。彼らのタフさと自立心に感動しました。
ファーンは郵便番号もろとも町が消え失せることがなければノマドにならなかったろう。でも、元々ファーンの中にはそういうものもあったと思う。強さ、前向き、好奇心、「普通」って何?と常に問いかける知性、コミュニティー嫌いだけれど必要性と学習と同じ立場の人間を知る為に受け入れる柔軟性がある。でも「禁煙?絶対しない!」。写真、指輪、お皿…と思い出を大切にしながら。
のっぴきならない状況が引き金であれ、ノマドを可能にしているのが広大なアメリカ合衆国。大きなキャンピングカーが沢山駐車できる場もどこまでも続く広い道路も砂漠も、日本にはない。日本は住所不定だと口座も車も持てず、バイトもできず、病院にも行けないだろう。一方、アメリカ合衆国はOKだからいいとかそういう話でなく。あと、この映画は反資本主義でもなければ資本主義の終焉を示唆している訳でもない。生活するためには貨幣が必要で、その為に働く場所はアマゾンだし、スマホもGPSも必須だし、化石燃料を使う車の使用が彼らノマドの大前提だから。
リアル・ノマドの人達とフィクションのファーンが混淆している映画。こういう作りは今までの映画の次元を超えたと思う。
タイヤとかオイルの交換、バッテリーのチェックその他できなければだめだ。できるようになろう!でも、車、不要だからうちにはもうないのであった。
----------------
映画館に行けなくて暇だから、考えた。この映画のアメリカ西部の「雄大で美しい風景」は太陽や光の一瞬を待ち構えて撮影されたものだとよく書かれている。確かに、広い大地をバックにした夕日、光が反射してキラキラした池(湖?)などの映像があったのは覚えている。でも、自分にとっては大きな感動ポイントにならなかったし、あんまり記憶に残っていない。
なぜだろう?考えた。地平線がどこまでも続くような場所に行ったことがないからだ、多分。私が知っているのは、日本かヨーロッパで、都会、庭園、お城、神社仏閣、教会、遺構。そして自然といっても、人間のこまめな手が入っている森、山、川、湖、畑、草原、海岸。だから、西部劇的荒れ地や景色は本当に見たことがない。ブロンテ姉妹が住んでいたイングランドのハワースの荒野でさえアメリカの荒野に比べたら優しい。あまりに未知のものを前にするとびっくりするのが精一杯で、少なくともすぐには感動するように人間はできていないのかも知れない。
歌舞伎も文楽も能も、何も知らず約束事も知らなければ面白くないだろうし退屈だと思う。でも、生まれて初めて「ハレルヤ」を聞いた時は、全身が鳥肌状態で全身全霊で感動した。なぜ?自然・風景と、人間が作るものは違う?ものによっては同じ?訳わからなくなりました。駄文すみません。(2021.5.8.)
ヒッピーではなく、ジプシーでもなく、ノマド
映像美と美しい音楽に隠れた社会問題
ノマド生活をする人の多くが高齢者でそれぞれ深い悲しみや喪失感を抱えて生きている。「いつかどこかでまた会える」最後のサヨナラを言わないノマド生活はそんな彼らにとって居心地が良いけど、現実的にはめちゃくちゃ過酷。ましてや高齢者。
夫を病気で亡くし、リーマンショックの余波で家も住所さえも失ってしまった主人公がノマド生活を通して出会う人々との描写ーー。彼女達のようにこうするしか無かった人たちもいる一方で、その生活を楽しんでいる人もいるわけで、、、
もうこれはその人の価値観でしかないから、私たちがとやかく言っても無駄である。
劇中のポエムが印象的で、リアルノマドが出演することによってより説得力がある。
静謐な作品で、飲み込まれそうになるほどの広大な大自然が美しく、音楽も秀逸。これは劇場で見るべきだと。
あえてマイナス点を挙げるならば、時間がもう少し短くても良かったのではないかな、と。長尺はわかりやすい脚本とスピード感がある程度ないと退屈に感じる人が多くなっている気がする。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
数年前から日本ではアドレスホッパーやバンライフという言葉を耳にするようになり、コロナ禍によって、特集が組まれたりより注目を浴びるようになった。
土地や道の狭い日本ではバンライフを送るには簡単ではなさそうだけど、広大な土地を持つアメリカではバンライフは珍しくもないとのこと。そしてノマドはアメリカの昔の開拓者、アメリカの伝統的なライフスタイルでもあるらしい。
withコロナによってこれまでの生き方や価値観、生活スタイルが大きく揺れ動いた私たちにとって、本作は、今こそ観るべき作品なのかもしれない。
ああいう生き方は嫌だなぁ
生きることと死にゆくことの営み
不勉強を恥じるしかありませんが、アメリカでは、この映画で描かれているような〝老後生活〟(定年前の失業という背景や、まだ働く体力がある、という意味では、比較的若い人も含まれると思いますが、便宜上そう呼ばせていただきます)を送る方、送らざるを得ない方がかなりいらっしゃるのですね。
住所不定の状況でも、ブラックでない表の会社が雇ってくれるというのは、社会保障番号がしっかりと取得できている、つまり公的裏付けのある身分証があるということなのでしょうか。もし、日本で同じことをやろうとしても、住所変更していない運転免許証だけで、各地でバイトしながら転々とするというのはとても難しいと思います。場合によっては、バイト先から保証人を求められるかもしれません。
本人確認とどこにいても電子的手段等で追跡できる社会保障番号(スパイ映画ではそうですよね)があるから、車も持てるし、修理会社も相手にしてくれる。違ってたらごめんなさい。すべて推測で書いてます。
日本でノマド生活を送ろうとしたら、その前提としてマイナンバーカードの全国民への普及とその本人確認資料としての公的裏付けが担保されないと直ぐに行き詰まる。きっとそういうことになるんじゃないかな。
これも行政のデジタル化の遅れ(そのほうが望ましい、という意見の方もいらっしゃると思いますが)のひとつの表れ?
つまらない話のようですが、ノマド生活を送る方は、制度上は、決して国から見捨てられた訳ではないし、
病気の時はちゃんと手術もしてくれる(あの人はたぶん、趣味嗜好の範囲内で旅に出ていた普通の退職者のように見えました)。
ある意味、老後生活の選択肢のひとつなのですね。
ノマド生活を送らざるを得ない方より、敢えて送っている方の方が多い、なんてこともあるかも、です。
本当はハウスレスじゃないけどハウスレスっぽく振る舞って、気ままな自由旅をしている人も含まれるのかもしれません。
この映画は、ファーンの心情に寄り添いながら、出会う人たちとの一期一会の大切さをスケールの大きな自然とともに描き、生きることや死にゆくひとの営みを淡々と綴ります。
大自然と比べたら、一人ひとりの生なんてちっぽけなモノだけれど、こんなにも愛おしくて深い趣きや個々の想いがあるんだよ。
そういう映画だとは思いますが、テーマ性とか作家性とかの抽象的な概念に捉われた大仰な見方はしないほうが、楽しく味わえるような気がします。
【追記】
劇中、年金が少ないと嘆く場面がありましたが、コロナ禍で国民年金保険料が負担になっているケースが増えていると思います。
現在、学生であっても20歳になれば、国民年金加入が義務となっていますが、国民年金保険料については、学生納付特例という保険料後払い(追納)制度があります。適用を受けるには、申請が必要なので、忘れないように注意が必要です。申請しておかないと、万一ケガのリスクの高い部活やバイトや免許取り立てのドライブなどで不運な事故に遭い障害を負った時も、障害基礎年金が受け取れないということになるようです。
なお、学生納付特例が認められていた場合でも、卒業後に追納しないと、老齢基礎年金額が減額となります。追納は10年間可能なので、分割でも一括でもなるべく納めるようにしたほうがよさそうです。
年金制度や将来の制度存続に懐疑的な方もいらっしゃるかもしれませんが、20代の若者とその家族にとっては、支えとなることもありますので、ご参考までに記しておきました。
各種適用条件など制度の詳細については年金機構のHPや地元の年金事務所でご確認ください。
またどこかの旅路で
生きていく上で、毎日同じことを繰り返し、無駄のない仕事をしていると、
過去を思い出し、出会いと別れの少ない人生を過ごすことになる
仕事においては、Amazonの配達手続きのように、無駄と手間を省いて、正確に与えられたタスクをこなすほうが自分にとっても、他人にとってもよいことだろう
しかし、無駄のある時間や出会いが人生と思い出を豊かにすることもある
主人公は、夫を亡くし、今までより効率の良い生き方をおそらく選んできたが、家を亡くし、旅先での出会いと別れ、そして再会を経験することで、死ぬ前の走馬灯は豊かになるだりう
コロナ禍の現在、自然を、出会いと再会を多く経験することは難しいが、
たくさんの事を経験できる世の中にいち早く戻る事を切に願う
硬派な映画
本当はこんな暮らしは嫌なのに。
自分の気持ちに正直だから居場所を永遠に探す旅に出ている。主人公の本当の居場所はもう無い。夫と暮らした今は廃屋になっているあの家以外に。老後の問題を扱っている映画と思いきや少し違う。働くために季節労働者をしているがその中で常に居場所を探す主人公が痛々しく自分に嘘をつけたらどんなに楽なのにって感じさせる。実際に私達は生きていくために自分に嘘をついて生きることが多い。決して妥協は不幸ではなく、幸せな事なのかもしれない。実姉や行為を寄せてくれている男性の気持ちを受け入れればどんなに楽か。
何が幸せなのかは本人にしか分からないって事。
姉に借金して分かれる引きのショットは印象的。
全421件中、401~420件目を表示