私をくいとめてのレビュー・感想・評価
全210件中、161~180件目を表示
笑顔の奥に100の悲しみ
映画としては、独り言を中心とした自分の内面と会話する展開がメインとなっていて、主演の能年玲奈(のん)のもつファンタジー性が合っていて面白かった。
自分が実際に感じている事と外側の顔は違うもの。
そこにフォーカスすることで生まれるギャップを笑いにも悲しみにも、喜びにも変えてしまう巧さがあった。
個性的なキャラクターたちを観ているだけで楽しめほどよい、恋愛映画、人生賛歌な映画となっている。
学ぶことも多い内容となっており、人に対してより想像力を働かせなければ、いけないと強く感じた
過去を乗り越えようと苦しみもがく物語
原作は未読。
おひとりさまでの行動に慣れきっているみつ子。脳内の話し相手Aとの会話で何でも乗り切ってきたのだが、取引先の営業マンの恋してしまったという話。
Aとの会話、みつ子のズレた感覚、職場の先輩とのやりとり、どれも結構面白い。何回も笑ってしまったのだがコメディではないと感じた。ラブストーリーでもない気がする。みつ子のAからのひとり立ち、そしてトラウマの克服が物語のメインだった。
痛いぐらいに無理してる感じの前半と、大学時代の親友との再会や多田くんと親密になるにつれて、過去を乗り越えようと苦しみもがく姿が描かれる中盤、そして乗り越えたかに思えるラスト。晴れ晴れとした表情がとてもよかった。
おじさんからすると、たびたび流れる大滝詠一の「君は天然色」がまたいい。たしかに水の音と大滝詠一の親和性は高い!
爆笑はしませんがクスッと笑える。勝手にふるえてろの上をゆく面白さ。
爆笑はしませんが微笑ましくてクスッと笑える楽しい映画でした。
綿矢りささんの原作と大九明子監督との相性は抜群ですね。名作「勝手にふるえてろ」のさらに上をゆく面白さでした。
ストーリー自体は、よくある恋がヘタな主人公のピュアなラブストーリーなのですが、脳内のAの存在や主人公をはじめノゾミやカーターなど登場人物のキャラの面白さ、アップを多用したカメラワークなどで個性的な映画に仕上がっていました。
のんさんの可愛らしさは破壊力ありますね。演技力もたいしたものでした。
のんの感性が更に磨かれた作品!!!
この映画はモノローグだらけで、Aの声だけの存在感と、主演のんが出ずっぱり。でも久しぶりに観たのんの魅力に引き込まれると同時、ファッションセンスやインテリアセンスがステキに光っている。また、主人公が人知れずかかえている心のしんどさにも焦点があたっており、その人間感情の出し方に、観ていて心揺さぶられるものがあった。のんの演技の上手さ、技術力にも圧巻だった。
とにかくのんが可愛い!!橋本愛との共演にも微笑ましくなった。
この映画の内容の本当の深さ、深みには脱帽だった。また観たい!!!
く・ち・び・る
くちびるで始まる歌の代表曲「君は天然色」。好きな曲だけど、計3回も使うのはやりすぎかなぁなどと思ってしまった。ネットで検索し、あ、山下達郎バージョンもある!と喜んで視聴すると、まるで演歌歌手のようにコブシが効いていた。あれれ・・・
田舎暮らしのおっさん的には、どうも都会の一人暮らし女性という内容は親和性がよくないのか、結局は林遣都目線で見てしまうことになりました。でも“おひとりさま”が外食するには勇気がいる点だけは共感し、一人で焼肉屋に行ってみたい気にもさせてくれた。「お一人様も歓迎」とか書いてあればいいのにな・・・
イタリアに住むサツキのアパート。ローマのコロッセオやシーザー像だけで満足したみつ子が彼女と本音を語り合うところは良かったけど、海外ロケの意味さえも薄くなった気がする。「あまちゃん」での共演をも思い出してしまう。
都会の中にあって、商店街の人たちの温かさも伝わってくる。こんなに人情味がある町なのにどうして脳内相談役ができるのだろう?逆に田舎のほうが閉鎖的なようにも思うけど、そのあたりの設定が受け入れられなかったのか。しかも、多田くんとは近所だし、自宅には入れないものの食事を手渡ししているほどの関係・・・不思議だ。
のんや臼田あさ美の演技や、脳内イメージと斬新な映像は面白かったけど、全体的には引き込まれなかった。もしかすると、おっさん=セクハラ親父という固定観念が見え隠れしたせいかもしれない・・・もしくはうざいホーミーとか。
能年ちゃんおかえり映画
「のん」には未だに違和感ある。
本名使えないとか、事務所問題を思い出してしまう芸名だ。
話し合って名前くらい能年玲奈で出来たら良いのに。
一度和解の記事出た時は嬉しかったんだけど、白紙撤回なったのも残念。
個性も演技力も抜群。なかなか難しい役だと思った。ほぼ一人芝居だし、下手な役者なら相当寒いことになる役だと思う。
橋本愛さんは貞子からのアナザー以来、久々に映画で見ますが、こちらも相変わらずダークでシャープでビューティーというか。
ほんと貴重な女優さん。
今のままで十分過ぎるほどだと思うので、無理せず今後も頑張って欲しい。
本当の友情を感じる内容でした。
映画は全体的にややわかりにくかった。
30歳お一人様。とするには、能年ちゃん若過ぎるし可愛過ぎる。
もうちょっと売れ残りそうな人やっても良かったかも?
不思議ちゃんみたいなとこは上手くハマってたと思います。
あと、このシーンいる?って場面が多くて、カーター?も結局謎だし。
原作知らないと微妙に美味しくないのかも?
多分、女性のほうが共感出来る映画かも知れないです。
能年ちゃんが今後活躍の場が拡がる事を願いたいです。
正直言って、のんにここまで演技力があるとは思っていなかった。いろい...
正直言って、のんにここまで演技力があるとは思っていなかった。いろいろ模索した上のようだが、本当にすごい表現者だと思う。
橋本愛もはまり役。
改めて綿矢りさの原作を読んだが、原作を深堀りして、原作の雰囲気を全く壊していない。
今年最後に見る映画として、とてもよかった。
こっちの方が面白い
多分(ホントか?)、今年最後の劇場鑑賞のこちら「私をくいとめて」は正直期待より良かった。
「勝手にふるえてろ」よりもオジサンにも理解ができて時折ブスっと刺さる。
のんさんも良かったが、周りを固める臼田あさ美さんや片桐はいりさん、林遣都くんもいい演技。
私的には「ワンダーウーマン」を最後にしなくて良かったと思える評価4.0でした。
コロナでやむなくスキップした同監督の「甘いお酒でうがい」も機会があれば観てみたい。
おひとりさま(o^-')b !
おひとりさま感がリアルでおもしろかった
あーあるある あーあるある
って思いました。
リアルだけど暗くなくて。
のんさんの表情もくるくる変わりさすがだなあ。
おもしろかったけど、長いかなー(泣)
能年玲奈と大瀧詠一
設定では三十代だという主人公だが、いかんせん能年玲奈なのでニ十代にしか見えないのだが、かと言って主演が吉住ならいいわけでも無く、能年玲奈だから二時間もたせたとも言える
岡野陽一や吉住(公開前にTheW優勝というタイミング!)など大九監督ならではのキャスティングが絶妙
友人役の橋本愛があまちゃん繋がりで色々感慨深いが、大瀧詠一も岩手出身なので、能年玲奈の岩手との親和性には岩手県民なら胸熱なのである
「この部屋って、こんなに広かったっけ・・・」
演出そのものは定番で特筆すべきものはないが、しっかりした脚本だなあと思ったら、原作ものの実写化らしい。
多田くんが帰った後、「この部屋って、こんなに広かったっけ」と、つぶやくみつ子。
きれいにしたつもりが、下着を降ろし忘れて焦るみつ子。
こういうリアルで繊細な描写が随所にちりばめられた、中身の濃い作品だと思った。
アンサー君「A」が男なのも、面白い嗜好だ。
のんの台詞も演技も、最初のお一人さまの時はボーイッシュだが、ごく自然に女性らしくなっていくところは、なかなか興味深い。(ポリコレ時代に、こんな言い方をすると叱られるかな?)
臼田あさ美や橋本愛の演技も良かったし、林遣都も良い味を出していた。
監督が、しっかり個性を見極めて使っているのだろう。
とはいえ、自分は女性ではないので共感するわけでもなく、それ以上の感想はない(笑)。
自分としては、のんを観に行って、しっかりと“元が取れた”。
それで十分だ。
のんちゃん、おかえりなさい
大九明子監督と松岡茉優のコンビネーションは「勝手にふるえてろ」で抜群でした。その時ものんで撮っても絶対合うだろうなとうっすら思ってました。のんの復帰主演作が本当に大九監督。さらに原作も「勝手にふるえてろ」に続き綿谷りさ。
事務所独立問題で5年以上も干されてました。そして、やっと銀幕で元気な姿を見れるだけでも嬉しいかぎりですが、この光子役はのんの魅力全開のはまり役。親友役があまちゃんでコンビ組んでた橋本愛というのもサプライズです。心の声のAのナレーションがすぐに中村倫也とわかりました。(これがまたいい声なのです)さらに、劇中で酔客にからまれる女芸人を演じているのが、なんとthe Wで優勝した吉住なんだから驚きです。
大九ワールドは個人的に大好きなのですが、はまらない人もいるかもしれません。「勝手にふるえてろ」がはまったら本作もいけるでしょう。
もっと劇中歌で大滝詠一の君は天然色以外も使ったらいいのにとも思えました。あとちょっと長尺かな。
のんの演技をずっと観ていたい
主人公みつ子が恋愛を通じて成長していく物語かと思いきや特にそれといった成長はなく、自分の中のもう一人の自分“A”と会話してる現実離れした存在かと思いきや以外と現実にいる誰もが心当たりのある等身大の物語でした。
そんな以外と普通の人物なのに凄く魅力的なみつ子を演じるのんさん。原作や脚本の素晴らしさもあるでしょうが役者の力量が圧倒的に素晴らしく感じました。
物語とは関係なく、特に推しというわけではないのですが、のんさんには今後も頻繁にいろんな作品に出演して、どんどん素晴らしい演技を見せて欲しいと願ってやみません。
のんが活躍する姿を見るためだけの映画、ついでにいえば大滝詠一の有名曲を聞くための映画です。
のんの経歴をwikiでみると
モデルデビューが14年前(2006)
NHK朝ドラでヒロイン演じたのが7年前(2013)
所属事務所と揉めて干されたことが週刊誌上で取りざたされたのが5年前(2015)
独立宣言したのが4年前(2016)
映画「この世界の片隅に」の主役の声を務めて評価されたのも4年前(2016)
その後も旧所属事務所(レプロ)を忖度したテレビ局は彼女を無視したと記憶しています
公正取引員会が芸能界の慣習に対して正式に警告したのが2019年の8月で、これで彼女の活躍の場が広がるかと思っていましたが、今年2020年10月に記事を書いた週刊誌側が旧所属事務所に訴えらた裁判で負けたそうです。
長々、映画に直接関係ないことを書いたのは、この映画は逆境にめげず頑張るのんを応援するための映画だと思ったから。
正直なところ、中身は冗長で時間が長く感じられました。
表情豊かなのんの姿は一見の価値はあるのですが、内容が伴っていないような。
少なくとも130分を超える内容があるとは思えず、100分程度にまで絞れるのではないでしょうか。
ついでにいえば、題名「私をくいとめて」と途中の飛行機搭乗中の変なCGのせいで、終盤まで精神破綻に向かっている主人公を助ける話かと勝手に想像していました。(そう感じたのは自分だけ?)
自分にとっては、のんが活躍する姿を見るだけの映画で、ついでに大滝詠一の有名曲を聴くための映画でした。
君は天然色に酔いしれる
よし一歩踏み込んでみるか!
いやまあこのままでいいかー。
の狭間でぐらぐらするおなじみ気持ちが直球で描かれていたから、ヒヤッとしたり、ニヤリとしたりそんな風に心をくすぐられた。
初めて一人暮らしをした雰囲気に似てるあの部屋のシーン。あんな風に音楽を聴きながら自由を満喫しちゃうんだよなー。
大好きな君は天然色、私も一緒に口ずさんでしまう!
ひとりもの
のんがやっとちゃんと復活だと思い鑑賞。
やはり、あまちゃんのイメージは強いけど、あれから色んなことを経験して大人になったんだろうなと。
透明感はそのままでやはり素敵な女優さん👍
私も独身一人暮らしなので共感するところはいっぱいあった。自然体でいられる相手じゃないと疲れちゃうよね💦
オレが隣にいるだけ
自分は両親が憎みあう姿しか知らずに育ち、崩壊した家庭で育っているからこそ、男女がコミットして深く愛し合い、助け合うことの重要さを身に染みて感じる。
一人でいることは気楽で、二人でいることは煩わしいこともたくさんあるのだけれど、それでも好きな異性にコミットすることのなかには、ふたりで生きることでしか味わえない生きることの豊かさや喜びがたくさんある。
他人と親密に向き合うことは、ときに自分の中の恐怖や痛みと向き合うことになるので、しんどいのだけれど、それでもなおそれを選択したいと思う。
のんちゃん好きなら是非
大久監督&綿矢りさ原作の『勝手にふるえてろ』を観てたので、何となくのんちゃんに合いそうな作品かな、と思いました。
単純にのんちゃんファンにはお薦めです。
のんちゃんのキュート感満載だし、時たま見せるおっちょこちょいなところや、
はたまた腐女子感のあるところなど、のんちゃんワールドだった。
原作を読んでないから何とも言えないけど、やはり純文学作家の原作らしく、
主人公の世界観に入り込めないと、結構きつい作品かもしれない。
特に自分の中のA(アンサーを意味する)というもう一人の自分との語りがメインなだけに、
なかなか抽象的でわかりづらいところが多かった。
あと、友人に会いにイタリアに行き、そこでのシーンが
『あれ、コロナ禍以降にまるかぶりだな』と
思っていたが、やはり内容を変えて撮影したみたい。
この辺の柔軟な制作は素晴らしい。
のんちゃん良かったです。
モノクロームの自分にどんな色をつけるのか?
人生の岐路に立つ、男女の拙さ、辿々しさ、焦燥感がコミカルで軽快に小気味良く描かれていて良かったです。
大瀧詠一の歌の通り、
モノクロームの自分にどの色をつけるのか悩ましい様が何とも懐かしく新鮮に見えました。
全210件中、161~180件目を表示