私をくいとめてのレビュー・感想・評価
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みつ子はのんにしかできない。
主人公は30代のおひとりさまOL。それなりに生活を楽しんでいる。時々自分自身の脳内のAに相談しながら生きている。ちょっとした偶然から会社の取引先のサラリーマンがすぐ近くに住んでいることがわかり、恋愛に発展していくというストーリー。
おひとりさま生活を楽しむみつ子を、のんが本当に等身大で演じている。美人っぽさを消してどこにでもいる普通のOLになっている。Aとの会話も、客観的にみれば独り言だけれども自然な感じ。現実の中に妄想のシーンが入る場面が何ヵ所かあり、みつ子の心情がよくわかる。みつ子と多田君の恋愛が進展する様子もリアルだけど生々しくない。そこがいい。キスシーンもなく、服のまま寝て手を握るだけ。
親友の皐月とみつ子の関係は、のんと橋本愛の現実とオーバーラップしてジーンとした。製作者の狙いではないだろうが。
君は天然色について語りたい
よく私の馬鹿レビューを覗きに来てくれました。レビューが遅くてごめんなさい🙏
色々思うところが有って原作を買って読みました。理由はのち程語ります。
さて皆様は「君は天然色」と言う曲を知っていますか?タイトルは知らなくても日本人なら誰でも知っている名曲です。
♫くちびる つんと 尖らせてー
1981年にリリースされた大瀧詠一さんの名曲です。今もCMのタイアップに使われています。大瀧さんは旅立ちましたが楽曲は永遠の命を得ています。凄いですね。
ここから大瀧詠一さんについて語り・・・ません。
終わらないからです。ただ山下達郎さんと佐野元春さんを世に送り出してくれてありがとうございます。
「君は天然色」が収録されているアルバム「A LONG VACATION」ですが全曲、松本隆さんが作詞しています。つまり世界観は松本隆なのです。
1980年6月、隆の6歳下の妹、由美子が虎ノ門病院に緊急搬送されました。しかし・・・同年6月13日に旅立ちました。享年24歳。
小さい時から由美子は病弱で世話をしていた隆は大変な衝撃を受けます。後に世界から全ての色彩が消えたようだったと語っています。
♫思い出はモノクローム 色をつけてくれ
大瀧詠一さんから次のアルバム(A LONG VACATION)の作詞を依頼されていました。しかし隆はショックで、歌詞が書けなくなっていたので断りました。しかし大瀧詠一さんはこう言いました。
いいよ、俺のアルバムなんて、半年でも1年でも待つよ。今回はお前じゃなきゃダメなんだよ。
由美子の気持ちはこうでした。売れっ子の兄には心労をかけたくない。逝くならひっそりと逝きたい。
♫別れの気配を ポケットに隠していたから
半年経ちました。隆は万感の想いを込めて、作詞に没頭して大瀧詠一の新アルバムの作詞をしました。タイトルは・・・
「A LONG VACATION」
そうです。由美子を音楽の中で世界に連れ出したのです。死んだんじゃない永い休暇だよ。カナリア諸島でもどこだって連れてってやるよ。そんな寓意を込めました。
なんかネガがポジになる。あるいはポジがネガになる。いやどっちでもいいんです。ノー天気な曲でもいいんです。受け手の自由ですから。
はい。私が気になったのは「君は天然色」をフューチャーしたのは大九明子監督かまたは原作の綿谷りささんなのかか?
しっかり書かれていましたよ。綿谷りささんの小説に。歌詞まで書いている。「カナリア諸島にて」の歌詞も書いている。嗚呼・・・わかっているんだね。この曲は実は鎮魂歌(レクイエム)だと言う事を。主人公は飛行機の中で命を失う事を覚悟した。つまり自分への鎮魂歌(レクイエム)です。
枕を終わります。いや枕なのか?どうなのか?
主人公 みつこ(のん)はお一人様ライフを満喫しています。年齢は31歳。なんとも微妙な設定。若くもなくおばさんでもない。同年代は結婚、妊娠、出産、育児、
どうなんだ?同調圧力なのか?周りもうるさいぞ!
ただみつこには救いが有ります。脳内相談役の
A (中村倫也 声のみ)
顔は出しませんが的確なアドバイスを送ります。そりゃそうだ自分だし。A はアンサーのA .お一人様のA 。
みつこは取引先の多田くん(林遣都)が気になります。みつこより3歳年下です。多田くんも私を好きかも?何故なら托鉢でみつこの料理を貰いにくるから。
ある時、多田くんを自室に上げて一緒に食事をとる事になりました。多田くんといいかんじ。ただそれだけです。うーん、もどかしい。
翌日、会社の先輩のノゾミさんに報告します。するとストレートな一言。
やった?
演じる臼田あさみさんはいいなあ。架空OL日記のイメージそのまま。とにかく明るい。少し浮いているカーター(若林拓也)が近づくと挙動不審になります。乙女だねー。
みつこはお一人様で温泉に行きます。風呂上がり宴会場で芸人さんがお笑いをやっています。トリはなんと
あの吉住さんです。シュールで面白い。しかし酔客に絡まれ大変な目にあいます。みつこは切れました。馬鹿野郎!嫌がってるじゃねえか!やめろよ❗️と言い・・・
ません・・・
裏でぶち切れますが相手は A 。側から見ると独り言ですが・・・私の敵は私です。ファイト!
大九明子監督は元女芸人です。優しい視点が滲み出ています。お笑いに性差はございません。いつの日かM1で女性が優勝する日が来ます。きっと。
年末のある日、みつこは学生時代の親友皐月からイタリアに誘われます。皐月はイタリア人と結婚してローマに住んでいるのです。しかし・・
みつこは飛行機が死ぬほど苦手。あんな重い物が空に浮かぶのはおかしい!わかる。私も苦手だもん。
ふと窓の外を見ると化け物が翼の上でエンジンを破壊してるよ。見ないふりしてカーテンを閉じます。しかし気になり少しカーテンを開くと・・・
化け物が窓の外に‼️目が合った‼️
それトワイライト ゾーンの2万フィートの戦慄だよ‼️
すいません。みつこは恐怖にかられパニックになります。そこに声が聞こえてきます。そうです A の声。
落ち着くのです❗️まずそのイヤホンを耳につけるのです❗️音楽を聴くのです❗️
チューニングから ドラムカウント 豪華なイントロ
♫ くちびる つんと 尖らせて
出ました!「君は天然色」
鮮やかな場面、ポップな演出です。楽しい。面白い。一生忘れない。でも・・・あれ?私の頬が濡れている。なんでだ?
イタリアに着きました。そこにいたのは なんとゆいちゃん!
違います。皐月です。演じるのは橋本愛ちゃん。朝ドラのあまちゃん以来の、のんちゃんとの共演です。潮騒のメモリーズです。盟友です。
いや折角、頬が乾いたのに・・・またかよ❗️許してくれよ❗️私をくいとめてくれよ❗️
橋本愛ちゃんはのんちゃんの事を玲奈ちゃんと呼んでいます。かってはのんちゃんは能年玲奈でした。本名を奪われてのんになったのです。
千と千尋の神隠しかよ‼️
芸能人は名前が命。海月姫は2014年公開ですので丸6年ぶりの主演です。(星屑の町はゲスト)
閑話休題、みつこと多田くんの恋はどうなるのでしょうか?シャイな二人です。ナックルボールのように行き先がわかりません。幸せな結末(はっぴいえんど)がくるのでしょうか?
最後のロケ地もいいなあ。原作では浦安のテーマパークでしたがロケは無理だし。最近違う映画で見た気がします。
のんちゃんの透明感は健在です。北欧を思い出しました。フィヨルドの少女。いや北欧行った事ないけど。
あー楽しかった!fun✖️4
のんちゃんは爆発的な演技力があるのでやっぱり映画館で会いたい。神隠しのように消えないで欲しい。
♫ もう一度 そばにきて はなやいで うるわしの
Color Girl
とにかく長文でごめんなさい。
読んで頂きありがとうございました。
緩急の差にヤられる!
「勝手にふるえてろ」にそっくり
ある意味詐欺だよコリャ
ワタシは2人目のA
「綿矢りささん」
ネガティブな自分自身との戦い
のん(能年玲奈)、林遣都、片桐はいりという魅力的なキャストに興味を惹かれ、映画館へ足を運んだ。前半は「おひとりさま」を謳歌する様子が描かれており、平和な展開が待っていると思った。けれども、そうした第一印象とは裏腹に、生きづらさを感じる人の腹の奥底を覗き見たかのような、居心地の悪さをも感じさせられた。のん演じる主人公はネガティブな思考の持ち主であり、世の中の人間たちを悲観していた。その矛先は自分自身に対しても向いており、生きづらさを抱えているといえる。中村倫也演じるもう一人の自分であるAとの対話を通して、自分と向き合い、なんとか乗り越えようとするのであるが、なかなかうまくいかないこともある。この作品を通じて、気丈に振る舞っているあの人も実は心の中に闇を抱えて生きているかもしれないと改めて思った。それは当たり前なのかもしれないが、普段何気なく生活している中では、人間を多面的に見るということが難しい。成功者の裏にある苦労を想像しようとしても、キラキラした部分ばかり目につく。表の顔と裏の顔があったとしても、表の顔しか見えないのである。また、主人公が好んで聞いていた劇中歌「君は天然色」がこの作品をより美しく仕上げていたことも印象的である。
Aの声に耳が癒されました**
今作を見ようと思ったきっかけは、かなり優柔不断で怒られそうですが、
大好きな「モモウメがどこかに出演。」というのを、
主演ののんさんが声優で登場した回のモモウメアニメで、聞きまして。
行こう行こうとは思っていましたが、
公開日に県内で上映していた映画は1つ&しかも家から遠い!!
と、行けずにグズグズしていたところ、
人が少ない。
県内映画館でも家から近い映画館に公開日から約1か月遅れて上映が始まった。
という好条件に遭遇したため、モモちゃんウメさん探しがてら、観て参りました。
(動機が不純で申し訳ない。。。)
結果はモモウメ発見には至りませんでしたが、癒された!!!
Aの美声に癒されましたよ!!!!(耳が喜んでました)
何を隠そう、Aの声の正体は中村倫也さん!!!(情報収集しなかったので、把握してなかった)
しかも、がっつり恋愛映画って訳でもなく、
1人のOLがおひとり様を満喫しながら、
恋に友情に揉まれていく。という話(この解釈でいいのか謎)
でそのOLの相談役A(脳内の自分)が中村倫也さんだったのです(2回目)
昨日、見たばかりでおかわりしたいので、
多分、今週中に2回目に行くかなー。って思っています。
コテコテの恋愛映画が最近苦手なので、
こういう作品をどんどん開拓しようと思っています。。
まともな監督だなぁ・・・
最近の邦画ではピカイチ!
能年玲奈版「勝手にふるえてろ」?
能年玲奈が素晴らしい
攻めた作品なので、おそらく好みが分かれると思う。ポップで笑えた前作に比べると、テーマ性が深まった分、より地味な仕上がりになった。これで客が入るのか、余計な心配をしてしまうが、 大九明子監督にはこの感じでどんどん突っ走ってほしい。
私は、原作を先に読んでしまって、映画を楽しむ上では失敗だった。ある重要な改変点が気になって、役者のスケジュールの問題か、あるいは予算なのか。物語の上で必要だから改変したわけではないよなあ、などといらないことを考えてしまった。
というか、よくあの原作を映画にしたものだと思う。テーマはしっかりと抑えているので問題ないけど、原作の実験的な部分を大胆に翻訳してある。原作と映画は別物とさえ思える。
原作と切り離して映画だけに関して評価すると、能年玲奈が素晴らしかった。いくつかのシーンで感情を露わにする場面があって、完全に心を持っていかれた。すごかった。
何年か前に朝日新聞週末版での連載を読んでた事を思い出しました。 映...
アスリート映画
何処か不気味な快作
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