おとなの事情　スマホをのぞいたら : 特集

【突然ですが、アンケートです】
映画ファンの○％がスマホに秘密を隠し持っていた！

こんにちは、映画.com編集部です。唐突にお聞きしますが、みなさん、スマートフォンは持っていますか？

私たち現代人の生活に深く関与する利便性の一方で、スマホはプライベートな情報を隠しておける性質ゆえ、トラブルの種になることもしばしば。ある映画の言葉を借りれば、スマホは個人情報を抱え込んだブラックボックスであり、危険な“爆弾”でもあるのです。

2021年1月8日から公開される映画「おとなの事情　スマホをのぞいたら」は、そんな“スマホの秘密”を題材にしたコメディ作品。あるパーティの最中、男女7人がそれぞれのスマホに届く全てのメールと電話を、他の全員に公開するゲームを行うことになり……パーティは修羅場と化し、事態は予測不能な方向へと転がっていきます。

そんな物語にちなみ、今回の特集では映画ファンに緊急アンケートを実施。「あなたはスマホのなかに秘密を持っていますか？」など5つの質問を通じ、現代人がひた隠しにするあれこれに迫りました。

アンケートは映画ファンを対象とし、映画.comのTwitterで募集。11月27日～12月3日の期間中、5つの質問に回答してもらいました（現在は回答の募集を停止しています）。

最初の質問は、単刀直入に「スマホのなかに秘密を持っていますか？」というもの。早速、回答を見ていきましょう。

非常に多くの人がスマホに秘密を隠し持っていることが、はっきりとわかる結果に。次に気になってくるのは、具体的な秘密の内容です。質問2ではもう少し踏み込んで聞いてみました。

質問1で「はい」と答えた人に対し、言える範囲で秘密を暴露してもらいました。甘酸っぱいものからパンチの効いた回答まで盛りだくさんだったので、一部を抜粋して紹介します（個人の特定に配慮し、文言を変更している場合もあります）。

最後に関しては「なぜそんなことを？」と困惑しましたが、回答をまとめると趣味趣向や恋愛・不倫、日常で溜め込んだ不満などが多く挙がっていました。読者の皆様にも、思い当たるフシがあるんじゃないでしょうか。

ちなみに、こんな秘密も寄せられていましたのでご紹介しておきます。

それは別によくない？

次に自分以外の人のスマホに対する欲求を調査しました。隠されているものを見てみたい、と思うのは逃れられぬ人間の性（さが）。……と考えていましたが、結果はこんな割合になりました。

大体4:6くらいで「いいえ」が多い……！　質問１の結果から、もしものぞいてしまったら修羅場になることは必定。「見るとろくでもないことが起きる」という予感から、「いいえ」としている人が多いのではないでしょうか。

では次に、のぞいてみたいと思った対象を聞いてみます。すると、興味深い“人間心理”が垣間見えてきました。

質問3で「はい」と答えた人に向け、「誰」と「理由」を自由に答えてもらいました。回答を分析すると「のぞいてみたい」対象はさまざまですが、その原動力には共通点があることがわかりました。それは、対象者への“好奇心”と“恐怖心”です。

コメントを抜粋して紹介していきます。

「大量に手の写真を保存している友人」は、吉良吉影（「ジョジョの奇妙な冒険」）かなにか？

ともあれ大きくわけると、のぞいてみたい欲求は興味を抱く存在への「何を考えているんだろう？」という好奇心と、恋人など近しい存在への「自分に不利益となる隠しごとがないか？」という恐怖心に立脚していることがわかります。

またこの結果は、「現代人の本心はどこにあるのか？」という問いへの、ひとつの答えにも思えます。「本心は表面には現れず、外から見られることのないスマホのなかにこそある」という人々の無意識の考えを、浮き彫りにしたのではないでしょうか。

最後にちょっと変わった質問。「絶対イヤだろ！」というご指摘はまあ置いといて、結果はこうなりました。

ものすごい抵抗感！　「やる・少しやってみたい」は計32.8％、「気が進まない・断固拒否する」は計67.3％となりました。

ではこのゲーム、実際にやったらどうなってしまうのでしょうか？　映画「おとなの事情　スマホをのぞいたら」は、そんな“闇のゲーム”ともいえる狂乱の一夜を描いています。

もしも男女7人が密室でスマホの中身を見せ合ったら
やばい秘密が次々に…　笑ってられるのは今のうち!?

2021年1月8日から公開されるコメディ映画「おとなの事情　スマホをのぞいたら」。“世界で最もリメイクされた映画”としてギネス記録を保持する「おとなの事情」（イタリア／2016）を、日本ならではの要素を盛り込みリメイクしています。

主役のモテない独身男・小山三平役に東山紀之。50代のセレブ夫婦役を鈴木保奈美＆益岡徹、40代の庶民派夫婦役を常盤貴子＆田口浩正、30代の新婚夫婦役を木南晴夏＆淵上泰史が演じます。

そして監督は「バースデイプレゼント」の光野道夫が務め、「世界から猫が消えたなら」などの巨匠・岡田惠和が脚本を担当。キャスト・スタッフに日本を代表する実力派が顔を揃えた、豪華な一作です。

ある出来事をきっかけに知り合い、年に1度集まっている3組の夫婦と1人の独身男性。7人は今年も楽しい時間を過ごすはずだったが、1人の参加者があるゲームを提案する。「メールが届いたら全員の目の前で開くこと」「かかってきた電話はスピーカーに切り替えて話す」というルールを設け、参加者はスマホのロックを解除しテーブルに並べることになった。

全員が「後ろめたいことは何もない」と豪語しながらも、そろいもそろって絶対に知られたくない秘密を抱えていて……。自分のスマホが鳴らないことをひたすら祈り、料理の味も酒の種類もわからぬほどの緊張感が部屋にみなぎっていく。着信があるたびにパーティは動乱を見せ、やがて事態は予測不能な方向へと発展する。

本作の見どころは、「浮気相手の際どい画像」「妻と仲が悪い娘との相談内容」などが次々と明らかになる点。そのヤバさは、読者の皆さんがスマホに隠している秘密がちっぽけに思えるくらい……!?　やがてパーティは阿鼻叫喚の様相を呈し、見守る観客の胸には「次はどんなすごい秘密が明らかになるんだ？」と期待が充満していきます。

一見して仲睦まじい夫婦（常盤貴子＆田口浩正）が罵詈雑言と張り手を浴びせ合ったりと、豪華俳優が演じる登場人物たちがハイテンションに壊れるさまは、もう爆笑ものです。日常では味わえないゾクゾクが体中を駆けめぐり、漫画「賭博黙示録カイジ」でカイジら多重債務者の鉄骨渡りを見つめる富豪たちの気分になれるんです（伝わりづらい例え）。

男女7人による禁断のゲーム、その結末やいかに？　劇場に足を運べば、きっと仰天するほどの“快感”が味わえますよ。