劇場公開日 2021年1月8日

「世界各国で最もリメイクされた映画の日本版がついに!」おとなの事情 スマホをのぞいたら 佐武雷三さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5世界各国で最もリメイクされた映画の日本版がついに!

2021年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ということで、
オリジナルの韓国版→伊版→仏版と
渡り歩いてきた僕としては、
邦画界はどう料理したのか見逃せなかった次第で🍽


……結果的には、ヌルい&軽いなと😅
元ネタ自体が各国でリメイクされる程なので、
面白いには面白いんですが、
日本独自のアレンジ設定が、キャラといい
ストーリーといい
残念ながら成功しているとは言えないなぁと。

鈴木保奈美、常盤貴子、少年隊・ヒガシと
中々に豪華なキャストが揃ってはいたものの、
そのキャスト故なのか、
ケータイ開示で要となるネタのエゲツなさが
イマイチぶっこみきれてない気が。
更にそのせいか、各キャラも表面的な人物像に
なってしまっていたかなと。


集いの人間関係も、
元々の数十年来の同級生から
ある出来事で絆を深めた設定に
改変したことにより
お互いの長年にわたる秘めた想い、
みたいなものが
薄れてしまっていたように思いました。

やはり僕的に元の伊版を超える出来だった
韓国版『完璧な他人』には
太刀打ちできなかったかぁー😵 



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一体何が凄かったのか、
改めて韓国版を観てみたんですが、
冒頭、幼少期の夜釣りのエピソードにおける
[しょっぱい湖]は海なのか?湖なのか?
の言い争いで、
汽水湖=海水と淡水が入り混じっている=
白黒つけられない人間そのものという
テーマを描いてる時点で全く持って別次元の
クオリティだなと(笑)

短いカットで映り込む目線や表情なんかも
内容を知った上で観ると、
めちゃくちゃ意識的にこだわっているのが
伺えて、韓国映画恐るべしなワケで。

露わになるネタの数々も、
いつもの韓国映画と違わない破壊力で💯でした🚨

佐武雷三