「浪花恋しぐれだよ♥」マイ・バッハ 不屈のピアニスト マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
浪花恋しぐれだよ♥
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3年前に有楽町で見た。バックグラウンドで流れる音楽が、JAZZ、ボサノヴァ、ロックだったのは覚えていたが、伝記映画の領域で見ていた。だから、印象にも余り残らなかった。
(伝記映画なんて持ち上げ映画だからね。)
そして、
その後、この映画は、僕の記憶の恩讐の彼方になっていた。長い事、グレン・グールドの伝記と思っていたのだ。本日鑑賞してそれが間違いだと知った。
『芸術への執着は破滅的な探究』と彼が言うと
『破滅的な探究は性的衝動である』とカルメンは返す。
言い換えれば、『芸のためなら生活は二の次や』なのである。それは自由。しかし、彼の世界は浪花節の世界なのである。
グレン・グールドの生涯の映画でない事が分かって良かった。
しかし、googleレンズでは、『グレン・グールド』と判断する。つまり、彼はグレン・グールドをリスペクトしているのだろう。彼が少なくともグレン・グールドよりも優れているとかは思えない。また、ブラジル人としてのとアイデンティティが彼の行動を語っているとも思えない。あくまでも、彼個人の性的嗜好と見るべきだと思う。また、本当に凄い演奏家なのかは、僕は演奏出来ないので、判断でできない。
まぁ、グレン・グールド見たくハミングしないから良いとは思うが。
兎も角、僕はこの映画を再見して『バグダッド・カフェ』の黒人青年の姿を思い出した。芸術的な力量はこの映画の主人公の方が高いと思うが、邦題『マイ・バッハ』と『バッハを所有する』となれば、『バグダッド・カフェ』の黒人青年のほうがバッハに対する愛はあったと感じた。
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