名も無き世界のエンドロールのレビュー・感想・評価
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あそこまで愛せるのは凄い
キダ(岩田剛典)、マコト(新田真剣佑)と転入生のヨッチ(山田杏奈)が小学生から中学、高校、社会人と成長し・・・恋愛ありで・・・復讐とプロポーズ大作戦の話。
最後は驚いた。あそこまでやるか、って感想です。
エンドロールの後、半年後に拳銃に弾を詰めるシーンは次を予感させる終わり方だった。
岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈の3人も良かったし、周りを固める、柄本明、石丸謙二郎、大友康平も素晴らしかった。
リサ役の中村アンの憎らしさはさすがだった。
ヨッチの小学生時代を演じた子役の豊嶋花が印象的だった。
親に恵まれるか恵まれなかったかという人生最初のスタート地点で、人間は既に結果が決まっているのですが、この社会の絶望的な現実を前にしながらも、生まれた時から負け組の3人は、もがきながら生きています。
名もなき世界というタイトルが、そのまま深いテーマになっていることを、不覚にも最後の最後に思い知らされました。
お見事としか言いようのない映画です。
主人公の3人は、いずれも親がいない子供です。
親はいなくても子供は大きくなりますが、それは生物学的に大きくなるというだけのこと。
育つこととはまた別です。
身近にロールモデルとすべき大人がいなかった三人は、自分たちは、いても、いなくても、誰も気にしない存在だという辛過ぎる現実を強く噛みしめながら、お互い肩を寄せ合い、なんとか生きているだけでした。
親から生き方を学ばずに来た悲劇を、三人は「大人になったら何をしようかまったく思いつかない」という会話で嘆いています。
それでも、キダとマコトが肩を寄せ合い働いていた職場が強い力によって消滅させられた時、二人は表の世界と裏の世界でのしあがろうと決意するわけです。
一方、中村アンが演じるトップモデルは有力国会議員の娘でもあり、親や周囲の力や、なにより大人になるということの意味とズルさを教え込める親がいたことで、生まれながらに大きなアドバンテージを持ちながら人生をスタートしています。
そんな疎外されてきた二人の人生が中村アンと、一瞬、交差したことから、ストーリーが大きく転回し、最後の最後まで、この生まれながらの不平等を隠しテーマとして破局に向かって突っ走ります。
爽快感を感じるストーリーではなかったし、カットバックを多用していてストーリーを追うのがやや難しかったこともありますが、それでも哀しみを帯びた見事な作品であるとしか言いようがありませんでした。
「去年の冬、きみと別れ」で主演していた岩田剛典と山田杏奈が上手なことは知っていましたが、この作品でも期待にたがわぬ名演技を楽しませてくれています。
また「OVER DRIVE」の印象が悪くて、新田真剣佑のことを私はダイコン役者だとばかり思い込んでいたのですが、たいへん失礼いたしました。
認識を根本から改めさせられました。
ノー・ミスリード
話はとてもわかりやすく、見始めてすぐに「こりゃどんでん返しというほどのもんはないな」と知れた。実際、そうだった。
わかりやすいということはよいことだと思う。
実物と広告が違うのは、映画ではよくあることだ。
俳優さんたちの演技や構成、小道具の使い方などは良かったと思う。
マコトがどうやってあれだけの現金を用意したのかについては若干謎だが、客と組んでイカサマの片棒でも担いでいたのだろうか。
で、納得いかないのが、マコトはあそこまでする必要があったのか、執念深すぎると言い張るには説得力に欠ける。エピソードが足りないと思った。
キダを利用するだけ利用して自分は愛しの彼女の元に、なんて身勝手すぎるし、マコトにとってキダってなんなの?という疑問が残った。
大切な人間を二人も失ったキダ、可哀想とか思っていたら、続編あるんですか、たぶん加入してまでは見ませんけど。
ラスト20分に過剰に期待し過ぎた
ラスト20分、の煽り文句に「どれだけすごいどんでん返しが待ち受けているのか」とかなり注意しながら観てしまいました(笑)
たしかにどんでん返しはありますが、ある程度予想はできます。
そして、この作品が見せたいのはそこではないのかな、と。
切ない青春ストーリー、といったところでしょうか。
演者陣がよかった。
特に中村アンさんが振り切っていて素敵でした。
子供時代の描き方は、率直に言って「クサイ」(すみません)。
この「クサさ」がありか、なしか、で、評価が大きく分かれる作品かな、と思います。
詳細は省きますが、細かい嘘が目立ったのが少々気になりました。
しかしながら、真摯にこの作品に挑む演者陣の姿は見る価値ありです。
じっと我慢の子であった…
「ラスト20分の真実」のキャッチコピーは確かに伊達ではない
私は鈍感なのでこれは見事に騙されました。予告編を見た時はラブラブな軟派な映画なのかなと思っていたのですが、全然違いました。
序盤の時点ではヨッチとリサは同一人物でラストは最高にかっこいい方法で告白してハッピーエンドになるのかな、と想像していたのですが序盤〜中盤の時点で違うということが分かり、中盤〜終盤は少し違和感のある妙なストーリー展開でラストは「ええっ?そういう事?」って感じでした。終盤で伏線が回収されたのでスッキリしました。
映画を見終わった後は騙されたという点と○○劇という点と岩田剛典繋がりで「去年の冬、きみと別れ」を連想してしまいました。
○○はネタバレになるので書けません。
個人的にこういう映画はすごく好きです。
本当に、衝撃のラスト20分
話はわかりやすく、途中で目的が読めますが、それでも衝撃のラスト
からの〜エンドロールからの〜
D TV!?
絶対観たいやつじゃないですか。。。
それにしても真剣佑は前にドメキスのドラマでかなり思い込みの役だったが 今回はさらに重い
もう目が怖いです。
岩ちゃんは可哀想すぎて。
一番の悲壮感かな。
立ち直ってほしい。
だからこそ、続きは見たい
見なきゃ終われない。
展開も早く最後まで目を離さずあっという間に終わりました。
エンドロールまで楽しめた。
ゆっくりもう一回みたいなぁ
これ衝撃のラスト20分なんだけど、映画開始30分あたりからずっとワクワク。オチはわかるけど、オチに向かって一直線に伏線回収していく感じがある意味良かった。
マコトがいなくなり、車屋が閉店に追い込まれキダが裏社会でマコトを見つけ
あたりから、展開が待ってました状態でワクワクの映画だった。
国宝級イケメンを2人つかって、このサスペンスはいいんじゃない?
中村アンがゲスな役を演じてくれたからこそ、他が引き立ちましたね。
私ごとですが、予定ではこのあと、ヤクザとを観るつもりでしたが
名もなき世界があまりにも衝撃的すぎて、2本目観る心の余裕なく、かといって花束みたいなを観る切り替えも出来ず本日は一本のみの鑑賞になりました。
今日から公開の見たい映画続くから休みの日は映画三昧になりそうだな
それなりに楽しめました
ラスト20分の宣伝に
公開一番乗り?で観ました!
期待以上!
試写会で視聴しました。
会場には女性が多く、キャストの2人のファンが多いように感じた。
何となくサスペンスかなという認識でしかなかったけど映画を見ると
友情とか、一途な愛情とか本当のテーマはそこなのかなっと思った。
時系列が飛ぶので少し混乱したが、わかりやすく作ってあり
読み解く力のあまりない私でもちゃんと理解できた・・・
ラストの展開はなんとなく読めていたけど、そこに行きつくまでを
丁寧に描いているのでとても面白く見れた。
ただ、展開が分かっていても最後にはやはり驚かされた。
そこまで・・・
映画マニアからすると好みは分かれると思うけど
私には楽しめたしキャストもよかった。
試写だたのでひとりで見たが、誰かと答え合わせがしたい。
深く考えずに観ることをお勧めします。
主題歌がマッチしている
ストーリーや話の展開的にはなかなか良かったと思う。 私的には全体を...
ストーリーや話の展開的にはなかなか良かったと思う。
私的には全体を通して楽しめた。
ラスト20分の真実。、、までのあらすじが非常に上手くできている!
キダとマコトとヨッチは深い絆で結ばれているのに、板金塗装工として働いていた時代、マコトの出会ったばかりのリサへのその後の深い執着が非常に怖いと思いながら見ていたけれど、過去を描き出した回想シーンで、あるクリスマスの日の夜、マコトがヨッチにプロポーズをしようとキダと一緒に花火をセットしている段階で、私としては、その後のストーリーの展開がある程度全て読めた。それでも、私的にはこの作品はラストまでなかなか良く出来上がっていると思う。
キダの最後の孤独感は非常に半端なかっただろう。
エンドロールに向かって小出しにする回想が勿体ない、脱力する様なラストとその先のお金の匂いが気になる
どうしても邦画でスケールを追求するとアラが目立つが、今作は割とスマートさを感じさせつつ、芯のあるサスペンスに仕上がっていた。
「複雑な」家庭環境からつるむようになった3人だからこそ見ている視点から、ストーリーの大きな芯として機能する。序盤は3人の馴れ初めから関係性を写し出す。高校生に意外と見える岩田剛典と新田真剣佑に、歳の差を感じさせないほど自然な演技を見せる山田杏奈。微笑ましくも皆、どこか掴み所のない闇のようなネガも持っている。リードを小出しにしながら進むので、時系列に多少こんがらがるものの、言葉や挙動の節々が伏線として機能するのが面白い。さらに、登場人物の関係性も複雑に見えないため、割とドラマとしての厚みを生んでいる。モデルとしてのオーラを放つ中村アンも見ごたえがあり、議員の娘らしい天真爛漫ぶりも板についている。そして、ラスト20分の真実。ネタバレは厳禁なので伏せて置くが、割と真実は読める。リードがすぎた点はあるためだ。ただ、ラストまで読めなかった。彼らのバックボーンが上手く機能していることから生まれる、1つの答え。同時にアナザーストーリーへ誘おうとする節があり、消化不良を起こすが、意外と疑問点が少なく、ひとつの作品として仕上がっていた。
シンプルに「出来が良い」一方、物足りなさも感じる。そのモヤモヤを解消したい方には、dTV…ってか笑。そっちの方がもしかすると、上手くオチている。誰かと観て、伏線を確認しながら振り返ると楽しい作品。
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