おもかげ

劇場公開日:2020年10月23日

おもかげ

解説・あらすじ

幼い息子を失った女性の希望と再生の旅路を描いたミステリードラマ。エレナは元夫と旅行中の6歳の息子から「パパが戻ってこない」という電話を受ける。人気のないフランスの海辺から掛かってきたその電話が、息子の声を聞いた最後だった。10年後、エレナはその海辺のレストランで働いていた。ある日、彼女の前に息子の面影を持つ少年ジャンが現れる。エレナを慕うジャンは彼女のもとを頻繁に訪れるようになるが、2人の関係は周囲に混乱と戸惑いをもたらしていく。スペインの新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督が、2017年に製作しアカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた短編「Madre」をオープニングシーンとして使用し、息子を失った女性の“その先”の物語を描き出す。第76回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品され、エレナ役のマルタ・ニエトが主演女優賞を受賞。

2019年製作/129分/PG12/スペイン・フランス合作
原題または英題:Madre
配給:ハピネット
劇場公開日:2020年10月23日

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映画レビュー

4.0 映像と脚本のマリアージュ。

2025年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

冒頭のタイトルまで、息子との電話のシーンをワンカットで描く緊迫感。そしてタイトル後のビーチの抜けの良いシーン。この序盤だけで、グッと掴まれた。
その後何度か描かれる海のシーンは常に同じものがないけど、波の高さや雲の形状がどれも人の感情にも似た、胸騒ぎのするもので、この作品の通底を支えている。そのおかげか、ところどころに感じる停滞が不思議に気にならない。むしろ冒頭で表現された緊迫感の再来を待ち受けるための準備にも思える。
荒れ狂う母なる海に対し、描かれる森の穏やかな対比も効いている。
エレナとオーディエンスの気持ちの揺らしかたが、めっちゃ上手い!

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そろそろだな。

4.0 わかっちゃいるけどやめられない

2025年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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Giovanni

4.0 助けを求めて来た我が子を探し彷徨った10年

2024年6月18日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

悲しい

興奮

恐怖に怯える幼い息子はどこに行ったのだろう。

息子の面影のある少年ジャンに、なぜ思い切って「あなたは私の息子じゃないの?電話したことを覚えているでしょう?」と言わなかったのか。

大人の理性と言えばそれまでだが、助けを求めて電話して来た6才の子を探して、あの砂丘を10年間も彷徨ったのに、再会する瞬間を期待するのは、見る者の期待でもある。

これは、ただの未成年と30代女性の淡い恋愛ではない。

どういう見方をするかは見る者の勝手だが、ドラマは最後までその夢を打ち消してはいないし、監督は失踪の余韻を最後まで丁寧に描いている。これはデボラ・カーとジョン・カーの名作『お茶と同情』の物語ではない。サスペンスの秀作だ。

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ezu

2.5 非常に複雑な…

2022年1月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI