妖怪人間ベラのレビュー・感想・評価
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ホラーというより狂気映画
転校生がいきなり いじめに会うのが 主人公のベラ。 いじめはとても目立つもので、目撃されずに実行する事は 絶対に不可能。 しかも不自然に問題にもされない。 その後の展開も意味がわからない。 ベラに牙を剥いていた少女が 狂気に陥ったあげく、ベラを殺し、 好きだったはずの少女までも 傘で刺して殺してしまう。 ビニール傘で、分厚い胸のど真ん中を刺し貫くという あり得なさ。 まして その傘を抜いて傘を広げ、返り血を防ぐというバカさ加減。 殺された少女の葬式があったのに、犯人が血の付いた制服姿でうろつく異常な世界観。 ホラーだからといって、支離滅裂過ぎる。 物語では、この少女の狂気を切欠として主人公がおかしくなり、 異常な行動をするようになるが、この過程も理解に苦しむ。 その後はさらにご都合展開。 主人公が 妖怪人間の残骸を飲んで、めでたく妖怪人間になるのが本作品の最大の問題点。 この設定だと世の中は妖怪だらけ。 ジャンプスケアだけのホラーだった。
震えるつまらなさ
旦那がヤバい方向行ってるのに子供を一人しておくとか妻も大概ですよ(笑) 欲しがってる強さもただ回りの目を気にしない無敵の人になるだけっていう…あと身体能力、この映画は何を描きたいのか、ベラが何をしたいのさっぱり解りませんでした。富江みたいな感じなの?とか適当に言っておきます(笑) 取り敢えず思うのはアニメもそうだけどベラを女子高生とかにするの止めません?実写ベラは杏ちゃんが良かったですね、ベムがアレですけど(笑)
なんかちがう。狂気と奇行は、なんかちがう。
もうこういうの止めにしません? 思わせぶりなシーンで、いきなり“ドーン”って大音量響かせて、突然に何かを出してくるとか、いきなり大声で笑ったり喚き散らすだとか。 そういう演出で怖がるほど、こっちも幼稚じゃないから。 直近で観た中では『バイオハザード・ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が、ちょうどこういう、つまらないノリだったの。(こりらの方が先発なんですが) 驚くのも出落ちの三回目くらいが限度。 正直、見ていてかなり不快感を覚えたの。 狂気を描いてるはずのシーンが、ことごとくダダすべり。ただの奇行にしか見えなくて不快でした。 お話の筋もてんでわからないし。何を見せたかったのか、さっぱりなんですよ。 特に肝心のベラのポジションが全く不明。 ベラの登場によって、数奇な運命に翻弄される人々の狂気を描きたかったんだと思うのですが。 狂気が奇行にしか見えないから残念。 せめてプロットくらいは、分かりやすく丁寧に描こうよ。 「おまえらは、こういうのが怖いんやろ!(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤァ!」みたいな思いつきで作ってるとしか思えないの。ストーリ―は二の次三の次で。 六角精児さん、一体何やったんや? そしてベラ。なんで女子高生という設定にしたんや? おまえも一体何やったんや? いっそ“幻の最終話”を実写なりアニメで見せてくれた方がどれだけよかったことか。 あのアニメはよかったの。これだけで⭐1.5加点。 とは言え、ラスト近くでのベムへの変身?シーンはちょっと見入ってしまいました。動くと途端にチープになっちゃうんですけれどね(笑)ここはプラスマイナスで⭐加点無し。 えっとね、身の回りで起こった怪しい出来事が、知れず解決しているようなことなんてないから。 やっぱりベム・ベラ・ベロは死んじゃったのかなぁ…
まったく期待してなかったぶん、思ったより楽しめた。
脚本は頑張ってたよね。 役者さんは頑張ろうとしてたけど、ちょい力不足。 監督は、…もっと頑張れ(笑) (一番頼りになりそうな人が瞬殺されるのも含め)シャイニングごっこが長すぎる。 傘であんなことができんのかとか、 医者は何を考えて薬を処方したのかとか、 ツッコミだしたらキリがないけど、思ったより楽しめたよ。
ネタ良し、映画ダメ
何だよ〜っ。想像はしていたけどマジ、面白くねぇから💢返金希望。 最初、題名見て、おーーっ。良いとこ、突いて来たねと感心したが、そこは、やっぱり邦画でした。日本はいいネタが一杯あるのに活かせれない?残念ですが韓国映画で取り上げてくれればこんな事にはならなかったと思います。 古い話ですがオールドボーイ何かいい例です。 あれが邦画だったら、たとけば役所さん主演にしても、ここまでいい作品になかったと思います。 役者じゃないのよ。監督がダメなんですよ。 俺やろうか? まぁ。この映画の監督の名前何か見るのもムカッので誰だか知らんけど映画辞めた方、良いと思います。辞める前に返金して。
私の知識不足含め、エンドロールが待ち遠しいほどの惨事
むやみやたらに映画を観ても良いことは無いんだと教えてくれた。キャストも良いし、やりたいことは分かるんだけど、しっちゃかめっちゃかの大惨事で、エンドロールが待ち遠しかった。 妖怪人間ベムを実写ドラマでしか観たことがなかったので、そもそもスタートラインに立つべきではなかったのだろうけど、まあヤバイ。欲にまみれ、ご都合主義な人間の哀れさを痛烈に映し出したであろう、幻の最終回なのは分かる。ただ、森崎ウィンが強さを求めておかしくなるのが分からん。それがストーリーの本筋でイカれたまま行くので、辛い。救いがないし周りも主人公と距離を置きたくなるから置いていて、「どうなる?」しか出て来ない。森崎ウィンが上手いから一層の恐怖が増しているのだが、もう中身がヒドイ。桜田ひよりの演技と堀田茜の意外な才能が観れたので、元は取れた気分。それだけ。 英勉監督の幅の広さは褒められるものだが、メンヘラばかりのこの作品が造り出したのは、ホラーよりカオス。これは原作を知っていても、お粗末に映りそう。
これ嫌い
妖怪人間ベラが女子高校生として出てる。 桜田ひよりが狂ったのはベラのせい? 森崎ウィンの狂気はなぜ? 緑の血を飲むと妖怪人間になるの? ホラーなんだろうけど、最初の骸骨や白骨は何? 妖怪人間は人間になりたいので良いことをするんじゃなかったっけ? 妖怪人間ベムを最初から知ってる人には受けないだろう。
ナシ。これは、ナシ。
今年、英勉さんの多作ぶりが心配だったんどすが、やっぱりねぇ。こうなるかねぇ。と言う一作。いや、この設定の実写版は無理ゲー?英勉さんでダメなら、誰が撮ったとしてもアカンかw ベラの設定が「女子高生」になった事から人気復活した感がありますが、さすがにコレはキツいでしょ、って言わざるを得ません。 前半は、ベラの女子高生パート。後半は、新田の狂人パートで最後はシャイニング。無理に実写版、作る必要、なく無いですか?で、話しが終わるw 一月以内にアニメのBEMを見たのがまずかったから。 熱演の、森崎ウィンさん、堀田茜さん、お疲れ様でした。役者さんの演技は良かったと思いました。
ふつうの映画じゃないと思って観ると楽しい
普通に面白くはないよね。何から何まで整合性がないもん。
前半の桜田ひよりはね、
「じゃあ、この設定でエチュードやってみようか」
「こんな設定ありえなくないですか」
「ま、そうだけど、ね」
と言われてやってるエチュードみたいなの。でもうまい。『これはムチャクチャな設定でやってるエチュードだ』と思って観ると楽しいのね。
ストーリーはベラに関わった人がみんな狂っていくっていう設定なの。理不尽に狂うから、そこが人外のものに関わった人が堕ちていくホラーっぽいといえばぽい。でも全体のテイストが微妙にホラーでもないので、なんだかなって感じなの。
桜田ひよりがベラをいじめるのは「キレイなのは綾瀬だけ」っていうちょっと百合っぽい感情も入ってるからなんだけど、その描写がとても弱いの。だからなんだかなあって。そして自業自得で気がふれて、綾瀬とベラを殺めるのね。ここ現実感がないから夢のシーンかと思ったら現実だった。
その後もさらにベラを車道に突き飛ばして森崎ウィンの車にひかせるんだけど、桜田ひより逮捕しとけよ。友達あやめてるんだから。この辺の整合性無視っぷりがいいね。
森崎ウィンがベムになったとき「お父さん強くなったぞ」って、嫁と息子のために強くなりたかったのかっていうのは良い話なんだけど、ここも描かれてないんだよね。だから狂ってくのも「なんだかなあ」意外の感想がなくなっちゃう。
最後、ベムが堀田真由と息子を襲おうとするとき、堀田真由がとつぜん火のついたタバコを持ってるのね。おかしいだろ。いつの間にもったんだよっていう。たぶん、必然性があって持ってたんだろうけど、編集してるうちに整合性なくなったのね。でも、そのまま使う。もう整合性はいいんだよこの映画。
それでもベムは死なず「どうなるんだ」と思ったらベラが殺した。「人間になるのは嫌だけど、あんな化物も嫌」って、なにしたいんだよベラ。復活させたのおまえだろ。人外のものの理不尽で片付けるのは無理あるよ。
破綻を作品の中に持ち込めるのは才能らしいんだけど、この脚本家にそこまで才能があるかは解らないのね。なんとか、作品の形にした英監督は偉いなというか、チャレンジした甲斐あったねっていう気がする。
ここまで整合性無視だとなんかスッキリするし。ブツ切れで現れる狂ったシーンは、なんかみてて楽しいし、そういう映画だと思って観たら楽しめると思うよ。
人間の欲求は、怖いなぁ怖いなぁ
原作もドラマも見たことないです。 元々この映画も見る予定はなかったのですが、好きなレビュアーさんが高評価でしたので鑑賞することに。 気持ち悪!何だこの映画は!? でも、めっちゃ好きです。 普通に怖いし、緊迫感半端なかったです。 今更ながら「妖怪人間ベム」の特集をすることになった新田康介(森崎ウィン)は、とある廃墟を訪れることになる。 とにかく、森崎ウィンがヤバすぎる。 超絶変人を見事に演じきっていた。 声の張り方も、不気味な表情も、ちょっとした仕草も何もかも、エグすぎる。ピエロ恐怖症ならぬ、森崎恐怖症になっちゃうんじゃないかと思うくらいとてつもない演技でしたね。 その他の演者も良き。 心情が一転する桜田ひよりはゾッとしたし、中盤で出てきた六角精児の安心感は凄まじい。 ホラー映画を見る時に、私はどうしても次の展開を予想しちゃうんですよ。「あぁ、こうなるんでしょ」と。 しかし、今作は違う。いい意味で裏切られたというか、新しく、面白い怖さのベクトルだった。 流石、英勉監督。 奇妙な展開、独特な編集がたまりません。 これだから彼の作品はやめられないんだよな〜 ただ、ストーリーがあやふや。 結局どうなったのが多過ぎる。 妖怪人間ベラってより、怪物人間森崎? あと、音楽が合ってないなという印象。 感動的な映画にしようとしてるの? ラストもしっくりは来なかったな... 予想を遥かに上回る不思議なホラー映画でした。 ホラー映画ってよりもカルトっぽい? 森崎ウィン、大注目ですな
一体なんなん・・・・
一体なんなん・・・・ 本作品、「妖怪人間ベム」のスピンオフでベラに焦点をおいて作られ、お話もベラが女子高生と言う設定なんだけど、ベラの話だよね・・・・ベラの話なんだから、ベラに焦点をおいてお話を進められれば良かったんじゃない・・・ しかし、本作品、『ベラ』の話ではなく、ベラに関わった人のお話になっているよね・・・・ 別に「妖怪人間ベラ」じゃなくて、普通のホラー映画でも、サイコサスペンスでも良かったんじゃないかな・・・ 正直、亀梨和也のテレビシリーズの「妖怪人間ベム」が良く出来ていたので、本作品も期待して見に行ったけど・・・ 子供の頃からリアルタイムで、「妖怪人間ベム」に関わった者としては、本作品、びっくりする程の駄作・・・ だって、ベラのお話じゃないじゃん・・・・・・・ 徹底的にベラの話で進めて欲しかったな・・・・本作品、見ていてイライラしっぱなし・・・・ 新感覚でも何でもいいから・・・ベラの話にして欲しかったな・・・・ 監督の英勉さんの「前田建設ファンタジー営業部」が良く出来ていたので、期待過ぎた・・・・ 正直、もう一度撮り直そう・・・・
リハウスガール百合丘ベラ
2020年映画館鑑賞77作品目 アニメの『妖怪人間ベム』も実写ドラマも映画化されたものを含め全て観た それで今回は3人のうちベラにターゲットを絞った実写版 ベラが女子高生という設定 ベラといえば杏の1番の当たり役(あくまで個人の感想です。異論は認めるが持論は曲げない) 今回演じるのはスターダストのモデルさんemma 昔AV女優の豊丸がセーラー服を着て女子高生に扮したがあまりのおぞましさに吐き気がした emmaは現在26歳だが豊丸ほど酷くもなくむしろアリかなと思う 写真部の牧野沙織を演じた桜田ひよりと広告代理店で働く新田康介を演じた森崎ウィンの迫力ある狂気に満ちた芝居に感服 emmaも森崎ウィンも桜田ひよりも良い意味で面白い顔をしている 森崎ウィンは武井壮の弟か少なくとも身内だろうと思ったが赤の他人だった 傘が刺さるシーンだが目ならともかくさすがにあれは無理があるのでないか 最初あたり女子高中心で若い女の子がたくさん出る作品が大好きな男の人にはおすすめかなと思ったがすぐに新田康介中心に CGはまずまず まあこんなもんで良かろう CGがメインじゃないから ベムはお前だったんかーい 今回のベラは究極のサゲマンだと思う 関わった人が全て不幸になっている 「サゲマン」なんて言葉はあまり使いたくないが 「〇〇がもし女子高生だったら」でどんどん映画を作れば良いんじゃないか あと不謹慎だけど奥さんにサッカーボールが直撃するのが面白かった とんねるずのみなさんのおかげですの門番を思い出した
期待した自分を呪いたい
なんじゃこれ?何観せられてんの? ホラーにしたいの? 家族描きたいの? 妖怪描きたいの? 人間と妖怪の悲哀? は?×10000。 全部が、中途半端。 物語も演出も。 あの、未発表のアレが見つかった時は テンション上がった!マジで! 期待した!マジで期待した! どんなストーリーが待ってるんだ?と、、、。 以降は、、、もう話にならない。 怖がらせるための予定調和だらけ。 話を進めるための帳尻合わせだらけ。 あー、名作アニメを素材にして 何やってくれてんの?
お帰り寅さんの満男のひとり娘があんなことするなんて!ショック
牧野沙織役は満男の娘のユリではないか。ナポリタンにりんたろうミミズ(カップ入り釣り餌)かけるなんて。
ハサミで、傘で・・・・
女子校の写真部の暗室って淫靡で、怖いね。
上司の手に鉛筆刺したーい!
🎵闇に隠れて い・き・る
久しぶりに背筋がぞわーっとしました。
CGなかなかお見事。
emma はちょっとしゃくれた高畑充希みたいだったけど、スタイルが全然違う。
人間になんてなりたくない。
それをいっちゃーおしまいよ。
B級ホラー好きな人におすすめ
あの伝説のアニメの実写化ではなく原作リスペクトによるオマージュ的創作ホラーなのであくまでも原作にこだわる人にはご意見あるかもしれませんが恐怖、狂気、ホラー感が好きな人にはいいかもしれない。 ベラ役のemmaちゃんがキレイでゾクゾクするし森崎ウィンくんの狂っていく感じはゾワゾワします。 俳優陣が皆さん怪演です。登場人物みんな狂っていく過程をお楽しみください。 ラスト良かったですよ。 BREAKERZの音楽が映像にピッタリ合ってました。往年の妖怪人間のテーマ曲の一部がオマージュとして間奏で出てきますので耳を傾けてみてください。
ラスト以外は実に惜しくて、なかなか秀逸な感じですが…やっぱりラストは惜しいかな。
今から半世紀以上前に放送された「妖怪人間ベム」。
直撃世代じゃない人でも一度はその名前を聞いた事があると思うし、直撃世代の人ならいろんな意味で印象深い作品。
無国籍色が強くて、よもや子供向けとは思えない作風ですが、トラウマ的なのも含めて、いろんな事を教えてくれたアニメかと思います。
その後もいろんな続編やリブートが作られるのはやはり作品の骨格が確りとしているからであって、やはり名作であり怪作だと改めて思います。
10年程前に亀梨さん主演のドラマがあって、その後も新作アニメが制作されて、今年の秋に新作アニメが劇場公開予定。
そんな中で、まさかベラのスピンオフな実写版が公開されるとは思ってもみなかったのと、ポスタービジュアルの妖怪っぽいベラのビジュアルに牽かれて観賞しました。
で、感想はと言うと…惜しい!凄く惜しい。
ラスト手前までは凄く面白かったのに、ラストで評価をかなり下げたかなと言うのが個人的な感想。
そこまでは凄く良かった。
あまり期待してなかっての観賞もあって、ホントラスト手前まではすんごく良かったのに…
この辺りが「貞子3D」で前科のある英勉監督のなせる技か?w
今回の製作の元ネタと言うか、きっかけになっていると思われるのが憶測ではありますが、多分1982年製作が発表されて、パイロット版の2話だけが制作された幻のパートIIではないかと思われます。
企画が頓挫したのは諸般の事情と言うのが、ネット等での通説になってますが、当時のアニメ雑誌の記事とかでは「あまりにも怖すぎて、子供向けのアニメとしては不向き」と言うのを読んだ(聞いた)記憶があります。
あくまでも当時の憶測で、今では特典で確認する事が出来るので、今見たら「大したことねえなぁ~」と思ったとしても当時ならかなり怖かったんでしょうね。
でも、そんな都市伝説的な事も含めて、いろんなエピソードが豊富な作品でベラを主役にしていると言うのは、個人的には目の付け所が良い!と思います。
この作品の良い点は…
先ずは森崎ウィンさんの狂いっぷりが良い!
徐々にベラに魅入られて来て、徐々に狂気に苛まれていく。
ここまで躊躇なく狂気をだせるか?と言うぐらいに森崎ウィンのクレイジー無双が炸裂。
まだまだアイドル的な売り方も出来るのに、ここまでやらせるかと脱帽。
父親が狂気に走り、狂気に走ってからは人間性が失われていき、挙げ句の果てには妖怪人間と化す。子供なら超弩級のトラウマ。
英勉監督、容赦ねえなぁ~w
また、ベラ役のemmaさんの雰囲気が良い♪
失礼ながら似てると言えば…なんとなく似てる様なと言うか、妖艶な感じでベラ役にピッタリではないかと。
妖怪人間ベムのDVD BOX発売のテコ入れで、幻の最終回を聞きつけ、それを調べるうちに実は妖怪人間は存在したのでは?と言う流れとそれを調べていくうちに狂気に触れていくと言うのも良い。
1968年放送の1作目は原作・脚本が足立明さんで制作は第一動画。
足立明さん以外で脚本を担当された方は確認が出来ないけど、他の方が書かれていてもおかしく無いし、ボツになったが幻のラストがあったと言うのが想像力を掻き立てられる。
妖怪人間ベム自体が「何故、この作品を思い付いたのだろう」と言う感じがするし、旧日本軍の秘密部隊の極秘作戦として妖怪人間が産み出されたと言う厨二病的なのも、「覚悟のススメ」や「バイオハザード」に感化されてるにしても嫌いじゃない。
ある程度の脚色は致し方無しで荒唐無稽な感じが些かしても元々都市伝説になりえる様なミステリアスな作品なので、この辺りの都市伝説を組み込むには打ってつけの作品かと思います。
劇中の幻の最終回のアニメを作ったと言う意気込みも良いんですよね。
当時の作画っぽい感じで、これだけでもこの作品の意気込みと気合を感じられる。
「そりゃあ、このラストならボツになるわな〜」と思いながらも、アリそうな感じも良い。
本来の第1作の最終回は洋館の焼け跡にベムの帽子とベラのマントの切れ端、ベロの靴が残されていると言う、幻の最終回はそれのインスパイア系かと思われますが、妖怪人間の悲哀を上手く込められていて、人間の愚かさを出しています。
では、何が駄目だったかと言うと、もうラストに尽きるかと。
完全ネタバレになりますが、森崎ウィンさん演じる康介が狂気の絶頂に達していくと言うは良いとしてと、六角精児さん演じるベムは些かやり過ぎ。
ネットドラマで前日譚として上映された「妖怪人間ベラ ~Episode 0~」を見ていないのでなんとも言えない部分があるにしても、これはちょっと…と言う感じ。
ベムの残骸を口にして、康介自身が妖怪人間になると言うのもやり過ぎ。
自らの出生の目的と苦悩から「人間になりたい」と望んだ妖怪人間と、人の残虐さや愚かさを目の辺りにし「人間になんかなりたくない」と言ったベラ。
ベラに牽かれて、強さを求め狂気に走り、妖怪人間になった康介と言う三竦みは分かるんですが、ここまでやってしまうとかなりやり過ぎ感が激しいんですよね。
妖怪人間はベラしか現存しないと言う方が面白みがあるかと思うのですが、康介の妖怪人間化はもう「バイオハザード」になってるのでやっぱりやり過ぎ。
また、ポスタービジュアルのベラの妖怪っぽいのは登場せずで、あのベラの妖怪人間としてのそのまんまが登場したのには"あのポスターの狂気のベラはなんだったんだ?"と思ってしまいました。
個人的にはあの初期のベラの妖怪人間ビジュアルよりも、ポスターに描かれた妖怪人間っぽいベラの方が今風でかなり怖いかと思うんですが如何でしょうか?
女子校で桜田ひよりさん演じる沙織が狂気に走っていき、ベラを必要以上につけ狙い、“さて、ラストにどんな仕打ちを受けるのか?”と思いきや…無し!
中盤でベラを突き飛ばして、笑いながら走り去っていくのを見ると、どんな仕打ちがあるかは期待するじゃ無いですかw
でも、無かった。これにはかなり肩透かしされました。
また、細かい所ですが、死んだ吉田凜音さん演じる綾瀬莉子の告別式に康介が参加しているのも、それまでに繋がりの描写が無いだけに唐突過ぎる。
後、最初に紹介と言うか上映された「都市ボーイズ」のコント的なのって要ります?
本編の一部かと思いきや、単に番宣と言うか、都市ボーイズの宣伝だけで、場内が暗くなって、始まるかと思いきやの肩透かしでしたw
中盤まではいろんな伏線も張られていて、どんな回収がされるかを期待してましたが、取りこぼしは少ないけど、ちょっと風呂敷広げ過ぎたかな?
また、旧日本軍の妖怪人間実験の件や脚本を担当した高齢の老人の話なんかはもっと膨らましても良いと思うんですよね。
作品の世界観は好きだし、何よりもベラ役のemmaさんのミステリアスかつ妖艶な感じが良い雰囲気を醸し出している。
好む好まざるに限らず、妖怪人間に触れた者は皆正気を失っていくと言うのも良い。
近年の邦画ホラー作品ではかなり良い感じに仕上がりそうだっただけにやっぱり惜しいなあ。
第1作の冒頭に「それは、いつ生まれたのか誰も知らない。暗い音の無い世界で、ひとつの細胞が分かれて増えていき、3つの生き物が生まれた。彼らは勿論人間ではない。また、動物でもない。だが、その醜い身体の中には正義の血が隠されているのだ。その生き物、それは、人間になれなかった妖怪人間である。」と言う秀逸のナレーションがありましたが、出来ればあれも使用して欲しかったかな。
妖怪人間の世界を上手く使いながら、都市伝説を絡めた怖さもあって、結構良い感じなんですよね。
それだけに惜しいと言うのが感想です。
ですが、カルト的な怖さがあって、後引く感じ。
ラストはちょっと…な感じですが、全体的には個人的には嫌いじゃないです。
興味がありましたら、如何でしょうか?
強いって、フィジカルの話?
テレビアニメから50周年記念で、妖怪人間ベムの復刻版DVD制作を担当する男が、当時差し替えられ幻の最終回をみたことで巻き起こって行く話。 女子高生のベラが転校生としてやって来た学校で巻き起こる狂った話と、広告代理店の男が幻の最終回のベラの最後のセリフを追う話がそれぞれ展開していく前半戦。 ご都合主義は良いとして、ストーリーとしてなぜ?というところを孕みつつも二つの話が交わるところまでは非情に面白かったんだけどねぇ。マジで。 なぜ?がみえないまま、狂った描写が繰り返して行くばかりで飽きてくるし、終盤に至ってはご都合主義を通り越して何でもあり。 ベラも関係なくなってない? しまいにはそういうこと?…ってどういうこと? なぜそうなったのかは良くわからないし、雑過ぎて何がみせたかったのか理解出来ず。 結局は雰囲気映画という感じ。 前半で高まり過ぎたかな。
どうしたかったのやら…
散らかしっぱなしなネタがありすぎて半端すぎ。サイコな同級生やらベムやら登場するのは良いけどだからどうした、と。シャイニングを目指したかったのか。ただこれでは父さんの狂い損。ベラもただの悪女ではないかと。名セリフを変えたはよいけど乗り切れず。
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