バッド・エデュケーション

解説・あらすじ

ヒュー・ジャックマンと「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のオスカー女優アリソン・ジャネイの共演による、HBO製作のテレビ映画。2002年に学生新聞の調査で発覚した、教育者による巨額横領事件の実話をもとに描いたダークコメディ。ニューヨーク州ロングアイランド。ロズリン学区の教育長フランクと同僚のパムは、学区を全米第4位の好成績に導いたことで多くの運営資金援助を受けていた。生徒、保護者、教師からも慕われるフランクだったが、そんな彼には裏の顔があった。ある日、学生新聞部の生徒が、多額のスカイライン建設計画費用に疑問を抱き調査に乗り出す。そんな中、パムが致命的なミスを犯し、フランクは名誉を保つべく画策するが……。事件当時、ロズリン学区の学生だったマイク・マコウスキーが脚本を手がけ、「サラブレッド」のコリー・フィンリー監督がメガホンをとった。BS10スターチャンネルで2020年6月14日独占日本初放送。Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX DRAMA&CLASSICS」で2020年6月15日から配信。

2019年製作/106分/アメリカ
原題または英題:Bad Education

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映画レビュー

3.5 【”息を吸うが如く横領し、息を吐くが如く爽やかな笑顔を浮かべ嘘をつく男。”今作は、学区を全米4位の成績に上げた事で慕われていた教育長が、あっと言う間に地に落ちる様を描いたブラックコメディである。】

2026年6月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■ニューヨーク州、ロズリン学区の教育長・フランク(ヒュー・ジャックマン)と同僚のパメラは、学区を全米第4位の成績に導いた功績を認められ、多額の運営資金援助を受けていた。
 しかし、誰からも親しまれ尊敬されえていたフランクには裏の顔があった。学生新聞部の部員レイチェルが大量の使途不明の領収書を見つけた事から、二人の長年に亘る多額の横領が明るみになっていくのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・フランクを演じるヒュー・ジャックマンは、常に背広とスーツをビシッと着こなし、白い歯を見せながら笑顔で皆に挨拶をする。
 清廉潔白という言葉がそのまま当てはまる男である。
 この男が、FBIでもなく、地元警察でもなく、自分が管轄する高校の学生新聞部の女子生徒レイチェルに、長年に亘る横領を明らかにされ、地に落ちる様がブラックである。

・フランクは、証拠を突き付けられても笑顔を浮かべている。平気で嘘をつき続ける。長年、横領を重ねていると、今作で彼が言うように”学区に貢献していた見返りである。”と悪い事を重ねていたという感情が麻痺するのであろう。

・フランクは、長年の同性の恋人カイルに金が入るように、たった一人の彼に金が入るように不正をしている。学会旅行に行く時には、コンコルドのファーストクラスをペアで予約している。それが普通になってしまっているのである。
ー 所謂、良心の麻痺という奴である。-

・それは、パメラも同様である。一度恐る恐るやってしまった不正がバレないと、それが普通になるのである。

・日本でも、普通の地味な銀行員の女が一億以上横領し、男に貢いだ事件が有ったが、-それを映画化したのが、宮沢りえ主演の『紙の月』である。-一番、疑われない人が、皆の信頼を得ている人が、実は横領しているケースは多い。
 町内会費を横領する人が、後を絶たないのはその一例である。監査機能が機能していないのである。

■今作の凄味は、矢張りフランクを演じるヒュー・ジャックマンの演技であろう。何処までも爽やかに、”息を吸うが如く横領し、息を吐くが如く嘘をつく”姿にである。
 エンドロールで流れる、逮捕後の拘留時期の短さと、彼が教育長を長年務めていた事から、多額の年金が支払われるというテロップも実に、ブラックである。

<今作は、学区を全米4位の成績に上げた事で慕われていた教育長が、あっと言う間に地に落ちる様を描いたブラックコメディなのである。>

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NOBU

4.0 これは…こんなヒュー様は見たくない

2024年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

デッドプールウルヴァリンをこの前観たので
ヒュー様のお顔を拝見したくこちらを視聴

メチャ期待大。

しかーし、複雑な心境
内容は面白かった
実話みたいだし。
全くこのヒュー様演じる主人公は
くず男に近い。
近いとしたのは、教育には情熱があったから。

それ以外はくず男(ごめんなさい)だと思う

そんな主人公をヒュー様が演じきったところを
観ているのが辛かった。

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インド映画にハマっているseiyo

4.0 けたちがいな額

2022年2月26日
PCから投稿

足が付くっていう言葉があるが、横領が発覚するシークエンスがよかった。
学校のカード。経理課長パムとその家族はそれを私的に使っている。
息子がホームセンターで建材を買う。買いまくる。ものを揃えるため、系列店舗を跨いで買いまくる。ホームセンターは大型顧客である彼に無料配送を申し出る。じゃあ、ここへ送ってください。ホームセンターは建材工場に直送を依頼する。直送先は建築現場。配送担当者に学校関係者の知り合いがいて、学校のカード明細に謎の住所が載る。──足が付く。

実話から翻案したこの物語は下級生の学校新聞記者レイチェルの“スカイウォーク建設”に関する些細な取材からはじまる。
スカイウォークとは棟をつなぐ渡り廊下。教育長、目下の最大事業。
そして、がんらい「埋め草記事に過ぎない」と謙遜したレイチェルに、そんなことじゃいかん、本物のジャーナリストは徒事でもストーリーにするぞ──とけしかけたのはタソーン教育長自身だった。

おそらくとても怜悧な子だったにちがいない。エピローグのテロップは以下の一文で締めくくられる。
『NYタイムズをはじめ、有名紙がこの事件を報じたが、さいしょに報じたのはロズリン高校の学校新聞だった』

また、テロップはこうも伝える。
『NY州の年金法によりタソーンには1年に17万3495ドルの年金が支払われる』

経理課長とふたりで12億円を横領したけれど法規上毎年年金2,000万円もらえちゃう。って話。
横領じゃないが無免許と当て逃げやったのに給与もらっていた都議いたけどスケールがちがう。

学校新聞の記者レイチェル役、Geraldine Viswanathan(ジェラルディンヴィスワナサン)がいい。
じぶんは観相できないが、いい顔。
しっかり眉でぱっちり目。豊頬。
私見ながら、上白石の姉系の顔を「いい顔」と判定する。
加えて値千金のタミル系顔。無限の配役チャンス。とても好ましい人だった。

VOD(AppleTV)にヴィスワナサン主演のHala(2019)がある。アメリカに暮らすムスリム少女が戒律と思春期の板挟みになる話。ヒジャブ姿もおすすめ。

ちなみにこれはU-NEXTの独占見放題枠だった。むかしコンビニ貧乏というものがあったが禍下でVOD貧乏が顕著化するんじゃなかろうか。

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津次郎

5.0 レイチェルと父親が心に残った。

2021年3月25日
スマートフォンから投稿

Education という言葉には弱い。私は教員なので観たくなる。Bad ということは時々、Good の意味があるから、何かわからないなあと思ってみ始めた。
見終わった後薄気味悪くそれに恐怖感に襲われた。この二重人格の人、フランク。ここまでの横領を学校群の内部で気づかなかったなんて理解できない。レシートなし、それにファーストクラスで二人分の旅券を買って経理の目がごまかせるだろうか。どこかで目がつけられるはずだ。彼の数多くの功績にオーブラートを被して、見てみぬフリをしたのかもしれない。それに、本心は、ナルシストのようで、高級スーツやフェイスリフト整形や言葉選びの仮面を被っている。最後のシーンで、監獄の中でも、まだ、自分の栄光が忘れられず、幻覚をみているようだ。
学校のジャーナリズムの生徒、レイチェルが発覚したわけだが。私の学校の新聞は学校の息がかかっているからこういうのを記事にしたらいっぺんにもみ消されそうだ。レイチェルもそれを知っているから学校外に。
レイチェルは自分の父親が無実の罪を着せられ無職になった。彼女は父親に裏切り者の一味だったのかと確認する。父親は娘に、そうでなかったことを約束するよと。そして、自分が何も言わなかったから、結果がこうなってしまったと。自分の撒いた種だということをいう。何も言わないことに問題があるとレイチェルは納得する納得する😃力強い父親の言葉を信じるレイチェル。貧しくなっても父親とのいい関係を築いていて、ここで父のためにも自分のためにも学校のためにも税金を支払っている人のためにも倫理的に解決が必要だと知ったに違いない。自分の将来を棒に振ってもいいと思って正しいことをやる勇気が素晴らしい。

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