「ほろ苦く 爽やかな余韻」アナザーラウンド レモンブルーさんの映画レビュー(感想・評価)
ほろ苦く 爽やかな余韻
アナザーラウンド 原題「Druk」
どういう意味か分からない。映画の内容と合っているか分からないけど、あまり良いタイトルではない気がする。もっと 他に気の利いたタイトルは無かったのだろうか?
先日 人生初のデンマーク映画「わたしの叔父さん」を観てたが、偶然にもまた同じデンマーク映画を観る機会を得た。
先ず、感じたのは、
これぞ、外国映画を観るって こういう文化的?価値観を知る事だ!ということ。
高校教師4人が、ある論文の検証をしようとするのだが、多分日本人には到底考えられない(笑)行動だろう。
立場が立場だし、飲酒して授業するなんて!!
しかも、デンマークでは16歳から飲酒(買うことも)認められているとは‼️
でも、そんな彼等が、飲酒に拠って、一時的にでも…精神的に軽やかに明るくなって生徒達にとって魅力ある先生になって行く姿は 頼もしく楽しかった。
でも…そんなには上手く事は済まされないのだ。
失敗も…悲しみも…当然起きて来る。
でも…彼等は飲む事を辞めない!
デンマーク人は酔っ払いばかりと主人公の妻が言う 通りなんだろう。
この映画のテーマは なんだろう?よく分からないけど、ある意味カルチャーショック(笑)が 面白かった。
今年の米アカデミー賞の外国映画賞受賞作品。
日本人では考えられない内容だったし、日本の社会では、もしかして悪影響?を心配する(笑)方々がいて、広くは公開しにくいだろう。けど、知らない世界を観たような興味深い映画だった。
チャーミングで哀しく、でも…愛しき酔っ払い達よ!ほろ苦く、爽やかな香りがする、そんな映画だった…
デンマーク…もっと知りたくなった。
コメントありがとうございます。
本当にチャーミングで愛すべき酔っ払いたちでしたね。
自分もお酒の飲み過ぎ何度かあったので、彼らが憎めず、ついつい重ねてしまったり。
そんな彼らを温かく見つめ、彼らから美酒を貰えたような作品でした(^^)