アメリカの息子

凄い話。
傑作だと思うが、何も言えない。
映画が現実に近づいた。そんな感じがする。見終わって、疲れた感じがする。しかも、快感なんかではない。アドレナリンが出まくって、ホトホトに疲れた感じがする。それでも、この感じは印象に残る。僕にとっては、残り僅かな人生だけど、人生の良いトラウマになったと思う。でも、二度と見たくない。あの『火垂るの墓』の様に。

黒人の親や本人たちが常にやっている危機感は、
この白人の夫同様に私たち日本人は知らない、というか味わうことができないから
本当の意味では理解できないのかも知れな。けど、映画で観せてくれたことに感謝します。
他のレビューサイトでも評価が低いのは多民族国家の現実を理解しようとしない日本人が多いようで悲しい。
まぁ、到底解決できない問題だから観てて心が痛くなるのですがね。

無くならない差別意識。人間は本当に勝手だ。

自分が4人のどの立場になってもこの映画通りの態度を取ってしまうかもしれないなーと、最初は白人警官がムカついたけど演出が上手なせいで冷静に観れば納得してしまう。

演劇が元だから場面が変わらないんですね〜。
女優さん俳優さんがすごく上手！！

ひつの部屋で4人による劇。舞台化ならともかく、映像作品としてこれを出すとかありえないくらいひどい作品。