秘密のキッス

ドラマや映画で登場人物が「お前 最低だな」と独り言を言ってるのは大抵は自身に向けての嫌悪感だ。
ルックスがイケてる面々が織りなすコテコテの恋愛ドラマで、アナ・デ・アルマスがスペインで「可愛い目線で賞」と「髪の毛ボサボサで賞」にノミネートされた作品（一部嘘）。プリン・ヘアーと言うのだろうか、金髪に染めたがてっぺんの地毛の黒髪がカラメルの様なグラデーション・ヘアスタイルの若い女性が自分の今後に正直に向き合い挑戦する勇気を描く。
「立ち直る為には少しずつ」である。

過去作と今作のスペイン映画4作に出た後、ろくに英語も喋れない状態でハリウッドに望むアルマスはキアヌ・リーブスやライアン・ゴズリング、ダニエル・クレイグと共演していく。

ダニにとってのリディアはどういう存在だったのだろう？

素晴らしい映画に出会えたんだ、と思う。

ハリウッドみたく？
お馴染みの豪華俳優で？
車やら建物がガンガン壊れて？
銃をガンガンぶっ放して？
地球を救うヒーローが活躍して？
ダイバーシティだナンだに配慮して？
必ずのハッピーエンド！
〜では無い、欧州映画の良い面を見れた（欧州映画の悪い点は、またいつか・・）。

映像も美しく、時間配分も良い。
主人公二人の周囲も、かなり素敵。
会話の組み立てや？時系列の組み替え方も好き。

劇伴？音楽がちょっと『ん？』てのが有ったけど、そこはスペインと日本の違いなんだろう。

素敵な映画です。
当たり前ですが、ながら見でなく集中して見て欲しい作。

映画経験値】少し高めかしら？
見た後に飲みたくなるお酒】ロゼか？軽めの赤、のワイン！

ＤＶＤ買いたい度】☆④
もう一回見たい度】☆③

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昭和が、恋愛映画を見たりレビューする、てのが中々キショい時代になってしまって、少し悲しみ。。。

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映画ドットコムのレビュアーのみなさんは、基本的にお行儀良い方が多くて、まぁまぁ好きなんだけど？
他レビューで思いっきり本作のネタバレなされてる方がいらっしゃるみたいなので、ちょっとアレして来ます。

本作未見の方、一部の他の方のレビューには気をつけて。

ー出演者”ほぼ”全員が凄い美男美女である・・。－

１．少しの４月
　・ソル（アナ・デ・アルマス）とダニとの初デート。
　　－診断書とか言っているし、二人とも、病を抱えているのかな？ー
　　二人は、”あっという間に”恋に落ちる・・。

２．多少の５月
　・二人の仲は順調に手順を踏んで、進展する。
　　－日本ナイト。ああいう職業があるんですねえ・・。－
　　が、ダニの本当の職業や、ソルの”診断書”の内容やその理由も明らかになる。

３．全ての９月
　・ダニと合わなくなったソル。元気がない。
　　－診察医がソルに掛ける言葉が、良いなあ。－
　　ソルが５月にダニに書いていた手紙を渡すルームメイトのグロリア。
　　手紙を読むソル。眼に精気が戻る・・。
　　　そして・・。

＜アナ・デ・アルマスさんがブレイクしたのは「ノック・ノック」での演技からの「スクランブル」（私はこの作品で彼女を見て、その魅力に驚いた。）を経て「ブレードランナー2049」であったと思うが、既に今作時点で凄い魅力であるなあ。
　初出演作品から観たいと思うのは、私だけであろうか？＞

　どうしてこうも美男美女ばかり！オープニングから洒落た映像で、筆、寿司、折り鶴など、日本テイストにも魅了され、そしてスパニッシュギターの音色とアナ・デ・アルマスのキュートさに参ってしまう。そんな映画。

　4月、5月、9月と風変りなシチュエーションも面白いし、アナ・デ・アルマスのブロンドに染めた中に新たに生えてくる髪の色が変化するこだわりも見せてくれた。そしてHIV陽性だというソルとダニの恋の行方は・・・と、気になる展開だ。

　すでに不治の病ではなくなったHIVですが、それでも患者数は増えている。陽性だと知ったらどう反応するかとか、若いうちからずっと“死”に取りつかれることと前向きに生きられるかとか、色々考えさせられる。歳をとってしまえば若くて綺麗な子だったら全然問題ないんですけどね。AVの吹き替えもやってくれるし・・・