劇場公開日 2021年1月29日

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ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価

全370件中、181~200件目を表示

5.0ここ最近でダントツでは?

2021年2月12日
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呪縛の鎖
時の流れに翻弄される弱い男達
暴力の傍らにいるのは
とてつもない寂しさと優しさ
立ち姿が空虚で美しい
少年のような中年
社会性など今更学べぬ
力強いはずの肉体がガラス細工のように脆く映る
呪縛は続く
呪縛は続く
呪縛は続く
順番が変わるだけだ
時は残酷ではなく当然に奪っていく
虚飾を
希望を
この男がより寂しく見えるのは
ただ人より持っていた物が少なかっただけだ
間違えるな
赤く乾いた血がこびりついたままだ
血と絆の呪縛の呪いは確実に受け継がれた
これが悲劇なのか運命の悪戯なのかは分からない

40半ばのオッサンの涙腺は決壊した

廻りのオッサンも泣いていた

オレは孤独になりたくなった

そうだオッサンは無力でワガママで愚かなんだよ。

一言伝えなければならない監督よ演者よバンドよ

ありがとう

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rm

4.0泣けました‼️

2021年2月11日
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鑑賞方法:映画館

時代の流れを丁寧に表現しながら、裏の世界を分かりやすく、説得力のある映画でした。
絆の強さと脆さを上手に演出していて、感動した場面が何度もありました。
綾野さんの最後のシーンはもっと強く表現しても良かったかな?と感じました。

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けいせいおじさん

4.0力作

2021年2月11日
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若い監督が果敢にヤクザを主人公に社会的ヒューマンドラマを作り上げた。ひとことで「いい話」だった。ヤクザのクロニクルというとどうしてもコミカル要素もたっぷり入ったバイオレンス中心のものが多いが、こういうタッチのヤクザものは珍しい。あくまでヤクザを主人公にしたヒューマンドラマ。
『新聞記者』もそうだったけど、ここまで抑える必要あるのかというあの暗めのトーンで始終話が進む。1999年の出会いからヤクザという幻想の共同体がバラバラに追い込まれていく現代まで。この辺りスタートが70年代や80年代ならもっと陽気さもあろうものが、99年というと既に日本は終わりの始まりって感じでこのトーンがあってるのかも。ただ前半はヤクザ描写がそれほど面白みを感じない。リアリティドラマにいくのかアウトレイジにいくのかが微妙。かっこいいタイトルバックからすれば、様式のほうにいってもよさそうなのだけど振り切れてはいない。ただ、今回はストーリーがいい。後半、出所あたりからみな肩の力が抜けていい感じになり、磯村優斗や豊原功補は特に素晴らしい。綾野剛はカッコつけてるより抜けた芝居のほうがいいが今回ボコボコのぐちゃぐちゃな顔はいいかも。
そしてラストシークエンスとエピローグ。特に海から始まった映画が海でしめられた後のエピローグは予想してなかったので泣く。泣いたよ。

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ONI

4.0タイトルの意味を考えると、ほんと哀しいね。

2021年2月11日
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鑑賞から一週間、ずっと余韻を噛みしめていました。

三つの時代で変化を描く構成もいろいろ繋がる台詞も役者陣全ての好演も素晴らしかった!

「新聞記者」の藤井道人監督だからいわゆる“ヤクザ賛歌”にはなっていないことはわかっていたのでその世界をどう描くのか興味津々でした。
1999年の描写はもっと昔の、昭和のヤクザ社会のようにも感じましたが、その後の2005年、2019年と時代の遷り変わりと共に何がどう変化したのか、家族や人間関係に焦点を当てて迫っています。

うーん、ネタバレ無しにレビュー記そうとすると難しいですが、三部構成の芯になっているのは当然現代パートである2019年であり、切ない、とにかく切ないです。

綾野剛さんは少年期から40前まで演じ分けていてとてつも無く凄いのですが、北村有起哉さんも良かったなぁ。哀しかった。舘ひろしさん、尾野真知子さん、市原隼人さんもほんと素晴らしい。
特に2019年のみに出ている磯村勇斗さん!圧巻でした。ラストシーンのあの目よ。。

ここまで書いていていろいろ思い出し、早く二度目の鑑賞がしたくてたまらなくなってきました。
今のところ今年No.1!まだそんなに観てませんがw

ところで。
あの頃は組にひとりは「ケン坊」と呼ばれる人いたよね〜知らんけどwww

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ごーるどとまと

5.0愛と絆のヒューマンストーリー

2021年2月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

主演の綾野剛は3つのどの時代も素晴らしいのはもちろん、共演者みんなそれぞれの役を熱演で、どのシーンにも意味があり、何を守るのか、心揺さぶられた。ヤクザを通して色んな問題を突き付けられた。

最後のシーン、せつなかったけど、救われた。いい終わり方だった。

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ほんのり

4.0行きにくさ

2021年2月11日
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生きること、生かされること。
そこにある不条理というのか、道程の儚さを考える。
切ない。涙が止まらない。どうしようもない。そんな素敵な映画でした。

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aloe

3.0う~む・・・

2021年2月10日
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鑑賞方法:映画館

何とも言えない・・・
ヤクザ映画なんだけど作者、脚本家がこの世界を分かっていない。
そういう人達が暴対法による変化を作品にした?って感じ・・・
上手く映画を作った!?作品にした?って感じ。
プロの監修が必要な時代だね(笑)
昔の東映なんてその世界を知ってる人達ばっかだったから。
今は、全く縁のない人達が作るから仕方ないかも・・・

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ジオ

5.0感無量

2021年2月10日
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自分の言葉で、表現出来そうにありません。
始めからつま先がギュッとなって、引き込まれた。今まで観た映像の中の舘さんで一番によかった。もちろん、綾野剛はいうまでもなく。
初めの頃の尖った演技からの溢れる涙に、完敗。
それぞれの言葉ひとつひとつが、温かくて心に刺さる。
善と悪が、わからなくなりました。
善悪を超えてあたたかくて、血の繋がりを超えた優しさいっぱいの残酷な映画でした。
最後の磯村勇斗の表情が素晴らし過ぎでした。
エンディング号泣→ミレパ最高です!

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☆まぁ☆

3.0家族って何だろう

2021年2月10日
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子どもは、生まれた家で、その後の人生が決まるのだろうか。

日々、その現実に直面しているなか、やはりこの映画もそういう題材?

命を助けてくれたのがヤクザじゃなくて、お金で解決できるくらいの大富豪だったら?社交界にデビューしたのかな〜

どこに生まれ、だれと出会うのか。
それが人生を変えるのか。

それにしても、狭い地域に居続けたら、どうなるかは想像できそうなものだけど。

社会に戻ったら、別世界。
浦島太郎状態なのは、ここ最近の進歩だからなのかもしれない。

義理と人情、今の時代、人の心に響くのかな?

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ミツバチば~や

4.0役者たちの演技力の効果が非常に高い。

2021年2月10日
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鑑賞方法:映画館

泣けるなぁ...つらいなぁ...。
なんだよ、苦しいじゃないか。
世知辛すぎるぞ...。

オヤジと加藤のチンピラが対峙したときに、
舘ひろしと豊原功補との器の、演技の深さの差に見えてしまった…(苦笑)

賢ぼうと細野の関係性締め方は、なんか、ちょっと無理があって好きじゃない。

あと、観落としたのかもなんだけど、あれ?なんで、こう繋がったの?!
なんで、今、ここにいるの?って思った所が、数カ所あったのと
いくつかのファミリーが描かれていたが、
絆が深まる過程が急速過ぎて、はしょられている感じがして、少しモヤモヤしている。

この作品は、役者たちの演技力の効果が非常に高く、それが感動に繋がっている気がする。

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hkr21

5.0激動、無力感、やるせなさ

2021年2月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

とにかくキャストの演技力がすごくて終始引き込まれる。若干、舘ひろしが優しい組長やなあ、とは思うけど、家族の名に相応しく違和感なく流して見れる。

にしても綾野剛、すごい。市原隼人は何をやっても安定した役回り、加藤組長もいい味出してるし。

ヤクザの栄枯盛衰、その裏側で振り回され、ボロボロにされるいくつもの人生。

後半になるにつれ、何とかハッピーエンドにならないかと思いつつも、どんどん悪くなる一方で、もうどうにもならないのか?という微かな願いも、反社を取り巻く社会情勢に尽く打ち砕かれ、本当に無力感だけが残りました。そしてこれでもかというやるせなさ。悲しみのどん底です。

今のヤクザが本当にこうなのかは分からないけど、ヤクザという人生と宿命に翻弄された綾野剛と、ヤクザに振り回されたいくつもの悲しい人生を描いた大作でした。

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今この時を大事に

4.5そういう時代の終わり。

2021年2月9日
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3つの時間軸の構成が見事だった。ヤクザが大手を振って裏社会を闊歩した昭和から平成。そして令和へ。ヤクザを取り巻く環境もすっかり変わり"反社"となった彼らは徹底的に社会の行き止まりへと追いやられてゆく。
綾野剛が世間知らずの荒くれ者から柴咲組を支えるヤクザ者、そして14年の服役後落ちぶれた社会の爪弾き者という20年間を巧みに演じ分けています。

いつどこで躓いたのか。いつどこで間違えたのか。なぜヤクザだったのか。なるべくしてなったのか。恩と義理、裏切りと妬み、そして人情。まるで絵に描いたようなヤクザ像山本のまるで救いのない人生。その痛みと哀しみ。
でも誰であっても簡単に弾かれたちまち行き場を失う現代。行ったことのない所に住む会ったこともない人から突然攻撃されるような容赦ないこの時代。ヤクザでなくても反社でなくても途方もなく生き辛い。一度そういうレッテルを貼られた人への社会の風当たりはより一層厳しい。細野が言う。5年ループ。5年で済むのだろうか。

彼らにとって生き辛い世の中が普通の人にとっては生きやすい世の中とは限らないというジレンマ。そんな中、惨めに堕ちて死に場所を探した山本の救われない最期に私は納得した。山本を救う理由なんてない。社会がそう言っている。彼自身がそういう生き方を選んだのだから。

キャスティングはさすが。もうみんな強面。そして舘ひろしが渋すぎてしびれました。磯村勇斗も好演!でも今作は市原隼人でしょう!なんか演技力の割りにパッとしなくてなんなら未だにリリイシュシュの衝撃デビューのイメージすらまとわりついてたんですけどこれはハマってました!

一番もがき苦しみ救いを求めて本当の家族を欲したのは他でもない細野だったな。

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はるたろう

4.03つの時代が紡ぐ未来図

2021年2月9日
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登場人物たちの過去が及ぼす未来図の夢と現実がとても儚く描かれた作品です。
とても気に入りました😊

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ムービー好き

4.0全部込み

2021年2月9日
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社会的なテーマは置いといて、巧みな構成力が際立つ。あの話がここで生きて、あのキャラがこのキャラとこのように交わるといった関係が次々と畳み掛けるように成立して、それは気持ちよいところ。主役だけではなく、それぞれの配役がそれぞれの人生を示していて、ここまで生かされると役者陣も本望ではないだろうか。所謂ヤクザ映画とは趣が異なる映画であるが、全てのキャラ立てをしっかりと作るというのは、ある意味その系譜を継いでいるように思った。誰が良かったではなくて、本当に皆んな良かったし、印象に残るシーンも多数。演出も冴えていた。
血縁によらない共同体という意味では万引き家族が想起させられるが、文字通りの反社会性を帯びている点については忘れようもなく、一方的には肩入れできぬところ。社会はなぜ排除し、そして何を失って何を得たのか。次の問題は何か?警察の問題は扱われていたが、若干過剰だと思うし、ネットの扱いも少し単純。もう少し考察が欲しかったところ。後、幾度と出てくるうなぎのしらすは種の絶滅という問題が実際にあるわけで、その扱いに違和感があった。

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Kj

3.5この線でしょう。藤井監督。

2021年2月9日
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 藤井監督作品は新聞記者、宇宙でいちばん明るい屋根、本作、配信でのデイアンドナイトの順で見た。前2作が個人的には判断しかねる作品続きだったのだが、その前に撮られたデイアンドナイトが想像を超えて良かった。本作も、手抜きのない美しい映像、歳月をまたぐ役者の演技、直接間接に語られる絶望など、映画の世界を存分に味わえる力作となっていた。とにかく役者が良かった感。中でも市原隼人、磯村勇斗には泣かされたし、娘役の小宮山莉渚も自然な演技で良かった(尾野真千子美しいが女子大生役ちと厳しい)。
以下蛇足コメント。
そうはいっても市原隼人、それはないでしょうそれは。

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またぞう

4.5綾野剛が不良系演じるのにハズレない。日本で1番悪い奴ら、新宿スワン...

2021年2月8日
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綾野剛が不良系演じるのにハズレない。日本で1番悪い奴ら、新宿スワンを思い出した。

2つの側面の家族を上手く描いているなって思いました。

人情第一、義理堅いという軸がしっかりしてるが故に時代遅れになってしまうて、寂しいというか綺麗事じゃどうにもならんって突きつけられる。なのに、嫌悪感みたいなものがある。

この監督さん新聞記者とか日本のグレーゾーン攻めてる映画多いから今後も楽しみです、はやく新しいの見たい。

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りゅうじ

4.5物悲しい瞳が素敵な 綾野剛!

2021年2月8日
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タダチケットが有ったので 何を見ようか?考えて口コミが良い この作品を見ました。
邦画独特の あの感じです。
ハリウッドの あの 底抜けに明るい 派手さは無いのですが、何とも物悲しい瞳を持つ
綾野剛 にやられました。
この人って 天才だったんだ! そう思えるほどの演技力で 尖った瞳を輝かせていた若い時代から 優しい物悲しい瞳に変わった中年時代まで 見事に役分けしていたと思います。
カラッとした映画ではないのですが、いい映画を見た という感想です。

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miwa

4.0息苦しい社会・・☆

2021年2月8日
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「新聞記者」を送り出した藤井道人監督とスターサンズの作品。
前作に劣らずの物語。

暴対法が出されてから、ヤクザの状況が変わったことがわかる。
ヤクザを擁護するわけではないが、世の中全てがクリーンになることは
おそらくないと思う。

舘ひろし演じる組長が言うように、ヤクザでしか生きるしかない人はきっと
今でも存在するのだろう。

そんな問いを突きつける作品。
「アウトレイジ」のような派手な残酷さもなく、「虎狼の血」の暴力もなく、
それでいてヤクザの葛藤や逡巡を描いている。

役者が揃っていて、見応えがあるし、綾野剛の少年期からラストまでの演技が
素晴らしい。
舘ひろしの静かな存在感。
磯村勇斗が良いエピソードを作っていて、どう収束させるかと見ていたら
最後まで楽しむことが出来た。

コロナ禍で、自粛警察などが出現して今もどんどん息苦しくなって来ている。
何が正しいのか?問われているような気がする。

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☆ムーミン

3.5裏社会は形を変えて生き続ける。

2021年2月8日
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ヤクザのリアルを描いたという点では評価できる。いろいろなタイプのヤクザを見せられると、普段関りがないだけに、あーこういうものかと納得する。若頭の中村が「男を磨く」と言っているが、真っ当な(?)ヤクザはそんな気概をもって稼業を続けているのだろう。中でも綾野剛の演技は鬼気迫るものがある。少年時代の行き場を失ったチンピラから、バリバリの本格的なヤクザになり、刑期を終えて状況の変化に迷い悩む姿まで、見事に演じ分けている。ヤクザの盛衰と共に、彼の姿を心に刻むだけで、この映画を見た価値はあるかもしれない。
作品の内容はというと、共感できる所がほとんどなかったのは残念だ。「家族」というテーマに沿って物語は分かりやすく進行していくが、テーマの深堀りが決定的に足りない。家族とはこういうもんでしょうという、誰もが抱く一般的な先入観から話を組み立てているように思う。映画を見るうえで一番大切なものは「発見」や「気づき」であると思っているが、テーマの深堀りが欠けているため「発見」の乏しい作品になってしまった。この点は藤井監督の「新聞記者」にも同様な感想を持ったため、レヴューに書いた記憶がある。

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ガバチョ

5.0泣けるじゃないか

2021年2月8日
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いやー良かったわ 綾野剛はまり役 キャスト全員良かった 必要悪としてのヤクザの時代に翻弄されるストーリー 最後のラストがまたいいね 主題歌もかっこいい

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鬼太郎だぞ