哀愁しんでれらのレビュー・感想・評価
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オオカミ少女と溺愛パパ
鑑賞後は凶悪な気持ちになる。ここ数年に鑑賞した映画の中では群を抜いて後味の悪い作品といって間違いない。誰彼構わずぶん殴りたいような殺伐とした気分になるのだ。しかしこれでも一応は人並みの善悪の基準は持ち合わせているから、人を殴るなんて行動は金輪際したことがないしこれからも多分しないと思う。映画館を出て、そもそも善悪とは何かと考えた。
善悪とは何か。無人島に独りで生きている人間に善悪の概念は不要である。善悪とは複数の人間が同じ空間で生きているときに、共同体の存続と自分たちが生き延びるために決めたことなのだ。共同体を離れた、絶対的な善や絶対的な悪というものは存在しない。たとえば多くの人が、人を殺すことは絶対的な悪であると信じているかもしれないが、強盗殺人は犯罪でも、戦争でたくさんの敵を殺せば悪ではなくて英雄になる。善悪の基準は共同体の都合によるものだ。善悪は共同体における人間の行動規範であり、その共同体で円滑に生きていくために守るべき事項である。だから親は子供に善悪を教える。
子供の頃に獲得する善悪の基準は、親の教育によるところが大きい。しかし親の基準のすべてがそのまま子供の基準になっていくのはとても危険だ。どんな親にでも偏見や思い込みがある。賢い親はその辺りを自覚しているから、絵本を読んだり童話を与えたり、いろんな場所に連れて行ったりする。子供は本や人に触れることで、最大公約数の善悪の基準を学んでいく。その過程で形作られる禁忌の感情を良心と呼ぶ。
もし親が善悪の教育を怠ると、子供の心には良心が形作られず、平気で他の子が嫌がることをする。そして次第に他の子供から嫌われて排斥されるようになる。それでも成績が群を抜いているとか、スポーツが恐ろしく出来るとかいった才能があれば、その一点だけで生きていけるが、凡庸な子供の場合は引きこもりになるかグレるだけだ。ただ、才能がなくても学校で普通に過ごせる子供がいる。それは嘘を吐く子供である。ただ嘘を吐くだけではない。自分の吐いた嘘を本当だと思い込むことのできる子供である。そして他人に対して一歩も引かない子供である。
本作品は滅多にいないだろうと思われるそんな子供を登場させる。実際にこういう家族が存在するとは思えないが、思考実験として極端な事例を考えた場合、可能性はゼロではない。しかしそれを映画にしようとすると、極端な演技が要求される。田中圭はよく頑張ったと思う。もともとどんな役でも上手にこなすポテンシャルのある俳優さんだが、今回の役は自分で同調する部分が殆どなかっただろうから、精神的に結構きつかったと思う。
そしてそれ以上にきつかったと思う役が土屋太鳳の演じた小春である。途中まではやや優しさに欠ける部分はあるものの、そこらにいそうな普通の女性だったのだが、オオカミ少女と溺愛パパの家庭に嫁いで徐々に精神を病んでいき、終盤ではまったく別の人格になってしまう。観客の誰ひとりとして感情移入のできない人格だ。この役をやりたい女優は誰もいないだろう。
子役はかなり上手だった。この子の役もやはり難役だと思う。将来はいいバイプレイヤーになりそうである。
何かがずっと物足りない感覚
正直、なんだかモヤっとしたまま終わったな、という印象を受けました。
ヒカリがなぜあんな風になってしまったのかっていうのは少し考えれば想像できますが、
その部分がもう少し描かれていれば良かったのになと思います。
あの感じだと、ただただヒカリがクレイジーな子供という印象しか受けず、怖くてもったいないなと思いました。
(あのメガネの女の子との関係性も分からず、意味深な手紙も余計に混乱しました。)
それだけではなく、他にもダイちゃんの絵のこととか、原作を読めば理解し、納得出来るのでしょうか·····?
いずれにしろ全体的に、物語を全て理解するには描写が物足りず、アナザーストーリーが欲しくなる作品でした。
ただ、土屋太鳳さんのヒステリックな演技は痺れました。素晴らしかったです。
家族を描くあまり学校を描けていない
非常に面白いです。胸糞展開なんですけれども、演者も裏方も一体となって素晴らしい作品となっています。
不満点を明確なネタバレは避けつつ先に処理しておきます。学校が描けていません。たとえば、あの学校は一応私立なのかな?ある程度都会でお弁当持参なので(田舎の公立小学校は給食制度がないところもあります)。だとしたら、「同級生=バカ」と定義する父親の考えは間違ってるでしょう。少なくとも入学時は同レベルですしまだ2年生ですから。大きく差は出ません。それこそ父親がそうされてきたように転校すれば良い話です。
子どもが通っている学校の校医をさせるなんて、よほどの過疎化した地域でないと行えない芸当です。また、検診中に養護教諭や担任がいないという状況もあり得ません。
学校に意見しただけでモンスターペアレントというように誘導するのもどこか違うように感じました。放送室の乗っ取りはもってのほかです。
つまり、学校に関するディテールはちょっと甘いのかなと思ってしまいました。
あと、あの短時間で踏み切りからは救い出せないよなーとか、酔っぱらいをタクシーで返してくれるのかなーとか、金持ちの医者が感謝の意を示す際にカフェならまだしもファミレス連れて行くのかなーとか、細かなツッコミどころはありますが…
そんなのどうでも良くなるくらい映画にはパワーがありましたね。素晴らしかったです。
「母親になる」と「母親である」という違いに苦しむ主人公。血縁関係がない中で必死に母親になろうとするあまり、周りからの抑圧にも苦しみ、自らが自らを変に律することで苦しみ、最終的には自分が一番なりたくない母親像に近づいてしまうという物凄い話でした。
一番なりたくない母親像というのは自らの母親にされた虐待や「母親やめることにしたから」と出ていかれたことから主にきているのですが、それと対になるシーンには思わず身震いしてしまいました。
焼肉のシーンがとにかく最高で。父親が主人公に娘をぶってしまったことを説教するんですが、主人公はどうしても焼けていく肉が気になってしまう。その肉の熱の高まりに合わせるかのように父親からさらに怒られ、「母親失格です」という主人公が一番言われたくないことを言われてしまうという流れがワンカットで収められていて素晴らしかったです。その後の展開含め。
父性、母性についてはこれまでも描かれてきています。しかし、今回は良い母親とは?というテーマを描きつつ、家族という公共性の全くない閉鎖的な空間が狂信的に進み出すとどうなってしまうのかというのがまた新しいなと思いました。
子役の頑張りが目立ちましたね。監督の次回作も楽しみです。
おまけ映像無し
大味なまとめ方
1人の人間が狂っていく物語
その人にとっての当たり前とか、普通の感覚って何なのか分からないなと感じました。「こうあるもの」「こうあるべき」って凄く窮屈で、自分の生き方を狭めるし、逃げても許してもらえる場所って大事だなと思いました。
太鳳ちゃんの演技や少しだけ踊るシーンが流石でした。
最後回収せずやったまま終わっちゃうので、どうするんだろう…って少し消化不良な感じが残りますが、その時その時の場面を見てる分には面白いのかなと感じました。全体を通して思い返すと、なんだかなぁという感じもありますが。
ただ話の内容的にも見終わった後スッキリはしないので、
良い映画を観た!という気分とは程遠い観賞後です。
皆どこか少しづつ病んでます。
表題にあると通り、どの役柄も皆少しづつ病んでます。
たまたま軽く病んでた者同士がくっついて、心の闇が増幅されサイコな事件を犯す話。
前半は、とってつけたようにゴロゴロと幸運が舞い込み、後半はがボコボコと不幸が吹き出し、最後は…です。
期待せず見ていた割には、面白かったです。
哀愁しんでれら
幸せを追い求める真面目な女性が社会を震撼させる凶悪事件を起こす姿を描いたサスペンス。
誰のレビューも見ずに感じたことをつらつらと書いて消化していきたい。
まさに書き終わるまでSNSを開きまてん!
そしてめっちゃ長文…
出来るだけネタバレしないように色んな情報をシャットアウトしていたが、1つだけ目にしていたのは“ラストが嫌い“という意見。
正直ラストを見た時に裏切られたような、残念なような気持ちになった。
私もラストは嫌いだ。
映画館を出てトイレに入る。
トイレの中で小春は何故あんな事を起こしたのか考えだすが、なかなか答えが出ない。
駐車場に行きたいのに頭がボンヤリして道に迷う。
スマホケースについたスマイルマークのアクセサリーを見たくない。
なんだろう…もの凄く不思議な感覚に陥った。
この物語の冒頭に出てくる裕福ではないけれど仲が良く温かい小春の家族。
楽しそうに笑っているどこにでもあるような家族の姿。
多分だれも今が幸せだと気付いていないけれどきっとこういう瞬間が幸せなんだろう。
そこから一気に転落していく小春。
母親に捨てられた過去を疎み、あんな母親にはなりたくないと思っている。
そこに現れた外車に乗ったお医者様は、奥様を事故で亡くし、男手ひとりで子供を育ている素敵な王子様。
酒に酔って踏切で倒れた彼を助ける小春。
命の恩人の小春を精神的にも経済的にも救っていく大悟。
2人の幸せへの階段を駆け上がる様はとても美しく、こんなシンデレラストーリーがあったら。と想像するだけで幸せになる。
予告で見ていたダンスシーン。
唐突にダンス?
と違和感を感じていたが、本編で観ると、家族の幸福の絶頂の瞬間がうっとりとするほど美しく脳裏に残る。
後半と前半の幸福の高低差を描く為には、
もの凄い意味のあるシーンだった。
完璧な王子様だと思っていた大悟の人への偏見。
異常なまでの娘への愛情。
気付いているけど気付かないふりをしようとしている小春。
それに応えようと、自分の母親のようにはなるまいと献身的に努めている姿はシンデレラのよう。
少しずつ歪んでいく家族の姿、葬式に赤い靴を履いていくと聞かないヒカリへの苛立ちや諦め。
夫の大切なものを壊してしまった後、突発的にしてしまった事。
同じでは無いが、どれも似たような体感をした事のある感情だった。
自分で言うのも何だが私は温厚なタイプだ。
だけれども2歳差兄妹の子育てをするなか、2人同時に泣かれたり、遅刻寸前で思い通りに動いてくれない子供に怒りや憤りを感ることはあった。いや今もある。
自分が温厚な人じゃ無かったら…このまま子供に酷いことをしていたかも。
なんて思いながら何とか堪えたことも、堪えきれずに当たってしまった感情がある。
ヒカリを叩いてしまった後の小春を見ると、共感の嵐で涙が止まらなかった。
血のつながりとか関係なく、1人の娘が親となり、親なんだからこれが出来て当たり前だと思い込み、インスタとかYouTubeとかに映るキラキラした人を見ては自分は何故出来ないのか責める。
理想と現実が歪んだ時の空虚感。
小春を見ていると誰しもが経験する事のようだ。
そして大悟も。
かつてイジメから救ってくれなかった母親を憎み大人になった。
娘への深い愛情。
それを叶えてくれない小春への怒り。
学歴が自分を支えてくれたという揺るぎない思い。
小春も大悟もただ大切な何かを愛したい、愛されたいだけなのにその強い思いが歪みを生んでいく。
子を持つ親として、ラストシーンは許し難いものだった。
土屋太鳳さんがオファーを断った理由。
医療従事者への思い。
渡部監督!
やっちまったな〜!ぐらいの衝撃で、小2の子を持つ親としては許せない結末。
でも冷静になって考えた。
劇中に小春や大悟が言っていた“あとヒカリに何が出来るか…“という事。
ヒカリにはこれから長い人生が待っている訳で、人を殺したかもしれない噂は消えなくて、それなら皆んな消してしまおう。
それで我が子が幸せになるなら。
親なら誰でも思うことなのかもしれない。
流石にやり過ぎだが、これぞ映画!
この映画を観て人は何を思うのか、自分は何を思ったのか。
観賞後の余韻の中でずっと考えていた。
幸せになりたい。嫌われたく無い。充実したい。
そんな思いに駆られて自分が不幸だと感じた時に小春と大悟を思い出して欲しい。
完璧の先にあるものが幸せとは限らない。
いま自分がいる場所が1番幸せなのかもしれない。
幸せについて考えるきっかけになる映画。
観賞後、すぐに帰って子どもを抱きしめたいと思った。
できればボタンを掛け違いたくないなぁ〜
とにかく慎重に家に帰ろうと思った。
運転に力が入って肩がこった。
色んな人の感想を見たり、再度鑑賞するときっと全然違う思いになるのなもしれないが、ここに記したのは、まっさらな気持ちで感じたこと。
全くの的外れだったりして…
早く他の人の感想が見たいー。
最後にしずる村上さんのように一言ずつ。
渡部監督め!
ニコニコ可愛らしい顔でこんなにも私の心を振り回しやがって〜。
…ありがとう。
土屋太鳳さんの妖艶さと奥深さ魅了されました。あんなに色っぽい表情をするとは、もう子供に見えなくて困っちゃった。
本当によくこの役を演じてくれたなぁ。
…ありがとう。
COCOちゃん。
あなたは凄い。初演技なんて鑑賞中に頭をよぎることはないぐらい。
憎たらしくて、危なっかしくて、ハラハラした。いっぱい努力してくれてありがとう。
田中圭さん。
爽やかで色っぽいまさに理想的な男性。
でも時折見せる表情の変化に、もの凄い闇を感じた。
大袈裟ではなくものすごくナチュラルに出してくるもんだから気のせいかな?
なんて思ったりして。
嫌悪感を覚えるような発言や行動も全て無かったことにしたくなる。
壊れそうな大悟を守りたくて失いたくなくてどんどん小春が洗脳されていく。
罪な男を演じさせたら日本一。
心拍数を上げてくれてありがとう。
最後に舞台挨拶のライブビューイングの感想。
監督が出てきた時にちょっと涙が出そうになった。
みんなの前で披露できて良かったね〜。
お母さん来てる〜?
って…いつのまにか監督のファンみたいになっていて驚いた。
話すのも上手で人を立てるのも上手。
空気を読める人なんだろうな。
土屋太鳳ちゃんの発言には嘘がない。
出来たでホヤホヤの感情を伝えてくれるから、言葉に詰まるけれど物凄く伝わっていた。
田中圭さんは終始自由だった。
場を和ませるのが本当に上手。
安心安定時々不安定という感じが毎度好き。
退場する時に太鳳ちゃんのドレスの裾を踏んだのかドタバタして消えていったところまで、本当に飾らないひと。
大変な状況のなか開催してくれて、全国配信してくれて…スタッフさんに感謝。
この映画が多くの人に届きますように。
ジワジワな怖さが一気に爆発する
一晩に様々な災難に遭遇した女性が、出会った開業医と結婚することで人生が好転するのだが…。結婚した男の連れ子との関係も含め、徐々におかしくなっていくサスペンス。
事前情報をあまり入れていなかったので、途中あぁ、これで終わっていくのかと思ったら、そこからの展開の方が振り幅が大きかった。
小春の元々の職業(児童相談所の相談員)、娘の病み方、モンスターペアレントの存在といった要素が話の展開にジワジワと影響を与えていくのはなかなか面白い。親であることと親になるということは違うということがテーマと思わせておきながら、異常な環境に慣れるということの怖さを伝えたいのではないか。
事前情報ないだけにラストの展開は驚かされた。サスペンスっぽい感じだったのに、あのラストはこだわりが強すぎたのか若干違和感が残った。イカれた終わり方だ。
憧れのイケメンセレブと即結 婚、めでたしめでたし???に対するアフターシンデレラストーリー
食べれる程度の毒
人間性をあぶり出すサスペンス
予告編のほうが面白い
直視できない、しかし駄作ではない。
タイトルの通り。
途中から頭がおかしくなってしまいそうで画面を直視できなかった。
エンドロール終わってからもしばらく立ち上がれず、今もボーーーーーーッとしている。
家族ごと狂っていく姿にゾッとした。
順を追ってみていこう。
最初、小春に数々の不幸が降りかかるところ。
あまりにも畳みかけすぎてちょっと嘘くさいなぁなんて思っていると1人の男性の命を救ってから次は幸せがたたみかけるように訪れる。
ここら辺まで来ると気持ち悪すぎた。
しかし、今思えばこの気持ち悪さが、普段マイルドになっている御伽噺が持っているものなのかもしれない。
そして、ここから徐々に徐々に狂っていく。
御伽噺の続きなのだ。
ヒカリに関する数々の疑惑、ヒカリがついた数々の嘘。
ここら辺からいい親という虚像に苦しめられる。
今の時代、少しでも子供に手をあげたり、挙げ句の果てには怒鳴るだけでも虐待と言われてしまう時代。
もちろん、無闇矢鱈に手をあげたり怒鳴ればいいわけではないのだが。
そんな怒鳴る親達を何組も見続けてきた小春は「手を挙げず、怒鳴らず、いつも笑っている」そんな家族を目指していた。
しかし、優しく注意しても駄々をこねていうことを聞かない。
そして子供の失礼は親の失礼。
そんなことが重なりついに怒鳴って手を出す。
ここら辺がこの映画のテーマとしてのピーク。
綺麗事だけでは子供は育てられない。
更に言えば「子供」「泣いている」「かよわい」これらの事だけでその子が被害者になり、相手の犯人と名指しされた子供が一方的に責められる。
これに似た構図どこかで見たなと思ったら、痴漢冤罪だと書いていて気付いた。
兎にも角にもこのヒカリのせいで完全に狂ってしまう。
公園で冒頭に出てきた毒親っぽい母親(実はいい親なのだろうと推定しているが)に対して「母親失格」とつぶやく時の演技に震えた。
そして、最初に大悟と出会った踏切で倒れる。
電車が迫る。
死が迫る。
間一髪のところで大悟に助けられる。
ここから小春も変わった。
ヒカリの言うことを全面的に聴いて学校に殴り込んだりする。
そして、恐怖の計画を思いつく。
この踏切で何が起きたのだろうか。
ここで最初の方で友達が喋っていた内容が頭に浮かぶ。
「生きるのが楽になる裏技教えようか?人は夢を見るから苦しくなるんだよ。全部諦めたら良いんだよ。」
死を間近に体験した小春は全てを諦めたのだろう。
だから今まで理性が止めていた非常識な行動、犯罪さえも平気で行うのだ。
思えば、最初に大悟が踏切に倒れていたのはもしかして子育てに疲れてたからなのかもしれない。
そして、小春に助けられてから死を間近に感じたことで彼も全てを諦めたのかも。
ある意味、小春は彼に追いついたのかも、と思った。
ここら辺からはもうスクリーンを直視できなかった。
一緒に狂ってしまいそうだった。
それだけの力がこの作品にはある。
なぜなのか。
土屋さんと、田中さんの演技だ。
これだけ非現実的な話、御伽噺でありながらどこかリアルでありそう。
そして、ヒカリ役を演じたCOCOちゃん。
彼女がすごい。
何を考えているかわからないヒカリ役の不気味さがきちんと表現されていた。
演出も気味悪さを強調されていて素晴らしかった。
ただ、最後の事件。
これがむちゃくちゃ胸糞悪いし、終わり方がはっきりしない。
一家の狂気性は強調されたかもしれないが、良い親とは何かとかそこらへんのテーマが全て有耶無耶になって崩れてしまった気がする。
もう少し答えらしきものを提示しても良かったのではないだろうか。
低評価をつけざるを得ない気持ちもわかる
気分悪い
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