ミッドサマー ディレクターズカット版のレビュー・感想・評価
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ナンセンス=(エロ+グロ)✕カルト
※通常版は観ていません。
レビュータイトルの通りです。鑑賞者側を試す、選別する作品だと言う感想です。
・伏線がトラップの如くあちらこちらに。それを全て回収するのは困難。結構複雑。観終わってから「あ~~~!」「なるほど」とか気付くとこが多数。
しかし、以下の理由でまた観たいかという観たいとは思わない。
・ストーリー展開が読める。大体、観ていて予想した通りになっちゃうので(お約束の連鎖?)、驚かない。ホラーという評価を多々見るがホラーかどうかは疑わしい。
・ストーリー終盤に向けていくとエログロが加速する。いや、グロは中盤からちょいちょいやってくるけれども終盤のはちょっと気持ち悪いを通りこして笑ってしまった。
・クズキャラが際立つが原罪という概念から考察すると納得はできる。
・好奇心、探究心とかは人を滅ぼす場合がある。
・結局、みんな死ぬんだろうな。
・やたらに長い、、、
・多分、4ch、5chあたりから流れてくる微妙なBGM?とかが耳障り。場面に合ってない。(シネプレックス幕張の問題?)
劇場版と完全版両方見ました!
美しい村の美しい夏至祭、でもディレクターズカットは長い
不穏も過ぎれば笑えてくる
ユーモア満点の素晴らしい恋愛映画
ホラーが得意ではない自分は、この映画がホラーだと聞いて、相当覚悟して怖がりながら見たのですが(確かに怖かった)この映画は相当素敵な恋愛映画だと思います
いわば主人公ダニーが不実な恋人(本当にサイテー)から目覚め、真に自分が求めていた愛情と共感を得るまでの物語なのです。ダニーへのペレのストレートなアプローチがとても良い。
とはいってもアッテストゥパンのシーンとか、生贄が妙なやり方で殺されていくのは思わず目を覆いたくなります。しかし、それもスウェーデン伝統に対する自虐的なギャクなのかもしれません!!!
生贄がそれぞれ殺されるのに真っ当な理由があることがちゃんと描かれていて、それも見所かもしれません。最後の方で、どう見ても死体がはりぼてで、手を抜いてるだろう!とツッコミをいれたくなるところもご愛嬌です。
唯一、ペレの両親も「目の前で焼かれた」ということは、ひょっとしてこの儀式だったのかと思うと、背筋が寒くなりますが…
やはり傑作でしょう
2020年3月頃?劇場鑑賞
DC版の公開時期とコロナがぴったりと重なってしまい、中々観に行けず終わらないか冷や冷やしました。
通常版から2回目の鑑賞とあって、色々な部分に気付き・見えてくるのが最大の面白さでは無いでしょうか。
「9」で区切られた世界、壁に描かれた絵、そして前回でははっきりと見えなかった「妹」の顔など、それらに気付く楽しさがありました。
DC版で増えた部分は、主にクリスチャンの人間性の部分でしょう。
ダニーに対する態度がより細かく描かれており、見ていてより嫌悪感が増すようになっています。
これは死んでもしょうがないな…といった感じでしょうか。
それと解禁になったボカシですが、わかり切っていたのであまり印象にはありませんでした。
このように答え合わせのような部分も多く、通常版が興味深く観れた方にはおすすめです。
やはり傑作でしょう。
んー
ごめんなさい
しばらく変な夢をみそう
それが怖いです。
後半は、笑うしかなかった…トホホ
90年に一度の大祭という設定には矛盾を感じます。
アッテストゥパンを何度も見たという証言や、ペレの両親の死や、そもそも去年のメイクイーンとは?
???
作品内の嘘にしては上手くない感じがする。
アリ・アスター監督の世界
もう見ない
恋愛映画だけど、彼氏と見に行くと別れるとかいう噂を聞いたのでわくわくして見に行きました。
確かに恋愛映画。しかも結構リアルでロマンチックさなんて1かけらもない恋愛。そこら辺にありそうな感じ。(だから別れるって噂されたのかなって思った)
男は男の良くないところ、女は女の良くないところがまんま見えるような感じです。
最後のシーン、良かったね!と悲しいな…に分かれると思ったんですけど、私はディレクターズカット版なのでちゃんと彼の悪いところが見えてるのにもかかわらず悲しいと思ってしまいました。
メンヘラなのかもしれない…
とにかく疲れます。映画館で見たんですけど、本当にずっと画面が明るいし、
急にグロテスクだしでええええうわあああまぶしいしいいいいってなって
最後頭痛かったです。頭痛薬のみました。
お話し的には本当に作りこまれていて、「ここおかしくね?」ってところが見当たらなかったので、本当にお話し的には面白いけどもう見ません。疲れました。
究極の解放
ディレクターズカット版を公開初日に鑑賞。
不穏な雰囲気の中、花々や衣装など彩りの美しさに心を少しずつ乱される。
話が進むほどに足元からぐらぐらと揺らされるような感覚、主人公達が口に運ぶ、何かのハーブを混ぜた妖しげなティーを自分も飲み下している気すらしてくる。
観終わってから暫くは、自身もトリップしたような心持ちが続いた。鑑賞後にこんな気持ちになったのは初めて。
アリ・アスター監督ならではの意味深なカメラワークが多い。グロなどショッキングなシーンもあるが、ホラーというよりは「別離と再生、一種の希望」を描いた(特殊な人達の)ヒューマンドラマのように感じた。
ホルガ村にとってはどの死も意義のあるもので、強盗殺人や通り魔・銃乱射のテロ行為などで理不尽に命を奪われることはないんだろうな…少なくとも今回犠牲に選ばれなかった村人達にとっては。
2時間50分の尺でも長いと感じる事はなく、ぐいぐい引き込まれる。むしろもっと長くてもいいから、ホルガ村の人々が普段どんな暮らしをして穏やかに幸せな日々を送っているのかを見せてほしかった。
カルトなりの歪んだ幸福…そんなものはないのかな…?
常時トリップして正気を失い続けていないと、
カルト集団の中では暮らせないのかもしれない。
深いようで、深いようで…
乱暴に言えば、
治外法権のコミュニティで一方的に彼氏に復讐した悲劇の女の子の話。
オチのダニーの笑顔が一番「まとも」にみえた。ダニーは、双極性障害の妹に振り回され、姉としての役割を保ちながら、唯一頼れる存在の彼氏が、旅行先で浮気した。その浮気の経緯が、怪しい薬によるもの・自分に対する倦怠感など「これまでの流れがあっての浮気」と、頭では理解してはいるが、ラストシーンでは恋人を生贄にすることを選んだ。
家族の問題に向き合い、心理学の勉強をして自分を保とうとしてきたが、そこで緊張の糸がバツンと切れてしまった。最後のあの笑顔は「解放された自分」への祝福にも思えた。
・
とはいえ、「カルト教団」を描きたかったのか「人間の思想」を描きたかったのか。
コミュニティの設定が(雑な部分も含めて)緻密すぎて、「主人公をメイン」にしたいのか、主人公を動かすことで「カルト教団をメイン」にしたいのか、途中見方がわからなかった。
コミュニティのロケーションや伝統、文化、ルールなどは事細かに描かれているが、そこに住む人間の心理描写は少ない。
主人公vsコミュニティの対比は、圧倒的にコミュニティの描かれ方がすごいので、人が死のうと皮を剥がされようと、「そういうコミュニティ(地域性)なんだ」という風な見方しかできず、どの登場人物にも感情移入・共感がしづらかった。
何も解決には至らないまま終わるオチだが、このコミュニティの終わりは描かれていると思った。
村の繁栄のために外の人間の血を定期的に補充(誘拐から証拠隠滅の殺人まで)したり、神の声を聞けるのは身体的障害のある者だけとする村の設定などから、【計画的に村の印象を構築している】ように見えるので、村のトップの連中は、心理異常者には見えない。村人より、むしろダニーのほうが心が壊れている。「心が壊れかけてる人間」を連れてこられる、その眼があるから、ある程度近代的な価値観を持った連中が村の中では増えているのだろうと、推察できる。
おそらく、数世代前の村人たちは、本当にこの村にあるならわしや思想を完全に信じていたのだろう。しかし今では、思想を信じて正しいと想う事をするのではなく、思想が正しい事を証明するために、これまでの伝統を続けている気がする。
長く生き、外の文化に触れるにつれ、村人らの中でも疑心暗鬼が生まれ、その証拠に、最後焼け死ぬシーンでは、叫ぶ奴と叫ばない奴がでてきている。その疑心暗鬼をかき消すかのように、黄色衣小屋から聞こえる叫び声に合わせて叫ぶ村人。
一つのものだけをずっと信じていても、いつかボロが出るんだなーと感じた。
(このままでいいのか?)という疑心は、裏を返せば、(他にもあるんじゃないか?)という人間の好奇心。欲深いなぁー人間って。と思った作品でした。
おもしろくはないけど、interestingという意味ではすごいおもしろい。
奇妙で不気味で嫌な世界観は、抜群に感じられる。センスの凄い映画。
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