ミッドサマー ディレクターズカット版のレビュー・感想・評価
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しばらく変な夢をみそう
それが怖いです。
後半は、笑うしかなかった…トホホ
90年に一度の大祭という設定には矛盾を感じます。
アッテストゥパンを何度も見たという証言や、ペレの両親の死や、そもそも去年のメイクイーンとは?
???
作品内の嘘にしては上手くない感じがする。
アリ・アスター監督の世界
もう見ない
恋愛映画だけど、彼氏と見に行くと別れるとかいう噂を聞いたのでわくわくして見に行きました。
確かに恋愛映画。しかも結構リアルでロマンチックさなんて1かけらもない恋愛。そこら辺にありそうな感じ。(だから別れるって噂されたのかなって思った)
男は男の良くないところ、女は女の良くないところがまんま見えるような感じです。
最後のシーン、良かったね!と悲しいな…に分かれると思ったんですけど、私はディレクターズカット版なのでちゃんと彼の悪いところが見えてるのにもかかわらず悲しいと思ってしまいました。
メンヘラなのかもしれない…
とにかく疲れます。映画館で見たんですけど、本当にずっと画面が明るいし、
急にグロテスクだしでええええうわあああまぶしいしいいいいってなって
最後頭痛かったです。頭痛薬のみました。
お話し的には本当に作りこまれていて、「ここおかしくね?」ってところが見当たらなかったので、本当にお話し的には面白いけどもう見ません。疲れました。
究極の解放
ディレクターズカット版を公開初日に鑑賞。
不穏な雰囲気の中、花々や衣装など彩りの美しさに心を少しずつ乱される。
話が進むほどに足元からぐらぐらと揺らされるような感覚、主人公達が口に運ぶ、何かのハーブを混ぜた妖しげなティーを自分も飲み下している気すらしてくる。
観終わってから暫くは、自身もトリップしたような心持ちが続いた。鑑賞後にこんな気持ちになったのは初めて。
アリ・アスター監督ならではの意味深なカメラワークが多い。グロなどショッキングなシーンもあるが、ホラーというよりは「別離と再生、一種の希望」を描いた(特殊な人達の)ヒューマンドラマのように感じた。
ホルガ村にとってはどの死も意義のあるもので、強盗殺人や通り魔・銃乱射のテロ行為などで理不尽に命を奪われることはないんだろうな…少なくとも今回犠牲に選ばれなかった村人達にとっては。
2時間50分の尺でも長いと感じる事はなく、ぐいぐい引き込まれる。むしろもっと長くてもいいから、ホルガ村の人々が普段どんな暮らしをして穏やかに幸せな日々を送っているのかを見せてほしかった。
カルトなりの歪んだ幸福…そんなものはないのかな…?
常時トリップして正気を失い続けていないと、
カルト集団の中では暮らせないのかもしれない。
深いようで、深いようで…
乱暴に言えば、
治外法権のコミュニティで一方的に彼氏に復讐した悲劇の女の子の話。
オチのダニーの笑顔が一番「まとも」にみえた。ダニーは、双極性障害の妹に振り回され、姉としての役割を保ちながら、唯一頼れる存在の彼氏が、旅行先で浮気した。その浮気の経緯が、怪しい薬によるもの・自分に対する倦怠感など「これまでの流れがあっての浮気」と、頭では理解してはいるが、ラストシーンでは恋人を生贄にすることを選んだ。
家族の問題に向き合い、心理学の勉強をして自分を保とうとしてきたが、そこで緊張の糸がバツンと切れてしまった。最後のあの笑顔は「解放された自分」への祝福にも思えた。
・
とはいえ、「カルト教団」を描きたかったのか「人間の思想」を描きたかったのか。
コミュニティの設定が(雑な部分も含めて)緻密すぎて、「主人公をメイン」にしたいのか、主人公を動かすことで「カルト教団をメイン」にしたいのか、途中見方がわからなかった。
コミュニティのロケーションや伝統、文化、ルールなどは事細かに描かれているが、そこに住む人間の心理描写は少ない。
主人公vsコミュニティの対比は、圧倒的にコミュニティの描かれ方がすごいので、人が死のうと皮を剥がされようと、「そういうコミュニティ(地域性)なんだ」という風な見方しかできず、どの登場人物にも感情移入・共感がしづらかった。
何も解決には至らないまま終わるオチだが、このコミュニティの終わりは描かれていると思った。
村の繁栄のために外の人間の血を定期的に補充(誘拐から証拠隠滅の殺人まで)したり、神の声を聞けるのは身体的障害のある者だけとする村の設定などから、【計画的に村の印象を構築している】ように見えるので、村のトップの連中は、心理異常者には見えない。村人より、むしろダニーのほうが心が壊れている。「心が壊れかけてる人間」を連れてこられる、その眼があるから、ある程度近代的な価値観を持った連中が村の中では増えているのだろうと、推察できる。
おそらく、数世代前の村人たちは、本当にこの村にあるならわしや思想を完全に信じていたのだろう。しかし今では、思想を信じて正しいと想う事をするのではなく、思想が正しい事を証明するために、これまでの伝統を続けている気がする。
長く生き、外の文化に触れるにつれ、村人らの中でも疑心暗鬼が生まれ、その証拠に、最後焼け死ぬシーンでは、叫ぶ奴と叫ばない奴がでてきている。その疑心暗鬼をかき消すかのように、黄色衣小屋から聞こえる叫び声に合わせて叫ぶ村人。
一つのものだけをずっと信じていても、いつかボロが出るんだなーと感じた。
(このままでいいのか?)という疑心は、裏を返せば、(他にもあるんじゃないか?)という人間の好奇心。欲深いなぁー人間って。と思った作品でした。
おもしろくはないけど、interestingという意味ではすごいおもしろい。
奇妙で不気味で嫌な世界観は、抜群に感じられる。センスの凄い映画。
信仰することの恐ろしさ
どうせ観るならディレクターズカット版から観ようと思ってましたが、コロナ禍で劇場へ向かうことが難しくなり、MOVIX昭島でたまたま開催されていた「爆音映画祭」にて鑑賞。
なるほど。これは映画館で観た方が良い作品。
冒頭のタペストリーがデニーの未来を想起させるもの、ということや前半のホルガ村で描かれていた少女の恋愛物語もいずれ起こることであるというのは察することが出来たのですが、作品の至る所で描かれる(初めはデニーのアメリカでの部屋に掲げられていた熊と少女の絵画?)「熊」がクリスチャンを意味することに気がつくのはクライマックスの熊を解体し、革部分をクリスチャンに被せ神殿を放火するシーンとなってからでした。気がつくのが遅い……!!
ホラーに特別耐性あるわけでありませんが、怖いという感情はほぼ抱きませんでした。ただ、至る箇所での「音」が非常に不快(例えばジョシュがマークの顔の皮を被った村人に殴られるシーンが顕著)でそこが狙いだったのでは?と鑑賞後の現在は思います。
ほぼ音が大きくてその不気味な不快さが怖かった感覚なので自宅での鑑賞はさほど怖くないかもしれません。
前半クライマックスのアッテストゥパンのグロシーンが若干きつい程度?
村に連れてこられた生贄(ペレ、イングマール共に「90年に一度の夏至祭を一緒に楽しもう」といった目的で連れてきているわけでないと思われるので敢えてこのように記載します)はダニーを除き、殺されて然るべき存在でした。精神的に不安定な恋人を蔑ろにし論文の題目をパクるクリスチャン、撮影を禁じられている聖典をスマホで撮影するジョシュ、勤勉ではなく(ここは殺される動機としてはないでしょうが、余りにスカスカな脳に私は登場人物で最も苛立ちました笑。後に解説で彼の役割は「The fool=愚者」とあったので思わず笑ってしまいました笑)村人の大事な木に小便をかけたマーク、アッテストゥパンという文明社会に生きている身では理解し難いとはいえ、他文化に畏敬の念を表すどころか侮蔑したサイモン・コニー。
クリスチャンはダニーから指名を受けたので恐らくマヤと浮気したことへの復讐(普通ならここまで…と思いますが、ドラッグの濫用で判断力が鈍っていたのかも、と思います)ですが、後の5人はただ「連れてこられた」とはいえ村人にとっては「殺す理由がある人間」となります。信仰はなかなか重いものでそれを穢されることは許されざることですから。
これがもし、何もしていないのに生贄として殺されていたらま~後味悪いですが、この作品においては殺される側にそれなりの理由がある(あくまで村人目線からなら)ので気分が悪くなりません。
一点疑問なのは何故サイモンが一番残虐な殺され方をした?という点です。
コニーは恐らく水死でマークとジョシュの確かな死因は不明ですが、サイモンの殺され方はなかなか残虐(肺がピクピク動いていたのでまだ生きていた?)よほど異常呼ばわりしたことが気に障ったのでしょうか。
↑の点が気になるのと前述したように自宅鑑賞する際はさほど(グロシーンを除き)怖くないのかな~と思い★4つ。
それにしてもクリスチャンがマヤとの性交から逃げ出した時、フルチンで飛び出ていくのには笑いました(笑)
底知れない不気味さ
ジャンル映画の模倣をメジャー・スタジオがやってはいけない....
なんか、それなりに高評価のような噂だったので、折角だから3時間近いディレクターズカット版の方で観たのですが、長ったらしいしキモチ悪いだけで、内容は先読みが出来ちゃう過去作品の二番煎じなレベルで、正直、何も面白くなかった。
最後をどうするのかだけ気になったので、我慢して観たが、むしろギャグだった方がまだマシって感じ。
最後の笑顔は「ワンス・アポンナ...」のデニーロかい、って?
取り敢えず、余りにも有名なジャンル映画、カルト作「ウィッカーマン」+「悪魔のいけにえ」+「ナチ女収容所モノ(イルザさんのやつ)」などに、ポルノ映画まで盛って、モロモロの過去B級ジャンル映画のごった煮して、ビデオ・オタクが自分でやってみたくて再構築しただけの、いかにも今的“おまとめ”作品(?)ってとこ。
旧作に関して知り得なかったり、映画史を理解しない輩や、(メジャー作以外観なかったような)ゴミ映画をスルーしてた世代にはウケたってことかな??
まあ、単純に言ったら「カルト教団」ネタ的なので、オウムの事件を思い出してゲンナリし、更にイヤな気分にさせられ、後味最悪感です。
それと、ポスターのビジュアルや予告等の範囲内では、このような「ゲテモノ作品」である事を明かしていない(隠している)手法も相当にあざとい。
知らないで観てしまう事でイヤな気分(トラウマ)を味わう人が出る可能性があり問題がある。
本来、ジャンル映画は既に「え〜、こんなの観るのー!?」的にわかっちゃいる状態な心の準備出来た人だけ観るべきで、そうだと知らないで観せて「どうだ、驚いたかー!」みたいなインパクト狙ったゲスな手口はどうかと思う。
スルーしても良い、時間の無駄なおバカ映画に過ぎないかと。
これ観るくらいなら、前述の元ネタ作の旧作観た方が良いよ。
予算的にもスケール的にも、メジャーに太刀打ちできない分、キワモノ的なアイディアで勝負しようという意気込みを感じる、その気概の方を私なら買う。
美しい狂気
心の居場所
面白い!
ネタバレ読んだ後の方が面白い映画
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