青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
全285件中、261~280件目を表示
小説未読で良かったかな?
舞台挨拶を劇場で見てから鑑賞。キャストの方たちのお話しも楽しく、主役の二人が盛り上げていました。地方組なので、このような機会を設けてくれて嬉しかったです。
鑑賞後の感想。楓を嫌いになれませんでした。どの登場人物も、それぞれの思いに多少共感できる…それだけにちょっとした言葉、行動での展開の違い。絵空事ではなく、自分たちに投げ掛けている想いを感じました。
吉沢さん、笑顔から泣き顔、本当にいろいろな表情を見せてくれました。特に後半は…引き込まれました。小説を購入しましたが、読まずに鑑賞して良かったと思いました。読後に鑑賞したら、また違った感想になるかもしれませんが。吉沢さん好きな方はぜひとも見て欲しい❗そうじゃない方もキャストの方皆さん魅力的な方ばかり。自分の過去を思い返したり考えさせられるので、若い人だけではなく、大人の人にも見て欲しい映画だと思いました。
青くて痛くて脆い
ここまで心の中の汚いところを曝け出してくる作品ははじめて観ました。中盤から心えぐられるシーンが続きますが、最後は主人公がしっかり自分と向き合い、希望を感じるラストになっているので、描かれていない未来の成長を応援したくなりました。
吉沢亮さんと杉咲花さんの演技には震えました。この作品の配役には納得と賞賛です。
傷つく事を恐れるイタさ
うっわ。もう、タイトル通りのストリーに目眩すら感じるラス前。作者の魂胆が怖くなるくらいに「青臭くて痛い田端君」。ほんじゃ「脆い」ってどうなるん?
秋好の復讐。面白そうじゃないか!と、気分は盛り上がるも長続きせず。なんかショボくなります。青いとか痛いと言うより、ただショボイ。えー、この流れは辛いぞー、地味だけど実力派若手を揃えて、この話は無いぞー。と。ガッカリしながら眺めてたらですよ。秋好への復讐だったもんね、コレが。
え。生きとるやん、歩いとるやん、手、振っとるやん!どう言う事?単なる嫉妬心?何なん?
それは痛いぞ。痛すぎるぞ。
田端が秋好を「死んだ」事にした経緯も明らかになり、ネット炎上でモアイ潰しにも成功し。で、そこからが本番だった。
僕は、自分自身が傷付かない方法を知っている。誰も傷付けず、誰も否定しない。誰とも関わりを持たなければ、誰かを傷つける事もなく、否定する必要も無く、自分も傷付かない。
その考え方が「青くて痛い」。
そうやって作った閉じ籠るための殻は「脆い」から、簡単に壊れてしまったわけで。
なりたい自分になる為に、傷つける事も厭わず、傷付く覚悟も出来るラスト。まだ夢を諦めていない秋好を追いかける田端君が、なりたい自分になれます様に。
これは脚本勝ちですね。
良かった。とっても!
(ちょっとだけ追記)
秋好に追いついた後、二人はどうなるんだろ、って気になるのはしょうがないけれど。どうあれ、二人がなりたい自分になれれば良いよね、って思いながら、フライヤーを眺めてて気づいた。
最後、秋好は、どんな色の服を着てましたっけ?フライヤー(ポスター)が、追いついた後の2人の様子そのもの、って事はないですか?
※ラスト、秋好は赤いスカートだったらしく、この推測はハズレでした!
でも、田端と秋好らしく、辿々しく秘密結社を再結成してくれるものと期待します。
まさに、青くて痛くて脆い
住野よるさんの原作小説はまだ未読ですが、早く読みたいと思いました。予告映像から、かなりのサスペンスと思い込んでいたのですが、青春ヒューマンドラマの部分が強く感じました。実際に自分の近くでも起こりそうな問題がいくつかあったり、登場人物一人ひとりの心情が深く表現されていて、面白くて引き込まれる映画ではなく、心にベターッと残る映画でした。なんとなく経験あるような、ないような、2人の主人公の気持ちがわかるような気がします。出演者の皆さん全員の演技がとても上手いですね。映画が終わって家に帰った今も、杉咲花さんの可愛いくてあどけないような笑顔、吉沢亮さんの冷静になったり気が昂ぶったりする表情が忘れられないです。
タイトル通り青くて痛くて脆い
まさにタイムリーな映画。原作者のメッセージを汲んだ監督の強い思いを感じる。好みは分かれるかもしれないが、菅田将暉のドラマ3年A組を思い起こさせる、でもまた違う角度から切り込んだ考えさせられるテーマなので、まずは鑑賞することをおすすめする。人によってどの登場人物に共感するかが分かれると思うので、鑑賞後は人と意見を交わしてみると面白いかもしれない。本当にヤバい楓だけど、完全否定できるだろうか?
配役が見事!リバーズエッジで二階堂ふみが天才と称えた吉沢亮の演技は底知れない。表情はもちろん指先まで全身で演じ切っている。人によって変える態度や表情は見どころ。杉咲花の細かい表情の変化もとてもよく、間の取り方もうまい。
吉沢亮と杉咲花はこの俳優が出てる作品は観たいリストに入る二人。
エンディング曲のユメミグサも作品の一部を担っていてとてもよかった。
夏に公開された作品の中では一番よかった。
大号泣😭
原作読まずに行きましたが、こんなに号泣するとは思いませんでした。
お涙頂戴ものではないのに、色んな感情が揺さぶられました。これぞ映画の醍醐味だなぁ
楓の心情が、青くて痛くて切なくて…
でもとても共感できました😭
誰もが抱く青くて痛い部分や、そこと向き合う過程が、とても繊細なタッチで描かれています
癒されずにいた感情が、楓の最後の小さな勇気で浄化された気がします…
きっと、こうした小さな勇気や行動で、世界はがらりと変わって見えてくるんだなと痛感しました。
とても深い普遍的なテ―マを持った映画です
そして俳優さん達の演技も、素晴らしい❗
吉沢亮君の、美しい色んな表情が見れるのも最高です😃⤴️⤴️涙が本当に美しくて愛しい💕
残念ながら満足度は低かった感じ。
原作は知りません。
なかなか気持ちの悪い気分になった
これじゃあ、またも、原作者が嫉妬するに違いない
『君の膵臓が食べたい』の時と同じことを感じました。
私は原作小説のある日本映画の場合、なるべく『読んでから観る』ことにしています。
理由は大きくふたつ。
ひとつは、母国語で表現される小説や映画が、色々なジャンルでこれだけひっきりなしに味わえることををとてもありがたく感じているからです。
アジアの超監視社会の大国や独裁国家、その他、いつもどこかしらで継続中の戦争や内戦、テロなどに怯えている中東やアフリカなどの地域では、おそらく母国語で自由に創作された文学作品や映画などを味わう機会は相当に限られたものだと思います。
母国語でないケース、例えばアメリカのコメディ映画などを映画館で観てる時、字幕で観てる日本人には理解できない場面で、アメリカ人と思われる数人の観客が大爆笑❗️
なんて経験ありませんか?
これこそがふたつ目の理由です。
母国語とその国の伝統文化や最新のトレンドなどからのニュアンスについては、翻訳家の方がいくら努力しても観客に伝えきれない部分があるのは仕方ありません。だから、アメリカ映画などでは、町山智浩さんの発する情報などを後追いしながら理解を深めたり、なるほどそういうことか!と後から合点がいくこともよくあります。
現代の日本文化において特徴的な、空気を読む、とか忖度などは、外国の方には肌感覚での理解がかなり困難なはずです。
モリカケ問題の報道の時に、『フィナンシャル・タイムズ』の記者は、〝忖度〟を「与えられていない命令を先取りし、穏便に従うことを示す」と定義したそうです。日本語を母国語としている我々としては、苦笑まじりに「うーん、命令ではないんだけどな」と反応するしかないですよね😅
今回の映画で言えば、例えば「意識高い系のサークル」という感覚は、言葉としては外国語にも直訳できるのかもしれませんが、日本社会の独特の就活文化とか同調圧力とかKYを背景としたあれこれは、なかなか外国の方には理解できないと思います。
そういう微妙だけど確固として存在する様々な日本的な情景を文章で描いた原作小説。それに対して、映像や音響、音楽という武器を使った映画作品がどう描くのか。
そういうことを比較するのも、とても大きな楽しみのひとつです。
なんだか偉そうに、能書きを垂れてしまいました。
すみません。
原作をどう料理したか、という視点で見たら満点以上。個人的には、5割増し。
きっと原作者本人が一番嫉妬してるんじゃなかろうか、というくらいの出来だと思います。
原作には存在しない西山瑞希と児童養護施設(児童福祉法上の正式なものかどうかは分かりません)の子供達が楓の奥底にあるコアな優しさに深みを与えてくれたことで、ずいぶん痛みが和らぎました。また、秋吉の変節についても原作で受ける印象よりも、不自然さが削られてリアリティが増していたと思います。
松本穂香さん演じるポンちゃんの鋭い賢さも原作を超えていて、異彩を放っていました。
総じて、原作にはない設定や細かな改変がすべてプラスに働いていたと思います。
話を戻しますが、この映画、どんなに翻訳が達者な方が、外国語の字幕をつけても、独特の疎外感や鼻持ちならなさや痛さは、外国の方にはなかなかご理解いただけないだろうなと思います。
正解はMOAI
大学で知り合った、何かと世界平和を唱え浮いている女の子と二人でつくったサークル「モアイ」から巻き起こる話。
世界を変える為に、なりたい自分になる為にと言って立ち上げたけど、その為に何をするのかが良くわからないサークルだなぁと思っていたら、話は3年後に。
就活支援サークルという名の意識高い系の人向けの飲みサークルとなった現在のモアイと、主人公がモアイを離れるに至る出来事を交えてみせて行く。
BBQのシーンでそれまでの主人公の印象がガラッと変わり、えっ!?
視点を変えてみるとこんなにも話は変わるのかという面白さと、気色悪さはあったし、報告会前の件はどちらの言い分もわかる良い件だったんだけどね。
そこからの流れは妄想部分は良かったけど、急に良い子ちゃんだし、名簿の問題は棚上げの思想だしで釈然とせず。
まあ、タイトルからしたらこれこそが本題なんだろうけど、だとしたら凄い遠回りな作品だなという印象だし、なんか取って付けた感が否めず、イマイチハマらなかった。
痛くて痛くて痛い
予備知識もないままタイトル通りの儚い青春映画かと思っていったらタイトルに嘘つかれたー!
吉沢亮がめっちゃ拗らせてた。
でもその気持ちわかる、モアイ辞める辞める詐欺とかして秋好の頭の中を自分でいっぱいにして欲しかったんだよな…なのにあいつは完全スルー…そりゃ拗らせるわ!
2回目鑑賞しました!
タイトルそのものを役者吉沢亮が体現
公開初日の初回を初めて観に行きました。
冒頭は楓のモノローグでつづられる。吉沢さんって声もいい。
入学直後の楓から、就職が決まった3年生の楓、その1年後の楓まで時間が経過したものが、ストーリーの中で交差する。
その時々で楓は違っていて、ストーリーを追いながら、観客は吉沢さんの視線やしぐさ、ありとあらゆる部分から楓の変化を感じる。
傷つかないように人との関わりを避ける楓の目。復讐の灯を浮かべ狂気に輝く楓の目。
目で演技する吉沢亮の本領発揮。
(1回目なので全体のストーリーを追うことに集中したので、2回目は楓の視線の動きに注目してみたい。)
そして、自分の居場所を奪われた(受動的にあえて書くけど)、怒り・悲しさ・寂しさ、何に該当するんだろうか楓の気持ちにすごく共感を覚えてしまった。
楓の行動はただの自己中ですべて身勝手な暴走。
自分でどんどん闇に落ちたのかもしれないけど、私は楓に嫌悪感を全く感じなかった。
楓の本心は冒頭のモノローグでしか語られないんだけど、場面場面で伝わってヒリヒリした。
青くて痛くて脆い
を体現し、作中で田端楓そのものだった吉沢亮さんの演技力には脱帽です。
誰がヒーローを無き者にしたのか…
これCMの作り方が絶妙です。
原作では後半までヒロとして引っ張る秋好の存在が映画ではあっさり登場させてるのがちょっとがっかり。
読んでいても本当に秋好は死んだものと思っていたから。
楓と秋好の反する痛さは結構描かれているだけに残念でした。
人それぞれなんだろうけど「ポンちゃん」のイメージ丸くてちっちゃい⁈って松本穂香だと違うなぁ…って。
ラス前に幸せ妄想シーン有るんだけど居るか?
落としっぱなしでいいじゃない。
すっ転んで血だらけ?になるのもちょっとね。
自転車でスピード出てるんなら擦過するだろうけど…
脇坂さんの同僚?の女性もラストのシーンに響く台詞を言う為だけにも出して欲しかった。
まぁオタクの思い込みは強くて独りよがり!って映画。
仄かな青春
原作は先に展開を知ってしまうとモヤモヤしてしまうので読んでいません。
とても面白かったです。原作を知らないからこその良い意味での詐欺映画だと思います。
秋吉がなんらかの原因で死んで、その復讐のためにサークルをぶっ壊す物語だと思っていましたが、サークルの理念をぶっ壊した秋吉への復讐が物語の軸だったとは一本取られました。
2人の言葉でのバトルは非常に見応えがありました。しっかりした演技から繰り出される若者の言葉が真っ直ぐに心に刺さりました。
炎上を背景に仕立てた映像を作るあたり、最近の世界を表しているようで良かったです。
オチが匂わせ程度で終わってしまったあたりが不完全燃焼だったので惜しかったです。
演者陣の演技力に圧倒されました。素晴らしいです。主題歌のBLUE ENCOUNT「ユメミグサ」も最高です。
組織にありがちな問題と。
全285件中、261~280件目を表示