「帰っちゃった」大怪獣のあとしまつ mokusin takataniさんの映画レビュー(感想・評価)
帰っちゃった
身を裂かれる激寒だだすべりギャグの絶え間ない差し込みと、余りにもIQが低すぎる話運びに私は今日、上映の途中で---生まれて初めて見るに耐えられずに劇場から逃げ出した。
まさか”怪獣を倒した後の話”なんて実に面白くなりそうなテーマを基軸にして産業廃棄物が出来上がるとは思いもしなかった。
名だたる俳優がこぞって参加して誰一人として面白くないとはどういう事なんだろうか。しかも特別出演?で『パシフィック・リム』でヒロインを演じた女優さんが出てきて、しょうもない作戦を実行するアホを演じていたが、オファーを断れなかったのだろうか。
テーマとジャンルより監督を調べるべきだったと、これほど思い知らされた映画はない。特撮…というより怪獣映画で気になっていた”後処理”をメインに据えられただけで、絶対面白いと勝手に思い込んだ自分も悪いのかもしれない。とりあえずこの作品は『デビルマンには遠く及ばないが、すさまじい駄作』だ。知らなくて済むならそれに越した事はない。
最後に、観賞が辛くてリタイアしたのは、ダムを爆破して怪獣を水で流すとかぬかしてるシーン。この時見てられなくてトイレに逃げ込んでおり、すでに帰宅欲求が8割方心を占めてはいた。それでも僅かな気力を振り絞って劇場に戻れば、スクリーンに映し出されていたのは派手色のアフロ?二人が無意味(作品全体に溢れてはいたが)ダンスをしてる所・・・これがとどめとなり、もうぜんぶ馬鹿らしくなって、そそくさと帰ったのである。
邦画の特撮映画は庵野監督が手掛けたもの以外見ない、ゴーストバスターズ見りゃよかった。
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