「銀杏には毒がある」大怪獣のあとしまつ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
銀杏には毒がある
大陸棚から現れ日本の首都を破壊し恐怖のどん底に陥れた怪獣が突如光に包まれ謎の死を迎えたことで、人々は安堵したけれど、残った死骸を巡って政治的に、物理的にどうしましょう?というお話。
怪獣退治に赤紙まで出される大騒動になったけど、今度は腐敗していく怪獣の死骸の安全性は?どこの省庁が仕切って片付けるの?どうやって片付けるの?予算は?と内閣府の内輪揉めで始まって行くストーリー。
現代の政治に対する揶揄みたいなものもあるにはあるけれど、何だか安っぽい話の脱線だったり下ネタだったりゴチャゴチャ感で、ただのコメディ?と思わせる序盤戦。
しかもあんまりノリが良くなくて、ただの悪ノリレベルで楽しくはない。。
政治的アピールとか、海外の反応とか、掌返しとかはまだ良かったし、それに対して斬新なアイデアを練ったり苦労したりとか、そういう方向に転がってくれたら良かったのに…。
更には、どうでも良い取って付けた様な恋愛要素も入れたりするし、コメディに振るにしても中途半端で笑える様なところありましたっけ?
ラストも結局、怪獣の死に方と主人公の設定で思いつく展開をそのままみせるだけだし、何の為に主人公がそこまで引っ張ったのかも判らないグズグズな終わり方。
面白かった!とはどこを取ってもならなかった。
…あっ、ミヤコは嫌いじゃございません。
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kazzさんのコメント
2022年2月28日
社会風刺的な視点は全く無くて、ただ、大怪獣が死んだら後はどうする?ってだけのコンセプトだと思います。
それが良いか悪いかは、笑えるかどうかが勝負で、爆笑させてくれれば定評かにはならなかったでしょうね。そういう意味で、負けな作品なんでしょう。