望みのレビュー・感想・評価
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望まない望み
「息子が殺人を犯しているわけがない」と望む父と、
「殺人犯でいいから生きていて欲しい」と望む母。
被害者であることを望むということは、息子の死を望んでいるのか。
息子の生存を望むということは、殺人犯であることを望んでいるのか。
そんなの、どちらも望んでいるわけがないんですよね。だから苦しい。
テーマとしては非常に面白いのですが、極論であるが故に
「どうしてこの両親は、その間にある可能性を考えないのか?」という疑問はあります。でもそこがこの映画をわかりやすく、楽しめるものにしているとも言えます。
重い現実を受け入れ、それでも生きていこうと前を向く主人公たちの様子は、観ている側にも救いがあり私は好きです。辛いテーマですが、鑑賞後イヤな気持ちにはなりません。この映画が好きな方は「人魚の眠る家」もオススメです。私なら何を望むだろう?何をするだろう?と自分事として観れる面白い作品でした。
息子の友人が殺害されるという事件が発生し、同時に息子も行方不明とな...
自分の家族が事件に巻き込まれたらと考えさせられる
相反する二つの「望み」
被害者であっても息子の無実を信じたい父と、加害者であっても生きていてほしいと願う母。相反する二つの「望み」を丁寧に描かれていた作品だった。息子を信じたい気持ちは一緒なのに、考え方は全く違う。それだけでも気持ちが混乱するのに、外野からも確証のないことを根掘り葉掘り聞かれるから、もうどうしようもない。余計なストレスで、自分が保てなくなりそうだ。
重苦しい作品ではあったが、息子が加害者なのか、被害者なのか、あるいはどちらでもない何かなのか分からないまま物語が進むので、サスペンスならではのゾクゾク感があって良かった。
71点
いい映画でしたが、
いずれにせよ最悪な選択肢の葛藤
王道のサスペンスドラマ
望みというタイトルが雫井さんらしい
望みはあっても、希望はない
希薄な超プチ作品。書く動機も、映画にする動機もよくわかんない。
家族の絆を描きたいんだろねぇ
配信動画で鑑賞。最後の石田ゆり子の心情吐露「加害者でも息子に生きていてほしかった。」が全て。
ただ平板な映画だなぁ。そもそも高校生の小競り合いで警察沙汰になるような話ではない。殺人動機が青臭すぎる。
確かに反抗期の高校生は家族にとって厄介だけれども。
いちばん意味がわからないのが、逮捕どころか、被害者か加害者か、事件に関係してるのかわからない段階で、自宅にマスコミ大挙してくるわ、家の門も車もペインティングされるわ、客先取引先に見限られるわ、葬儀に出ては殴られて叩き出されるわって・・・ちょっと登場人物、背景が全て早とちりで短気すぎる。
いい大人なんだから事実関係見えてくるまで静観するの当たり前だろ!!ってそっちの方が気になった。腹たった。
堤真一も石田ゆり子も、事態の先読みをしすぎ。落ち着け。
ネットの誹謗中傷は可能せありうるが、それ以外は現実にはあり得ない設定。
何を言いたいんだろう、よくわからないこの作品。
いくら事務所と自宅が隣接してる建築士だからって、客に在室している子供部屋見せる、思春期の子供部屋を営業用に見せる段階で現実離れ感大。
まあこの程度で商業ベースに乗るのだから日本も平和だねぇ。
深い作品でした。
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