望みのレビュー・感想・評価
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どちらを望むか
サスペンスというより、ヒューマンドラマって感じ。
印象的なセリフが所々にあった!
祖母の「覚悟を決めて、、」
母親の「息子に救われた、、」
マスコミやSNSには辟易するが、
ズシリと重い、いい映画だった。
我が子信じるなら望みは1つしかない
アマプラで視聴。
ごく普通の家族がある事件をきっかけにマスコミやSNSによる誹謗中傷・デマ拡散などの現代社会の問題を、演技派キャストにより実話のように表現した物語。
「我が子は加害者か?被害者か?」と言うテーマの1つは、私にとっては一択しかない。だから父親側にかなり感情移入しました。堤真一さんが等身大の一人の苦悩する父親を好演していてとても素晴らしかった。
ただ、最後予想し得ないどんでん返しを期待しすぎてしまっていたので、綺麗な終幕過ぎて少し勿体ない。
後味が悪くなかったのは主題歌の森山直太朗さんの歌が大変心地良かったからかもしれません。
それぞれの望み
自分の息子が人殺しかもしれない。
そんな家族の話です。
生きていて欲しい、でも生きていたら
それは息子が犯人ということ。
犯人じゃなくてほしい、でも犯人じゃなかったら
息子は死んでいるということ。
どちらを望んでも、犯人か、死んでいるかという
違う辛さがある中で、葛藤する家族をみていました。
ただしくんは、すごく良い息子さんだったんですね。
死んだ後知る、息子の想いや、周りから見られていた
息子の姿や、いろいろなことがバーってきます。
信じてあげられなかった時間と
信じ切ってから動く時間。
人の感情がたくさん見れる作品でした。
見てよかったです。
ただしくん、死んでしまって本当にかなしいです。
リハビリのサポートする仕事がしたいと願っていた。
お父さんにかけられた言葉を恨むのではなく
プラスに捉えていたこととか、知って余計かなしいです。
水風呂みたいな映画
3月21日
Amazonプライム特典で視聴。
前情報が1mm(堤真一が出てる!しか知らない)の状態で見たため、ドキドキしながら楽しめた。
感想を一言で述べれば、水風呂。
普通、温泉施設に行く時は温泉に入る。
サウナがあったり、水風呂があったりするが、温泉が1番の目的って人が多いと思う。
温泉の好みの温度や、内湯が良いか露天風呂が良いかは人それぞれだったとしても、やっぱりぬるま湯以上が一般的だ。
けれども、水風呂好きな人は水風呂好き。
じーっと入ってると冷たい水の中にいるはずなのに、身体がじわじわと暖かく感じる。
その感覚がたまらないって人もいる。
まさに水風呂って感じの映画。
いつも自分がぬるま湯に浸かってるのがよく分かる(もちろん比喩的な意味で)。
ストーリーは救いのない二者択一
自分の息子/兄は被害者なのか?加害者なのか?
その内実も極端で、
被害者だとすれば死んでいて
加害者だとすれば人殺し。
比較すれば前者を望む父
うちの息子は人殺しなんかじゃない。
比較するまでもなく後者を望む母
うちの息子は死んでなんかいない。生きててくれればそれでいい。
夫婦の異なる「望み」。
果たしてそこに「望み」はあるのか。
多分、セリフには「望み」って使われてなかったと思う。そこもオシャレポイントか。
この話の肝は二者択一。
どちらに転んでも望みなんかない。
さらに、映画とかフィクションにありがちなオルタナティブもない。
オルタナティブというのは、簡単に言えば第3の選択肢のこと。
たとえば、被害者でも加害者でもなく、犯人を追いかけてるんだ!とか。
普通にしてたらそういう発想も家族には出てくると思うんだけど。
〇映像が巧い
怪しい雰囲気
日付が出てくるのとか何かしらの事件感を彷彿とさせていた。
上手くいっていない家族像は、これまでもあった。
例えば、家族ゲームとか(懐!)、流星ワゴンとか(懐2!)
これらのファンタジー家族ドラマとは違くて
オルタナティブがない。
「もしこうだったら」「時間が戻せれば」
そういうタラレバじゃなくてあくまで現実的。
個人的には、こういう映画の構成好きなんだよなー。
逆の理由でLALALAND好きじゃなかったね
(音楽はサイコーでいまだにアラーム音だけど。)
内蔵が鉛になったような気持ち悪さが残る。
これはストーリーもあるけど、映像の巧さに支えられていたと思う。
〇豪華俳優陣がすごい
1人1人の感情の機微がよく現れていたと思う。それぞれに焦点をあてた考察も面白いんだろうけど、ここでは特に印象に残ったポイントを挙げておく。
堤真一がうまい
特に泣き崩れるところのタイミングと表情がうますぎて!こちらにまで悲しみが伝わってきた
石田ゆり子がかわいい。
いつまでかわいいんだ。このオバサン。
タダシくんが死んじゃって最悪な気持ちのところでメガネの石田ゆり子がめちゃくちゃ可愛くて癒された
〇疑問点
ちょっとよく分からなかったのが、堤真一が息子の刃物とリハビリの本を息子の部屋から見つけて、息子の無罪を確信するシーン。
いや、もっと早く息子の部屋確認しない??
疑いというよりも、心配で息子の部屋いろいろ見ると思うんだけど…。
あと、もう1つ疑問。
テーマは何だったんだろう?
家族?マスコミ?コミュニケーションの難しさ?
どれとも取れるし、どれとも取れない。
よく言えば、様々なテーマが二者択一という設定で一貫して描かれていた。
悪くいえば、二者択一という設定だけで通してた。
〇総評
映像と俳優陣のおかげで結構よく出来た映画になっていて、ストーリーもわかりやすいので☆3.65くらい。堤真一と石田ゆり子が好きなので☆4。
けど、見た方が良いか、見ない方がよいかという二者択一であれば
見ない方が良い。
普通の人はハッピーな話を見た方が良い。
水風呂好きな方(もちろん比喩的な意味)には良いかも。
そうじゃなくて、温泉に入りたい人は、この時間にトイストーリーを見た方が良い。
想像以上に衝撃的で感動的で悲しすぎる展開
先日「ファーストラヴ」を観に行って、堤監督のサスペンス映画には毎度驚かされますが、今作もかなり衝撃の物語展開で、期待以上の作品でした。家族が一つの事件によって追い込まれ、平穏な日々を失っていく。この映画はそんな家族の崩壊がとても強く出ているように感じました。
ある日突然息子がいなくなり、その日に事件が起きる。その時からずっとハラハラしながら観ていました。息子はどこへ行ってしまったのか。何をしているのだろうか。事件とどう関わっているのか。被害者なのか殺人の犯人なのか。考えれば考えるほど浮かんでくる疑問に悩まされる家族。息子は誰も殺していないと信じたい父親。たとえ犯人だろうと息子に生きていてほしい母親。両親は同じことを考えているようで、全く違うことを考えていることが浮き彫りになっています。今やネットでいくらでも情報が舞い込んでくる時代。息子が犯人だと勝手な憶測をネット上でされている家族がどれほど追い込まれていくか。この家族の立場になってみると、かなり恐ろしいです。観ているだけで辛くて涙が出そうでした。誰もが「殺人犯の家族も殺人犯」と思い込んでいる世の中なので、当然両親や妹まで世間やマスコミや被害者に遺族からも突き放され、誹謗を受けます。事件の裏側は明かそうとしない警察も、その中に加わっているようなものなのかもしれません。痛ましすぎて鑑賞中に感じた胸の中の緊張感、焦り、そして悲しみはとても言葉では表せません。
堤真一と石田ゆり子というベテラン俳優2人に、清原果耶と、出番は少なかったけど暗くて心に深い悩みを抱えた高校生を演じた岡田健史という才能ある新人が家族役を演じています。清原さんは兄を思う優しい妹役で、涙ながらに必死な演技力がとても良かったです。岡田くんも、家を出て行ったあとは恐らく誰よりも出番の少ない役でしたが、悩んでいることは誰にも話さない、でも心優しい高校生でした。この2人の演技力は素晴らしいものだと思います。よくよく見れば、清原さんは「僕は明日、昨日の君とデートする」にも出ていましたね。「僕明日」を初めて観た当時はあまり意識していませんでしたが、もう一度観たらよくわかりますね。岡田くんは「新解釈 三国志」に出演していて今が旬の若手俳優ですね。今後もこの2人の映画には期待したいと思います。
望む中身が思う人によって異なる
母は息子が犯罪者であっても無事を望み、父は息子の死を覚悟して家族や仕事を守ることを望み、お互いがそれぞれに家を守りたかった。息子が被害者として亡くなったが、家族に迷惑をかけないことを息子は望んだ。
これは辛い。
岡田くん見たさに見ましたが、全然出てこない。
それはいいとして、内容が本当に辛い。
私は親になったばかりだから、親目線ですごく共感出来たので、こうなってしまったら辛い。
息子を加害者であっても生きていて欲しいと思えるかどうか、家にあんなに張り付いてたマスコミは被害者とわかった途端に居なくなるってどうゆう。
その今までの苦痛の損害賠償金は払われないものだろうかと、見ているながらにも少しイライラしました。
親になって子供が加害者だって疑われたら、息子を信じるか、信じないかの葛藤、仕事も家も存続できていかなくなってく様をリアルに描いた作品だと思う。
特に、母が息子の好きなものを食べさせてあげたいってところが感動しました。
内容がリアルでいい映画でした。
家族
もし我が子が事件を起こしたら?
母親は生きてさえ居てくれたらいいと願う。
父親は息子を信じたいと望む。
自分にも思春期の息子が居るので、もし自分の身に起こったら、やっぱり最悪の事態を覚悟するだろうと思う。
そうすることで、最悪な状況になった時のショックを和らげる癖のような思考。基本ネガティブ思考なので。
夫は『あいつはやってない。』と言うだろうか?
『まだわからない。わからないのに心配した所でしょうがない。そのうち帰ってくる。』と言いそう。超楽観的な夫なので。
物語の建築士の家が素晴らしく理想的な家で、リビングの一角に母の仕事スペースにアイランドキッチン。
絵に描いたような幸せな家庭。
お客さんを子供の部屋に、いつでも案内するというのはやはり、やりすぎだよなぁと思う。
前もって『今日は見せるからね。』と言ってくれていればいいけど、自分が子供なら、大人に愛想笑いなんてできない時もあるし。
ナイフが自室に置いてあるのがわかった時の安堵。
リハビリの本に父親に言われた言葉のメモが見つかった時の、やっぱり信じていた通りの息子だったという感情はよく見てとれた。
岡田健史くんは影のある役が良くお似合いです。
我が子がもし進路変更を余儀なくされた時、どんな言葉をかけたら良いだろう。
最後まで信じられる親になりたいものです。
重い、やるせない
正直こんなに重い作品だとは思っていなかった。
ただしくんは、普通になんともなく家に帰ってくるのだろうと。
甘かった。タイトルの『望み』、これはあらゆる人の立場に立っての「望み」だったのだろうと気付いた。それぞれの「望み」の重みや感じ方、捉え方などは全く比べ物にならないものだろうが、、、。
石川家の母演じる石田ゆり子さんのヒステリックかつ現実味のある演技、堤真一さん演じる優しい父、清原果耶さん演じる妹、全てのキャラクターがぴったりだった。
何とも重い作品で、見終わった後もやもや。
でも石田ゆり子さんの、ただしくんの優しさや行動についての言葉を聞いて重かった空気や気持ちが少しすっと和らいだ気がした。
望みという言葉の意味
自分にも息子がいるので、感情移入してしまう作品だった。
望み…
その言葉の意味が複雑に絡み合ってしまった。
あの家と、あの家族と、望み。
あなたは何を望む?って、
鑑賞しながら複雑に心が動かされる。
そして、マスコミという職業。
まだ事件が解決もしないまま、関係者の家に落書きやイタズラをするような人間も…
ゴミとかクズとか書いてっけど、お前らがクズだろって…その辺までモヤモヤさせられた。
そして、見終わった後に改めて、石田ゆり子も堤真一もやはり素晴らしい役者さんなんだなと感じる。
娘役の子もとても好きだ。素晴らしい。
普段から子供とたくさん話すことの大切さを改めて。
おもしろかった
監督が堤幸彦だと、あとから知ったがエンディングの感じが堤幸彦っぽかった。
この監督は、原作があるやつだとちゃんと完結できるが、自分で考えると、話がとっちらかってしまうイメージ。良く言えば凡人にはわからなくなってしまう?
でもこの映画は考えさせられた。
疑いが色々な所に…
家族の愛が描かれていて、堤真一が途中であることに気づいてからの作品の雰囲気が変わっていくのが凄いなぁと。
何が真実で何が正義が、途中でわからなくなる。でも最後には前向きに進むしかない家族。
立場や人生経験によって評価が分かれる
堤真一も石田ゆり子も好きな俳優だし予告に興味を持って観た。
子を持つ親なら父親特に母親に感情移入しただろう。私的には妹の気持ちが良く分かる。仲が良くても兄妹なんてそんなものだ。
何となくタダシが死んでくれてれば全てが丸く収まるだろうなぁとはどこかで考えていたが、やはり一番良い結末だったと思う。
死は何事も洗い流してくれる。
棺桶に入っているタダシの顔はとても綺麗だった。
私も早く死ぬべき存在なのだ。
家族も一瞬は悲しむかもしれない(ここで書く事ではないが喜ぶであろう人も居る)が面倒が無くなってスッキリするだろう。
全く関係ないが「ボヘミアンラプソディー」でも自分を投影させるところがあり嗚咽をもらす程泣いたがこれもタダシの死んだ姿に自分を投影して泣いてしまった。
多分誰にも共感されないだろうが、立場によって感想が違うとはこういう事。
私はそういう立場なのだ。
どうしてそういう思考になるのか意味不明
息子が殺人犯かも知れないってなった家族の話。
そもそもの話なんだけど、人様に迷惑をかけるような、あまつさえ殺人を犯してしまうような育て方をしてると思うなら、なんで子どもなんてこさえたの?
思春期になって、コミュニケーションの取り方がギクシャクしてしまう時期は確かにある。
親でも部屋に入る時にはノックして。とデリケートになる時期だってあるさ。
思春期の犯行と殺人の衝動は全然次元が違うと思う。
シリアルキラーでなければ、自分の不満を他人を殺して解決させようって思考には至らないのよ。
作中ではコピペのようにヒステリックな妻が先走って悪い方向へ考えを巡らせる。夫は黙々と息子の持っていた凶器の行方を捜している。そして、凶器を見つけるや否や、自分の息子は加害者ではないって被害者の葬式に乗り込んでいく。
いやいやいや。
もう、どこから突っこんでいいか分からないくらいの非常識のオンパレード。凶器になりえたかも知れない短刀が部屋にあったからと言って、犯人でない証拠にはならないし。自分の息子が被害者側だからと言って、人様のお葬式に水を差すような真似をするべきじゃない。死者との別れをする場で、よその家の息子が殺人犯だろうが被害者だろうが、亡くなった人は戻らないし、遺族が最後の別れをする場であることをわきまえるのが大人の行動だと思う。見ていてみっともない。
家族は失踪した息子のことなんてこれっぽっちも心配していない。
考えているのは、加害者側か?被害者側か?これからの自分たちの人生はどうなるんだ?しかない。
これでは、息子があんまりだ。
息子も息子で、コミュニケーション能力が低い。
今の10代はもうちょっと周りを冷静に分析して、自分に降りかかる火の粉を上手に振り払えるよ。
あと、冒頭で出てきた松田翔太が最後まで意味不明な役だった。
いらなかったんじゃない?松田翔太の無駄遣い。
望み~あるある言いたい~♪
望み~結末言いたい~♪
みたいなネタを2時間。2時間!!
お粗末にもほどがある。
自分の息子に重ねながら観ました。
まだ小さいですが、同じ状況になってしまったら、、と感情移入しながら観ていたのでとにかくしんどかったです。
殺されていて欲しくないけど、加害者でも嫌。どっちになっても辛い現実である事に変わりは無いのだけど、、ラストのおかげで救われたような気持ちです。
母の「私の知ってるタカシそのものです」という言葉で更に泣けました。
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