望みのレビュー・感想・評価
全338件中、61~80件目を表示
果たしてどちらが良かったんだろうか
観ていてとても辛かった。加害者よりも被害者でいてくれた方がまだいいのでは、と感じている父と娘。加害者でもいいから生きていてほしい母親。もし、自分なら、、、と考えても、どれだけ考えても答えは出ない。加害者では絶対にあってほしくない。でももちろん生きていてほしい。
我が家の息子も小学生から高校までサッカーをしていて、引退した後はポッカリと空いた時間をどう過ごすのかと少し心配もした。特に問題はなかったが、今は個人で携帯を持つ時代、学校の連絡網も今はない。たとえ親でも友人関係はよくわからず、多感な思春期、出かけるたびに誰と遊ぶの?誰に会うの?と聞いてもいつも答えてくれるわけでもない。映画の中で、殺された子の名前を聞いても友達なのかわからなかったけれど、それはあることだと思う。
規士は怪我でサッカーを辞めた後、何もしていないわけでもなく、父親の言葉を素直に受けとめ、きちんと将来を考えていた。規士としては加害者ではないと家族に信じてしてほしかっただろう。
やはり我が子が人を傷つけるような人間であってほしくない。でももちろん死んでほしくないし、怪我もしてほしくない。やはり答えは出ない。
タイトルなし(ネタバレ)
被害者として考えたときに、亡くなっていると決めてしまうところはもう少しなんとかならなかったのかな…と思うけど、葛藤や考えの違いも捉えやすく、良い作品でした。
救いがない物語。いい意味でというか、作品として。でも観るべきと感じる映画。
清原果耶ちゃんが握るお守りと、花塚&高山で号泣しました。
あと森山直太朗の主題歌が秀逸…!!
望まない望み
「息子が殺人を犯しているわけがない」と望む父と、
「殺人犯でいいから生きていて欲しい」と望む母。
被害者であることを望むということは、息子の死を望んでいるのか。
息子の生存を望むということは、殺人犯であることを望んでいるのか。
そんなの、どちらも望んでいるわけがないんですよね。だから苦しい。
テーマとしては非常に面白いのですが、極論であるが故に
「どうしてこの両親は、その間にある可能性を考えないのか?」という疑問はあります。でもそこがこの映画をわかりやすく、楽しめるものにしているとも言えます。
重い現実を受け入れ、それでも生きていこうと前を向く主人公たちの様子は、観ている側にも救いがあり私は好きです。辛いテーマですが、鑑賞後イヤな気持ちにはなりません。この映画が好きな方は「人魚の眠る家」もオススメです。私なら何を望むだろう?何をするだろう?と自分事として観れる面白い作品でした。
望み。いいタイトル。
望み
石田さんの途中気が狂ったような
演技がとても良かったです。
最後、その心内が分かり、
この『望み』の意味の深さも少し、分かりました。
被害者か、加害者かのどちらかを望む、
ではなくて
被害者である事を分かりつつも
加害者であって欲しい。
それが望みということ。
父と、妹の『死んでれば良いのに』という感情
その後悔をずっと抱えて生きていかなきゃいけない。
被害者でも加害者でも
事件の前のように笑える日は
来ないのかもしれない。。。
加害者だったとしても、主犯に脅迫されたから、
とか自分や誰かを守るためにナイフを持った
相手が勝手によろけて当たりどころが悪かった、
というのもあると思う。
事件に関係のない部外者は
本来なら何も言ってはいけない。
憶測しちゃいけない。
ネットでの誹謗中傷やラクガキ、
許されない事なので。犯罪。
本当に無くなるように。
あと、マスコミもちょっといい加減にして欲しい。
あれは罪にならないの?
息子の友人が殺害されるという事件が発生し、同時に息子も行方不明とな...
暗い気持ちになった。
この作品が問いかけるのは、家族が「有罪(加害者)だけど生きている」か「無罪(被害者)だけど死んでいる」かの二択だ。母親は、有罪でもいいから生きていて欲しいと願い、父親は、死んでいても仕方ないから無実でいて欲しいと願う。
しかし最後に、母親は後者で良かったのだと心情を吐露する。
視聴者は、何となくこの二択以外の結果を期待しながら観るのだが、結果云々より残された者の意見のぶつかり合いが、この映画のテーマである。あるはずなのに、結果がわかった後で家族は沈黙してしまう。そこをもう少ししつこく描いて欲しかった。何となく、母親が記者に話すことで観客を救われた気持ちに持っていったつもりか。
実際の、加害者家族も遺族も、もっと唐突で残酷なのだろうと思うと、胸糞悪い、何とも暗い気持ちになった。
悲しすぎる「望み」。
こういうストーリーで、望みというタイトルなのか。
深いなあ。そして、悲しいなあ。
殺人犯として生きている。被害者として殺されている。
親としてどちらを望むかということを、
問いかけられたら、という作品ですね。
でも親だったら、やってない。そして、
必ず生きているという望みを持ち続けるんじゃないかな。
そんな感じがしました。
自分の家族が事件に巻き込まれたらと考えさせられる
相反する二つの「望み」
被害者であっても息子の無実を信じたい父と、加害者であっても生きていてほしいと願う母。相反する二つの「望み」を丁寧に描かれていた作品だった。息子を信じたい気持ちは一緒なのに、考え方は全く違う。それだけでも気持ちが混乱するのに、外野からも確証のないことを根掘り葉掘り聞かれるから、もうどうしようもない。余計なストレスで、自分が保てなくなりそうだ。
重苦しい作品ではあったが、息子が加害者なのか、被害者なのか、あるいはどちらでもない何かなのか分からないまま物語が進むので、サスペンスならではのゾクゾク感があって良かった。
家族への信頼、事件の周囲への影響
終始重たい内容ではあったが、108分と比較的短い映画に少年犯罪に関わった周囲の心境などを上手く表現できていたと思う。加害者であっても息子の無事を願う母と被害者であっても善人であることを願う父。息子が被害者と分かった時の安堵感と亡くなった絶望感がなんとも複雑な気持ちになった。
71点
いい映画でしたが、
いずれにせよ最悪な選択肢の葛藤
全338件中、61~80件目を表示











